「中国語について知りたい!」というご要望にお応えして、中国語ゼミが「中国語」についてまとめました。
- 「中国語ってどんな言語?どれくらい話されてる?」
- 「中国語って難しいの?」
- 「中国語は発音がすごく難しいって本当?」
- 「中国語は敬語が無いの?」
- 「日本人は筆談でなんとかなる?」
などなど、この記事では、文字の種類や方言、発音、文法、学習方法の要点、簡単な日常会話についても一挙ご紹介します。ぜひ中国語を身につけて、ご自身の世界を広げてください。
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講師は、中国語ゼミ監修者の三宅裕之。2001年に語学コーチングスクールを設立し、今まで15,000人以上を指導した語学×コミュニケーション力開発のプロフェッショナルです。
無料とはいえ、日本人が中国語を学ぶ驚きのメリット、話す力・聴く力が同時に上達する学習法を解説しますので、一生モノの知識を得られるはずです。
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目次
1. 世界の1/5は中国語が使える(中国語を話す人・話す国)
ユネスコによると、中国語を使う人は世界で約16億人いると言われています。中国の人口は約13億6000万人ですので、中国国外に約2億人(日本の人口より多い!)も中国語を話す人がいることになります。
「中国語って中国以外で役に立たないんじゃない?」と思われる方もいるかもしれませんが、中国国外に約2億人もの中国語話者がいること、世界の人口約74億人のうち5人に1人が中国語を使える計算になることを考えると、一概に「中国以外で役に立たない」とは言えないでしょう。
この章では、中国語が使われている国・地域をご紹介します。
2024年の世界時価総額ランキングTOP30には、中国企業2社がランクインしました。テンセントという名前を聞いたことがある方も多いことでしょう。中国人の考え方やスピード感に日本が学べるポイントがあるかもしれません。
『中国人と楽しく付き合うキーポイント! 』
1-1 中国語を使う国・地域
中国語は、中国大陸はもちろん台湾・香港で使われています。他にはマレーシアやシンガポール、ミャンマー、タイなどでも使われています。
また、日本をはじめアメリカやカナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど世界中にチャイナタウン(中華街)があり、中国人コミュニティを形成しています。ちなみに、中国国外に住む、中国にルーツを持つ人を華人(かじん)・華僑(かきょう)と呼びます。
2. 中国語は日本人が親しみやすい言語
日本人にとって中国語は、はるか昔からとても親しみやすい言語です。中国語がどんな点で日本人に親しみやすいのかを詳しく見ていきましょう。
『日本語と中国語の違い、共通点、習得しやすい理由【変換・翻訳ツールも紹介】』
2-1. 日本人と中国語の密接な関係
日本語と中国語の共通点「漢字」
はるか昔、中国から日本をはじめ朝鮮半島やベトナムなどに漢字が伝わりました。各言語の語彙に大きな影響を与え、中国語由来の漢字語がたくさん定着しました。しかし現在、ほとんどの国で漢字は使われていません。(韓国は限定的に使用。)いまも日常的にたくさんの漢字を使っているのは、日本語と中国語だけということになります。
中国語には日本語由来の単語がたくさんある
「社会、哲学、市場、経済、原料」という単語は、日中で同じ意味を表しています。実は、これらの言葉はもともと日本で生まれ、中国に伝わった言葉なのです。
19世紀末にヨーロッパで生まれた新しい自然科学や社会科学の基本概念を、日本人が翻訳して漢字の単語を創造しました。それが中国に伝わり、中国語として定着しました。このため、近代以降に定着した中国語には、日本語由来の言葉がたくさんあります。(参考:中国語の中の日本語/陳生保 上海外国語大学教授)
『初心者必見!中国語の重要350単語と簡単に覚える方法【発音付】』
学校で漢詩・漢文を学ぶ日本人
日本では、高校の授業で漢文・漢詩(古い中国語の文学・詩)を学びますよね。現代でも重視されているのは、漢文・漢詩は日本文化に深い影響を与えたからにほかなりません。日本の四字熟語やことわざの元となった作品がたくさんあります。
『発音付│あなたも中国語でよめる!グッとくる漢詩ベスト10』
2-2. 漢字を知っている日本人は「短期間」で中国語を習得できる
2-1でお伝えした通り、日本語と中国語には「漢字」という共通点があります。
これは、日本人が中国語をマスターする上で、とても有利な点です。
漢字圏以外の、アメリカやヨーロッパなどで育った人にとって、数千・数万の漢字をゼロから覚えるのは至難の業。一方、漢字の知識のある日本人は、「中国語を始めよう」と思った時点で、既に学習の8割を終えていると言っても過言ではありません。
日本人にとって中国語の難しさは発音だ、とよく言われます。それは事実です。日本語の51音に対して、中国語は1600種類もの音があるので、最初は当然難しいです。ただ、正しく発音するコツと、正しい練習によって、確実にマスターすることができます。
具体的な学習ステップは、8章で解説します。
3. 中国語には標準語と方言がある
中国語には標準語と、地域によって異なる多数の方言があります。
・中国語の標準語は「普通话 pǔtōnghuà プートンファ」という
・中国人同士でも意思疎通が難しいほど違いが大きい
・中国語の方言は大きく7つに分かれる
3-1. 共通の中国語:標準語(普通话)
中国語の標準語は、「普通語(普通话 プートンファ)」と呼ばれます。日本人が中国語スクールや大学の第二外国語で学習するのはこれになります。
「普通語」は、北京あたりの北方方言の音を標準として制定され、中国では学校教育や報道などで広く使われています。(ちなみに、「普通語=北京語」と言われたりもしますが、「北京語」は北方方言のひとつで、厳密には普通語とは違います。)
また、「中国語」は中国語で「中国话(ヂョングゥォフアー)、中文(ヂョンウェン)、华语(ファユー)、国语(グゥォユー)」といいます。
英語で「中国語」のことを「Mandarin(マンダリン)」と言うことがあります。「Chinese(チャイニーズ)」も中国語を意味しますが、これは「普通語」・方言を含めたすべての中国語を指し、「Mandarin」は「普通語」を指します。
3-2. 膨大に存在する中国語の方言(上海語・広東語など)
実際に中国語の方言はどのくらい違いがあるのでしょうか? また、どんな方言があるのでしょうか?
3-2-1. 中国人でもわからない他の地方の方言
中国大陸はとても広く、地方によって異なる方言が存在します。香港などで使われている「広東語」、上海近郊で使われている「上海語」、台湾で使われている「台湾語」などなど膨大な数の方言が存在しています。
中国語の方言は、日本語で言う関西弁と東京弁の違いのようなレベルではなく、中国人でも、知らない地域の方言はコミュニケーションが取れないほどに違います。
例えば…
日本語 | 普通語 | 上海語 | 広東語 |
こんにちは | 你好(ニーハオ) | 侬好(ノンハオ) | 你好(ネイホウ) |
ありがとう | 谢谢(シェシェ) | 谢谢(シャーヤー) | 多謝(ドーヂェッ)/唔该晒(ンゴーイサイ) |
どういたしまして | 不客气(ブークァチー) | 勿要客气(ウェヤオクーチー) | 唔使客気(ンサイハッヘイ) |
中国の都市では地方出身者が多いこともあって、一般的な会話は共通の「普通語」で行われています。台湾も同様です。
日常会話において方言は、年配の人やずっと地元に住んでいる人同士などで使われています。一部の年配の人や「普通語」の教育を受けたことがない人以外は皆「普通語」が通じると思って大丈夫です。(ただし、地域によってなまりがあります。)
3-2-2. 中国の七大方言
中国の方言は大きく7つに分類されます。
- 北方語(ほっぽうご)…官話方言とも。共通語の意味。
- 湘語(しょうご)…長沙語など。広東省広西チワン族自治区北部、四川省で話される。
- 贛語(かんご)…南昌語など。使用率は漢民族人口の2.4%で、七大方言では最少。
- 呉語(ごご)…上海語、蘇州語など。
- 閩語(びんご)…福建語など。台湾語はここから派生したもの。
- 粤語(えつご)…広東語など。広東語は広州だけでなく、香港やマカオ、マレーシアなどに話者がいる。
- 客家語(はっかご)…漢民族の客家人が使う言葉。客家人は中国・台湾の国外で暮らす華僑人口の約3分の1を占めると言われている。
また、「十大方言」とする分類方法もあり、その立場では以下のように分類されます。
- 晋語(しんご)…七大方言では北方語に属する。
- 徽語(きご)…七大方言では呉語に属する。
- 平話(へいわ)…広西平話(こうせいへいわ)とも。七大方言では粤語に属する。
当代汉语方言分布图(出典:百度百科)
『中国語は2種類!?地域で漢字、方言、発音が違うから面白い!』
『中国語の七大方言・十大方言とは? 方言を学ぶ必要はあるの?』
『広東語とは?香港、マカオ、チャイナタウン…世界で使える中国の方言』
『上海語は中国語の「方言」中国語と上海語の違いは?学ぶ必要性は?』
4. 中国語の漢字は2種類(簡体字・繁体字)
中国語の漢字には「簡体字」と「繫体字」の2種類があります。
『中国語の繁体字と簡体字の違いは?学ぶべきはどっち?』
『中国語の文字は2種類│簡体字と繁体字を知ると中国語が楽しくなる!』
4-1. 中国大陸の「簡体字」と台湾・香港の「繁体字」
中国語で使われる文字は漢字です。中国の漢字は、日本語の漢字体系とは少し違い、簡略化した漢字「簡体字(かんたいじ)」、元来の漢字「繁体字(はんたいじ)」があります。中国本土では簡体字が使われており、香港や台湾では繁体字が使われています。
古くから中国では簡略化した漢字は俗語として使われていましたが、正字としては使われていませんでした。いま使われている簡体字は1950年代に規定された字体体系が使われています。
<日本の漢字・簡体字・繁体字の違い>
日本の漢字 | 簡体字 | 繁体字 | ※日本の漢字は… |
歓迎 | 欢迎 | 歡迎 | ※簡体字とも繁体字とも違う |
興奮 | 兴奋 | 興奮 | ※繁体字と同じ |
国 | 国 | 國 | ※簡体字と同じ |
中国大陸で繁体字の会社名やお店の看板などを見かけると、歴史のある会社なのかな?台湾資本か香港資本なのかな?と、想像できます。
4-2. 日本人が筆談で乗り切ろうとすると失敗する
ご存知の通り日本と中国は漢字の国です。しかし「中国で中国語が出来なくても筆談でなんとかなるだろう」とタカをくくっていると、理解してもらえなくて困る場合があります。なぜなら、日中で同じ漢字・同じ意味の単語はたくさんありますが、逆に全く違う単語もたくさんあるからです。
例えば、もし中国で、空港に行きたくてタクシーの運転手に「空港」と書いた紙を見せても、運転手は理解してくれません。「空」も「港」も中国で使われる漢字ですが、「空港」という単語はありません。この場合は中国語で空港を意味する「机场(機場)」と書く必要があります。また、レストランでは、紙に「水」と書けば水が出てきますが、「湯」と書くと「スープ」が出てきますので注意!
ただ、中国語のコツが分かれば、筆談は有効なコミュニケーション手段になります。中国語と日本語で違う意味・同じ意味の言葉を知っておけば、失敗は避けられるでしょう。
『初心者必見!中国語の重要350単語と簡単に覚える方法【発音付】』
5. 中国語の発音と表記方法
「中国語は発音が難しい」と言われるのを聞いたことがあるかもしれません。それは本当の話です。しかし、難しいのは発音だけと言っても過言ではありません。
5-1. 全部で1600通りある中国語の発音
「中国語は発音が難しい」と言われるのは、日本語には51音しかないところ、中国語には約400種類の音があることからでしょう。
そして、それぞれの音に「四声」と呼ばれる4種類の音程の上げ下げがあります。つまりこれを合わせると全部で約1600の音の種類があることになります。(実際には使われない音もあるので、厳密には1300くらいになります)
また、英語でいう「l(エル)」と「r(アール)」のように、似た音があるので、正しく発音できないと違う意味になってしまうところも、中国語発音の難しいところです。
一方で、ロシア語やヨーロッパの言語の激しい巻き舌のような発音はありません。また、英語、フランス語、韓国語のようにリエゾン・連音化することがなく、音の並びや前後の単語によって音が変化することがありません。
日本語も激しい巻き舌の発音、リエゾン・連音化がない言語という点では、中国語は日本人が親しみやすい言語と言えるでしょう。
5-2. ピンイン(拼音)とは?
中国語の発音は、アルファベットを使って表します。その発音記号を「ピンイン(拼音 pīn yīn)」といいます。
ピンイン 漢字 |
nǐ hǎo 你好 |
zài jiàn 再见 |
ピンインの読み方は、日本語のローマ字読みに近いですが、違うものもあります。
ピンインは中国語学習の基本になります。日本人が小学校低学年でひらがなと読みを学ぶのと同じように、中国人は小学校でピンインとその発音を学びます。全てのピンインのパターンはこちらで確認できます。→<中国ゼミオリジナルのピンイン表(音節表)>
『中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング【音声付】』
ピンインがわからなくても中国語を調べられる?手書きでも中国語を調べて、中国語の翻訳やピンインを知ることができます。詳しくはこちらの記事で。
『手書き入力で読めない中国語を解読する! おすすめWebサイト・アプリ』
5-3. 四声(声調)とは?
さきほどのピンインの例で出てきた、アルファベットの上に付いている記号を「声調記号」と言います。この記号は、音の上がり下がりを表します。
「四声(しせい)」または「声調(せいちょう)」といいます。第一声から第四声まで4種類の音があり、この声調を正しく発音しないと相手に伝わりません。まずは4種類の音を聞き、声に出して練習しましょう!
第一声: ā 第二声: á 第三声: ǎ 第四声: à |
また、この4つの声調に加えて、「軽声(けいせい)」という、特に音程の変化はなく軽く出す音もあります。軽声の場合は特に記号は何もつけません。
ピンイン(アルファべット)が同じでも、四声が異なるとまったく違う意味になります。
①Wǒ yào shuǐ jiǎo 我要水饺 (私は餃子が欲しい) |
②Wǒ yào shuì jiào 我要睡觉 (私は眠りたい) |
中国のレストランで餃子を注文するつもりなら①と言わなければいけないところ、②のように発音してしまうと店員には通じません。なぜなら、実は「私は眠りたい」の意味になってしまうからです。
このようなピンインが同じで四声が違う単語は、中国語にはたくさんあります。そのため、中国語では正しく四声(声調)・ピンインを発音することがとても大切になります。はっきり発音しないと通じません。「中国語を話す人は声が大きい」と日本人が感じるのは、このような中国語の特徴も関係しています。
はっきり正しい発音を手に入れるためのコツと練習方法を伝授!
・四声(声調)の発音のコツはこちらで解説しています。
『四声(声調)の発音をマスターする!【音声・動画付】』
・ピンインを正しい発音するコツを伝授!
『中国語の発音基礎|効果的なトレーニング方法|動画・音声付』
・ピンイン・発音を徹底的にひたすら練習するページ。
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』
5-4. 台湾で使われている注音符号(ボポモフォ)
台湾では発音を表すのに、ピンインではなく「注音符号(注音符號)」が使われています。「ㄅ(b音)」「ㄆ(p音)」「ㄇ(m音)」「ㄈ(f音)」で始まることから、「ボポモフォ」とも呼ばれています。母音・子音に当たる文字が合わせて37文字、それに5種類の声調符号を組み合わせて表記します。注音符号は、文が縦書きでも横書きでも、漢字の右側に縦に記されます。
日本語なら、正確な漢字がわからない場合、ひらがなやカタカナで代用することができますが、中国語には漢字しかありません。もし書類を作成しているときやメールを書いているときに正しい漢字がわからなくなったら中国人はどうするのか、複数の中国人に聞いてみました。
いまはネットやスマホですぐに調べられるので、調べる・辞書を引くという人が多いようです。或いは、近い意味の言葉で言い換えることもあるそう。
しかし小学生や、辞書もスマホも無い環境の場合、「その漢字のピンインで代用すればよい」そうです。例えば“苹果熟了(りんごが熟した)”の“熟”の漢字がわからない場合は“苹果shu了”と書けばOKというわけです。ただし、これは作文の試験などの正式な文章では認められていないので、試験の際はできる限り思い出して書かなくてはならないようです。
6. 中国語の文法は超カンタン
「中国語の文法は英語に似ている」と言われることがありますが、いいえ、英語よりもカンタンです!
こちらの記事『ゼロから中国語の文法をマスターする!重要文法18項目|発音付』では、基礎から中国語の文法を理解するために、重要な項目を集めました。発音付きなのでそのまま例文を覚えて文法をマスターしましょう。
~日本人が学びやすいとされる2つのポイント~
①動詞・形容詞の活用がない
②男性名詞・女性名詞がない
① 動詞・形容詞が活用しない
中国語の文法はよく、英語の文法と似ていると言われますが、英語と違って動詞が主語の人称や時制などによって変化することはありません。また、日本語の「行く、行きます、行けば」「美しい、美しく」などのように動詞や形容詞の語尾が活用することもありません。
② 語彙の性別がない
ロシアやヨーロッパの言語などに見られる、語彙の性別(男性名詞・女性名詞・中性名詞)もありません。また英語でいう「a」「an」「the」などの冠詞もありません。
中国語の文法は「語順」を覚えれば、文法は自然と身体にしみついて覚えることができます。
こちらの記事では、中国語の語順について説明しています。ご参考にしましょう。
『中国語文法を勉強するなら|語順を理解することが重要だった!発音付』
7. 中国語にも敬語はある
「中国語には敬語や丁寧語がない」と思われがちですが、日本語ほど複雑ではないにせよ、中国語にも敬語表現(尊敬語・謙譲語)があります。
しかし、かつては多用されていましたが、社会の変化とともに簡素化されています。現代中国語の敬語表現を考える場合は、丁寧表現や婉曲表現まで枠を広げたほうが良いでしょう。
<敬語表現の例> |
8. 日本人が中国語をマスターする学習3ステップ
2章でお伝えしましたが、日本人は中国語を「短期間」で、それも「現地でしっかり通じる中国語」をマスターできます。
日本人だからこそ使える、効率的な学習方法とその3つのステップは、
ステップ1:中国語の基礎「発音」を2ヶ月トレーニング ステップ2:シャドーイングで「読む・書く・話す・聞く」を効率よく鍛える ステップ3:検定試験を受ける |
です。
ここでは簡単に、学習法を要約してご紹介します。
8-1. 中国語の基礎「発音」を2ヶ月トレーニング
発音は中国語力の土台となるものです。発音練習をおろそかにすると、あとあと苦労することになります。「読み」「書き」はできても「聞けない」「話せない」状態になりかねないので実際の会話ではまともに使えません。
逆に言うと、最初の段階で正しい発音を身に付けると、「聞く」「話す」力を鍛えていくことが出来ます。
<おすすめの発音教材『見てマネ60』>
発音を身につけるための教材として、中国ゼミでは、『見てマネ60』をおススメします。
1日30分、60日間で正しいピンインの発音を身につけながら、リスニング力をアップすることができます。
発声法、口の開き方を日本人トレーナーが丁寧に解説。その上で中国人トレーナーのお手本を聞く流れで効率よく学べる仕組みになっています。
中国語の初心者の方だけでなく、もう一度正しい発音を学びなおしたい方にもおすすめです。教材の詳しいご説明はこちらの動画をご参照ください。
8-2. シャドーイングで「読む・書く・話す・聞く」を効率よく鍛える
発音練習を終えたら、「シャドーイング」で単語や文法を暗記していきます。
「シャドーイング」とは、テキストの音源を聞きながら、影のように後についてその音声をまねながら声に出していく語学学習方法です。
『シャドーイングで語学をマスターする方法』
語学とスポーツは似ているとよく言われます。サッカーにしろ、テニスにしろ、お手本のDVDを見ているだけでは上手くなりませんよね。実際に自分で繰り返し練習するほかありません。語学も同じように、正しいフォームで身体をどんどん動かしていくに限ります。
シャドーイングは、耳・口・目など身体を使って、言葉を身体に染みこませていくことが出来るのでとても効率的な学習方法なのです。
8-3. 検定試験を受ける
自分の今の中国語力をチェックする意味で検定試験を受験します。ステップ2の間に、時々ステップ3をはさみながら中国語力をアップさせていきます。
中国語の語学検定試験として有名なところでは、「中国語検定」と「HSK(汉语水平考试)」があります。中国語検定は年3回、HSKはほぼ毎月、試験が開催されています。つまり1年の間にどんどん上の級を受験して、レベルアップに挑戦することが可能なのです。
ここで、「でも、試験勉強と実践的な語学力って別物でしょ?」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
たしかにいくらTOEICの点数が高くても英語が話せないという人もいますし、試験には試験固有のテクニックが有効であるのも事実です。しかし「中国ゼミ」で紹介する中国語の学習法に関しては、資格試験対策がそのまま「使える中国語」に結びつく部分が大いにあります。
実際にあなたがこの方法を試していただければ、1年後には中国語をマスターすることも十分可能です。
『中国語検定試験の種類|HSKや中検など7種類を徹底比較』
8-3-1. 中国語検定・HSKのレベル
英語の検定試験で例えるなら、HSKはTOEICやTOEFL、中国語検定は英検にあたります。HSKは、中国政府公認の試験で、世界中で通用する語学試験であるのに対し、中国語検定は日本独自の検定試験で、日本中国語検定協会が実施している語学試験です。
- 中国語検定のレベル…準4級・4級・3級・2級・準1級・1級の6段階。最上級は1級。
- HSKのレベル…1級・2級・3級・4級・5級・6級の6段階。最上級は6級。
中国語検定とHSKのレベルについてはこちらで詳しく解説しています。
『必読!中国語検定に挑もうと思ったら ≪級とレベル編≫』
8-3-2. 仕事で使える中国語レベルとは
<中国駐在員が求められるレベル>
日本の企業が中国での駐在員に、企業が求めている中国語レベルはあまり高くはないようです。なぜなら多くの日系企業では、日本語が堪能な中国人スタッフが在籍し、日本人が中国語をまったく話せなくても仕事ができるというのが現状だからです。
しかし現地スタッフたちとの交流を深め、より円滑に仕事を進めるには、中国語ができる方が良いのは言うまでもありません。
<中国で現地採用人材に求めるレベル>
現地で採用する日本人社員に求めるレベルは、中国語で1対1の会話が十分通じるレベルが求められます。中国語検定であれば2級以上、HSKなら5級以上は欲しいところ。
中国人通訳なしに1人で仕事がこなせるレベルの人が現地採用の社員には多いようです。また、現地採用の社員には留学経験のある方や、最初は駐在員として中国で経験を積んだあと、転職するというケースも多々あります。
8-4. 教室通い・独学にもおすすめの中国語辞書・アプリ・学習教材
『中国語教材のおすすめ厳選23と効率的に使う方法』
<おすすめ中国語辞書・アプリ>
『小学館 中日・日中辞典(第3版)』 ダウンロード:iOSのみ (4,100円)
「中日辞典 第3版」約10万語と「日中辞典 第3版」約9万5千語がセットで収録されている辞書アプリ。このアプリの中に簡体字の手書きキーボードが搭載されているので、わざわざこのために簡体字の手書きキーボードを別途追加する必要はありません。 また、「中日」「日中」「用例」別に検索することができるので、知りたい情報をすぐに探すことができます。 |
・中国語辞書の購入の際は、ぜひこちらを参考に。
『中国語│私が電子辞書よりスマホ・アプリ辞書をススメる理由』
・また中国語学習に使えるアプリ・ポッドキャストをこちらでご紹介しています。
『【2024年目的別】中国語学習アプリおすすめ21選|スキマ時間を有効活用して中国語をマスター』
<おすすめ中国語学習教材>
中国語学習教材は、1つの教材を「世界一やり込んだ」と言えるくらいに徹底的にやり込むのが、おすすめです。なぜなら、文法や単語、聞き取りなど、その時々の自分の苦手分野の教材に次々取り組む…というやり方では広く浅い学習になってしまい、強固な基礎力を養うことができません。
必要な教材を「5分野」に絞って、各分野の教材を1冊ずつ揃えます。絞った教材を徹底的にやり込むことで、発音やリズム、単語・文法・フレーズを身体に染みこませていくことができます。
「5分野」とは次の通りです。
①「発音」教材 ②「総合」教材 ③「短文」教材 ④「単語」教材 ⑤「検定試験の過去問集・模擬試験」 |
最初から「5分野」の教材を1冊ずつ揃えることをお勧めします。
日々の中国語の学習では、これらを同時並行的に徹底的にやっていきます。そうすることで、効率的に強固な中国語力を身につけていくことができるのです。
「発音」教材のおすすめは、
「発音」の学習に特化した教材。詳細な解説が特徴で、口の型と舌の位置が丁寧に書かれており、大人が中国語の発音を「頭」で理解するのに役立ちます。
9. 中国語の日常会話をマスターする【発音付】
中国人がよく使う、実際に「使える」表現です。ぜひ覚えて活用してください。
「ありがとう」
Xièxie 谢谢。 シェシェ |
「すみません。/ごめんなさい。」
Bù hǎoyìsi 不好意思。 ブー ハオ イー スー |
※英語で言うExcuse meとSorry両方の意味で使えます。
「(情報として了解して)わかりました。」
Hǎo de 好的。 ハオ デァ |
「ちょっとお尋ねします。」
Qǐng wèn 请问。 チンウェン |
「~してもいいですか? / ~してもらえますか? / ~できますか?」
Kěyǐ ma …, 可以吗? クァ イー マー |
「知りません/わかりません」
Bù zhīdào 不知道。 ブー ヂー ダオ |
「(聞き取れなくて)わかりません。」
Tīng bu dǒng 听不懂。 ティン ブー ドン |
「結構です。」
Bú yòng le 不用了。 ブー ヨン ラ |
「これをください。」
Wǒ yào zhège 我要这个。 ウォ イャォ ヂァ グァ |
こちらの記事では、すぐに覚えて使えるシンプルな日常会話をたくさん紹介しています。
・挨拶について、もっと詳しく知りたい方はこちら!
・中国語の自己紹介についても、こちらの記事で詳しく解説しています。
こちらのページの2章で日常会話や挨拶、ビジネス会話など、さまざまなシーンで使える中国語の記事を複数紹介しております。
参考にしてください!
<中国語の表現>
よくある質問トップ5
Q1:中国語とはどんな言語ですか?
中国語は、中国大陸のをはじめ、台湾・香港で使われています。その他、マレーシアやシンガポール、ミャンマー、タイなど世界各地に住む華僑(かきょう)の間でも話されています。世界中にチャイナタウンがあることからも中国語が広く使われていることがうかがえます。
Q2:中国は何語で話しますか?
中国大陸では一般的に中国語の標準語である「普通话(pǔtōnghuà)」が使われています。その他各地には方言もあり、日本語のそれとは大きく異なりますがほとんどの場合、「普通话」で通じます。
Q3:台湾語と中国語は同じですか?
台湾で使われている中国語は、「台湾華語(Taíwān huáyǔ )」と呼ばれており、中国大陸で使われている中国語(普通話)との大きな違いは文字です。台湾華語では「繁体字」が使われるの対し、普通話では「簡体字」が使われます。ただし、文法や発音はほぼ同じなので会話する際はほとんどの内容が通じます。その他、台湾南部で話される「台湾語」などもあります。
台湾の中国語について更に詳しく知りたい方は『台湾の中国語・台湾華語を楽しく学ぶ!ポイントや注意点を紹介』をご覧ください。
Q4:中国語にはどんな特徴がありますか?
中国語の発音には音の上げ下げである「声調(四声)」があり、音程によって言葉の意味が変わります。また、語順によっても意味が変わるという特徴もあることから、中国語学習には発音と語順の習得が必要不可欠と言えます。
Q5:中国語を学習するのは難しいですか?
日本人は既に、ある程度の漢字の知識があるため、中国語は比較的習得しやすい言語です。
まとめ
「中国語」にまつわる疑問は解消されたでしょうか。
世界で中国語を使える・活かせる場所はどんどん広がっています。
ぜひ中国語を身につけて、ご自身の可能性を広げてください。
ご自身の世界の幅を広げ、人生を豊かにしていただくことを願っています。
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・ネイティブとの会話を楽しみたい
・仕事で中国語を使えるようになりたい
・HSK、中国語検定に合格してキャリアアップしたい
・ドラマや映画を字幕なしで楽しみたい
・旅行で使える中国語を身につけたい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
そんなあなたにお願いがあります。
実は今回、「中国語スタート講座」の動画が完成し、このページをご覧いただいた方を対象にモニター受講生を募集します。
日本人が中国語を学ぶ驚きのメリット、話す力・聴く力が同時に上達する学習法がわかる講座に、参加してみませんか?(受講費は無料です!)
講師は、中国語ゼミ監修者の三宅裕之。2001年に語学コーチングスクールを設立し、今まで15,000人以上を指導した語学×コミュニケーション力開発のプロフェッショナルが、わかりやすく解説しますので一生モノの知識を得られるはずです。
スマホ、パソコンから気軽にオンライン受講できます。詳しくはこちらのページに書いてありますので、ぜひ判断してみてください。
・中国ゼミでは日本人が効率よく中国語をマスターするためのノウハウをすべてご紹介しています。ぜひ実践してください。
・中国語は発音が重要!この記事では初心者にもわかりやすく解説しています。
・勉強のコツのヒントが得られるかもしれません。フルーエントにて中国語を学習されている受講生の声はこちら
こんにちは。マイペースながらも中国語を勉強しています。ある日、勉強のほうは少し伸び悩んでいたのですが、中国語を話す機会があったので、中国人の若い女性に話しかけたところ、いきなりその女性は日本語で「発音ちょーうまいじゃん‼︎」と慣れた日本語で答えてくれました。この答えには驚いてしまいましたが(笑)、とても親しみやすい方でした。それからその女性とは20分ぐらい日本語と中国語で会話をしました。会話のあとまた頑張ってみようと言う気になり、また勉強を再開しました。
Galaさま
コメントありがとうございました。
素晴らしい体験談をシェアいただき
私たちも嬉しく思います。
ご自身から話しかけられたことで、
Galaさんの中国語力がレベルアップしましたね!
中国人の方は、親しみやすい方が多いので
ぜひこれからもコミュニケーションを楽しんでください。
今後も、中国語のオススメ会話表現や
最短でマスターする勉強法を紹介していきますので
参考にしていただければと思います。
中国ゼミスタッフ一同、
Galaさまの中国語学習を応援しています!