必読!中国語検定に挑もうと思ったら ≪級とレベル編≫

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  • 中国語検定のレベルってどれくらい?
  • 何級までいけば話せるようになるの?
  • 企業が求めているレベルは?

中国語検定は、英語についで2番目に受験者が多い外国語の検定で、中国の発展に伴いますます受講者が増えています。

とはいえ、英語に比べたらマイナーなため、情報はあまり多くなく、情報探しにも苦労されていると思います。

いま、勉強中の方はもちろん、これから中国語を勉強していこうという方にとっても指標は心の支えや目標になるのでとても大切ですよね。

2020年に中国語検定は第100回を迎えました。

この記事では級ごとの検定レベルの違いから合格率にいたるまで、中国語検定ついてどこよりも詳しくリサーチしました。

この記事を指標に中国語検定にトライして自分の力にしていきましょう。

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1  中国語検定のレベル確認と比較

中国語検定は準4級・4級・3級・2級・準1級・1級の6段階に分かれています。
3級までが初級、2級が中級、準1級からが上級レベルです。大学の中国語学科では多くの学校が卒業目標として2級を設定しています。

1-1 もっとも簡単な表での比較

レベル図j

1-2 求められるレベルがわかる詳細図

準4級 中国語学習の準備ができている。学習を進めていく上での基礎知識を身に着けている。大学の第2外国語における第1年度前期履修程度
語彙数  試験  点数・合格
500語 リスニング・筆記  100点満点(各50点)60点以上で合格
4級 中国語の基礎をマスターしている。平易な中国語を聞き、話すことが出来る。大学の第2外国語における第1年度履修程度
語彙数  試験  点数・合格
1000語 リスニング・筆記  200点満点(各100点)各60点以上で合格
3級 自分で応用力を養いうる能力のがある。基本的な文章の読み書きができる。簡単な日常会話ができる。大学の第2外国語における第2年度履修程度
語彙数  試験  点数・合格
2000語 リスニング・筆記   200点満点(各100点)各65点以上で合格
2級 実務能力の基礎づくりができている。やや高度の中国語の文章を読み、3級程度の文章を書くことができる。日常的な話題での会話が行える。
語彙数  試験  点数・合格
3000~6000語 リスニング・筆記作文   200点満点(各100点)各70点以上で合格
準1級 実務に即従事しうる能力がある。社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳、簡単な通訳ができる。
語彙数  試験  点数・合格
目安なし リスニング・筆記作文   200点満点(各100点)各75点以上で合格(二次は100点中75点)
1級 高いレベルで中国語を駆使しうる能力がある。高度な読解力・表現力を駆使し、複雑な中国語および日本語の翻訳・通訳ができる。
語彙数  試験  点数・合格
目安なし リスニング・筆記作文   200点満点(各100点)各85点以上で合格(二次は100点中85点)

1-3 合格までの道筋

せっかくならできるだけ効果的に勉強したいですよね。中国語検定は、問題数が少なく1問ごとの配点が高いため、どの分野もまんべんなく学習することが必要です。そこで発音から試験対策までのロードマップを作成しましたのでぜひ参考になさってください。

中国語検定レベル表_修正

(この図のPDFファイルはこちらです)

1-4 中国語検定と級別できることの目安

とてもざっくりいうと、3級で「中国語がわかる」、2級で「中国語ができる」、準1級以上で「中国語がペラペラ」という感じです。

 準4級  挨拶やごく簡単な会話
 4級  あまり複雑でない会話
 3級 基本的な文章の読み書きと簡単な日常会話、履歴書への記載、何とか実務で使える
 2級  やや高度な読み書き、日常的な話題での会話、就職活動の際のアピール材料、実務で使える(1対1でビジネスが出来る)
 準1級  簡単な通訳、やや難しい日中両訳実務で十分使える
 1級  複雑な中国語および日本語の通訳・翻訳プロの通訳家・翻訳家として活躍

2 中国語検定とHSKとの違い

中国語検定は英語でいうと、英検にあたる日本人向けの検定試験です。問題が日本語で試験会場も多いので、最初の力だめしにおすすめです。

HSKはTOEFLにあたります。中国政府認定の問題もすべて中国語の試験で全世界の人が対象です。

HSK検定ちがい図

3 中国語検定のレベルと勉強時間の目安

難易度表
3級までは週1回の学習でも合格できるレベル。しかし2級になると、毎日の学習が欠かせません。そして、準1級以上では時間の目安がはっきりしなくなるほどの、非常に狭き門となります。1級は、ネイティブでもなかなか合格できない領域なので、中国語の専門職を目指す場合を除いては準1級が事実上のゴールとなるでしょう。

4 中国語検定の合格率

中国語検定は回によって難易度にぶれがあり、合格率も大きく変動するという特徴があります。とはいっても、やはり合格率は気になるところですので、過去10回分をまとめてみました。

※2021年8月~2024年 6月

5 中国語検定は何級から受けるのがベストなのか

自信をつけたいのなら4級、力試しなら3級です。

3章でも触れていますが、4級は週1回の学習だと半年で合格できるレベルです。合格すれば自信にもなりますし今後のために試験の雰囲気を経験するにもよい機会になると思います。

3級は同じく週1回の学習の場合、半年から1年と学習時間の目安では4級とあまり差がありません。しかし語彙数が倍の2000語になりますので、学習ペースや模擬問題集の結果などを参考に検討してみてください。

ただ悩んで決められない場合は、同時受験も可能です。(3級と4級の試験日程は同日の午前と午後になりますので同時に受験できます。)

6 企業が求める検定のレベル

企業側が求める中国語力は2級合格レベルが多いようです。

本格的な通訳や翻訳でない限り、より実践的なのが2級だからです。

2級を取得していれば即戦力として通じると判断されます。ただ中国語の資格は、持っている人が多くはないので、就活の際には3級でも目に止まる可能性は高いでしょう。

6-1 日本国内の企業が求めるレベル

販売・飲食・観光などのサービス業の場合、3級でも評価の対象となることが多いようです。

特に、日本旅行中の中国人をお客様とする企業の場合は、3級レベルの簡単な単語や会話文を知っているだけでサービスの質がぐんと上がります。

例えば、中国人に人気のドラックストアやお店であれば、中国の観光客に人気の商品に関連する片言の単語でも知っているスタッフがいるのといないのでは全然ちがいます。

英語と違い中国語は全くできない人がほとんどなので、3級でも力を発揮できる場面が多くあり評価されているのでしょう。

6-2 中国に進出している日系企業が駐在員に求めるレベル

中国への転勤者に、企業が求めている中国語レベルはあまり高くはないようです。

なぜなら、中国の日系企業には日本語が堪能な中国人スタッフが在籍していることが多いからです。特に役職が高い場合は、通訳がつくことも多いので、最低限の仕事はこなせるのが現状です。

しかし現地スタッフたちとの交流を深め、より円滑に仕事を進めるには、中国語ができる方が良いのは言うまでもありません。

その国の言語を学ぶ姿は、自分たちを理解しようとしてくれていると受け止められます。中国人は、たとえ下手でも中国語で話そうとする日本人を友好的に迎え入れてくれることが多いように感じます。

3級程度の中国語が話せれば、より充実した駐在生活が送れるはずです。

6-3 中国に進出している日系企業が現地採用に求めるレベル

現地で採用する日本人社員に求めるレベルは、中国語検定2級以上で1対1の会話が十分通じるレベルです。つまり、通訳などなしに1人で仕事がこなせるレベルの人が現地採用の社員には多いようです。

現地採用の社員には留学経験のある方や、最初は駐在員として中国で経験を積んだあと、転職するというケースも少なくないようです。

7 実際の例をみてみましょう

中国にも支店のある日本企業の一例です。

必ずこの通りというわけではありませんので、あくまでも参考程度にお考えください。

◆博報堂の場合

駐在員・・・中国語レベルはあまり求めていません。

現地採用・・・中国語ペラペラレベル。特に、広告業界で必要な用語の語彙力が求められます。ほとんど話せない日本人と中国人との架け橋のような役割も求められるようです。

◆パナソニックの場合

駐在員・・・4〜3級程度の簡単な中国語が話せると理想。

現地採用・・・中国語ペラペラレベル

まとめ

今回は「中国語検定 レベル」について詳しくお伝えしましたがいかがでしたか。中国語検定はビジネスや就職活動の助けになっても決して邪魔にはならないはずです。

こちらを参考に、目標達成やステップアップにつながる中国語検定にチャレンジしてみてください。

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
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