6つの中国語資格を徹底紹介。HSKや中国語検定は就職にも有利

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皆さんは、中国語の能力を測る資格や試験にはどんなものがあるかご存知ですか?

中国語検定、HSK、全国通訳案内士…これらの試験や資格の名前を目にしたり聞いたりするシーンがあるかと思います。もしかしたら読者さんの身近な方が既に取得されているかもしれませんね。

語学の資格試験は自分の語学の能力がどれくらいのレベルなのかを知れる絶好の機会です。合格すれば資格としてアピールできますし、たとえ合格しなくても取得という目標に向けて学習することは、学習の実績や学習へのモチベーション向上につながります。

この記事では、HSKや中国語検定をはじめ、中国語の6つの資格試験についてご紹介します。

執筆はフルーエント中国語学院現役トレーナー・ナホです。私自身も中国語の資格試験の受験をしており、中国語学習仲間も数々の検定や資格を保持しています。

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1. 代表的な中国語の資格試験は6種類

No. 資格試験名 特徴

1

HSK 中国政府認定の中国語能力試験。
2 中国語検定 知名度高い。日本の機関が実施する資格。
3 TECC 中国語によるコミュニケーションに特化した資格
4 BCT ビジネス中国語に特化した資格
5 全国通訳案内士 日本の魅力を中国語で伝えるための資格
6 TOCFL 台湾華語の資格。台湾版HSK

中国語の能力を測る資格試験として代表的なものは、上記の7種類です。以下、それぞれの資格試験の概要、試験内容と結果判定、どんな人に向いているのかなどをご紹介していきます。上の表にあるそれぞれの検定をクリックすると、詳しい検定の内容ページにリンクされます。

2. 中国政府認定資格の「HSK(漢語水平考試)」

近年知名度が上昇中な中国語の資格がHSK。

HSKとは「漢語水平考試」のピンイン読み、3単語の頭文字のピンインを取って「HSK(エイチ エス ケー)」と呼ばれています。

Hànyu Shǔipíng Kǎoshì
汉语水平考试
ハンユー シュイピン カオシー

2-1. HSKの概要

HSKの大きな特徴が「中国政府公認の中国語資格試験」であること。中国の大学や大学院の留学の必要要件としてHSKの基準の級とスコアが定められている事がほとんどです。試験会場が中国、日本のみならず世界118か国で実施されているため、最も受験者数が多い中国語の資格です。中国関連や中国勤務の仕事を探す際にHSKを取得していることは大きなアピールポイントになります。

年間試験回数 12回(毎月開催)
1級~6級
受験料 3,740円~9,790円(級によって異なる)
受験者数 34,018人 (※2018年、日本のみ) 
主催団体 中国政府 教育部(孔子学院总部/国家汉办)
日本公式サイトURL https://www.hskj.jp

出典:HSK日本HPより作成

2-2. HSKの試験内容

HSKの問題で用いられる中国語は、実際の日常生活の中で使われるものが多く、高い実用性の中国語能力が求められます。そのため、日本国内よりも、中国で生活している人が有利な中国語の試験と言えます。

HSKは出題言語も回答も全て中国語です。ただ、中国語の問題といっても、様式が決まっており、過去問にあたれば十分対策できます。また、回答の多くは選択式で、実際に中国語を使う筆記の回答は少ないです。(筆記試験の作文は、HSK3級以上から出題されます)

2-3. HSK各級の難易度とイメージ

HSKには難易度に伴い、1~6級の級が設定されています。HSK1級が最も優しく、数字が大きくなるごとに難易度が上がります。最上級はHSK6級です。難易度や合格レベル(180点以上取得)に必要な語彙数を以下の表にまとめました。

出展:中国語ゼミ

中国の大学や大学院留学を志望する際、語学要件として必要となるのがHSK。大学学部への留学なら概ねHSK5級以上、大学院ですとHSK6級180点以上が要件になっていることがほとんどです。社会人でしたら、HSK5級以上あれば、概ね中国語での業務遂行できる最低ラインと言われています。

2-4. HSKはこんな人におすすめ!

2-4-1.中国の大学や大学院への留学を考えている人

まずは中国の大学や大学院への留学を考えている人です。中国の大学や大学院の留学生の語学能力要件は、多くが「HSK5級」や「HSK6級」の合格レベルが求められます(半年から1年の語学留学ではなく、本科留学の場合)。近年注目が集まる中国へのMBA留学に際してもHSKの中国語語学能力の要件が定められています。このように、中国の留学先が定めるHSKの基準用件を満たすためにHSK受験が必要になります。

2-4-2.中国での仕事を考えている人・中国で仕事をしている人

また中国で勤務を予定する人や現在中国で勤務している人にもHSKは有用です。中国の就労ビザの法制度が変わり、就労ビザに関してはポイント制になりました。ポイントに基づきA~Cにランク付けされるようになりました。HSK5級以上を取得していると、就労ビザ取得の際にポイント加算がありビザの要件を満たしやすくなります。

2-4-3.中国語を習い始めた人・これから中国語学習を始める人

また、HSKは中国語初学者にもおすすめです。HSKは1級から6級までのステップで難易度が上がっていくため、中国語初学者がHSK1級から受け、6級までコンプリートしていく形で中国語の上達が狙えます。その他、これまで中国語検定2級など、ある程度のレベルの級を取得した学習者が中国語の運用力を測るためにHSK5級や6級にトライするのもおすすめです。

これから中国語を学習する人はHSK6級合格を目標に据えて、1級からレベルアップしていく学習方法ができます。

2-5. 中国語ゼミがおすすめする中国語の資格試験はHSK!

中国語ゼミでは数ある中国語の資格の中でも、HSKを一番におすすめします。その理由は下の4つです。

作成:中国語ゼミ

HSK最大のメリットは、日本国内だけでなく、中国はもちろん、海外でも中国語能力の客観的な指標として通用する資格ということです。毎月試験があるので気軽に受けやすいのも学習者にとってはありがたいですね。

また、「HSK6級180点以上」を持っていると、難関国家資格かつ唯一の語学系国家資格である「全国通訳案内士」の中国語筆記試験(一次試験)が免除になることもメリットです。

【HSKをおすすめする理由:フルーエント学長 三宅裕之のコメント】

HSKは、数ある中国語試験の中で、最も選ばれている資格。年々、日本での受験者数も伸び続けています。HSK公式サイトにて、特徴や資格の活用方法についてお伝えしています!『HSKとは?

3. 中国語資格試験で知名度No.1「中国語検定」

中国語検定試験(以下「中検」と省略します)は、語学系資格試験において、英語検定に次いで受験者が多い語学系資格です。日本国内においては知名度が最も高い中国語の資格試験で、日本国内や日系企業で中国語を使う仕事を探す際に中国語能力のアピールとして使えます。

3-1. 中国語検定の概要

年間試験回数 3回(1級は年1回のみ実施)
準4級~1級
受験料

3,000円~9,700円(級によって異なる)

受験者数 29,935人(2018年実績)
主催団体 一般財団法人 日本中国語検定協会
公式サイトURL https://www.chuken.gr.jp

出展:一般財団法人 日本中国語検定協会HPより作成

3-2. 中国語検定の試験内容

試験は各級ともリスニングと筆記試験が出題されます。HSKは全世界共通の試験の為に日本語で回答する問題はありませんが中検では日本語⇔中国語の翻訳能力が求められるところがHSKとの大きな違いです。

問題傾向としては、HSKが世界各国の受験生を対象としているのに対し、中検は日本の機関が主催しているため、日本人が間違いやすい文法、日本の漢字の知識で答えようとすると間違える問題など、日本人が苦手とする問題が出題されます。そのため、細かな用法や単語の微妙な意味の違いにはHSK対策以上に注意を払って学ぶ必要があります。「中国語文法の見直しには中検受験が最適」という話を筆者は聞いたことがあります。

受験回数は年3回(1級は1回のみ実施)。受験会場が日本各地にあり海外(中国3都市、台湾、シンガポールでも開催)でも受験可能。問題は日本語表記のため、中国語の試験が初めての方でも受けやすいです。

3-3. 中国語検定各級の難易度とイメージ

個人差はあるものの、中検合格対策の学習時間の目安として、4級までであれば、1回の学習時間を1時間とすると、週1回の勉強で半年、3級の場合は1年で合格できるレベルですが、2級以降は難易度が急上昇、2級は毎日の学習を2年続ける必要があります。

準1級以降は更に難易度が上がり、数1,000時間(2~10年)の勉強が必要と言われています。数年かけて受験し続けて合格を目指す人も珍しくありません。中検準1級は中国語学習者の事実上の最終ゴールともいわれています。

というのも、最上級の中検1級の合格率はわずか1ケタ台。現役の通訳や翻訳者、中国語ネイティブですら簡単には受からない超難関の資格だからです。後述する全国通訳案内士の資格で求められる中国語試験難易度よりも上、という話すらあります。

しかし中国語学習が生きがいとなった方たちの間では、人生をかけても取る価値のある資格と言われてるのが中検1級。準1級に合格し、更なる中国語の高みを目指したい方はぜひ挑戦しましょう!

中国語検定合格のための勉強法はこちらの記事でご紹介しています。
【完全版】中国語検定に合格する勉強法|準4級から1級まで

3-4. 中検はこんな人におすすめ!

3-4-1. 中国語の通訳や翻訳者を目指している方

中検の問題は、中国語の翻訳能力が問われるため、中国語の通訳や翻訳者を目指している方におすすめです。

3-4-2. 中国語文法に苦手意識を持っている方

また、中国語文法に苦手意識を持っている方は、中検の問題で知識を問われますので受験するとよいでしょう。

3-4-3. HSK5級や6級取得後の中国語学習者

HSK5級や6級取得後に中検上位級を目指す場合、HSK5級→中検2級→HSK6級→中検準1級というステップが踏めます。HSKでは問われない翻訳能力を中検の受験でしっかり測ることができます。

3-4-4. 日本勤務や日系企業で中国語関連の仕事を探している方

社会人でしたら、日本で中国関連の仕事を探している方、日系企業勤務を希望している方も、中検2級以上から履歴書に記載し、応募時のアピール材料として使えます。

4. コミュニケーション能力を問われる「TECC」

TECC=Test of Communicative Chinese、「中国語コミュニケーション能力検定」。中国語コミュニケーション協会が主催する、中国語によるコミュニケーション能力を測定する検定です。中国語検定やHSKのように、等級別に試験があるのではなく、統一試験を受け、出たスコアでレベルを測る、いわば中国語版TOEICのような資格です。

4-1. TECCの概要

年間試験回数 2回
スコア表示方式(0~1000点)
受験料

6,480円

受験者数 不明
主催団体 中国語コミュニケーション協会
公式サイトURL http://www.tecc.jpn.com/

出展TECC事務局HPより作成

TECCはTECC協賛企業内で社員の中国語能力を測る試験として採用されることが多く、企業内の採用・昇進・海外駐在の選考、社員研修などで用いられています。特に中国との取引があるような会社で利用されている資格です。協賛企業の社員だけでなく、一般の方も受験できます。社会人のみならず学生の受験生も多く、全体的な受験生の年齢構成が若めです。

4-2. TECCの試験内容

TECCの問題は、日常生活やビジネスシーンでよく使われる中国語から出題されます。出題数は140問。リスニングと読解問題が各70問ずつです。回答形式は全て選択式のマークシート。試験実施主体が日本の団体の為、問題で使用される言語は日本語です。また、他の試験にはない特徴ですがTECCの試験問題は非公開で、問題用紙も全て回収されます。

4-3. TECCはこんな人におすすめ!

幅広い中国語のコミュニケーション能力を測れる試験です。中国語を使った仕事を希望する学生や社会人の就職などのアピール材料にできるほか、勤務する会社でTECCが導入されている社会人であれば、昇進や中華圏の駐在を希望している場合、会社側の判断材料になります。また、きちんとコミュニケーションできる中国語を使いたい人にもおすすめです。

5. ビジネスの場での実践中国語に特化した「BCT」

BCT=Business Chinese Test、「ビジネス中国語検定試験」は、全世界で行われる国際レベルの標準試験で、ビジネスに特化した中国語のコミュニケーション能力を測定するものです。試験の内容は「聞く・話す」能力を重視し、職場や仕事における実際のビジネスシーンで使える中国語の運用能力が求められます。試験は問題も回答もすべて中国語です。

5-1. BCTの概要

年間試験回数 2回
BCT-A(初級者向け)、BCT-B(中・上級者向け)
受験料

BCT-A:5,000円
BCT-B:8,500円

受験者数 不明
主催団体 中国教育部 国家漢語国際普及指導グループ
公式サイト https://www.bct-jp.com

出展:BCT(ビジネス中国語検定試験)HPより作成

BCTの試験は、①初級レベルのBCT-A、②中級・上級レベルのBCT-Bの2段階にわかれています。試験は6月と11月の年2回実施されます。試験結果はBCT-AとBCT-Bともに300点満点でスコアが出、獲得したスコアでレベルを判定します。

5-2. BCTの試験内容

BCT-AとBCT-Bはどちらも試験対策に必要な問題集や語彙集が主催者のHP内「BCTの概要」にアップされています。こちらを参考にして試験対策を進めましょう。

5-3. BCTはこんな人におすすめ!

BCT-Aは中国語初級レベルの方を対象にしています。職場で中国語に触れる機会が増えたので中国語の学習を始めたという方におすすめです。

BCT-Bは中国語中級・上級者向けの試験。実際に中国語での業務経験があるなど、お仕事で中国語を使っている方が中国語のビジネス実践レベルを試したい!という際にぴったりですね。

BTC(ビジネス中国語検定試験)については、中国語ゼミ内のこちらの記事もご参照ください。
中国語はビジネスで必須!初心者におすすめの学習法とは?

6. 中国語で日本の魅力を伝える「全国通訳案内士」

全国通訳案内士は、日本を訪れた外国人観光客に付き添って案内し、報酬を得ることができる、通訳案内士法で規定されている国家資格です。近年中国からの訪日観光客が増加の一途をたどっています。しかし、大勢の中国人観光客を迎える日本では、中国語の通訳案内士のニーズが高いにもかかわらず足りていないのが現状です。

6-1. 通訳案内士の試験概要

年間試験回数 1回
合否判定(一次筆記試験、二次面接試験)
受験料

11,700円

受験者数 7,651人(2019年)うち中国語776人
主催団体 観光庁の代行として日本政府観光局(JNTO)が実施 
公式サイトURL https://www.jnto.go.jp/jpn

出展:JINTO HPより作成

試験は、年1回実施。1次試験と2次試験の2段階があります。全国通訳案内士の試験は受験資格なし。年齢、性別、学歴、国籍、実務経験などに関係なく誰でも受験可能です。

6-2. 全国通訳案内士試験内容

全国通訳案内士の試験は1次試験と2次試験の2段階があります。(1次試験は筆記試験、2次試験は面接試験)。試験範囲は語学のみならず、日本各地の地理・歴史・一般常識など広範囲に渡ります。

<全国通訳案内士 筆記試験科目>

  • 外国語
  • 日本地理
  • 日本史
  • 一般常識(日本の産業、政治経済、文化など)
  • 通訳案内士の実務

<全国通訳案内士 筆記試験科目>

  • 選択した外国語の面接試験

試験対策に効率的に取り組むためにも、HSK6級180点以上をとり、筆記試験中国語の免除申請をすると効率的に試験対策ができます。

6-3. 全国通訳案内士はこんな人におすすめ!

6-3-1. 中国語学習者の最終ゴールとして

全国通訳案内士は語学系唯一の国家資格であり、特に中国語は例年合格率が一桁台という難関資格。中国語学習の最終目標と位置付ける人もいます。筆者の周りで中国語の通訳案内士の受験に臨む人はこのタイプの受験者が多かったです。他の中国語の資格試験との関連でいうと、HSK6級→中検準1級合格のタイミングで受験しています。

6-3-2. ご自身のキャリアとして

全国通訳案内士の資格は観光ガイドのみならず、通訳や翻訳者を目指す方にもおすすめの資格です。ご自身のスキルを強化させるだけでなく、フリーランスで仕事を取る際、語学系の唯一の国家資格のために高く評価されます。また、旅行会社など、観光業に従事する方にもおすすめです。

7. 台湾の留学を目指すなら「TOCFL(華語文能力測験)」

TOCFL=Test of Chinese as Foreign Language、「華語文能力測験」は、台湾の中国語能力試験推進委員会によって作られた試験で、唯一の繫体字中国語の試験です。台湾留学時に必要な語学能力判定で用いられる試験のため、HSKの台湾版といえます。

7-1. TOCFLの試験概要

年間試験回数 2回
Band A(入門・基礎級), Band B(中級), Band C(上級)
受験料

5,000円(各レベル共通。受験料+郵送料)

受験者数 不明
主催団体 国家中国語能力試験推進委員
公式サイト https://tocfl.tecc.jpn.com

出展:TOCFL公式HPより作成

TOCFLの試験には3種類あります。初級:Band A,、中級:Band B、上級:Band Cが設けられ、受験生はご自身のレベルにあわせてBandを選び受験します。試験はリスニングと読解で構成されています。

判定はBand内2段階で判定されます。

上級レベル:Band C 精通級(C2)、流利級(C1)
中級レベル:Band B 高階級(B2)、進階級(B1)
初級レベル:Band A 初級レベルは基礎級(A2)、入門級(A1)をそれぞれ更に2段階に分け、4段階で判定

7-2. TOCFLの試験内容

前提として、TOCFLの試験はこれまでご紹介した中国語資格試験と異なり、繁体字での試験になります。また、台湾華語と呼ばれる台湾独特の言い回しも知っておく必要があります。

TOCFLの試験内容は、読解とヒアリングの2部構成です。読解、ヒアリング試験とも問題数は50問づつ、試験回答時間も60分ずつとなっています。

7-3. TOCFLはこんな人におすすめ!

台湾で留学を考えている人であればこの検定受験が必要になります。また台湾旅行が好き、台湾と仕事でつながりがある人などもこの試験を受けるとコミュニケーションに役立ちます。

8. 就職でアピールに使える中国語資格試験とそのレベル

中国語の能力測定試験ですが、中国語をいかした仕事へ応募するときにアピールに使えるレベルと言うのは具体的にどのレベルを指すのでしょうか。

8-1. 一般的な中国語を使う仕事の場合

一般的な中国語を使う業務への応募であれば、HSK5級以上(HSK5,6級)、中国語検定は2級以上を持っていれば履歴書に記載してアピールすることができます。それ以下の級でも、学習中で今後級を進めて取っていく気であれば記載してもよいかもしれません。

8-2. 高い中国力が求められる仕事の場合

通訳や中国語講師など、高い中国語力が求められる仕事であれば、HSK6級(250点以上)、中検は準1級、1級合格レベルです。全国通訳案内士の資格も強力なアピール材料となります。

今回の記事ではご紹介していませんが、中国語講師を目指す人には、公的資格ではないものの「IPA国際公認漢語(中国語)教師資格認証試験」という資格があります。この資格取得を目指すのも良いでしょう。

まとめ. 資格こそ中国語上達の近道!受験することに意味がある!

中国語を勉強していく中で資格試験を受けることは、学習過程でのモチベーションの向上にも繋がります。また、一生ものの資格になるため、就職や転職などの際にも強い味方になるでしょう。努力の結果「合格」に結びついた時の達成感は言うまでもありません。

資格取得に向けて学習に取り組むことが、中国語を習得する近道にもなります。定期的にHSKなどの資格試験を受けることによって、自分の中国語レベルを判断することもできます。

この記事で紹介した中国語の資格の中で気になる資格、自分に合っていると感じた資格があれば、受験してみましょう。私がトレーナーを勤める、フルーエント中国語講座の受講生さんが中国語の資格試験受験を考える際、お伝えしている話があります。中国語の資格試験は受験すること自体に意味があります。お金を払って申し込みをすれば、試験勉強にもおのずと身が入るもの。結果が不本意なものであっても、必ずご自身の中で有益な経験として残ります。

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私が中国語のトレーナーを務めるフルーエント中国語学院の学長は、中国語力をアップさせるために、中国語の資格受験をフルに活用することを推奨しています。こちらの動画では、中国語のスキルをアップさせ、話せるようになるための方法を伝授しています。中国語の学習を始めたばかりの方も、既に勉強中の方も是非ご覧ください。

 

各資格とも試験日の変更や試験当日の注意事項など確認すべき情報については、公式HPより最新の情報を得るようお願い致します。

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

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