中国留学したい人は必見!失敗しない心得|地域別体験談あり

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中国留学に目をつけているあなた。あなたの目は確かです!しかし中国留学で分からないこと、迷っていることってどうしてもありますよね。

今はコロナの影響もあって、中国留学は簡単にはいけませんが、そんな今だからこそ、準備期間として中国語の学習に準備を始めましょう。

  • 留学費用はどのくらい?
  • どの都市に留学したらいいの?
  • どんなコースがあるの?
  • 半年〜1年の留学で中国語を話せるようになる?
  • 短期留学でも頑張れば日常会話くらいできるようになる?

そんな疑問に答えるために、実際に中国で語学留学をした中国ゼミスタッフSIが、中国留学の現実を徹底リサーチ!

この記事では、私(中国ゼミスタッフS.I.中国在住経験3年、HSK6級)が中国本土と台湾留学経験者のリアルな声、留学の種類、各都市の特徴、現地での過ごし方、留学中の中国語の勉強方法、役に立つ奨学金の情報など…中国留学ポイントをまとめました。

実際は、留学すれば必ず中国語が話せるようになる、とは言えません。しかし、「大切な時間とお金を費やすから、失敗したくない!」と思いませんか?

あなたの中国留学に対するモヤモヤを解決し、中国留学で最大限に結果を出す方法を伝授!あなたの中国留学の前向きな第一歩をサポートします♪

世界中で約16億人もの人が使う中国語をマスターできれば、将来の可能性が無限に広がります! ぜひ記事を参考に、中国への第一歩を踏み出してくださいね。

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実は今回、「中国語スタート講座」の動画が完成し、モニター受講生を募集します。

このページをご覧いただいた方を対象に、募集をスタートしましたので、ぜひ参加していただけませんか?(受講費は無料です!)

講師は、中国語ゼミ監修者の三宅裕之。2001年に語学コーチングスクールを設立し、今まで15,000人以上を指導した語学×コミュニケーション力開発のプロフェッショナルです。

無料とはいえ、日本人が中国語を学ぶ驚きのメリット、話す力・聴く力が同時に上達する学習法を解説しますので、一生モノの知識を得られるはずです。

スマホ、パソコンから気軽にオンライン受講できます。
詳しくはこちらのページに書いてありますので、ぜひ判断してみてください。


 

目次

1. 海外留学に中国をオススメする5つの理由

費用、距離、将来の可能性…中国に語学留学するメリットは無限大!まずは多くのメリットがあることを知ってください♪

1-1. 学費、生活費が安い

費用は、留学のコース、期間、地域によって異なります。北京や上海の大都市では、学費や生活費が高くなる傾向ですが、欧米諸国と比べると安く済みます!

アメリカやオーストラリアなどの英語圏に留学する場合は、半年で100万円以上。中国より物価も高いので生活費も多く必要ですね。中国留学なら、半年で50万円くらいに抑えることも可能です。

奨学金の金額にもよりますが、私、中国ゼミスタッフSIの友人の日本人留学生も、奨学金の中で中国での生活費と学費をまかなっています。

中国の大学に一学期間(約半年)語学留学する場合のおよその費用をまとめたので、参考にしてみてください。

《例》【一学期(約半年) 語学留学する場合の費用】 (※ 1元=15円を目安に計算)

学費:7,000〜13,000元(約10〜20万円)
入学申請費:300〜600元(約4,500〜9,000円)
寮費(1日):1人部屋80元〜(約1200円〜)
       2人部屋40元〜(約600円〜)

その他、航空チケット、ビザ申請、海外保険、食費、生活費をイメージしてみてください。飛行機代や食費を抑えれば節約が可能です。予算に合わせて、留学先の物価を知っておくことも大切ですね!

費用の詳細が気になる方は、各大学のホームページをチェックしてみてください。

1-2. 日本から近いので時間もお金も節約できる

次に注目すべきは中国は日本から飛行機で3時間前後という近距離であること。10時間以上も飛行機に乗るアメリカなどと比べると、航空費を大幅に抑えることができますし、移動疲れを感じにくいフライトですね!

LCC、格安航空の飛行機も飛んでいるので、ぜひ賢く利用してみてください。

節約ができるので、浮いたお金で国内旅行を楽しむ留学生も多いようです。大学の休暇中、日本に一時帰国することも可能。やり方によっては、仕事と両立することもできるかもしれません。

上海に留学したコーチングの第一人者、榎本 英剛さん。時には日本に一時帰国し、仕事と家庭を両立しながら中国語を学んでいました。上海での留学体験談をぜひ参考にしてください。
【上海留学体験談】コーチングの第一人者、CTIジャパンを創業した 榎本英剛氏が中国語を学ぶ理由

1-3. 中国語は日本での需要が高い言語

日本では小学校からの英語義務化が始まっていますし、多くの企業でも社員に英語力を求める機会が増えました。就職活動や昇進にも影響するようになり、英語ができる日本人が増えました。

しかしそれに反している現実があります。経済力で影響力が強い中国語のニーズが高まっているのも関わらず、中国語を話せる日本人が不足しているのです。

今の需要から見て、中国留学の費用対効果は「高い」と言えるでしょう。中国語を話せる人材として、周囲と差をつけることができますよ!

便利な翻訳アプリがたくさん出ているので、ITの力で言葉の壁を超えられる世の中ではありますが、あくまでも直訳。もしくは正しく翻訳されないことも多々あります。会話の醍醐味は、直接言葉を交わすことでお互いの理解を深めること。ぜひ中国人とダイレクトにコミュニケーションを楽しんで、新しい価値観に触れてみてください!

1-4. 日本人であることだけで有利

もしあなたが全く中国語を勉強せずに留学しても、他の国から来た留学生より一歩リードしています。なぜなら、中国語は漢字のみで構成されているので、日本人は既に多くの中国語が「わかる」から。

実際に私が初めて中国に行った時、中国語がほとんど分からない状態で一人で乗り込んだので不安でいっぱいでした。

しかし、飛行機を降りて空港を歩いてみると、案内表示に書かれている中国語がなんとなく分かるのです!そのまま漢字を手がかりに入国手続きをし、タクシーで運転手の方にホテルの名前を見せて、無事にホテルにチェックインできた時には、「日本人でよかった〜。漢字ばんざい!」と心から思いました。

中国語は、「簡体字」と呼ばれる簡略化された漢字が使われています。日本語とは少し違う形ですが、中には日本語と全く同じ漢字、意味の単語があります。

例えば…中国語の 高(gāo)は、意味も漢字も日本語と同じです。以下、一例をピックアップしました。

また、簡体字と日本語で少し違う形の単語も多くありますが、日本人であれば形から意味を想像できるのです。

例えば…

いかがでしょうか。
他にも、『日本人がすぐに覚えられる中国語単語350語(発音付)』にて紹介していますので、ぜひご覧ください。

中国ゼミでは、「日本人はすでに中国語の8割を学習し終えている」とお伝えしています。

たとえ中国語力ゼロで留学したとしても、漢字ができる日本人なら、テキストに書いてある意味が8割も分かるということ。

日本人は、漢字が理解できるという武器を持っています。この武器を携えつつ馴染みのない発音、ピンインを留学前に勉強しておけば、現地での勉強がスムーズに進みますよ!

日本語と同じ漢字・意味の中国語ばかりを集めた単語集です。
【初心者向け】日本人がすぐに覚えられる中国語単語350語(発音付)

1-5. 中国語は世界でも需要が高い言語

世界で中国語を話す人は、約16億人。中国国内の人口が約14億人、さらに国外で約2億人が中国語を使っていると言われています。世界人口約74億人の中で、もっとも多くの人が話している言語こそ、中国語なのです。

中国語は、中国や台湾だけでなく、世界のいろいろな場所で役に立つ言語です。例えば、「華僑」が住むシンガポールやマレーシアなど東南アジア。そしてアメリカ、カナダ、日本など世界各地にあるチャイナタウン。ビジネスシーンを見ても、同僚や取引先に中国人がいることは珍しくありません。

日本国内における中国語学習者の数も年々増えています。

HSK(中国政府認定中国語資格)の受験者は、2010年で7,000人、2015年23,500人、2018年は34,000人という伸び率。日本国内でも中国語が注目されてきていることが分かりますね。

しかし、ここまでグローバルな言語にもかかわらず、日本国内で中国語の学習者は未だに200万人強と言われいます。割合でいうとたった2%弱の日本人しか中国語を学習していません。

中国語マスターを目指す日本人が少ない中、今のうちに中国に留学して中国語を身につければ、将来は希少な人材として幅広く活躍できることでしょう。

世界で活躍するチャンスが手に入る中国語。日本で勉強するより、現地に身を置いて学ぶメリットの方が大きいです。中国の活気あふれる都市、中国人の価値観、伝統文化…リアルな中国を、生活してみて初めて体感できます。旅行だけでは知ることができません。

また、留学のクラスにはアジア各国、欧米各国から学生が集まってきます。クラスメイトを通じて、世界各国の事情にも触れることができます。中国語を通じて世界に友人ができるかもしれません。語学力だけでなく、日本では得られないグローバルな経験ができる中国留学。将来の可能性が広がり、一生の財産になることでしょう。

さらに中国語について知りたいこと、疑問はこちらの記事で解決できます!
10分でわかる中国語のすべて~中国語とは?方言は?学習法は?~

2. 中国留学の期間や費用などを徹底調査

中国へ留学する場合、目的に合わせて期間を決める必要があります。現実的な達成度を設定し、より充実した留学になるように明確なプランを立てておきましょう。

それに伴い、費用も変わってきます。ここでは留学の期間と費用についてご紹介していきます。

2-1. 一週間程度の短期~数年に渡る留学も

留学する前の準備期間によりますが、一般的な学習期間での達成度で見てみましょう。

期間 目的の例
短期留学(1週間〜半年) まずは中国語を体験したい
中期留学(半年〜) 生活または仕事で使える中国語を身につける
長期留学(4年以上) 中国での就職も可能
大学院への留学 中国での就職など、世界を舞台に活躍できる

まず、留学するにあたって、目的、期間や予算を考えてみましょう。留学のかたちは様々。きっと自分に合った留学方法を探し出すことができますよ。

2-2. 中国留学の費用相場

期間 費用の目安
1週間 10万~20万円
1ヶ月 20万~40万円
半年 80万~120万円
1年 100万~200万円

中国では地域ごとの格差も大きいので留学先によって費用に差が出てきます。また、通う学校によって、中国でのご自身の生活スタイルによっても費用は変わってきますので、目安として参考にしてください。

■2-2-1. 世界との比較

留学先の国 1年間の留学における費用相場
アメリカ 200万~250万円
カナダ 250万~350万円
オーストラリア 200万~300万円

他の英語圏の国に留学した場合と、中国への留学では1年でおよそ100万円以上の差があります。このように中国を留学先に選べば、かなり費用を抑えることができますね。

■2-2-2. 中国国内の比較

北京や上海の都市部では、ものによっては物価が日本より高いこともあります。留学生でも生活費は最低5万円は必要。

それに対して地方だと、物価が安いので、1ヶ月3~4万円に抑えることができます。そのため、年間でみると、住むエリアによって生活費だけでも10万円以上の差が出てしまいます。また、語学学校の学費なども都市部の学校のほうが高い傾向がありますので、あらかじめ学費や、住む地域の物価情報など調べておきましょう。

3. 中国留学の種類

ひと言で「中国留学」と言っても、さまざまなコース、種類があります。

3章では、気軽に学べる短期コースから、「漢語進修生」「漢語本科生」、学部への正規留学や大学院で学ぶ道をご紹介します。

3-1. 【短期の語学研修】5日間〜気軽に学ぶ

  • 連休を利用してプチ留学をしてみたい
  • 集中的に学んでレベルアップしたい
  • まずは中国を体験してみたい

社会人にオススメの短期のコース

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの長期休暇に合わせて出発可能です。中・長期の語学留学前に、「実際に中国に行ってみて、自分に合うかどうか試してみる」という人も多いようです。

留学エージェントが独自で企画している場合が多いので、インターネットでリサーチしてみましょう!

<期間> 5日〜
<目的> 中国語研修(個人orグループで集中レッスン)
     観光・文化体験(オプション)
<留学先> 語学学校、大学付属の機関
<滞在先> 学生寮、ゲストハウス、ホテルなど
<学歴・語学力> 不要

3-2. 【中期の語学留学】半年〜「漢語進修生」として学ぶ

  • 世界から集まる外国人と一緒に中国語を学びたい
  • キャンパスライフを楽しみたい
  • 中国語を現地で学んで仕事に生かしたい

半年から1年、時間が確保できる人にオススメの留学スタイル

外国人を対象に、新学期のタイミングに合わせて開講しています。中国の大学は2学期制で、9月スタート(前期)または、2月下旬スタート(後期)が一般的。

自分で難易度を選んで受講するタイプと、入学時に学力テストを行いクラスを割り当てられるタイプがあります。

私は、入学時に学力テストを行うのタイプの大学に通いました。クラスには日本人も数人いましたが、9割は外国人。中国と近いので、韓国人とロシア人が比較的多かったです。

他国のクラスメイトと中国語でおしゃべりをしたい、という独学には無い新たな目標もできて一層頑張れました。それ以外にも、他国の文化や考え方を知ることができたり、学生寮に遊びに行って異国の手作り料理を食べさせてもらったり、国境や年齢を超えた友達ができたり、早朝からの授業でライフスタイルが整ったりと、刺激的で良いことづくしでした!

基本は、大学内にある漢語教育機関で学びますが、大学の学部生と同じ学食を利用できるなど、キャンパスライフを楽しめます!

<期間> 半年〜
<目的> 語学留学
<留学先> 大学付属の漢語教育機関
<滞在先> 学生寮、賃貸マンション
<学歴・語学力> 高卒以上(大学による)

3-3. 【長期の留学】4年~「漢語本科」「正規の学部」で学ぶ

  • 中級レベルの中国語力がある
  • 本気で中国語を習得したい
  • 大学の学部、大学院進学を目指している

語学力があり、本格的に学びたい人のための長期留学。

外国人の留学生とともに、中国語取得を目指す学部を「漢語本科」と言います。もう1つの「正規の学部」とは、日本の大学の学部生と同じ形で、中国人とともに学びます。どちらも入学は、新学期の9月が一般的。卒業証書、中国の学位が授与されます。

一般的に、HSK5級(文系大学)・4級(理系大学)以上が必要。語学力がない場合は、まず3-2の「漢語進修生」として学び、試験に合格すれば入学できます。

<期間> 4年〜5年(語学力の習得が必要な場合は+約1年)
<目的> 中国語習得、各学部の専門の学問
<留学先> 漢語本科、正規の学部
<滞在先> 学生寮、賃貸マンション
<学歴・語学力> 高卒以上
         HSK4級以上など(大学、学部による)

3-4. 【大学院に留学】研究生として学ぶ

  • 世界を舞台に活躍したい
  • ハイレベルな中国人や外国人と一緒に学びたい
  • 中国語と英語で専門分野を学びたい

日本の大学院に相当する「研究生院」への留学。修士課程(マスター)は「硕士(shuò shì)」、博士課程(ドクターは「bó shì」と呼びます。

さらに上には、大学院研究生の「高級進修生(修士課程終了者が対象)」があります。

厳しい教育環境の中国。世界の大学ランキングのトップ100には、「清華大学」、「北京大学」など、中国の大学12校がランクインしています。(イギリス大学評価機関“クアクアレリ・シモンズ(QS)”調査 2020年)

世界を舞台に活躍したいなら、大学院に留学して優秀な中国人とともに切磋琢磨しながら学ぶことが近道かもしれません。

私の通った大学にも、卒業してから教育学部や法学部の大学院に通う日本人がいました。

クラスはほぼ中国人、授業は中国語、発表と論文は英語という過酷な環境でしたが、専門分野に対して世界からの目を持てたこと、英語の文章力と中国語会話力が伸びたこと、外国で勝負する度胸を持てたことが、博士号という資格以上に今後の人生の自信と力になったと話していました。

<期間> 修士2〜3年、博士3〜4年(大学による)
<目的> 各専門分野の習得
<留学先> 大学院
<滞在先> 学生寮、賃貸マンション
<学歴・語学力> 学士学位(修士課程へ進む場合)/修士学位(博士課程へ進む場合)
         HSK5級やTOEFLの成績(大学による)

大学の学食紹介♪

学食は留学生の楽しみの一つ。大学には、いくつかの学食があり、日本の大学よりもメニューが豊富のようです。

学生の数が多い大学、人気の食堂では、下の写真のように大混雑することも。
フードコートのようになっていて、各お店に並んでいる肉、魚、野菜料理の中から好きなものを、2,3品チョイス。ご飯とセットで注文するスタイルが一般的。他にも丼物、麺類、パンなどもあります。
一食、6元〜10元(日本円で約90円〜150円)程度で食べることができます。

 

4. 中国留学におすすめの都市と各地への留学体験談

広い中国、各都市それぞれ特徴があるので、迷ってしまうかもしれません。ここでは日本人の留学生に人気の上海、北京、台湾を中心に、それぞれの魅力を紹介します!

4-1. 【上海に留学】世界の大都市、グローバルな環境

上海の魅力、特徴は…

  • 街では標準語(普通话)が中心。(※中国語のことを「標準語」と表記しています。中国語で「標準語」は、「普通话(pǔ tong huà)」といいます。詳しくは『10分でわかる中国語のすべて』をご覧ください。)
  • 上海人同士では「上海語」を使うことが多い。
  • 中国の発展を象徴する大都市。活気ある雰囲気。
  • 四季がはっきりしている。日本の気候に近い。
  • 物価は高め。他の都市より食費や生活費がかかる。
  • アジア最大のディズニーリゾート「上海ディズニーランド」がある。

実際に上海留学した方の体験談を紹介します♪

まず短期留学で下見してから長期留学へ

『私は長期留学する前に、年末年始の休暇を利用して上海師範大学の短期コースに通いました。上海は想像以上に発展していて、オシャレな街でしたね。欧米人をはじめ、いろいろな国の人がいる中での生活は、とても刺激的でした! 街の雰囲気も気に入ったので、留学するなら上海!と決めました。その後、仕事を辞めて長期留学へ。住まいは大学が提携しているアパートで、とてもキレイな部屋でした。1年間、快適な環境の中で勉強に集中し、一生使える中国語力が身につきました。』

(上海師範大学 2週間短期留学、復旦大学 1年留学/30代 女性)

 

中国・米留学の4年間で、何事もポジティブに楽しめる性格になった!

『上海外国語大学へ長期留学しました。私が選んだのは4年間のうちの1年、アメリカにも留学できるコース。中国語と英語の両方を学び、とても充実した留学生活でした。当時はアメリカ留学も気になっていたのですが、日本と距離が近い中国に魅力を感じ、上海を選びました。
クラスメイトは、韓国、タイ、サウジアラビアなど主にアジア圏から来た外国人たち。その中で感じたのは、日本人は積極的に発言できず、自己アピールに慣れていないこと。“今から自分の国と中国の違いを3分間スピーチしてください”と言われた時、とても緊張してしまいました。そんな私も、外国人の友人や留学仲間に恵まれ、次第に細かいことを気にしない性格に。何とかなる!というタフな精神が身につきました。
住まいは、まず学生寮に住んだ後、中国人とルームシェアを経験。彼女は日本語を勉強していたので、お互い教え合っていました。はじめは、言いたいことがうまく伝えられなかったり、習慣の違いを痛感して大変でしたが、お互いあまり干渉せず自由に暮らしていましたよ。
また上海人は一度仲良くなると、とても親切にしてくれます。中秋節の時は、お隣さんから“月餅を食べない?”と誘われました。フレンドリーな中国人と触れ合い、中国がとても好きになった私。留学して、何事もポジティブに楽しめるようになりました!』

(上海外国語大学 長期留学/20代 女性)

 

語学力以外にもいろんな体験が出来た学生生活

『夫の駐在に伴って上海に住み、1年間の語学留学をしました。日本人が多く住んでいて、日系スーパーやレストランも多く、とても住みやすい街でした。上海の大学は、北京と比べると学費が安い(※)ことも魅力です。半年に一度、大学の修学旅行があり、とてもお得な費用で雑技団を鑑賞できました!
上海では、電車やバスで子どもや妊婦さんに席を譲ることが当たり前。街でも困っている人がいたら声をかける人が多い。中国人の温かさに触れてみて、日本人も見習うべきだなと思いました。留学では語学力だけでなく“肩の力を抜いて楽しく生きる”という価値観を得ることができました』

(華東師範大学 語学留学/20代 女性)

※半年間の語学留学費用:華東師範大学(上海):9,000元/北京師範大学(北京):11,600元

 

環境は自分で作ることがポイント

私は上海の大学で1年の語学留学を経験し、現在は天津の大学院で中国政府奨学金をいただきながら中日同時通訳を勉強しています。 留学先を選ぶ際は、まず日本の大学教授に相談し、実際に現地に行き下見をしてから決めました。特に現地の気候や交通面、生活のしやすさを重視しました。 留学中は学校の授業以外にも、語学教室に通ったり、中国人の友達を作って日常会話を中心に練習しています。また中国は動画サイトも発展しており、そこで中国のドラマや映画などを観てリスニング力や語彙力を身に付けています。 おすすめの勉強法はディクテーションとシャドーイングです。最初は短い文章で行い、徐々に長い文章に挑戦していくと続けやすく、力も付きます。 学校内での活動としては、日本人会の代表を務め、文化祭や中日文化交流会などを企画をしています。他にも学校の留学生のイベントなどにも自分から積極的に参加しています。その過程で中国語を使う機会が増えただけでなく、責任感も養ってきました。 留学で一番重要なことは、しっかりとした目標を持ち、それを達成するために周りの環境を自分で作ることだと思います。日本ではできない体験が出来るチャンスですので、中国への留学を考えている皆さんは、時間を無駄にしないように過ごしてほしいと思います。

(上海大学 語学留学・天津外国語大学大学院 大学院留学 /20代 女性)

 

日本に近い気候・アクセスの良さが決め手

『上海は日本に近い気候で、北京と比べると冬が寒すぎない。比較的、空気も悪くないです。日本へのアクセスが便利であることも上海を選んだ理由の一つです』

(上海師範大学 語学留学/ 榎本 英剛さん)

 

榎本さんの上海留学体験談、続きは以下から・・・

日本にコーチングを取り入れた1人、CTIジャパンの榎本 英剛さんも留学先に「上海」を選んでいた!
【上海留学体験談】コーチングの第一人者、CTIジャパンを創業した 榎本英剛氏が中国語を学ぶ理由

4-2. 【北京に留学】政治と文化の中心地

北京の魅力、特徴は…

  • 日本人留学生に人気NO.1!
  • 標準語が中心。
  • 北京の北方方言「北京語」は標準語に近い。
  • 中国の首都、政治の中心地。
  • 「万里の長城」をはじめ世界遺産が多数。

フルーエント中国語学院 三宅裕之学長は、早稲田大学在学中に北京留学を経験しています。

中国語力ゼロで北京留学し、半年後には中国の大学入学レベルに到達。ごく短期間でマスターした学長は、どんな留学生活を送っていたのでしょうか。

今では5,000人以上の日本人を指導する学長。貴重な留学生時代の体験談をご紹介します! 北京留学が気になっている方、ぜひ参考にしてみてください。

「1年の留学で結果を出す!」強い気持ちで飛び込んだ北京留学生活

『北京留学したのは20年以上前、広い道路に自転車が横何列にも連なっていた時代。今のようにインターネットはなく、勉強に集中するしかない環境でした。“1年の留学で絶対に結果を出す!”という気持ちで、日本人留学生のいない北京の大学に飛び込みました。知っている中国語は、ニーハオと数字の1から10だけ。はじめの1ヶ月は、意思疎通できないし授業もチンプンカンプン。毎日、必死に発音や単語を覚えていました。
自分の経験から言うと、中国留学するなら絶対に発音の基礎だけは身につけから行った方がいいです!
大学の授業は平日の午前中のみ、これだけで習得できるほど中国語は甘くありません。私は、毎日2時間くらい家庭教師を付けてマンツーマンで会話、土日は中国人と一緒に北京のまちに出て中国語を使う時間を確保していました』

『そして留学して5ヶ月が経った夏休み。シルクロードへひとり旅に出たとき、現地の人に中国人と間違えられたのです。自分の中国語力アップを実感でき、とても嬉しかったです。
はじめは刺激がいっぱいの留学生活ですが、半年くらい過ぎるとマンネリ化してきます。何かアクティビティを入れて刺激を受けようと、大学の中国人と一緒にテニスサークルを立ち上げました。意外にも北京の大学生が恋愛していないことを知ったので“みんなもっと恋をしよう!”というコンセプトで活動しましたよ(笑) 他には、大学で私が講師となって日本語の授業を開講し、中国人の学生に教えていました。
就職活動もしていて、北京の日系企業に出向いて多くの社会人をOB訪問しました。また、留学生仲間で“日本留学生協会”のようなものを立ち上げたのですが、その組織として日系企業に声をかけ、留学生のための合同就職セミナーを開催しました。
留学中の目標は、語学力だけではなく、行動力やリーダーシップ力も高めること。中国でしかできない体験、行動を積み重ねた結果、目標を達成でき、とても充実した北京留学でした。
私は、勉強に集中できる留学生活ほど、幸せな時間はないと思います。自分で留学すると決めたら、最後までやり通すだけ。ぜひ留学して中国語力という武器を身につけ、グローバルに活躍して欲しいです!』

4-3. 【台湾に留学】台湾で中国語を学ぶメリット

台湾の魅力、特徴は…

  • 日本人が暮らしやすい環境。治安がいい。
  • 公用語は中国語。(※台湾の言語は中国本土で使われている標準語と同じ。台湾では中国語を「國語」「台湾華語」と呼んでいます。)
  • 台湾南部では「台湾語」が使われている。
  • 漢字は「繁体字(はんたいじ)」が使われている。
  • 90日以内の短期留学はビザが不要(中国大陸では15日以内なら不要)

日本人に人気の観光地、台湾。親日家が多いと言われています。台湾の大学では、中国本土と変わらない中国語、標準語を学ぶことができるので、台湾を留学先に選ぶ人も多いですね。

中国本土の標準語と大きく違う点は、漢字と発音記号です。台湾の漢字は「繁体字」で、中国本土の「簡体字」とは異なります。発音は、ピンインではなく「注音記号(ボポモフォ)」。漢字と発音記号には大きな違いがありますが、台湾人と中国人の会話は問題なく、お互い理解し合えるようです。

「中国ゼミ」の人気記事、「足ツボ健康法」などでおなじみ、鍼灸師の佐々木 友子先生。中国の浙江省杭州市で語学留学、台湾で就業経験があるそうです。中国と台湾に詳しい先生に、中国語の違いや留学のアドバイスを聞きました。

エレガントに聞こえた台湾人の中国語

『私は中国での語学留学後に台湾へ渡り、台湾人に日本語を教えていました。

台湾でも、大学やしっかりした語学学校では、中国大陸の標準語を学べます。ただ、台湾の発音は注音記号という記号と記号の組み合わせなので、ピンインを習った人には馴染みがありません。他の大きな特徴は、巻き舌(そり舌)の音で、ほとんど舌を巻かないこと。日本人には発音しやすいです!

全体的に台湾人の中国語は、女性的で柔らかなイメージですね。私は、初めて中国で中国人の会話を聞いたときは、喧嘩しているかと思うほどキツく感じましたが、台湾人の中国語からはエレガントな印象を受けました。

私は、台湾に留学するなら、台北の方がいいと思います。台北より南に行くと、まち中でも台湾語が聞こえてくるので、何を言っているのか分からない時がありました。ただ、台北は観光地で日本語が通じる場所が多く、遊びの誘惑が多いかもしれません。その点、留学に失敗したくないなら、強い意志が必要ですね。

とは言っても、異国の地での留学生活はストレスが多いもの。台湾は日本と環境が近いので、まず台湾に留学してみるという道は、アリだと思います!』

佐々木先生が日本語を教えていた台湾人の生徒さんたち。佐々木先生を囲んで。
台湾旅行中の佐々木先生。

 

他にも佐々木先生の記事では、中国や台湾で経験を積んだ本場の健康法、美容法が満載!初心者でもカンタンにできる方法が紹介されています。ぜひチェックしてみてください♪

・『10分でわかる東洋医学のすべて〜東洋医学とは?漢方とは?鍼灸とは?
・1日わずか5分で不調を取り除く!プロが教える足ツボ健康法
その1(足のむくみ・冷え性・生理痛・肩こり)
その2(目の疲れ・食欲不振・便秘・二日酔い
・『【鍼灸師が図解】お灸で効果があるツボ20選|腰痛、肩こり、ダイエット、不妊、冷え性、頭痛、生理痛、便秘など
・『本場中国のかっさで美肌・ダイエット効果を得るやり方・使い方
・『鍼灸師のすべて~学校選び・学び・就職・修業・独立~

4-4. その他のおすすめ都市| 言葉、文化、気候の違い

北京、上海、台湾の留学について紹介しましたが、他にも多くの魅力的な都市があります。ここでは、日本人留学生に人気の各エリアの情報をまとめました。

中国の大学では、基本どこの都市に留学しても、専門の先生から美しい標準語を学ぶことができます。しかし広い中国、各地で生活してみると、地元民から標準語とは違う方言が聞こえてくる地域も多いです。比較的、ハルビンや北京に近い北方エリアでは、標準語が日常。ただ、方言があるからといって「北方に留学しないと標準語が身につかない」ということではありません。

その土地の文化を体験することは、留学後の人生を豊かにしてくれる、貴重な経験になることでしょう。北京や上海と比べて日本人が少ない分、中国語に集中する生活がしやすいというメリットもあります。それぞれの特徴を参考にしてみてください。

広東語についてはこちらの記事で詳しく解説しています! 
広東語とは?香港、マカオ、チャイナタウン…世界で使える中国の方言

【日本人が少ない都市へ留学する時の注意 〜四川省成都の中国語〜】

中国各地、どこの大学に入っても標準語(普通話)を学べます。しかし地方によっては、大学から一歩外に出ると、聞きなれない中国語を耳にして、混乱する場合があります。上記の表、「言語・方言」の欄にある通り、各地に方言があり、特に地元の人たちの会話では、その土地の言葉が使われています。

中国語は、同じ発音でも声調(四声)が違うと、意味が全く違ってきます。方言によっては、声調(四声)のルールが標準語(普通話)と全く違う場合もあります。

例えば、三国志やパンダで有名な四川省の成都。
先日、中国ゼミスタッフが旅行で成都に行った際、標準語(普通話)の声調と違う音を耳にしました。

例えば、「こんにちは」の「你好 nǐhǎo 三声 三声」の声調。
成都では <nì hào 四声 四声>のように聞こえたのです。

また、四川人と見られる親子が、前方にある出口に向かおうとしていた時、親が子どもに「往前走!wàng qián zòu 」(前へ行って!)のように言っていました。

標準語(普通話)の声調で、「往前走」は、<wǎng qián zǒu 三声 二声 三声>ですが、成都では<wàng qián zòu 四声 二声 四声>のような音を耳にし、驚きました。

中国語の発音、声調(四声)の知識ゼロで成都に留学した場合、どの音が正しいのか混乱するのでは、と思いました。

「日本人が少ない場所に留学したい」「北京や上海の大都市以外がいい」…そんな方は、中国留学で失敗しないために、中国語の知識や地方の方言を知っておくといいですね。

中国のどこへ留学するにも、やはり発音の基礎が大事です。

成都へ留学したい方も、行く前に発音を身につけておけば、「標準語」と「四川語」の違いを何となく理解できるはずです。

留学前に「中国語」の知識をつけておきたい方へ。わずか10分で「中国語のすべて」がわかる記事がオススメ。
「中国語」とはどんな言語? 方言はどのくらいあるの? 中国語に関する疑問は、こちらの記事で解決!『10分でわかる中国語のすべて~中国語とは?方言は?学習法は?~』 

5. 中国留学中に効率的に中国語を習得するための8つの方法

留学は、お金と時間を費やして中国語を学ぶ貴重な機会。「失敗したくない!」あなたへ、留学前に押さえておいてほしいこと、準備をまとめました。

5-1. 留学前に「正しい発音」を身につける

中国語には、母音が36個、子音が21個あり、さらにそれらを組み合わせて400以上もの音で構成されています。

習得するためには、正しい発音を身につけなければなりません。少しでも発音を間違えると、中国人に伝わらないからです。日本語にない音が多く、難しいイメージがありますが、コツをつかんで繰り返し練習すれば大丈夫!

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「中国ゼミ」は、現地での学習をスムーズに進めるために、留学前に発音の基礎学習を始めることをオススメします。

2ヶ月くらい、筋トレのように体に染み込ませながら発音トレーニングを積み重ねればOK! 留学前に発音をクリアしておくと、確実に後の勉強が楽になります。

まず発音は、正しい口の形、舌の動きを覚えることが大切。

オススメは、ネイティヴの発音を聴き、日本人の中国語講師に「日本語で正しく発音する方法」を論理的に教わること。日本人が苦手なパターンを知り尽くしているので、微妙な違いを日本語で分かりやすく説明してもらえます。結果、最速で「正しい発音が身につく」ということ。

中国人から習う場合、ネイティブの美しい発音を学べますが、口や舌の動かし方まで細かく説明されない場合が多いです。

日本人から正しい発音の方法を習い、現地で中国人の発音を浴びてマネをする。このように頭で理解し、耳と口で実際に練習することで、発音を確実なものにできますよ。

こちらから動画で発音トレーニングを受けられます!

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5-2. 具体的な学習目標を設定する

「中国語で日常会話ができるようになる」「ビジネスで使える中国語を身につける」など、漠然とした目標では、留学中にモティベーションがキープできないかもしれません。

なぜなら、「日常会話」や「ビジネス中国語」という目標には、“コレができれば達成”という明確な基準がないから。

「中国ゼミ」がオススメしている目標設定は、まずHSK(漢語水平考試)や中国語検定の合格を目指すこと。

理由は、試験対策の勉強をすると、「読む・聞く・話す・書く」力が同時に鍛えられるため、中国語マスターに必要な力が身につくのです。合格すれば、達成感を味わうことができるので、さらに上を目指すモティベーションにつながりますね。

留学中の勉強は、大学のテキストを中心に、生活の中でネイティブの中国語を浴びつつ、目標として試験を目指してみる。試験の2〜3週間前から過去問題に取り組むといいですね。

また、留学は3ヵ月、半年、1年といった期間が決まっているので、月単位で区切って目標が立てやすいです。

例えば、半年の語学留学なら

「3ヶ月でHSK4級に合格、半年でHSK5級!」
「帰国後も勉強を続けて最高級のHSK6級をとる!」

など、留学前に具体的な目標を立ててみてください。

そして、実際にHSK試験に申し込んでみましょう! 受付は、約3ヵ月前から。試験前2、3ヵ月という期間は、やる気をキープするのに最適で、過去問を解いて試験の特徴をつかむのに十分です。

検定試験を利用して中国語キャリアを作る

毎年、HSK試験会場では「中国留学・就職フェア」を開催しています。2017年10月に行われたセミナーでは、フルーエント中国語学院 三宅裕之学長が講師として登場。「最強HSK学習法&成功する中国語キャリアの作り方」をテーマに講演し、会場を盛り上げました。

キャリアデザインのプロでもある学長。講演の内容の一部、目標設定のお話をご紹介します!

『まず短期、中長期の目標を考えてみてください。留学中、留学後、1年後、3年後…それぞれ自分の“ライフビジョン”として、ノートに書き出しましょう。まずイメージするのは、どんな自分になっていたいのか、自分の価値観を箇条書きにしてみてください。次に、欲しいもの、やりたいことをいくつかピックアップします。別の項目として“世の中に与えたい影響”、“どう社会に貢献をしたいのか”ということも考えてみてください。例えば、“世の中に元気な人を増やしたい”など、超ざっくりで構いません。ここまで書くと、具体的なライフビジョンが見えてきますね。
もう一つ、目標を実現するために、自分はどんな行動をするのか? 具体的なアクションプラン、行動目標も作ってください。留学先で、その夢をつかむために、いつ、どんな行動をするのか?ですね。
この目標ノート、ライフビジョンを描いて終わりではなく、毎日見るようにしてください。それだけで自分の目標に対する意識が高まります。人間の脳は、意識している情報しか入って来ません。目標を実現するための第一歩は、意識を高めるためにビジョンをノートに書き、毎日見ること。脳にインプットすると、入ってくる情報量が増え、夢をつかむための行動量が自然と増えるのです。
このように目標を設定し、具体的な行動プランを立て、行動し続けた結果、目標が実現するのです。
HSK試験に申し込むことは、目標に近づくための立派な行動です。自分の中国語力が合格レベルに達してから受験するのではなく、先に「●月にHSK●級合格」という目標を決めて、申し込みましょう。すると、そのゴールに向かって集中的に勉強に取り組むようになります。結果、自動的に自分を追い込む環境ができ上がります。』

講演は、NHKの「テレビで中国語」に出演されていた段 文凝先生とセットの形でした。

HSK試験について、もっと知りたいあなたへ。HSK協会の公式ホームページにて、フルーエント中国語学院 学長 三宅裕之が「HSKとは?」について、解説させていただいています。

5-3. ランゲージパートナーを見つける 

放課後、同じ大学の日本語を学んでいる中国人学生と待ち合わせ、学び合う「相互学習」です。「語学交換」とも呼ばれています。そのパートナーを見つける方法は、大学内の掲示板や友人の紹介、日中の交流会やサークルなど。キャンパスを歩いていると、学生から声をかけられる場合もあるそうです。

大学以外でも、日系フリーペーパーやネットの掲示板、SNSでも募集されています。ぜひ気の合う中国人パートナーを探し、放課後に日常会話の練習をしてみてください。

パートナー選びのポイントは、お互いの語学レベルが近いこと。よくある失敗は、相手がずっと日本語で話してしまい、こちらが中国語を使う時間が少ないパターン。放課後の時間を有効活用するために、事前にそれぞれの目的や条件をよく確認してください。お互いに時間設定をしっかり守ることがポイントです。また、自分が母国語を教えることで母国語・中国語の新たな発見をすることもできます。教えることが好きだと気づき、新たな将来の夢を見出した人もいます。

ランゲージパートナーは、無料で中国語を学べるチャンスですが、こちらも日本語を教えなくてはなりません。もし日本語を使う時間を100%カットしたいなら、5-4の家庭教師や語学学校にお金を払って学ぶことをオススメします。

5-4. 家庭教師を雇う・語学学校に通う 

大学の授業では20人前後の場合が多く、きめ細やかな指導は期待できません。

発音、文法などを詳しく教えてほしい時は、マンツーマンの家庭教師がオススメ。

先生を探す方法は、5-3と同様に大学内の募集、フリーペーパー、SNSなどをチェックしてみてください。学生のアルバイト、経験豊富な講師、有名大学出身の先生…レッスン料金は、相手の経験により様々です。

また、民間の語学学校には、家庭教師の派遣サービスがあります。平均的な相場は、1時間100元前後。他にもマンツーマンの家庭教師より安価な少人数クラスもあります。予算やレベルに合わせて探してみてください。

大学の授業とWスクールになるので、こちらの希望に沿って教えてくれる先生、柔軟に対応してくれる語学学校が望ましいです。「大学のテキストを使って進めたい」、「日本語ができない先生がいい」、「発音を厳しくチェックしてほしい」など、希望を伝えましょう!

5-5. 学生寮で「母国語禁止ルール」を提案する 

日本人が多い大学では、学生寮で日本人同士が固まり、日本語の世界で長く過ごしてしまうパターンが多いです。対策の一つは、思いきって「寮の中では日本語禁止」にするなどルールを設定し、強制的に「24時間中国語」の環境を作ること。「日本語を使ったら100元」など、罰金制度を設けてもいいかもしれません。授業以外でも中国語を使い、中国語で考えるクセをつけておけば、短期留学での上達も夢ではありません。

5-6. 中国語のテレビを積極的に見る

「毎日テレビで連続ドラマを見る」、「週末は映画を1本、DVDで鑑賞する」など、習慣化してしまいましょう。多くの番組は、中国語の字幕が出るので、初心者でも何となく理解できるはず。楽しみながら様々な中国語表現が身に付くと同時に、中国人の習慣や価値観を知ることもできます!

日本人が楽しめる中国ドラマを一挙ご紹介!
オススメ中国ドラマ11選│楽しみながら中国語リスニング力をアップ!

5-7. 中国語学習アプリやPodcast(ポッドキャスト)を活用する

中国では、良質な無料アプリが豊富です。日常の学習に使わないのはもったいない!

中国ゼミスタッフが使っている良質アプリを総まとめ!無料で使いやすい&効果的なアプリ、Podcastチャンネル情報が満載です。中国ドラマや映画を鑑賞できるアプリもご紹介しています!
中国語学習アプリ9選・Podcast3選│中国語をマスターした私がオススメする最強スマホ活用術

5-8. 現地で作った中国人の友達と出かける

大学で知り合った中国人、ランゲージパートナー、家庭教師を誘って、中国の街を案内してもらいましょう!ほとんどの中国人はオープンな性格なので、きっと喜んでOKしてくれますよ。美味しい中華料理、中国の市場めぐり、映画館、スポーツ観戦など…中国語を使いながら現地のスポットも知ることができるチャンスです。中には、中国人と親友のように仲良くなり、一緒に旅行を楽しんでいる留学生もいます。

6. 中国留学前に知っておくべき5つのこと

「社会人でも留学できるの?」「中国語力ゼロで留学しても大丈夫?」「ビザの申請は?」「中国の治安は?」「中国語を使う仕事をしたい!」…中国留学に対する不安、疑問をまとめました。

6-1. 中国の治安について

治安は留学する地域によって異なりますが、特に都心部では「治安は悪くない、安定している」、と言っていいでしょう。

私は、南部の広州、北部の天津に住んだことがありますが、「思っていた以上に住みやすい」と感じています。

ただ、観光地や市街地では、外国人観光客を狙ったスリ、ひったくり、置き引きなどの犯罪は多いようです。特に、春節前の1月下旬〜2月上旬は厳重な注意が必要です!

日本人が巻き込まれやすい犯罪に注意

以下、実際に日本人が軽犯罪に巻き込まれた例です。

・ レストランで食事をしていたら、お会計の時に財布が無くなっていることに気づく。警察へ行き、お店の防犯カメラの映像を確かめたところ、子どもが隙を狙ってカバンから財布を盗む姿が映っていた。

・ 駅の切符売り場で、切符の買い方が分からず困っていたら、ある青年が購入を手助けしてくれた。親切な中国人だと思っていたら、200元を要求された。

・ タクシーで100元札(日本円で約1500円・人民元のお札で一番高額)を支払ったところ、運転手「これは偽札だ!本物の100元札を出せ」と言われた。偽札のはずはないが、仕方ないのでさらに100元札を出した。どうやら、運転手自身が偽札を忍ばせていて、乗客が渡した100元札と手品のようにすり替えていたようだ。タクシー代は20元札や10元札、または電子マネーで支払った方がいい。

日本とは違う中国の交通ルールに注意

犯罪以外に気をつけるべきことは、中国の交通事情

まず、運転が荒いタクシー運転手が多いです。助手席のシートベルトを忘れずに。路線バスもスピードを出して走る、急停車する運転手もいます。バスで立っている時は、必ず手すりにつかまりましょう。もちろん降りるときは、完全に停車してから。ドアも急に開閉するので注意が必要です。

交通ルールの違いにも要注意です。

基本的に、歩行者優先の社会ではありません。人が横断していても、車が突っ込んでくる場合が多いです。

また都市によっては、「赤信号でも右折車は通行可能」というルールも。前だけ見て横断していると、横から車や電動バイクが突っ込んでくる場合があり、ヒヤヒヤしてしまいます。特に大通りの横断では、細心の注意が必要です!

6-2. 中国留学に必要なビザについて

留学に必要なビザについてご紹介します。

まずはパスポートの確認から。お持ちでない方はすぐに申請を。既に手元にある方も、残存期限をチェックしてください。留学の滞在日数プラス4ヶ月以上が必要と言われているので、残り1年未満の場合は日本で更新しておきましょう。さらに査証欄の余白が3ページ以上必要です。(パスポートが準備されていないと、留学に必要なビザを発行できません)

次に、ビザの種類について。
15日以内の短期留学であれば、ビザは必要ありません。その他、留学期間によってビザの種類が分かれています。

・15日以内:ノービザでOK、パスポートのみ
・30日以内:Lビザ(旅行と同じ観光ビザでOK)
・180日(6ヶ月)以内:X2ビザ(短期留学ビザ)
・180日(6ヶ月)以上:X1ビザ(長期留学ビザ)

また、留学ビザでアルバイトをすることは禁止されています。中国には他の国のようなワーキングホリデー制度がありません。外国人の就労に対して厳しく、留学中に現地の企業でインターンシップをする際は「就労ビザ」が必要。その場合、手続きはインターンを受け入れる企業から発行されます。

中には、留学プログラムにインターンシップが含まれているコースもあります。留学の前半は、語学留学で中国語を身につけ、後半は中国で就業体験。そんなワーキングホリデーのようなプログラムも人気のようです。

現在、ビザの申請先は『中国ビザ申請センター』にて受付されています。
詳しくは以下ホームページを参考にしてください。

○中国ビザ申請センター(日本語):https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/

留学ビザは、個人で上記の『中国ビザ申請センター』にて取得することが可能です。
初めての中国留学で個人申請が不安な方、時間と手間を省きたい方は、留学エージェントやビザ申請代行に依頼するといいでしょう。

6-3. 奨学金制度について

社会人でも年齢などの条件が合えば、奨学金を利用できる場合があります。例えば、HSK受験者を対象とした奨学金制度は、留学に出発する時点で35歳以下ならチャレンジ可能。

奨学金制度には、政府、民間、地方自治体、日本の大学などが実施しています。多くの種類があり、それぞれの制度で応募資格、募集人数、時期、条件などが異なります。

以下、代表的なものピックアップしました。他にも数多くの制度がありますので、興味がある方はネット検索でリサーチしてみてください。

◆中国政府奨学金

中国政府が受け入れている公費留学生の派遣制度。募集時期が限られていますが、毎年「日本中国友好協会」や「日本学生支援機構」のホームページなどで案内されているようです。学生以外でも、年齢などの条件が合えば応募可能とのこと。例えば、HSK6級スコア180点以上の取得者を対象としているコースもあります。ぜひチェックしてみてください。

○公益社団法人 日本中国友好協会(日中友好協会)

https://www.j-cfa.com/abroad/index.html

○日本学生支援機構

https://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/china/scholarship_cn/

○中国日本大使館(日本語)https://www.china-embassy.or.jp/jpn/jyylxsjl/zglx/zfjxj/ 

○中国政府奨金(中国語・英語)https://studyinchina.csc.edu.cn/#/login

◆孔子学院奨学金留学プログラム

孔子学院本部による奨学金制度。HSK受験者が対象で、期間は最短で4週間から、短期・中長期の留学ともにコースが用意されています。

年齢は、留学に出発する時点で35歳以下であればチャレンジ可能なので、検討する価値がありそうですね。

公式サイト:https://www.hskj.jp/koushigakuin-syougakukin_ryuugaku-program/

◆トビタテ留学ジャパン ※高校生・大学生向け

文部科学省による、官民協働の「留学促進キャンペーン」。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに大学生、高校生の留学生の倍増を目指しているようです。

公式サイト:https://www.tobitate.mext.go.jp/index.html

6-4. 留学エージェントについて

中国留学の手続きは個人でも可能ですが、現地とのやりとりには不安が尽きません。そんなとき、頼りになるのが留学エージェント。

忙しい社会人の心強い味方ですね。ビザの発行から、手続き、留学先の斡旋、留学生活サポートまで代行してくれます。中国留学を専門としている会社もあります。お仕事が忙しい方、留学したい時期が迫っている方は、お任せした方がスムーズですね。

<留学エージェント 主なサービス内容>

  • 留学カウンセラーによる相談
  • 留学先の大学、語学学校の選択サポート
  • 入学申請書の記入、提出
  • ビザ申請代行
  • 海外保険加入
  • 学生寮、宿泊先の手配
  • 空港への出迎え手配
  • 現地でのサポート

各エージェントによって利用料金、サービス内容は様々です。内容をよく読み、信頼できるエージェントを選びましょう。留学カウンセラーの対応、現地の大学との提携、留学生の実績なども判断材料になりますね。以下、中国ゼミがオススメする情報をピックアップしました♪

留学アカデミー

大手から中国留学専門のエージェントまで、50社以上のエージェントをまとめた比較サイト。留学先に「中国」を選び、留学目的にチェックを入れるとオススメのエージェントがピックアップされます。無料で資料請求ができるのもポイントです。
リンク:https://www.ryacademy.com

中国留学ナビ

社会人向けのプチ留学、集中コースなど、豊富な留学バリエーションをそろえたサイト。その他、シニアの留学、インターンシップ、大学の本科や大学院への留学などのコースも紹介されています。また、東京や大阪など主要都市での留学説明会と相談会も無料で実施されています。
リンク:https://www.chinainternship.co.jp

6-5. 中国ネット事情について

Google検索、YouTube、Facebookなど、中国国内で閲覧やサービスが利用できないサイト、SNSがあります。

6-5-1. 中国で見られないサイト、SNS

「日本で当たり前に見ていたサイトが、中国に入った瞬間つながらない…」中国のネット規制について、聞いたことはありますでしょうか。ここでは「中国で規制されているサイト」の一部をピックアップしました。

  • グーグル(Google)
  • ヤフー(Yahoo!)検索バー
  • ライン(LINE)
  • ユーチューブ(YouTube)
  • フェイスブック(Facebook)
  • インスタグラム(Instagram)
  • ツイッター(Twitter)
  • ニコニコ動画  など。

中国では政府の機関が海外サイトの閲覧を規制しています。ある日突然、今まで使えていたサービスが規制されたこともありました。また、政府が有害とみなしている「NGワード」も存在しているようです。検索キーワードを入力して先に進めない場合、その言葉は中国では検索できないということ。以前は普通に使えていたヤフー(Yahoo! JAPAN)でも、検索バーに文字を入力しての検索はできません。

また、世界中で利用されているインターネット電話サービスのスカイプ(Skype)も、中国国内でアプリの配信が停止されたとか。海外のサービスの規制は、徐々に広がっているようです。

私たちが中国のネット規制の現状を把握することは難しいもの。留学中は現状を受け入れ、中国オリジナルのサービスを利用するのもいいかもしれません。中国のアプリや動画サイトは日本人が驚くほど発達しており、活用できればとても便利です。一つの良い経験になり、中国語力アップにもつながります。

6-5-2. 無料VPN、有料VPN

規制されているサイトの閲覧、サービスを利用できる「VPN(バーチャル プライベート ネットワーク)」。中国でVPNを通してネットに接続することで、グーグルやフェイスブックを使うことができます。今では中国のネットライフ、お仕事に必要不可欠ですね。

VPNには、無料のサービス(アプリ)と有料のサービスがあります。一般的な有料VPNの料金は、1000円前後。以前の中国では、無料のVPNでも問題なく使えていました。私(中国ゼミスタッフH)も、以前は無料のアプリを愛用していましたが、ある時全く繋がらなくなってしまったので、月々1000円程度のサービスを契約しました。この有料VPNは、同時にパソコンやスマホを3台まで接続可能。今のところ安定的につながっているので、サービスには満足しています。

今ではVPNサービスも多種多様。各社の料金プランやサービス内容を見て、検討してみてください。

有料VPNでも、「使いやすい、つながりやすい」サービスがあります。評判のいいVPNにはアクセスが集中し、徐々につながりにくくなるケースもあるようです。その時の状況に合わせて、VPNサービスを乗り換えていく必要があるのかもしれません。

また、中国の長期休暇(2月の春節や10月の国慶節)前後はVPNが一時的に繋がりにくくなる傾向にあります。日本やその他の海外のサイトを使用するお仕事の際は要注意です。

6-5-3. 中国でみんな使っている「WeChat(微信)」

日本で多くの人が使っているLINEの代わり、中国版の無料メッセージアプリ「WeChat(微信)」。

まだまだ日本での利用者は少ないですが、中国では必須のアプリです。メッセージ送信、無料通話、SNSの発信や交流、電子マネー、ゲーム…まず、「WeChat」があれば、中国人との交流はOKです!

「WeChat」を提供しているのは、中国IT企業の最大手、今では世界的企業として有名になった「騰訊(テンセント)」。現地では、中国の企業発インターネットサービスが中心となり、国民の生活を支えています。LINEは中国では規制されていて繋がりませんが、WeChatは日本でも使えます。私、中国ゼミスタッフSIも留学中にできた中国人の友達とは、留学を終えてからもWeChatで連絡を取り合っています。

ネット規制により、情報の流入や外資の参入を抑え、内需中心としたスピーディーな成長を促進している中国。現地に身を置くと、日々その経済成長を体感することができますよ。

WeChat(微信)については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。まだ使ったことがない方は、こちらをご参考にしてください。
WeChat(微信)とは?中国発!人気アプリ|発音付

その他、中国人が使っているサービスは…

https://www.baidu.com

Googleの代わりとなっている検索サイト「百度」。「百度地图(百度地図)」はGoogleマップと同じく、地図検索や目的地までの行き方を調べる時に便利です。

中国版ツイッターとして人気のSNS「weibo(微博)」。日本では、よく中国人観光客に向けたプロモーションのツールとして使用されているからか、「WeChat」よりも地名度が高いようです。

こちらもオススメ!中国語学習、中国生活に役に立つオススメのアプリを総まとめ!
中国語学習アプリ9選・Podcast3選│中国語をマスターした私がオススメする最強

7. 中国留学のよくある疑問

  • 社会人でも短期留学できる?
  • 中国語力ゼロでも大丈夫?
  • 留学後に中国語を仕事に活かすことはできる?

中国留学について、よくある質問をご紹介します。年々高まる中国語の需要に注目して、中国語を習いたいと思う方も多いのではないでしょうか?語学を学ぶには留学は非常に効果的な方法です。様々な質問にお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. 社会人でも短期留学できる?

A. 社会人でも短期留学が可能です。

多忙な社会人の方でも、大型連休や有給休暇を利用して留学できます。日本の留学エージェントでは、最短で5日間〜、独自で企画するコースがあります。また、多くの大学では、春休みや夏休みの間に約1ヶ月の短期留学コースを設けているところや、自分の休暇期間うに合わせたコースを作ってくれる学校もあります。

留学エージェントが企画する社会人向けコースでは、お盆休み、年末年始などの長期休暇に合わせて出発することも可能。中には語学だけでなく、中国文化の体験や観光がセットになったコースもあり、気軽に中国ライフを体験することができます。初めて中国へ行かれる方なら、“現地の生活を楽しめるかどうか”…あなたと中国の相性をはかるトライ期間になるでしょう。

また「退職して中国留学をしたい」と考えている方は、まず超短期のコースでお試しするのもオススメです。

詳しく知りたい方は、気になる都市の大学、日本の留学エージェントのホームページからリサーチしてみてください。

日本のコーチング界で有名な榎本 英剛さんは、日本での仕事を一時的に手放して、上海へ語学留学されました。
その気になれば、「意思あるところに道は開ける」もの。
あなたのライフスタイル、将来のプランに合った語学留学、ぜひ検討してみてください。
【上海留学体験談】コーチングの第一人者、CTIジャパンを創業した 榎本英剛氏が中国語を学ぶ理由

ここで注意したいことは、中国の大型連休。毎年1月か2月の春節、10月の国慶節には語学学校や大学は休みになります。仕事を休んで留学する場合などは、行く時期をよく調べてから休みの申請をしてくださいね。

Q2. 中国語力ゼロでも大丈夫?

A. 先に基礎を身に着けておいたほうが安心です。

語学留学で入学する場合、中国語のレベルは問われません。

中国語の学習が未経験でも、現地の初級コースでゼロから学んでいる人もいます。漢字を理解できる日本人なら、何となくテキストに書かれている内容は理解できるでしょう。

しかし、当然ながら授業は全て中国語(初級コースは英語で説明される大学もあり)。先生の話す中国語、発音が全く聞き取れない場合、はじめの苦労は避けられません。

「中国ゼミ」では、留学前にピンイン、発音の基礎を学んでから現地へ行くことをオススメしています。2章の“留学前に「正しい発音」を身につけておく”でお伝えした通り、本当に使える中国語を身につけるためには、「発音の基礎力」が欠かせません。

貴重な語学留学の機会を失敗に終わらせないためにも、ぜひ留学前に発音学習から進めてみてください。発音ができるというだけで、1クラス上のレベルからスタートできるでしょう。さらに、現地へ行ってからの学習がスムーズになり、中国語力が格段に伸びます。

Q3. 留学後に中国語を仕事に活かすことはできる?

A. 中国語は就職や転職に十分活かせる

留学後の就職・転職のパターンをまとめました。

(1) 日本で中国に進出している企業に就職する

中国に支社がある企業に就職し、駐在員の希望を出すと、現地で働くチャンスに近づきます。まずは中国に強い人材紹介会社や求人サイトを検索し、登録してみてください。気になっている企業へのOB・OG訪問もオススメです。親戚や知り合いの人脈をたどって、紹介を頼んでみましょう。インターネットでは得られないリアルな情報が手に入ります。

(2) 中国、現地で就職する

中国で、日本人の現地採用数は増加しています。今までは、日本で就職するよりも収入が少ないことが常識でしたが、最近は日本採用と現地採用の給与の差が縮まっているようです。経験やスキルによっては高収入が実現するケースも。既に管理職以上や専門職では、中国企業の方が高収入になっていると言われています。
中国現地採用の求人サイトなどもチェックしてみてください。合同説明会に参加するのもいいでしょう。HSKの試験会場では、毎年「中国留学・就職フェア」が開催されています。自分から積極的に人脈、ネットワークを作っていきましょう。留学の際に現地企業に勤めている日本人の話を聞き、連絡先を交換しておくのも一つの手です。

(3) 中国でインターンシップ 

中国語が話せても実務経験がない場合、採用に至らないケースもあるようです。就職準備期間として、現地で中国人と働く経験をする「インターンシップ」という道もオススメです。

(4) 通訳、翻訳、通訳ガイドなど専門職を目指す

高レベルの語学力が必要な専門職。企業の社内通訳という形もありますが、ほとんどはフリーランスです。プロとして活躍するには、日本語の能力、専門知識、リサーチ力など幅広いスキルが必要です。通訳ガイドを目指す場合は、国家資格「通訳案内士国家試験」にパスしなくてはなりません。

(5) 起業する

中国で得た経験を、自分のビジネスアイデアとして形にし、起業する。自分のビジネスで、世界に貢献したいと思っている方は、どんどんチャレンジしてみてください。多くの企業で副業が認められている中国では、商売気質な中国人はとても多いです。そんな中国人とパートナーを組んで起業するパターンも珍しくありません。その場合はトラブルに注意ですが、現地の事情を知るパートナーと信頼関係を結ぶことができれば心強いでしょう。

また、就職・転職の際、(1)(2)の日本採用、現地採用ともに、ライバルになるのは日本語のできる中国人、というケースが増えました。日本語が堪能で、実務経験がある中国人はたくさんいます。中国人と戦う場合、独自の強みをアピールすることはもちろん、戦略が必要ですね。

いずれの道にしても、留学前から留学後のキャリアプランを描き、しっかりと業界研究・自己分析することが大切です。

◆就職・転職活動で失敗しない方法

就職・転職活動で失敗するパターンとしては、面接や履歴書に留学経験や語学力だけをアピールすること。

語学のみで就職が上手くいくものではありません。成功するためには、中国語力よりも、スキルや経験をアピールすることが必須。中国での異文化交流で得た国際感覚、コミュニケーション能力、異なる価値観を尊重できる多様性(ダイバーシティ)、どんな環境にも飛び込める度胸などですね。留学中は、語学以外のスキルもどんどん伸ばしていきましょう。4章での体験談でも感じられますが、留学で学べることの可能性は無限大です。

キャリアコンサルタントでもあるフルーエント中国語学院 三宅裕之学長のコメントも紹介します。

『就職・転職で成功するには、5章の5-2 具体的な目標を設定するでお伝えした通り、まずは、“どんな自分になりたいのか”“世の中にどんな影響を与えたいのか”を考えましょう。就職・転職のためのビジョンノートを作り、目標を設定する。自己PR、自分のスキル一覧表を作ること。
就職も転職も、「今、ノッテいる人」が成功します。自分の人生、学生生活を謳歌している人ですね』

8. SNSを中国留学に活用しよう

リアルな体験談が満載の留学生によるSNS。中国留学前の貴重な情報源ですね。現地の様子、授業の内容、留学生の休日など、生き生きとした言葉で綴られています。

8-1. 留学生のSNSを見てみよう

まずはお気に入りのSNSを探してみましょう。中国国内、各エリアに留学している学生のSNSはもちろん、現地で働く日本人のSNSも参考になります。また、中国に留学している人のYoutubeもとても参考になります。

Youtube 「中国留学」で検索結果はこちら

8-2. 発信で語学力アップ

留学が決まったら、ぜひご自身でもSNSを始めてみてください。

大学の様子や学習方法、自分目線の「楽しい中国」や、異文化コミュニケーションの面白いところ、生活の注意点など、自分の好きなことを発信してみましょう。それは、他の人が体験したことのない「貴重な異文化」であり、「誰かの役に立つ情報」なのです。

中国で暮らしてみると、ネタがあふれていることに気づきます。中国人とのコミュニケーション、日本以上に便利なアプリ、ネットショッピング、ローカルフード、旅行… どれも素晴らしい情報になります。

ブログは、濃い読者が集まりやすい特徴があります。発信の目的、テーマを決めて発信し続けると、次第に読者が増えていきます。中国留学に興味がある人や中国留学中の人同士のつながりも生まれるかもしれません。SNSをきっかけに、将来のビジネスにつながるケースもよくあること。

また、モチベーションをキープできるというのも大きなメリットのひとつです。SNSで留学の目標をシェアすると、自然と「諦めない環境」を作ることができます。さらにYoutubeの配信は会話の練習にもなります。発信するということは、アウトプットするということ。このアウトプットこそが、語学力向上には不可欠なのです。より効率的な学習やコミュニケーション強化のために、SNSやYoutubeを活用してみましょう。

9. まとめ

日本でも中国語は勉強できますが、現地で学ぶことで新しい世界の扉が開きます。大陸の文化、歴史をはじめ、本場の中華料理の味、中国人の価値観に触れる…。さらには行動力やリーダーシップ力、責任力や新たな自分の発見など、語学以外に得られるものは本当に多いのです。

留学に年齢制限はありません。社会人でも、期間を決めてチャレンジすることは可能です。中国留学に興味を持ったら、ぜひ一歩を踏み出してくださいね。

留学前には、ぜひ基本の発音を押さえておきましょう! 中国ゼミは、あなたの中国留学の成功を心から願っています。

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・ネイティブとの会話を楽しみたい
・仕事で中国語を使えるようになりたい
・HSK、中国語検定に合格してキャリアアップしたい
・ドラマや映画を字幕なしで楽しみたい
・旅行で使える中国語を身につけたい


などなど、夢や目標をお持ちだと思います。

そんなあなたにお願いがあります。

実は今回、「中国語スタート講座」の動画が完成し、このページをご覧いただいた方を対象にモニター受講生を募集します。

日本人が中国語を学ぶ驚きのメリット、話す力・聴く力が同時に上達する学習法がわかる講座に、参加してみませんか?(受講費は無料です!)

講師は、中国語ゼミ監修者の三宅裕之。2001年に語学コーチングスクールを設立し、今まで15,000人以上を指導した語学×コミュニケーション力開発のプロフェッショナルが、わかりやすく解説しますので一生モノの知識を得られるはずです。

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「中国語について知りたい!」というご要望にお応えして、中国語ゼミが「中国語」についてまとめました。 「中国語ってどんな言語なの?」 「中国語って難しいの?」 「中国語は発音がすごく難しいって本当?」 「中国語は敬語が無いの?」 「中国語は漢字だから勉強しなくても日本人は筆談でなんとかなる?」などなど、中国語にまつわる疑問を解決します。また、「中国語」に興味を持った方の中には、 「三国志や中国の歴史、たくさんの世界遺産を持つ中国に興味がある」 「台湾ドラマにはまっているので、中国語を勉強したい」 「大...

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中国語は、「発音」さえクリアすれば、日本人にとって本当に習得が簡単な言語です。私(ヨーロッパ在住MC)は、中国語を勉強し始めのころ、アジア食材店で働く中国人に「我是日本人(Wǒ shì rì běn rén)。私は日本人です。」と言っても全く通じず、とても悔しい思いをしました。結局英語を使って会話しましたが、中国語をいくら勉強している気になっても、話して通じなければ意味がない。という現実に打ちのめされました。今や世界中どこへいてもオンラインで会話をすることが容易になりました。中国語で話せる機会はいくらでも簡単に...

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