HSK3級|中国語ゼロから半年で合格するための勉強法と過去問分析

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こんにちは!中国語ゼミです。HSK3級の情報について知りたいあなたへ中国語ゼミが全力でお応えいたします!

HSK(漢語水平考試:中国政府認定の中国語能力試験)は、1級からスタート。つまり1級が一番やさしく、6級が最もレベルの高い級になります。

HSK3級は、「中国語を使って、基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も中国語で対応することができる」レベルとされており、日常中国語の応用能力、語彙数600語程度の常用単語・文法知識が求められます。

中国語学習初心者には、600語習得は長い道のりに感じるかもしれませんが、常用漢字の知識がある日本人なら半年間真面目に試験対策に取り組めば、HSK1級・2級・3級はほぼ満点で合格できます。

比較的簡単な級で「満点や高得点を取って合格する」ことは語学学習の自信につながります。

この記事では、HSK3級の受験を考えている、HSK3級の情報を知りたいあなたに、私、フルーエント中国語学院現役トレーナー・ナホが、HSK3級にほぼ満点で合格する方法をお教えします。

私が担当するフルーエント中国語学院の受講生さんでこの方法を確実に実践した方全員がHSK3級をほぼ満点で合格しています。この記事を読んだあなたも、信じて取り組んでみてくださいね!

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1. HSK3級の試験内容と難易度

まずはHSK3級試験の基本的な概要をご説明します。

1-1. HSK3級の試験内容

HSK3級試験の試験内容は

  • リスニング(35分)/4種類各10問
  • 読解(30分)/3種類各10問
  • 作文(15分)/2種類各5問

から構成されています。

1-2. 点数配分・合格点

リスニング、読解、作文各パートの配点は各100点、合計300点満点で評価されます。合格ラインは総得点180点以上、つまり全体の6割の点数が取れれば合格です。

HSKは各パートごとの合格基準点はなく、総得点で合否判定ですので、苦手パートがあっても得意パートでおぎなうことができます。

1-3. HSK3級の難易度

中国語を勉強している方の中にはHSKに挑戦したいと考えている方も多いはず。HSK3級はどの程度の難易度なのでしょうか。必要な勉強時間や他の級との比較をご紹介します。

HSK3級合格に必要な勉強時間

HSK3級は、中国語を0から勉強する初心者の方でも、一生懸命取り組めば半年で合格が期待できます。HSK2級をすでに持っている人であれば、3ヶ月の学習期間があれば合格することができるでしょう。

取り組み方次第では、中国語学習ビギナーの方でも合格がねらえますので、しっかりと対策をして試験に備えましょう。

私がトレーナーを勤めているフルーエント中国語学院のマンツーマンサポートコースでは、学習1か月目にHSK1級受験推奨、3か月目にHSK3級受験を推奨しています。そして実際に満点・高得点合格者が続出しています!

HSK2級とのレベルの違い

HSK2級との違いをご紹介します。HSK3級合格に必要な単語数は600語程度。HSK2級合格に必要な単語数は300語程度で、2つを比べるとほぼ倍の単語数の差があります。

また、HSK3級からは作文問題が追加され、リスニングの問題数増加や形式も異なってきます。

中国語検定と比較

中国語の検定試験には、中国の機関が主催のHSKの他に、日本の機関が主催している「中国語検定(略して「中検」)」も有名です。長く日本国内で中国語を学習している方は中検の方が馴染みが深いかもしれません。

HSKと中検を比較してみると、HSK3級は中検4級程度のレベルに該当します。HSKでは「中国語の運用能力や実用的なコミュニケーション能力」を求められるのに対して中国語検定では「中国語の正確な知識や翻訳能力」を求められるため、中国語検定では日本語での翻訳問題が出題されています。

中国語検定についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
中国語検定4級に最短で合格するための勉強法
中国語検定とは?5分で分かる基礎情報 、HSKとの比較

2. HSK3級に最短で合格するための効率的な勉強法

それでは、HSK3級に合格するにはどのように学習を進めて行けば良いのでしょうか?HSK3級にいち早く合格するためのコツをご紹介します。

より効率的に準備して、試験本番に備えましょう。

2-1. 正しい発音を身に着けてリスニング問題をクリアする

HSK3級のリスニングセクションの問題は、基礎的な単語を正確な発音で覚えていれば、確実に解答できます。

意外に思われるかもしれませんが、「聞き取り」と「発音」は表裏一体で大きな関係があります。中国語に限らず、正しい発音を身に付けることが外国語のリスニング力向上につながります。

しかし、日本人の中国語学習者にとっては、まさにこの中国語の発音が、最も難しいのです。

中国語には日本語にない「音」がたくさんあります。例えば、「我是日本人(Wǒ shì Rìběn rén.)。」を、「ウォーシーリーベンレン」とカタカナ発音しても、中国人にはまったく通じません。日本人の苦手な「sh」「r」そして声調を正しく発音出来てこそ、ようやく中国語として理解してもらえます。

中国語の学習においては最も重要なのが「発音」。こちらをおろそかにして、中国語学習を進めていくことは不可能です。逆に、中国語独特の「発音」「声調(四声)」をクリアできれば、HSK3級のリスニング問題はラクラク解答できます。日々の発音練習をおこたらないようにしましょう!HSK6級を8割以上の正答率で合格した私も、中国語の発音練習は一日たりとも欠かしません。

中国語の発音を学習するコツはこちらの記事をご参照ください。
四声(声調)の発音をマスターする!【音声・動画付】

2-2. 単語600語を徹底的に覚える

HSK3級の合格目安語彙数は600語習得です。HSK3級の問題の選択肢は、600語で問題が作成されています。つまりこの範囲の単語さえ確実に覚えておけば、100%解答できるということです。

※試験範囲の600語は、『例文で覚えるHSK基本語彙集 1-4級』もしくは、中国HSK公式サイトの単語リスト(中文考试服务网)から確認できます。

どんな問題が出題されているか見てみましょう。

*<読解>セクションの問題例

(空欄に入る語句を、選択肢の中から選びます。)

★ 这条裤子昨天洗过了,是(  )的。

A 刻 B 双 C 音乐 D 其他 E 声音 F 干净

(正解:F)

解説:問題中の“裤子(ズボン)”そして、A~Fの選択肢の単語はすべてHSK3級の単語リストの単語です。リスト中の単語を確実に覚えていれば間違いなく正解できますね!

2-3. 解答時間を短縮する「スピード力」を身につける

HSKの試験問題全般に言えますが、問題量に対して解答時間が短めです。

HSKの設問は中国語表記ですが、出題形式は毎回同じです。あらかじめ過去問を解いておくことで、設問の順番と内容を理解し、試験本番では問題文をしっかり読まなくても解けるようににしておくことで、解答にかかる時間の短縮化をねらいましょう!

2-4. 日本語との違いに注意して中国語を書く練習をする

読解パートは、HSK3級の単語と基礎文法をしっかり身につければ、解答できる問題です。5章でご紹介する「短文教材」で、単語と短文を身体に叩き込みましょう。

また、作文パートはマークシートではなく、自筆する必要があります(パソコン受験の場合はピンイン入力)ので、普段から中国語を手で書く練習をしておきましょう。

パソコン受験でない場合、特に漢字の点の数が異なる、ハネの向きが違う・またはない、など日本語漢字と少し違う漢字が要注意です。

2-5. 過去問をといて「試験のクセ」を知る

どんな検定や試験でもそうですが、試験問題にはクセや傾向があります。試験のクセを知り慣れておかないと、試験中に焦ってしまい、本来の実力が出せません。過去問を解いて「試験のクセ」を掴みましょう。普段の学習に加え、試験の2~3週間前ごろから過去問題や模擬試験に取り組み、試験本番に備えましょう。

問題サンプル、過去問題は中国のHSK公式ホームページからダウンロード出来ます。一度チャレンジして、どんな問題なのかチェックしてみてください。

ダウンロードページ→中文考试服务网(http://www.chinesetest.cn/godownload.do

※「HSK(三级)真题及答案」「HSK(三级)听力」が1級の問題と答案です。が3級の問題と解答です。

 

過去問を使った効果的な学習方法については4章にてご説明します。

3. HSK3級合格体験談

それではここに、実際のフルーエント中国語学院受講生さん(HSK3級受験当時)のHSK3級合格体験談をご紹介します。

【プロフィール】
N.Nさま
関西在住・40代主婦
HSK3級受験時のフルーエント中国語学院マンツーマンコース受講歴は5か月

HSK3級合格時スコア
ヒアリング:98点/読解:100点/作文:100点=合計298点
(2019年受験)

3-1.フルーエント受講生さんが語る!HSK3級高得点合格までの学習方法

N.Nさん:

日々の基本的な中国語学習はフルーエントのカリキュラム通りに進めました。レベル1、レベル2の頃は発音練習を重点的に、レベル3以降はシャドーイング、音読をメインに学習を進めました。
フルーエント受講5か月が経った、レベル5受講中にHSK3級受験。試験直前は過去問を使ってのシャドーイング、音読に加えて単文教材を聴写した。勉強時間は一日2時間ほど。すきま時間で単語暗記。

レベルが上がるにつれフルーエントのカリキュラムの課題をスケジュール通りにこなせないことが増えましたが、基本的にフルーエントのカリキュラムスケジュールに従って学習を進めました。

担当トレーナー・ナホより:

N.Nさんは小さなお子さんを抱えての家事育児に奮闘する中、「中国語の原書を読みたい・楽しみたい」という目標を携えてフルーエントの受講を決めました。定期的な学習報告を欠かさず、スカイプコーチングも全出席、課題もパーフェクトにこなしていました。質問も熱心で、学習方法に関しましては、私から特にすきま時間の活用についてアドバイスし、それをきちんと実践されました。語学は一朝一夕には身につかないもの。日々のコツコツとした努力を継続して・時間をしっかりかけることが大事です。

3-2.過去問を使ったHSK試験対策について

N.Nさん:

HSK試験日約1ヶ月前から過去問を始め、時間を計って5回分解きました。リスニングが苦手だったので、過去問のリスニング問題を聴写しました。

担当トレーナー・ナホより:

マンツーマンコースで2か月に1回行うスカイプコーチングの際に、N.NさんにHSK受験についての意向を確認しました。フルーエントでは、レベル1=HSK1級、レベル2=HSK2級…と対応していますが、N.Nさんは普段お忙しいこと、1年間の学習経験、カリキュラム課題への取り組みなど日頃の学習状況を総合的に考え、HSK3級からのチャレンジが適していると提案。過去問の使用時期、使用方法に加え、N.Nさんの苦手セクション対策についてもアドバイスしました。

3-3.HSK3級対策をする上でフルーエントで学んで良かったこと

N.Nさん:

フルーエントのカリキュラムの通りに学習を進めていくことがそのままHSK3級対策になっていたと思います。また、担当トレーナーがついた学習サポートでやるべきこと(私の場合は聴写)を教えていただけたのも大きかったです。

担当トレーナーナホより:

フルーエントでは、レベル1難易度=HSK1級、レベル2難易度=HSK2級…に対応しており、フルーエントのカリキュラムを進めることがそのままHSK対策につながります。受講生さんがHSK試験前に行う対策は問題形式に慣れるために過去問を解くことです。その点のサポートもフルーエントではしっかりやっていきます!

余談ですが、N.Nさんは、HSK3級合格1か月後にHSK4級受験にも挑戦し、こちらも合計262点という高得点。ご本人も「驚きです!」との言葉と共に合格報告を送ってくださいました。まさに中国語トレーナー冥利に尽きる瞬間です。

4. HSK3級合格のための過去問の効果的な使い方

この章ではHSK3級受験に際しての、効果的な過去問の使い方についてご説明します。

4-1.HSKの受験対策において過去問は最強ツール

HSKの受験対策において過去問は最強ツールといえます。ではどのような過去問の解き方をすれば効果的な対策になるのでしょうか。

HSK公式サイトで公開されている過去問を1~数回分さらっと確認する程度では、満点や高得点でのHSK3級合格は望めません。

過去問集を購入し、最低1冊は解きましょう。過去問を解き始めるタイミングですが、普段から中国語学習を継続して行っている学習者(すき間時間含め一日一時間以上取り組んでいる)の場合、試験本番1か月ほど前から過去問を解き始めます。

4-2.過去問を使う目的を意識する

過去問題集を使う目的をしっかり意識することが重要です。

~過去問を使って勉強をする3つの目的~

  1. 解答にかかる時間を測る。
  2. 自分の苦手な箇所がわかる。
  3. 学習したことの復習に利用できる。

上記の目的の中で最も重要な事項は「復習」です。過去問は復習ツールなのです。厳禁なのは「問題の解きっぱなし」。過去問題は、解いて、答え合わせして終わりではなく、そこで出来なかった問題を確実に復習・覚える、という形で活用します。

 

HSKのその他の級について、こちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
HSKを受験するなら必読!<レベル>の話 1級~6級

5. HSK3級に出題される問題をセクション別に徹底分析!

ここでHSK3級では実際にどんな問題が出ているのか、中国ゼミで徹底分析します。

今回はHSK試験の問題例を抜粋し、問題・解答の和訳も付けています。HSK3級の試験問題がどんなものか、おおまかにつかんでおきましょう。

5-1. 「リスニング」セクションの問題例

パート 内容
第1部分 放送される短い会話の内容と一致する写真を選ぶ
第2部分 放送される短い文と与えられた文の内容が一致するか答える
第3部分 放送される短い会話の内容に対する質問に答える
第4部分 放送されるやや長い文に対する質問に答える

【第1部分の問題例】

問題形式:2人の会話が2回放送されます。その内容と一致する写真を選びます。

放送された音声(和訳):

女:我记得那个医院就在附近,怎么找不到了呢?
(あの病院はこの近くだと思うんだけど、どうして見つからないのかしら?)
男:别着急,我们再看看地图。
(慌てないで。もう一度地図を見てみよう)

選択肢:

リスニング_1

(正解:F)

【第2部分の問題例】

問題形式:短い文が2回放送されます。その内容と、問題用紙に与えられた短文の内容が一致するかを答えます

放送された音声(和訳):

我现在在去机场的路上,但我忘记带护照了。应该在家里的桌子上,你找一下,然后打个车给我送来,我在机场等你。
(私はいま空港に向かう途中なのですが、パスポートを持ってくるのを忘れました。きっと自宅のテーブルの上です。あなたが探して、タクシーに乗って持ってきてください。空港であなたを待っています。)

選択肢:
他把护照放在办公室了。(彼はパスポートを事務所に置いていた。)

(正解:×)

【第3部分の問題例】

問題形式:短い対話文が2回放送されます。その内容に対する質問に答えます。

放送された音声(和訳):
女:你的耳朵和鼻子都红了。(あなたの耳と鼻が赤くなっているわ。)
男:是啊,太冷了。我要买个帽子。(そうだね。寒すぎる。帽子を買おう。)

问:男的怎么了?(男性はどうしましたか?)

選択肢:

A 口渴(のどが渇いた)  B 生病了(病気になった) C 觉得很冷(寒いと感じている)

(正解:C)

【第4部分の問題例】

問題形式:2人のやや長い会話とその会話の内容に関する問いが2回放送されます。問いの答えとして正しいものを選びます。

放送された音声(和訳):

男:你好,我想借这本书。(こんにちは。本を借りたいのですが。)
女:好的。(わかりました。)
男:我可以借多长时间?(どのくらいの期間借りることができますか?)
女:一个月。(一ヶ月です。)

问:他们在哪儿?(彼らはどこにいますか?)

選択肢:A 教室(教室) B 书店(本屋) C 图书馆(図書館)

(正解:C)

5-2. 「読解」セクションの問題例

パート 内容
第1部分 相関関係のある文を選ぶ
第2部分 文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る
第3部分 短文の内容に関する問いに答える

 

【第1部分の問題例】

問題形式:短文を読み、内容が一致する文を選択肢の中から選びます。

短文(和訳):

生日快乐!这是我给你买的礼物,喜欢不喜欢?
(誕生日おめでとう!これはあなたのために買ったプレゼントだよ。気に入った?)

選択肢:

A 爷爷教了我很多次。(おじいさんは私に何度も教えてくれた。)
B 做作业遇到不会的词语时,你用铅笔在旁边记一下。 (宿題をしていて出来ない語句に出くわしたとき、鉛筆でそばに書きとめておきましょう。)
C 我还以为你忘了呢,你真好!(私はあなたが忘れたと思っていたよ、あなたは本当にいい人だね!)
D 决定了没?去还是不去?(決めましたか?行きますか、行きませんか?)
E 当然。我们先坐公共汽车,然后换地铁。 (当たり前です。私たちはまずバスに乗り、地下鉄に乗り換えます。)
F 你先吃个苹果吧,我去给你做面条儿。(あなたは先にりんごを食べてください。私はあなたに麺を作ってあげます。)

(正解:C)

【第2部分の問題例】

問題形式:文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作ります。

文章:

我特别想买这( )鞋,问题是我的脚太大。(私はとりわけこの靴が買いたい。問題は私の足が大きいことだ。)

A 刻(①刻む、②15分間) B 双(対になっているもの) C 音乐(音楽) D 其他(その他) E 声音(声) F 干净(きれいである)

(正解:B)

【第3部分の問題例】

問題形式:短文の内容に関する問いに答えます。

文章:

中国人经常说:早饭要吃好,午饭要吃饱,晚饭要吃少。(中国人はいつも言います。朝食は食べた方がいい。昼食はお腹いっぱい食べた方がいい。夕食は少なめがいい。)

根据这句话,可以知道(この文からわかるのは):
A 早饭要少吃(朝食は少なめがいい) B 午饭要多吃(昼食は多めがいい) C 不要吃晚饭(夕食は食べてはいけない)

(正解:B)

5-3. 「作文」セクションの問題例

パート 内容
第1部分 与えられた語句を並び替えて、正しい中国語文を作る
第2部分 文の意味を理解して、文中の空所に当てはまる漢字を書く

【第1部分の問題例】

問題形式:与えられた語句を並び替えて、正しい中国語文を作ります。

最 吃 我 西瓜 爱

(正解:我最爱吃西瓜。(私はスイカが一番好きです))

【第2部分の問題例】

問題形式:文の意味を理解して、文中の空所に当てはまる漢字を書きます。

今天的云很多,看不见( tài )阳。

(正解:太 (今日の雲はとても多い。太陽が見えない。)

6. おすすめ教材

HSKに合格するためには、過去問をメインにしつつ、語彙力に不足がある場合は「単語教材」を加えるなどして苦手個所を補強していきましょう。

いろんな教材に手を出して広く・浅く学習するより、同じ教材を何度も繰り返し復習することが知識の定着につながります。以下に中国語ゼミで厳選した教材をご紹介します。

HSK3級以外のレベル別のおすすめ教材は
中国語教材のおすすめ厳選23と効率的に使う方法
でご紹介しています。

6-1. 発音教材

HSK3級のヒアリング問題対策の王道は正しい中国語の発音を見につけることです。人間は臨界期と呼ばれる7歳までであれば、母語以外の言語でもスムーズに習得できることがわかっています。つまり、それ以降の年齢、大人になって外国語を学ぶ場合、子どもの時のように、「耳」に頼って習得することは困難です。「聞くだけでペラペラ」はあり得ないのです。

以下の本は中国語の発音をマスターを目指して、中国語の発音の勘どころをしっかり説明しています。大人がより効果的に語学を学習するなら、言葉やイメージを使って「頭」で理解していくことが重要です。

「発音」の学習に特化した教材です。この教材のよいところは、

1. 発音の仕方について、イメージしやすい解説がある
2. 舌の位置や口の形を示す図や写真がある
3. CDがついている(DVDなら、さらによい)

詳細な解説が特徴で、口の型と舌の位置が丁寧に書かれており、大人が中国語の発音を「頭」で理解するのに役立ちます。

6-2. 中国語総合教材

中国語学習の基本となる「発音」「文法」「会話の構文」をしっかり積み上げていくことを目的とした本書。収録されている内容はボリュームたっぷりで、2100の単語、100点以上の文法ポイント、1100の例文と会話、と濃い内容。似た表現を同じページにまとめてあり、混乱しがちな表現も理解しやすい構成になっています。

※25課までがHSK3級レベル。

リスニング力アップのために作られた本書。中国語検定3級から準1級レベルまでの110編の文章が収録されています。重要な単語には、ピンインと和訳が付いています。

6-3. 中国語短文教材

語順体系に対する理解を重視した本書。疑問詞、助動詞などといった同じ種類で、似た意味・形・用法の単語を1つのページにまとめてあります。ひとつの項目に対して1つ例文を覚えていく方法で、暗記していきます。

※75課までがHSK3級レベル。

また、上の「総合教材」でご紹介した『耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング』も、短文教材としても有効です。

6-4. HSK出題単語教材

~私がおすすめする語彙の学習方法~

語彙の学習は、試験対策として極めて重要です。HSK3級レベルの単語は、中国語会話においても必須です。語彙集に収められている単語に関しては、以下の4つがすべてできるように意識しましょう。

  1. 中国語を見て正しく発音できる。(ピンインが書ける)
  2. 中国語を見て、日本語の意味が言える。
  3. 日本語を見て、中国語が書ける。
  4. 日本語を見て、中国語が正しく言える。

1~4級までの単語を級別に収録。1つの単語につき、基本的に1つの意味・例文を掲載。例文には和訳・ピンイン付き。辞書にあるような複数の意味をぼんやり覚えるより、1つだけに絞って完璧に覚えましょう。

※「3級」までがHSK3級レベル。

中国語教材の使い方と、ジャンル別・レベル別のおすすめ教材については、こちらの記事
中国語教材のおすすめ厳選23と効率的に使う方法
を参照のうえ、ぜひ活用してください。

6-5. スマートフォン向け中国辞書アプリ

中国語学習に欠かせない辞書。中国ゼミでは電子辞書よりもスマートフォンアプリをおすすめします。いつも持ち歩いているスマホのため、「この単語は中国語で何て言うんだろう…?」と疑問が出たらすぐに調べられます。ピンインでの検索はもちろん、漢字を手書きしても意味・用法の検索が可能。私も下のアプリを毎日活用しています。

◆『中日・日中辞典(第3版)』(小学館)

ダウンロード:iOSのみ(4,100円)
老舗の辞典、小学館の「中日辞典」「日中辞典」のアプリ版。iOSにのみ対応。「中日」「日中」「用例」別に検索することができるので、知りたい情報をすぐに探すことができます。出先で「あの日本語って中国語でなんて言うんだろう?」という疑問も、スマホさえあればすぐに解決できます。
中国語の辞書選びならスマホのアプリが断然おすすめな理由・辞書の活用方法はこちらの記事を参考にしましょう。

中国語│私が電子辞書よりスマホ・アプリ辞書をススメる理由
【中国語は手書きで楽々】辞書選びで勉強は変わる
【おすすめ中国語辞書】辞書で上達度が変わる!

7. HSK3級の日程・試験会場・申し込み方法など

最後に、HSK3級の日程・申し込み方法などをご紹介します。日程や申し込み方法などを知っておき、試験までに計画的に勉強できるようにしておきます。当日のスケジュールもあらかじめ確認しておくと、初めて受験する方でも安心して受験を迎えられるでしょう。

7-1. 試験日程・会場

HSKは中国はもちろん、アメリカやヨーロッパなどの世界中の多くの国と地域で、実施されています。

日本での実施は、東京・大阪などではほぼ毎月、その他全国主要都市でも数ヶ月おきに開催があります。日程や会場、申し込み方法を、HSK日本公式ホームページで確認しておきましょう。

→日本での受験:HSK日本公式ホームページ(https://www.hskj.jp/guide/index.html
→日本以外での受験:中文考试服务网(http://www.chinesetest.cn/index.do

7-2. 試験当日の流れ

試験当日は以下の流れで試験が行われます。

① 試験開始・注意事項の説明
② 必要事項の記入
③ 問題用紙の配布
④ <リスニング>試験(約35分間)
⑤ 解答用紙への記入(約5分間)
⑥ <読解>試験(30分間)
⑦ <作文>試験(15分間)
⑧ 試験終了

各セクションの試験時間が設定されています。読解セクションの試験時間に入ると、先に解いたリスニングセクションを解いたり見直すことはできません。

まとめ

この記事に書かれているHSKの試験概要を理解し、対策方法を実践すればHSK3級の高得点・満点合格は夢ではありません。合格はもうすぐそこです!

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・HSKに合格して留学したい
・中華圏ビジネスで活躍したい
・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ドラマやニュースを字幕なしで理解したい


などなど、夢や目標をお持ちだと思います。

そんなあなたにお願いがあります。

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