中国語検定のリスニング制覇!合格を勝ち取る過去問対策とは?

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中国語検定のリスニングで点数を上げたい! 効率よくリスニング力を身につけて合格したい!

でも、今の自分のレベルと受験する級の内容を見比べたときに

  • 「自分のリスニング勉強法は合っているの?」
  • 「目標の級に合格するには、どれくらいの時間がかかる?」…など

不安になることもありますよね。

まずお伝えしたいのは、中国語検定リスニング制覇のための最強ツールは「過去問」です!目標としている級の過去問をうまく使って、効率よく学ぶことが大切です。

この記事では、中国語検定に合格するための過去問の使い方を中心に、各級のリスニング情報、リスニング対策におすすめの教材、効果的な勉強法を一挙に大公開します!先に情報を知ることで、学習計画が立てやすくなり、効率的にリスニング力をアップできますよ。

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1. 中国語検定リスニングの内容と基本情報

学習時間の目安やリスニングの解答方法、点数配分は級によって異なります。自分の受験する級の情報を、前もってチェックしておきましょう。 試験は準4級〜準1級は3月・6月・11月の年3回1級のみ年に1回のみ11月。日本各地や台湾、北京、上海などで行われます。 受験の前に必ず公式のホームページで情報を確認してください。

・中国語検定のレベルや合格率を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

中国語検定のレベルってどれくらい? 何級までいけば話せるようになるの? 企業が求めているレベルは?中国語検定は、英語についで2番目に受験者が多い外国語の検定で、中国の発展に伴いますます受講者が増えています。とはいえ、英語に比べたらマイナーなため、情報はあまり多くなく、情報探しにも苦労されていると思います。いま、勉強中の方はもちろん、これから中国語を勉強していこうという方にとっても指標は心の支えや目標になるのでとても大切ですよね。2020年に中国語検定は第100回を迎えました。この記事では級ごとの検定レ...

・中国語検定の日程についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

中国語検定は年に3回、3月・6月・11月の第4日曜日に実施されます。1級のみ年に1回、11月の第4日曜日の実施となっています。ここでは、中国語検定の詳しい日程や申込期間、試験の概要、そして合格のための具体的な勉強方法をご紹介します。「◯月に◯級を受けるぞ!」という目標を持てば、試験日から逆算して学習スケジュールを組み立てやすくなりますよね。今の自分のレベルと目標レベルの差を踏まえて、計画的かつ効率的に合格を目指しましょう!1. 中国語検定2024年の試験日程と申し込み期間試験日申込期間一次試験二次試験(準1級・1...

1-1. 準4級リスニングの内容・ポイント

中国語の「入門編」を終了したレベルが中国語検定の準4級です。必要語彙数は500単語で、声調やピンインが正しく発音できること、中国語での挨拶などの簡単な会話ができることが求められます。

学習時間の目安は60~120時間。大学で第二外国語を半年間学んだレベルです。

【試験内容と合格ライン】

準4級の試験はリスニング問題と筆記問題の2種類で、リスニングと筆記合わせて60分です。点数配分はそれぞれ50点満点で合計100点。合格ラインはリスニング問題と筆記問題合わせて60点を超えると合格となります。

リスニング問題は全部で25問で、全て選択式。内容は2種類で、設問(中国語・日本語・ピンイン)の単語と同じものを選ぶ問題と、設問の日本語の翻訳として適切な中国語を選択肢の中から選ぶ問題です。

中国語検定準4級に合格する方法はこちらの記事でチェック!
中国語検定準4級に一発で合格する方法

1-2. 4級リスニングの内容・ポイント

中国語の基礎をマスターしたレベルが4級です。簡単な中国語での会話ができることが求められます。

学習時間の目安は120~200時間。大学で第二外国語を一年間学んだレベルです。 必要語彙数は約1000語で、前置詞、助動詞、補語、受け身や比較など中国語の文法の基礎を身につける必要があります。

【試験内容と合格ライン】

4級の試験はリスニング問題と筆記問題で、試験時間はリスニングと筆記で合わせて100分。点数配分は各100点満点。筆記・リスニングどちらも60点以上をとることが合格基準です。

リスニングは全て選択問題となっており、2つの内容で出題されます。1つ目は放送される短い疑問文に対してふさわしい答えを選ぶタイプ。2つ目はやや長めの会話文や説明文を聞いて内容に関する答えを選ぶ問題です。

中国語検定4級に合格する方法はこちらの記事でチェック!
中国語検定4級に一発合格する方法

1-3. 3級リスニングの内容・ポイント

中国語の初級を終え、中級にレベルアップする段階が3級です。簡単な日常会話のほかに、基本的な文章の読み書きができることが求められます。

学習時間の目安は200~300時間、大学の第二外国語として二年間学んだレベルです。語彙数は2000語習得が必要になります。

【試験内容と合格ライン】

試験時間はリスニング試験が30分、筆記試験が70分の合わせて100分です。 点数配分は各100点満点で筆記・リスニング共にそれぞれ65点以上で合格です。

リスニング問題は大きく分けて2種類に分かれています。1つ目は短めの文章に対して最も適切な回答を選択する形式と長めの会話文に対しての選択問題。2つめは、文章問題を一通り聞いた後に、その内容に対して回答を選択する形式です。

中国語検定3級に合格する方法はこちらの記事でチェック!
中国語検定3級に一発で合格するコツ|過去問の例も解説

1-4. 2級リスニングの内容・ポイント

中国語を1対1でのビジネスでも使える程度、高度な中国語の文章を読んだり、基本的な中国語の文章を書くことができる中級レベルが2級です。日常的な話題の会話に加え、熟語や慣用句などが使いこなせることが求められます。

学習時間の目安は600時間。毎日1時間の学習を1年半から2年程度続けると合格できると言われています。中・上級大学の中国語学科の学生が卒業する際に目標とされるレベルです。

この2級の試験からは合格する人がぐっと減り、合格率は20%〜30%となります。3級に合格するまでにかかった学習時間の3倍かかると言われているくらい、急に難易度が上がります。

【試験内容と合格ライン】

試験の時間はリスニングが50分、筆記が70分の合計120分、点数配分は各100点満点で筆記・リスニングともにそれぞれ70点以上で合格となります。

リスニング問題は全て選択式で、大きく分けて2種類に分かれています。1つ目はAの発話に対しての答えを4つの中から選ぶ問題と、会話を聞き、Aの答えを4つの中から選ぶ問題。2つ目は、中国語で長文が読まれ、それに対しての質問の答えを選ぶものです。

中国語検定2級に合格する方法はこちらの記事でチェック!
中国語検定2級に一発で合格する方法|中検2級のレベル、勉強法

1-5. 準1級リスニングの内容・ポイント

中国語で新聞や小説などの難しい文章を理解でき、ネイティブとの会話も問題なく行え、日中両方訳での簡単な通訳もできるレベルが準1級です。中国語の専門職を目指す場合を除いて、この準1級が事実上のゴールとなるでしょう。

学習時間の目安は数千時間。2年~10年のスパンで考えるべきレベルといえます。合格レベルに必要な単語数は7500語から9000語。1次試験の合格率は10〜15%程度、2次試験の合格率は95〜100%と言われています。

【試験内容と合格ライン】

試験の内容は筆記問題とリスニング問題の1次試験と、面接の2次試験があります。1次試験の筆記とリスニングの点数配分はそれぞれ100点満点。筆記、リスニングともに75点以上で合格になります。

1次試験の試験時間は集合時間も含め135分です。 リスニング問題は大きく2種類に分かれています。1つ目は選択式で、長文を聞き合計10問の質問が出題されます。2つ目は、中国語の長文を聞き、その中の5箇所が読み上げられ、その部分を漢字で書き取る問題です。

中国語検定準1級に合格する方法はこちらの記事でチェック!
中国語の事実上のゴール! 中国語検定準1級に合格する方法

1-6. 1級リスニングの内容・ポイント

1級は、中国語のネイティブでも難しいといわれる超難関レベル。政治経済などの国際交流の場で通訳できるほどの高いレベルが求められます。学習時間の目安は5~10年です。

中国語のネイティブでさえもかなり学習しなければ不合格になるほど、専門的な領域。過去の受験者のデータをみても、1次試験の合格率は5%前後、2次試験の合格率は80%前後と、2次試験にたどり着くこと自体かなりの難関です。

【試験内容と合格ライン】

1級の試験は、リスニング問題と筆記問題の1次試験と、面接の2次試験があります。1次試験の点数配分はリスニング、筆記それぞれ100点満点、合格の基準はリスニング、筆記ともに85点以上で合格です。

1次試験の試験時間は集合時間含め135分。1次試験からネイティブでも知らないほど難易度の高い単語や類義語などが問題にちりばめられているため「語彙力が試される試験」といえます。 リスニング問題は大きく2種類に分かれています。1つ目は選択式で、中国語を聞いてふさわしい回答を選びます。2つ目は中国語の長文が読まれ、その中で5箇所が読み上げられ、その部分を漢字で書き取る問題です。

中国語検定1級に合格する方法はこちらの記事でチェック!
超難関【中国語検定一級】のリアルを知ろう、人生をかける資格とは

 

2. 中国語検定の過去問でリスニングを制覇!

冒頭でお伝えした通り、中国語検定制覇のための最強ツールは過去問です。過去問を上手く使えば苦手分野をかなり効率的に潰せるため、最短で合格に近づけるでしょう。

各級の試験の傾向や自分の苦手分野を知るために、少なくとも試験の2〜3週間前には過去問対策を始めたいところです。ここでは、問題集の紹介と過去問を使った中国ゼミおすすめの勉強法をご説明します。

2-1. 中国語検定過去問題集

2-1-1. 中検試験問題シリーズ(中国語検定協会)

URL:https://www.chuken.gr.jp/study/text.html

中国語検定協会で出版されている公式過去問題集。前年度の3回分の試験問題がまとめられ、毎年5月に刊行されています。リスニングCD付きで、CDのトラックは細かく分かれているので、繰り返し聴く際にも便利です!巻末には効率的に基礎固めができる補充練習帳が収録。解答では、問題のポイントなどが分かりやすく解説されている問題集です。

2-1-2. 中検問題集シリーズ(中検研究会)




中検協会が発行しているCD付きの問題集。3回分の過去問を収録しています。問題集以外にも、1級・準1級と、3級・4級には必要単語、2級には連語、準4級には必要単語と「挨拶・受け答え」の表現が問題集巻末に掲載されています。

2-2. 過去問を使いこなす!最強の勉強法

過去問を使う目的は、

  1. 試験のクセ・傾向を掴む
  2. 解答時間を計る
  3. 復習ツールとして活用する の3つです。

2-2-1. 2~3年前まで遡って出題の傾向を掴む

どの資格試験でも出題の傾向があります。過去にどのような問題が出題され、どのような形式だったのか、また自分の得意不得意の傾向を掴むためにも、2~3年前の過去問を解いてみましょう。

2-2-2. 時間を計ってシミュレーションする

試験と同じ時間配分で過去問を解くシミュレーションも大切です。過去問を解くときはストップウォッチを活用して、正確に時間を計測するようにしましょう。最初のうちは不得意な部分に時間がかかり、時間内にすべて解けないこともあります。

問題の傾向や自分のくせが分かると、得意な部分は早めに解答を済ませ、不得意な部分に時間を使うなどの対策を立てることができます。落ち着いて試験に取り組むためにも、必ず時間を測ってシミュレーションをしましょう。

2-2-3. 正解レベルのメモをする

知識の定着が一目でわかるように、過去問の解答欄にマークを付けていく方法をおすすめします。その具体的な方法は以下の通りです。

正解は分かったけれど後から解説を読んでさらに理解を深める必要があるもの
解答に自信が持てないもの
問題の内容が理解できず答えも全く分からないもの
マークはつけない 自信のある問題

全ての解答が済んだら答え合わせをします。答え合わせの際も、過去問の問題番号にマークを付けていきます。

  • 答えが不正解の問題番号の横に「/」を書き込む
  • 解答欄に「カ」「△」「?」のマークがある問題で、正解したものは点線で「/」を書き込む

この方法で自分の知識で定着していないものが一目瞭然になり、復習が大変効率的になります。

2-2-4. 再テストをする

過去問は全て正解するまで何度も再テストします。この再テストを繰り返す作業が合格に近づく大きな鍵です。 まず、問題の中で分からなかった単語はすべて書き出して覚えるようにしましょう。読解問題は何度も繰り返し音読や速読を行い、リスニング問題は「シャドーイング」を行います。(シャドーイングの方法は次の3章で紹介しています)

そのあと、問題番号に「/」や「点線の/」が付いている問題を再テスト。 再テストで間違えたものには「×」、正解には「○」を付けます。解答欄がすべて「○」になるまで繰り返します。

過去問は自分の知識に足りないものを把握し、効率的に復習できる素晴らしい教材。うまく使いこなすことで合格にグッと近づくことができます。

過去問を120%活用する方法はこちら!リスニング対策以外の筆記問題の対策方法も、さらに詳しく解説しています。
【中国語検定】これで合格!「過去問」の活用法まとめ

 

3. 中国語検定リスニング問題の効率的な勉強法

リスニング力をアップするには、「シャドーイング」でのトレーニングが最も効率的。具体的には、テキストの音声を聞きながら、それに続いて影のように復唱していく方法です。

リスニング力を養うには、耳で聞いた音を瞬時に頭の中で理解することが重要。それには語彙力と文法力が必要になってきます。シャドーイングは語彙や例文をまるごと覚えるトレーニングなので、最終的に「読む・聞く・話す・書く」の4つの技能を同時に鍛えることができます。リスニング力だけでなく、総合力が身につく大変おすすめの勉強法です!

3-1. 効率的なリスニング勉強法

シャドーイングとは「聞く・読む・話す」の3つを同時に行う学習法。 ここではリスニングに大変有効な「シャドーイング」の具体的な方法をご紹介します。 まずシャドーイングを行う際に用意するものを紹介します。

  • ネイティブによる音源
  • 音源のスクリプト(台本)
  • 音源を再生する機械(シャドーイングの効果を上げるために強くお勧めするのは「ワンタッチリピート機能」が付いたICレコーダーあるいはMP3プレーヤーです)

<シャドーイングの具体的な手順>

ステップ1 この時点ではシャドーイングはせず、音だけ聞いてリスニングする。
ステップ2 内容・意味を理解する。文法やわからない単語も調べておく。
ステップ3 ピンインを見ながらシャドーイングする。ピンインを見ながら、音源を聞き、それとほぼ同時に発音する。これを最低10回繰り返します。
ステップ4 漢字を見ながらシャドーイングする。ピンインを隠して教材の漢字だけを見ながら、シャドーイングします。
ステップ5 何も見ずにシャドーイングする。最初のうちはできなくても、何度も繰り返して、できるようになってきたら抑揚にも気をつけて発話する。

シャドーイングを行う際は、自分のレベルに合った教材を準備しましょう。難しすぎると挫折の原因にもなります。 また、音源再生には「ワンタッチリピート機能」のついたものを使うと、少しだけ戻したい時など微調整でき、効率よくシャドーイングが行えます。 また、音源編集機能を使って音声の余白部分をカットし、無駄のない音源を作ることもオススメ!学習が効率化する方法を試してみてください。

・シャドーイングの詳しい方法はこちらで解説しています。
シャドーイングで語学をマスターする方法
・中国ゼミおすすめの発音教材はこちら。 正しい発音が身につく「みてマネ60」でリスニング力をアップさせましょう!

 

4. リスニング対策におすすめの教材

リスニング強化には音声教材が付いている教材を使用しましょう。

4-1. CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 トレーニングブックシリーズ(準4級・4級)


中国語検定のリスニング以外にも筆記の出題範囲も網羅した問題集。直近の試験問題から出題範囲を分析した、数多くの練習問題と模擬試験を掲載しています。解説が詳しいので、復習も効率的に進められる一冊です。

4-2. CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 トレーニングブック リスニング問題編 シリーズ(3級・2級)


4-1で紹介した問題集と同じシリーズで、3級以上はリスニング対策用と筆記問題対策用に分かれています。こちらはリスニング対策に特化した一冊で、ソフトカバーで持ち運びも軽く、どこでも学習することができます。長文会話問題を新たに加えるなど付属の音声も充実!中国語の実力アップが期待できます。

4-3. CD2枚 赤チェックシート付 絶対合格! 中国語検定問題集シリーズ(準4級・4級・3級)


過去に出題された単語・熟語・構文などから重要度の高いものを厳選して問題に反映しています。巻末には模擬試験が付属されているので実際の試験の形式に慣れることができます。過去問題から出題傾向を徹底分析している問題集で、簡体字のドリル付き。独学でも効率よく試験対策ができる一冊です。

過去問と音声教材でリスニング力アップ!

中国語検定のリスニング対策は、まず過去問の音声を繰り返し聞くこと。さらに音声の直後に復唱する「シャドーイング」を繰り返し、よく使われる語彙や文法を丸ごと体で覚えることが重要です! 紹介した方法で効率的に対策を進めれば、確実に合格に近づけます。徹底的にトレーニングをして、中国語検定の一発合格を目指しましょう!

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ビジネスで使えるレベルの会話が出来るようになりたい
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