HSK1級の難易度は?2ヶ月で高得点合格できる勉強法

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HSK1級表

 

HSKは、1級が一番易しく、6級が最もレベルの高い級になります。

もしあなたが中国語学習時間ゼロの初心者であったとしても、真面目に2か月取り組めば、HSK1級は満点に近いスコアで合格できます。

 

この記事では、HSK1級の受験を考えるあなたに、

  • HSK1級の概要
  • 合格のための学習のポイント
  • 各セクションの問題例
  • おすすめの教材

などをまとめました。

実際に中国語力ゼロのスタッフが2ヶ月学習し、HSK1級に高得点で合格した体験談もご紹介しているので、これから受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

あなたのお役に立つこと間違いなしです!

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1.HSK1級の概要とスケジュール

まずはHSK1級試験の基本的なところを確認しておきましょう。HSK1級に合格できる中国語力は、「とても簡単な中国語の単語を使って、具体的な要求を伝えることができるレベル」です。

具体的には、「このコップはいくらですか?」「あなたはどこの国の人ですか?」「いま家に居ますか?」などの簡単なフレーズが聞き取れる・話せるレベルです。

また、HSKは1級の受験者の学習目安を、「半年間、毎週2~3時間を目安に中国語を学習し、150語程度の最常用単語を使うことができる」レベルとしています。

しかしこれは漢字を全く知らない欧米などの学習者を含めた学習時間です。日本人は、中国語の一番の特徴である「漢字」の意味を既に理解していますよね。

もし、「そんなカンタンな級は時間と受験料の無駄だ」と思うなら、この記事は読み飛ばして、『HSKを受験するなら必読!<レベル>の話 1級~6級』を参考に、最初にどの級を受験するか決めましょう!

ただ、学習のモチベーションを維持するためにも、合格の実績を積んでいくことは長く学習を続けるコツでもあります。どんな試験も合格するとやはり嬉しいものです。

中国語学習の初心者である場合は、ぜひ、HSK1級から受けることをおススメします。

1-1.試験日程・会場

HSKは中国政府が認定する国際的な中国語の検定試験で、現在中国をはじめアメリカやヨーロッパなどの世界中の多くの国と地域で、毎月実施されています。

日本での実施は、東京・大阪などではほぼ毎月、その他全国主要都市でも数ヶ月おきに開催があります。日程や会場、申し込み方法は、HSK公式ホームページで確認しておきましょう。

→日本での受験:HSK日本公式ホームページ

→日本以外での受験:中文考试服务网

1-2.試験当日スケジュール

試験当日は以下の流れで試験が行われます。

① 試験開始・注意事項の説明
② 必要事項の記入
③ 問題用紙の配布
④ <リスニング>試験(約15分間)
⑤ 解答用紙への記入(約3分間)
⑥ <読解>試験(約17分間)
⑦ 試験終了

1級の試験時間は短く、<リスニング>は20問を約15分間、<読解>は20問を約17分間で解答しなくてはなりません。

各セクションには区切りがあります。<リスニング>セクションの試験時間が始まると<読解>セクションの解答用紙に戻ることはできません。

1-3.点数配分・合格点

<リスニング>、<読解>各セクションの配点は各100点、合計200点満点で評価されます。合格ラインは総得点120点以上、つまり全体の6割の点数が取れれば合格です。

各セクションの足切り点はありませんし、例えばリスニングが苦手でも、読解で高得点を取れれば合格です。しかし一番易しいレベルの1級はノーミス、満点を狙って行きましょう!

2.HSK1級満点合格を目指す試験対策ポイント

2-1.過去問題を解いて「試験のクセ」を知る

試験の前に、過去問題を解いて「試験のクセ」を掴みましょう。どんな検定や試験でもそうですが、試験問題にはクセや傾向があります。試験のクセを知り慣れておかないと、試験中に焦ってしまい、本来の実力が出せません。

普段の学習に加え、試験の2~3週間前ごろから過去問題や模擬試験に取り組み、本番に備えましょう。

問題サンプル、過去問題は中国のHSK公式ホームページからダウンロードできます。一度チャレンジして、どんな問題なのかチェックしてみてください。

 

ダウンロードページ→中文考试服务网

※「HSK(一级)真题及答案」「HSK(一级)听力」が1級の問題と答案です。

 

2-2.HSK1級解答の3つのカギ

①正しい発音を身につけてリスニング問題をクリアする

<リスニング>セクションの問題は、基礎的な単語を正確な発音で覚えていれば、確実に解答できます「聞き取り」と「発音」は表裏一体で大きな関係があります。どんな言語でもそうですが、正しい発音を身に付けることがリスニング力の向上につながります。

中国語学習において、最も難しく、かつ最も重要なのが「発音」です。中国語には日本語にない「音」がたくさんあります。例えば、日本人が最もよく口にするであろう「我是日本人(wǒ shì rì běn rén)」というフレーズ。

これを「ウォーシーリーベンレン」とローマ字読みのように伝えても中国人には通じません。日本人の苦手な「sh」「r」そして声調を確実に発音できてこそ、ようやく中国語として理解してもらえます。

中国語独特の「発音」「声調」「四声」を、HSK1級を受験するこの段階で身に付けることが重要です。日本人にとって文法や単語よりも難しいのが「発音」ですが、逆に言えば、難しいのは「発音」だけなのです。ここだけは心して取り組みましょう!

②HSK1級範囲の単語が解答のカギ

HSK1級は150語習得が必要なレベル。HSK1級の問題の選択肢は、すべてこの範囲の単語です。つまりこの範囲の単語さえ確実に覚えれば、100%解答できるということです。

※試験範囲の150語は、『品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙集 1-4級』(詳細は6章にてご紹介しています)もしくは、中国のHSK公式サイトから確認出来ます。

確認ページ→中文考试服务网

ちなみにどんな問題が出題されているか見てみましょう。

【<読解>セクション(穴埋め)の問題例】

  Nǐ    bàba de yīfu le ma ?
男:你(  )爸爸 的 衣服 了 吗?
  Zài zhuōzi hòumiàn.
女:在 桌子 后面 。

(選択肢)
A 家(jiā)  B 火车站(huǒchēzhàn)  C 对不起(duìbuqǐ)  D 名字(míngzi)  E 看见 (kànjiàn)  F 学习(xuéxí)

(正解:E)

解説: 問題と選択肢にあるすべての単語が、HSK1級の単語リスト中の単語です。問題文には疑問を表す”吗”があるのに、動詞が無いことから、( )には動詞が入ることがわかります。選択肢の中から動詞を探し、Eの「見える」とFの「学習する」の中から文脈に合うEを選択します。すべての単語を確実に覚えていれば、楽勝ですね!

③膨大な問題量を解いていく、スピード勝負

HSKは問題量に対して、解答時間が短めです。予め過去問を解くことで、問題傾向を把握しておきましょう。HSK1級の<読解>セクションは、出題部分に「選択肢の中から正しいものを選ぶ」「A・B群の中からそれぞれ会話として成り立つものを選ぶ」などの設問は書かれていません。

例を見て出題を判断することになりますが、毎回出題形式は同じです。事前に設問を理解しておくことで、解答にかける時間を短縮しましょう!

3.中国語ゼロからHSK1級受験の体験談

ここで、中国語学習経験ゼロのフルーエントスタッフがHSK1級を受験し、合格に至った体験談をご紹介します。

【プロフィール】
フルーエント中国語学院 事務局スタッフSさん
フルーエントでお仕事をしながら家事・育児・習い事など活動的なタイプ
HSK1級を受験する2か月前からフルーエント式で学習を始めて見事合格しました。

HSK1級合格時のスコア
ヒアリング:95点/読解:100点=合計195点(200点満点中)

3-1.HSK1級受験のきっかけ

中華圏への旅行や中国語を学習したこともなく、中国語に対してもそこまで興味が持てていなかったのですが、HSKという検定試験があるということは知っていました。そんな中、社内で「フルーエント式で勉強してHSK試験にチャレンジしてみない?」とお声をかけていただきました。

以前から、フルーエントで活躍するトレーナーさんがいつもご受講生の事を考えていてどうやったら楽しく勉強できるのか、と一人一人に寄り添っている姿を見ていたので、私も、少しでもお役に立てるなら挑戦したい!と思い引き受けました。

3-2.HSK1級合格までの学習法とモチベーション維持

これまで、語学や資格試験の学習の際には、参考書や学習方法を調べている内に、どれがいいのかわからなくなって投げ出してしまうという事が多々合ったのですが、フルーエント式学習法は学習サイトを開いたら一日目はここから!市販教材はこれ!と全て決まっているので、迷う必要がありませんでした。

最初は発音ばかりです。「語学学習=単語・文法の暗記」と思っていた私ですが、トレーナーさんたちが口を揃えて「中国語は発音が大事!」というのでとにかく発音練習をやり続けました。

毎日の発音練習に飽き、「さぼりたい。。。」と思い始めた時は、三宅学長の「モティベーションは買える」の言葉を思い出し、HSK1級レベルの学習が終わっているなと見通しをたてたところで、先にHSK1級に申し込みました。

お金を払ってしまうと、不思議とモティベーションがかわります。今日はやる気がないなと思う日も「最初の2音節の声調だけ練習しよう」とサイトを開くと、「もう少しだけしてみよう」と長い時間できるようになってきました。

フルーエント式のいいところはスケジュールに従って勉強するだけで上達できる!というところ。レベル1難易度=HSK1級、レベル2難易度=HSK2級…に対応しているので、フルーエントのカリキュラムを進めることがそのままHSK対策につながりました。

HSK1級レベルの学習が終わり、過去問を解いたところ何といきなり合格点をとりました。「あれ?もしかして身についてる?」と初めて上達している実感がわきました。

3-3.受験後に私が得たもの・3つの変化 

達成感以外にも、HSK1級を終えて自分の中で主に3つの変化がありました。一つ目は、あんなに興味のなかった中国語も、日常で中国の方の会話や中国語のアナウンスが耳に入ってくるようになりました。更に、「何て話しているのかもっと知りたい!」と思えるようになってきました。

二つ目は、毎日シャドーイングする内に、トレーナーさんが言っていた中国語独特の響きの美しさも理解できるようになり、「私も綺麗な発音ができるようになりたい」と思いました。

三つ目は、「もしかして私はコツコツ、学習できるのかもしれない。」という自信がわいてきました。今まで完璧主義のようなタイプでしたが、完璧でなくても毎日少しでも続けたらOK!と思えたのです。これは私の中で一番大きな成長でした。

買ったモティベーションは達成感につながり、更に次のモティベーションを生む事も実感しました。

4.HSK1級に高得点で合格するための勉強法

HSKを受験する前に、必ず過去問題を解いておきましょう。過去問題集を使う目的は3つ。①解答にかかる時間を測る ②自分に何が足りていないかを知る ③復習ツールとして使うことです。

その中でも最大の目的は「復習」です。厳禁なのは「問題の解きっぱなし」。問題集を買って、いくら解きまくっても力になりません。過去問題を解いたら、答え合わせ、そこで間違えた問題だけを復習・覚える、という形で復習しましょう。過去問は試験の2~3週間前から取り組み始めます。

試験問題を効率的に活用する具体的な勉強法については、
HSKの過去問題集を120%活用する試験対策法」記事を参照してください。

5.試験問題の形式を知る

試験問題の見本から、問題例を抜粋しました。また、問題・解答の和訳も付しました。試験問題がどんな形式なのか、おおまかにつかんでおきましょう。

5-1.<リスニング>セクションの問題例

パート 内容
第1部分 放送される短い文が写真と一致するかを答える
第2部分 放送される短い文と一致する写真を選ぶ
第3部分 放送される短い会話の内容と一致する写真を選ぶ
第4部分 放送される短い文に対する質問に答える

【第1部分の問題例】

短文が2回放送されます。その内容と、写真が一致するかを答えます。

(放送された問題と和訳)
hē shuǐ
喝 水 (水を飲みます)

(問題用紙)
HSK1級リスニング問題_1

(正解:×)

【第2部分の問題例】

短い文が2回放送されます。その内容と一致する写真を選びます。

(放送された問題と和訳)
Wǒ érzi zài dàxué dúshū .
我 儿子 在 大学 读书。(私の息子は大学で学んでいます。)

(問題用紙)

HSK1級リスニング問題_2

(正解:B)

【第3部分の問題例】

短い対話文が2回放送されます。その内容に合う写真を選択肢の中から選びます。

(放送された問題)
  Tā huì kāi chē ma ?
女:他 会 开 车 吗?(彼は運転できますか?)
  Huì .Tā kāi chē sān nián duō le.
男:会。他 开 车 三 年 多 了。(できます。彼は三年以上運転しています。)

(問題用紙)

HSK1級リスニング問題_3

(正解:E)

【第4部分の問題例】

短い文と、その内容に対する質問が2回放送されます。その答えを選択肢の中から選びます。

(放送された問題)
Xià ge yuè ,wǒ hé Wáng lǎoshī qù Běijīng .
下 个 月, 我 和 王 老师 去 北京 。 (来月、私と王先生は北京へ行きます。)
  Tā hé shéi qù Běijīng ?
问:他 和 谁 去 北京 ?(彼と誰が北京へ行きますか?)

(選択肢)
A 老师(lǎoshī)(先生) B 妈妈(māma)(お母さん) C朋友(péngyou)(友達)

(正解:A)

5-2.<読解>セクションの問題例

パート 内容
第1部分 写真と単語が一致しているか答える
第2部分 複数の写真の中から、短文の内容に一致するものを答える
第3部分 疑問文と返答の内容が、対応するものを選ぶ
第4部分 文中の空所部分に、適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る
【第1部分の問題例】

写真と単語が一致しているかを答えます。

HSK1級読解問題_1

(正解:×)

【第2部分の問題例】

複数の写真の中から、短文の内容と一致するものを答えます。

HSK1級読解問題_2

Tā míngtiān zuò huǒchē qù .
她 明天 坐 火车 去。(彼女は明日汽車に乗って行きます。)

(正解:C)

【第3部分の問題例】

相関関係のある文を選びます。

Nǐ ài chī shénme shuǐguǒ ?
你 爱 吃 什么 水果 ?(あなたは、果物は何が好きですか?)

A 中国人。(中国人) B 7点了。(7時になりました) C 苹果。(りんご) D 20块。(20元) E 坐出租车。(タクシーに乗ります) F 好的,谢谢。(わかりました。ありがとう)

(正解:C)

【第4部分の問題例】

空欄に適切な単語を、選択肢の中から選びます。

Tā shàngwǔ zài xuéxiào(  ) .
她 上午 在 学校 (  ) 。(彼女は午前中学校で(  )。)

A 家(jiā)(家) B 火车站(huǒchēzhàn)(駅) C 对不起(duìbuqǐ)(すみません) D 名字(míngzi)(名前) E 看见(kànjiàn)(見える) F 学习(xuéxí)(学習する)

(正解:F)

6.「使える中国語」をマスターする勉強法

過去問題集を使った勉強は、「試験の2~3週間前から行えばいい」とお伝えしました。それまでは、中国語学習の総合力を鍛えていく作業を以下の3ステップに分けて進めます。

ステップ1 発音の基礎をつくる
  →「発音」教材
ステップ2 「読む・聞く・話す・書く」の総合力を鍛えていく
  →「総合」教材・「短文」教材・「単語」教材
ステップ3 検定試験を受ける
  →「検定試験の過去問集・模擬試験」

「発音」の基礎土台をしっかり作り(ステップ1)、「読む・聞く・話す・書く」の総合力を鍛え(ステップ2)、HSKや中国語検定などの検定試験で今の自分の中国語力をチェック(ステップ3)します。

ステップ2の学習を続け、時々ステップ3を挟みながら中国語力をアップさせていきます。(それぞれのステップで使うおすすめの教材を6章で紹介しています。)

6-1.「発音トレーニング」で強固な基礎力を付ける

中国語は、日本語にはない中国語独特の「発音」「声調」「四声」がとても重要です。これが正しく発音できないと、話しても伝わりませんし、聞き取れません。

中国語学習初歩の段階で、毎日繰り返し発音練習をして正しい発音を身に付けることが、使える中国語をマスターするための最重要ポイントです。

語学はよく運動に例えられます。例えば、野球のバッティングが上手くなりたくて、練習試合だけ毎日やっても上手くなりません。走り込んで足腰を鍛え、毎日素振りをして強固な基礎を築いてこそ、実戦で使える力が身につくのと同じです。

発音のコツ、練習についてはこちらの記事をご覧ください。
中国語の声調のコツについては、
四声(声調)の発音をマスターする!【音声・動画付】
中国語の発音のコツについては、
中国語の発音基礎|効果的なトレーニング方法|動画・音声付』を、
ひたすらピンインを練習するトレーニングは、
【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング

6-2.「読む・聞く・話す・書く」の総合力を磨くトレーニング

<ステップ2>の、中国語の総合力を磨くトレーニング方法とは、「シャドーイング」という勉強法です。テキストの音源を聞きながら、それに続いて影のように復唱していきます。これは中国語に限らず英語や韓国語など、どんな言語の学習にも使える語学の勉強法です。

シャドーイングの詳しいやり方は
シャドーイングで語学をマスターする方法』を

総合力を磨くトレーニングについては、

『中国語勉強法 – 短期間で中国語を学習する方法【1万人の実績】』を参照、ぜひ実践してください。

7.おすすめ教材

HSKの試験に合格するには、中国語の総合力を磨くことが必要です。「発音教材」「総合教材」「短文教材」「単語教材」それぞれ1冊をやり込みましょう。複数をなんとなくやるより、その3冊をしつこく繰り返し復習することが知識の定着につながります。

7-1.過去問題集

過去5年分の過去問題を収録。問題集には和訳と日本語の解説が付いているので、自分が間違えた問題についての理解を深めやすい構成になっています。

過去問を最大限に使う試験対策法については、こちらの記事
HSKの過去問題集を120%活用する試験対策法
を参照のうえ、ぜひ実践してください。

7-2.発音教材

人間は臨界期と呼ばれる7歳までであれば、母語以外の言語でもスムーズに習得できると言われていますが、それ以降の年齢、大人になって外国語を学ぶ場合、子どもの時のように、「耳」を頼って習得することは困難です。「聞くだけでペラペラ」はあり得ないのです。

大人がより効果的に学習する場合、言葉やイメージを使って「頭」で理解していくことが大切です。そうすれば、子どもよりも早いスピードで発音をマスターすることが可能です。

「発音」の学習に特化した教材です。この教材のよいところは、
1. 発音の仕方について、イメージしやすい解説がある
2. 舌の位置や口の形を示す図や写真がある
3. CDがついている ことです。
詳細な解説が特徴で、口の型と舌の位置が丁寧に書かれており、大人が中国語の発音を「頭」で理解するのに役立ちます。

7-3.総合教材

こちらの総合教材は、各2冊を1つとして取り組むことをおススメしますが、HSK1級の学習のみで利用する場合は、最初の1冊を準備すれば大丈夫です。

(A)

中国語を一からスタートする方向けの教材です。文法編では、文法よりも重要だと言われる発音をしっかり学んでから基礎的な文法を身につけられる構成です。45の「文法公式」で、文法の基本をマスターできます。 文法応用編では、文法がとても簡潔に覚えやすくまとめてあります。

基礎段階では、シンプルな例文の練習を繰り返して身体に染み込ませていくのがマスト。この2冊をワンセットで使うことをおすすめします。

(B)

中国の大学をはじめ、多くの中国語教育機関で使用されている教材のひとつです。基本構文/会話文/文法/新出単語/練習問題の5つで構成されており、301の中国語のフレーズを覚えることで、会話力を身につけます。なおCDは1枚だけ付属しており、6課以降の内容は別売りです。

また発音の説明がわかりやすいDVD版もあります。

7-4.短文教材

語順体系に対する理解を重視した本書。疑問詞、助動詞などといった同じ種類で、似た意味・形・用法の単語が1つのページにまとめられています。ひとつの項目に対して1つの短文を覚えていく方法で、暗記していきます。特に、<作文>セクションで使える内容です。また、基本の短文を暗記することで、スピーキング力の向上にも役立ちます。暗記すると同時に、音源を活用してシャドーイング練習もしましょう。

7-5.単語教材

HSK1級から4級までの単語を級別に収録。1つの単語につき、基本的に1つの意味・例文が掲載されています。辞書にあるような複数の意味をぼんやり覚えるのではなく、1つだけに絞って完璧に覚えます。

語彙の学習は、試験対策として極めて重要です。HSK1級レベルの単語は、中国語会話においても使用頻度が高いので以下の4つがすべてできるようにしましょう。

1.中国語を見て正しく発音できる。(ピンインが書ける)

2.中国語を見て、日本語の意味が言える。

3.日本語を見て、中国語が書ける。

4.日本語を見て、中国語が正しく言える。

中国語教材の使い方と、ジャンル別・レベル別のおすすめ教材については、こちらの記事
中国語教材のおすすめ厳選23と効率的に使う方法
を参照のうえ、ぜひ活用してください。

7-6.スマートフォン用アプリ

辞書は、スマートフォンアプリがおススメです。ピンインでの検索はもちろん、ピンインがわからないときは手書きで単語を検索できます。何よりスマートフォンはいつも持ち歩いているものなので、「中国語で何て言うんだろう…?」と思いついたときにすぐ調べられます。

『小学館 中日・日中辞典(第3版)』

ダウンロード:iOSのみ (4,100円)

 

「中日辞典 第3版」約10万語と「日中辞典 第3版」約9万5千語がセットで収録されている辞書アプリ。このアプリの中に簡体字の手書きキーボードが搭載されているので、わざわざこのために簡体字の手書きキーボードを別途追加する必要はありません。

また、「中日」「日中」「用例」別に検索することができるので、知りたい情報をすぐに探すことができます。

『中日辞書 北辞郎 – 中国語のオンライン辞典』

ダウンロード: iOSのみ (無料)

 

 

 

ユーザーが単語を登録できる参加型の辞書。28万語超の単語登録数があります。中国語のネット用語やスラングのような比較的新しい単語が収録されているのが特徴です。

中日・日中・ピンイン検索のほか、台湾や香港での学習者には嬉しい繁体字表示もできます。オンラインでのみ利用可能。

まとめ

HSK1級合格はもうすぐそこです! 発音練習をしっかり繰り返し、中国語学習に取り組んでHSK1級満点合格を手にしましょう!

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・HSKに合格して留学したい
・中華圏ビジネスで活躍したい
・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ドラマやニュースを字幕なしで理解したい


などなど、夢や目標をお持ちだと思います。

そんなあなたにお願いがあります。

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中国語ゼミ編集部

中国語の初心者~上級者向けの学習サイト。中国語の勉強法、検定試験、中国語の表現、中国のビジネスや文化について定期発信。
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編集部のスタッフはの在住地も中国・日本・ヨーロッパと様々です。フルーエント中国語学院(https://fluent.asia/tsushin/)の
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