効率よく中国語を勉強したいあなたのために、中国語の勉強とは、どういうものなのかという一番基本的なことから解説し、おすすめの中国語勉強法や短期間で中国語を習得するためのノウハウをたくさん盛り込んだ、中国語学習に関する最強の記事をお届けします。
目次
この記事では
この記事で解説している中国語勉強法は、筆者である私(フルーエント中国語学院学長 三宅裕之)が中国語の勉強を一切せずに中国へ留学し、たったの5ヶ月で中国の大学入学レベルの中国語を習得した「人生を変えた学習法」を基に、10,000人以上の中国語学習者を指導しながら完成させた、短期間で効率よく中国語を勉強するための方法です。特に、20歳以上の学生や社会人が中国語を学ぶ場合には最適なやり方だといえます。子どもは、聞いているだけでも中国語を覚えたりしますが、大人の場合はそうはいかないので、どのような方法で中国語を学習するかということが非常に重要になります。この記事に書かれているのは、独学で中国語を勉強する場合、中国語スクールに通って勉強する場合を問わず、全ての中国語学習者におすすめの、根本的な中国語勉強法です。
これまでに、多くの受講生が短期間で中国語を習得しました。HSK(漢語水平考試)という、世界中の中国語学習者が受験する中国語力の検定試験がありますが、私が今まで指導してきた中国語学習者の中には、5ヶ月でHSK5級(TOEIC850点レベル)に合格した方や、1年でHSK6級(最高レベル)に合格した方などもいます。
この中国語学習法を試していただければ、あなたも、1年以内に中国語をマスターできるはずです!
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【中国語学習について】
1.短期間で中国語を習得できる理由
なぜ、中国語を短期間で習得できるのでしょうか。まず、日本人には「漢字の知識」という武器があることが、中国語を学ぶ上での強力なアドバンテージなのです。そして中国語の文法は、英語など他の外国語と比べて超シンプルだということも理由の一つです。これから詳しく説明しますね!
1-1.「漢字を使う」日本人と中国語の相性は抜群だから
例えば中国語の 我是日本人。(私は日本人です)
「我=私」と、日本語の意味でも理解できますね!
日本語と中国語の共通点は、「漢字」を使用していること。中国語を勉強したことがなくても、私たちは漢字の並びを見て、何となく意味が分かってしまうのです。
小学生の頃からの経験、漢字の勉強がそのまま「中国語の勉強」に生かされるのです。これほど日本人と相性がいい外国語は、他にありませんね。
欧米人が中国語を勉強する場合、全くのゼロから数千・数万の漢字を覚えなくてはなりません。欧米人から見た「漢字」は極めて複雑なので、慣れない図形を描き続けるように一生懸命に練習をすることになります。
私がアメリカの大学院に留学した時、中国語の授業をアメリカ人の隣で受けたことがあります。彼は、漢字をグチャグチャな書き順で、とても苦労しながら書いていました。それを見て日本人は漢字の勉強方法をわかっている。中国語をラクに学べる!と実感しました。日本人は、中国語を勉強する際に、中国語の文字を違和感なく受け入れられるのです。
1-2. 勉強する前からすでに1013個の中国語を知っているから
日本語と中国語では、それぞれ漢字の種類は異なりますが、実は中国語の常用語3805個のうち、日本語と同じ文字が「1013個」もあります。それらの漢字の意味も、日本語と全く同じか、ほぼ同じなのです!日本人が中国語を勉強する場合は、漢字を覚えるための特別な学習をする必要もないのです。
こちらの動画で「日本人がすぐに覚えられる中国語」を解説!
1-2-1. 中国語における漢字の読み方は基本的に一種類
日本語は「音読み・訓読み」があるので、一つの漢字に読み方が3つ、4つ、5つ…何種類もありますよね。
中国語の漢字は、基本的に読み方は一種類。中には二種類の読み方がある漢字もありますが、ごくごく少数なので簡単に覚えられます。
日本語と共通している漢字が多く、漢字の意味やニュアンスも理解できる中国語。日本人にとっては、漢字の勉強が簡単=中国語の勉強が簡単なので、私は「外国語を勉強するなら中国語!」「全ての日本人は中国語を学んだ方がいい。学ばないのはもったいない!」と強く感じています。
【参考】こちらで日本人が既に知っている「中国語単語350」を発音付きで紹介しています!
『【初心者向け】日本人がすぐに覚えられる中国語単語350語(発音付)』
1-3. 中国語は文法がシンプル!動詞や形容詞の活用・名詞の変化がない
中国語の文法はとてもシンプルなので、簡単な勉強だけでOK!
中国語を勉強する際に、文法の勉強を重く考える必要はありません。
- 動詞や形容詞の活用がない
- 名詞も、英語のような単数形や複数形の変化もない
- フランス語やスペイン語のような「男性名詞・女性名詞」もない
英語の場合は、三単現の「s」や過去形、過去分詞形で動詞が変化するので、それぞれの形を暗記する必要があります。文法の勉強を複雑に感じる人が多いですよね。
中国語は、主語が私・あなた・彼・彼女でも、単数でも複数でも、現在・過去・未来でも動詞は変化しません。一つの中国語単語を覚えておくと、どんな主語でも、どんな文型でも同じ形で使えるのです!このことだけでも、中国語の文法の勉強がいかに楽か想像がつくと思います。
『ゼロから中国語の文法をマスターする!重要文法12項目』
1-4. HSK・中国語検定を利用すると「短期間で」身につくから
中国語の学習を始めたばかりの初心者にとっては、中国語をマスターするまでの道のりが長く感じるかもしれません。しかし、中国語は、勉強方法を間違えなければ、短期間でも身につけられます。中国語を早く覚えたいなら、はじめに「発音中心の学習」で基礎を固め、その後、HSK試験や中国語検定を利用することが「使える中国語」を身につける最短ルートの勉強法だと言えます。
具体的な検定別の目標レベルは以下の通りです。
■初級レベル(日常会話)
- 中検4級/HSK3級
- 必要単語数:500-1000語
- 学習時間目安:100-300時間
■中級レベル(ビジネス会話)
- 中検2級/HSK5級
- 必要単語数:2500語程度
- 学習時間目安:500-1000時間
■上級レベル(ネイティブに近い会話)
- 中検準1級/HSK6級
- 必要単語数:5000語以上
- 学習時間目安:2000時間以上
これらの目標を段階的に達成することで、確実に中国語力を伸ばすことができます。
『日本語と中国語の違い、共通点、習得しやすい理由』
『今、中国語を学ぶメリットは?中国語を話せる日本人の需要は?』
『中国語の漢字はカンタン!日本人は既に1013個の中国語を知っている【動画付】』
こちらの動画で「中国語力アップに中国語検定・HSKを活用する方法」を解説!
学習のステップとしては…
1. はじめの約2ヶ月は「発音学習」を中心に取り組む(中国語の勉強においては、最初に発音学習を行うことが大切です。発音学習については3章で詳しく説明します)
2. 少し勉強すれば合格できる中国語力の検定試験(HSK1級・2級など)に申し込む
3. 中国語の検定試験対策の学習をスタート
動画でお伝えしている通り、合格だけを目標にするのではなく、試験勉強を通じて中国語の「読む・書く・聞く・話す」という総合力を鍛え上げるイメージです。
例えば、HSK試験の最上級である6級レベルには、5000語の中国語単語を覚えることが必要です。5000語を覚える=現地でしっかり通用する中国語力そのもの、と言えます。中国語の基礎となる発音力を固めた後、上級レベルを目指して試験を利用しながら中国語の総合的な勉強を続けると、中国語を習得する期間がグッと短くなります。
日本で受験できる中国語の検定といえば「HSK」と「中国語検定」。
まずはそれぞれの試験の特徴、レベルなどをチェックしてみてください。
『HSKを受験するなら必読!HSKのレベルはこちらでチェック!』
『必読!中国語検定に挑もうと思ったら ≪級とレベル編≫』
【基礎の習得:発音が全ての土台】
2.【中国語学習の基礎】2か月の発音練習で基礎をマスター!
中国語の勉強で何よりも大切なことは「基礎の基礎=発音」の習得。中国語は正しい発音でない限り、相手に伝わらないからです。
中国語マスターへの第一歩は、学習スタートの2ヶ月間、中国語の基礎体力である「発音トレーニング」を思いっきりやり込む!」と決めること。
ぜひ2ヶ月間、アスリートの気分でトレーニングを楽しみましょう!その結果、後の中国語学習がグッと楽になるのでご安心ください。これから中国語の勉強における大切なポイントと、一番いい発音の勉強法をお伝えします。スポーツの基礎トレーニングと同じように、中国語の基礎の習得方法を知っておきましょう。
2-1. 発音の基礎トレーニングが大切な理由
最初に発音トレーニングに取り組む理由は、中国語には日本語にはない発音がたくさんあるから。日本語と中国語では、音の出し方・口の使い方が大きく異なるので、発音練習が必要なのです。
まず、中国語独特の「4つの声調」。日本語では「あ」の音は1つしかありませんが、中国語は音の高低や上げ下げで4つの発音方法があります。日本人は4つの音に慣れていないので、最初は言い分けることが難しいのです。
次に、中国語漢字の読みに当たる発音表記「ピンイン」。例えば「こんにちは=你好」のピンイン「nǐhǎo」のようにローマ字で読めるピンインも多くありますが、日本語にない難しい発音も存在します。(ピンイン一覧表はこちら)
勉強スタート2ヶ月のやり方としては、未経験の「中国語の音」を正しく発音し、聞き取ることを目標に、スポーツで基礎体力を身につけるように、耳と口を鍛え上げることが重要です!
『中国語発音(ピンイン)動画講座|初心者が2ヶ月でマスター』
2-2. 中国語の発音練習は「声調・四声」から
「声調・四声」は、中国語学習の初心者が最初にぶち当たる壁。中国語は1つの音に対して「4種類の音の変化」があり、日本語にはない音程の上げ下げに慣れないからです。4種類の音それぞれで、単語の意味も変わってしまうので、正確に発音できるまで繰り返すことが大切です。
はじめに4種類の音を体に染み込ませるように覚えてしまえば、後の学習がラクになります。「中国語マスターの近道になるトレーニング」と覚悟して、今すぐスタートしてくださいね。
声調・四声の詳しい勉強法、中国語の音声は3-1で紹介しています。
2-3. 発音に飽きたら挨拶や基礎文法を学んでみる
最初の1〜2ヶ月間、発音トレーニングの繰り返しが続くと、だんだん飽きてきます。
投げ出したくなるかもしれませんが、グッと我慢して筋トレのように継続することが大切。中国語に限らず、外国語を習得するコツは、スポーツ選手のようにイメージトレーニングをすること。飽きた時は、ぜひ「中国語ペラペラのカッコいい自分」をイメージして、自分を奮い立たせてください。
ここを乗り越えると、あなたの中国語力はグーンと伸びます!安心してトレーニングを続けてくださいね。
発音練習に飽きたら、簡単な挨拶や文法ルールの学習をオススメします。まずは挨拶からスタートし、主語・動詞・目的語の短文に触れてみましょう。
1-3で中国語の文法が簡単であることをお伝えしました。とにかく日本人の難関は「発音」なので、はじめのトレーニングを乗り越えられたら、中国語の文法や中国語会話もラクに学べるようになります。
【初心者向け・中国語の基礎文法を楽しく学べる勉強の本】
発音学習に飽きた時は、中国語学習用のテキストを使った勉強法がおすすめ。中国語学習のモチベーションを維持するためにも「お楽しみ」的に以下の中国語学習教材で学んでみてください。
中国語の勉強を1からスタートする人向けの教材。文法編と書いてありますが、中国語において文法よりも重要な発音をしっかり学んだ後に、基礎的な中国語の文法を身につけられる構成です。45の「文法公式」で、中国語文法の基本をマスターできます。
こちらの参考書は、中国語の教室や大学など様々な中国語の教育機関で利用されているテキスト。基本文/会話文/入れ替え練習と応用/新出単語/文法/練習の6課で構成。日常的な中国語会話やフレーズと、きちんとした文法の表現を結びつけながら頻出の会話表現等を学ぶことができます。
発音練習の次は「こんにちは」「おはよう」「初めまして」など…簡単な中国語フレーズを練習しよう!
『発音付|中国語の挨拶はこれで完璧-65表現』
【基礎文法のポイント】
中国語の文法について勉強の仕方を知りたいなら
『ゼロから中国語の文法をマスターする重要文法12項目』
2-4. 基礎をおそろかにすると後で苦労する
発音トレーニングは、中国語力の土台になるもの。結局、中国語が使えるようになるかどうかは、中国語の勉強の初期の段階で、発音練習に対してどれだけ真剣に取り組むかにかかっているのです。
おろそかにすると、あとあと非常に苦労することになります。まさに、中国語の「読み」「書き」はできても「聞けない」「話せない」状態。正しく発音できないと、実際の会話でまともな中国語を使うことができません。
逆に、最初に発音を徹底的に練習し、正しい発音を身につけておくと、その先の「聞く」「話す」の力をラクに鍛え上げられるのです。
しかし、ひたすら発音だけでは勉強がイヤになってしまうかもしれません。 おすすめの勉強方法は、発音と並行して、2-4で紹介した「基礎文法教材」などで挨拶を覚えたり、基本的な文法も学び始めることです。
2-5. 中国人と日本人講師の両方から中国語を学ぶ
中国語を独学で勉強することは可能です。しかし、中国語の勉強をまったくのゼロからスタートする場合、やはり独学はオススメできません。正確な中国語の発音のお手本を見せてくれて、かつ、あなたの発音が的確かどうかジャッジする先生が必要だからです。
理想は中国人と日本人の両方から学ぶこと。それが効率的な勉強の仕方です。
中国人講師からは、ネイティブの発音を間近で聞き、学ぶことができます。ただ、中国人は元々備わっている自分の中国語の音の出し方やニュアンスを、理論的に日本語で説明することができません。
一方、日本人トレーナーは、日本人が苦労しやすい発音やクセを理解しています。例えば「“an”は、日本語で“案内”という時の(ん)の舌の位置です」とか「横笛を吹くときの口の形で」など、日本人がイメージしやすい解説ができます。 ただ、日本人トレーナー指導による練習のみでは、日本語なまりの中国語になりかねないのでご注意ください。
仮に語学を独学でやる際には、教材の音源でネイティブの音を確認しつつ、日本語によるしっかりとした解説を理解していく方法がベストです。
2-6. 1日の勉強は1時間〜スキマ時間を確保する
約2か月間の発音学習の目安は、毎日平均1時間・週に7時間の確保を想定しています。
最短でマスターしたいなら、週に10時間以上の確保が理想的。
例えば平日の5日間で1時間、休日に集中して2.3時間を中国語の発音学習にあてられたら、週に10時間の学習が実現し、2ヶ月以内で発音をクリアできるでしょう。
しかし実際は「仕事で疲れて帰ってきて、1時間も勉強に集中できない」「育児や家事で忙しく、自分の時間がない」…そんな現状かもしれません。
まず1日の中でスキマ時間を探してみてください。通勤中や休憩時間の10分、15分など細切れ時間でも構いません。1日の中で合計して1時間、集中できる時間を捻出してみます。
そして、手帳などに「この時間は中国語の発音学習をする!」と書き、先に中国語の予定をブロックします。
家で集中できなければ、会社帰りにカフェやファミレスに寄って、1時間勉強してから帰宅するなど、環境を変えてみるのも効率がいい勉強法ですね。
もちろん、家事をしながらの勉強も可能。キッチンに「小型スピーカー」を置いて、中国語を聞いて発音する。ピンインを書いた付箋を目につくところに貼って覚える、などなど。これも賢い勉強の方法ですね。
こうして、発音学習を約2ヶ月継続すると、中国語の「基礎体力」が身につきます。
【実践的な学習メソッド】
3.【発音の勉強法】2か月で習得するステップ
3章では中国語の初心者が短期間でマスターするための具体的な「発音学習法」を紹介します!
まずは最も重要な声調(四声)の音を出す練習からスタートし、ピンインの発音を覚える順番で進めましょう!
3-1.【発音の練習】ステップ① 声調(四声)
中国語は、一つの音に音程を上げたり下げたりする「声調」が4種類あります。
例えば「ma マー」という音。第1声は「妈马(mā)=お母さん」、第2声は「麻(má)=アサ」、第3声は「马(mǎ)=馬」、第4声は「骂(mà)=罵る」となり、それぞれ全く違う意味を持ちます。中国語の勉強を始めたばかりの方には、なぜ、中国語の発音を勉強する際に、読み方(ピンイン)よりも先に四声を勉強したほうが良いのか、わからないと思います。日本語や英語とは違い、中国語では、四声が正しく発音できていないと、いくら正しくピンインを読んでいても、まったく相手に伝わらないことが多い、あるいは、逆に、多少ピンインの読み方が間違っていても、四声を正しく発音できていれば相手に伝わることが多いというくらい、四声が最も重要だからです。
それでは、早速、4種類の音を確認し、声に出してみましょう!
第一声 | mā | 妈 | お母さん |
第ニ声 | má | 麻 | アサ |
第三声 | mǎ | 马 | 馬 |
第四声 | mà | 骂 | 罵る |
中国語の「音」を聞いただけでは「どう出したらいいか」分かりにくいかもしれません。
以下、日本人がイメージしやすい音の例、音の出し方のポイントを紹介しています。まずはそれぞれの声調が「どんな音なのか?」、頭でしっかり理解しましょう!先に音のイメージを固めて発声トレーニングをすることが、効率のいい四声の勉強の仕方です。これができれば、きっと中国語の発音が簡単になり、今後の中国語の勉強が楽しくなりますよ。
3-1-1. 第一声māの発音(音のイメージ・日本人が分かりやすい例)
mā |
第一声のイメージは、電話で話している際、相手が先に切った場合の「プップップッ~」という電子音。まっすぐに、わりと高めの音を出します。日本人の中国語は、この第一声が、日本語を話すときのトーンになってしまっていることが多いので、これから中国語を勉強する方は、「わりと高めの音」というところを意識して身につけるようにしましょう。そうすれば、聞き取りやすい中国語を話せるようになります。
3-1-2. 二声máの発音(音のイメージ・日本人が分かりやすい例)
má |
不良高校生が怒って聞き返すときの「あぁ!?」というイメージです(笑)短くグッと上げるのがポイントです。
ゆっくり言うと日本人の場合は下の三声と間違われることが多いので、短く一気に上げるように意識しましょう。
3-1-3. 三声mǎの発音(音のイメージ・日本人が分かりやすい例)
mǎ |
ガッカリしたときの「あ~ぁ」のイメージ。最初から最後まで低い音で抑えるのがポイント。
声調記号は、下がってから上がるような形に見えますが、最後に音を上げるのではなく低い音で抑えるイメージです。実際の三声は、「半三声」といって、音を下げた状態から上がらずに抑えるように出すケースがほとんどです。中国語の勉強を開始したばかりのころは、第三声をうまく発音できないと感じる方が多いようですが、最初から低い音を意識し、「半三声」で練習するのが効果的です。
3-1-4. 四声màの発音(音のイメージ・日本人が分かりやすい例)
mà |
カラスの鳴き声「カーッ!」のイメージ。高い音を素早く思い切って落とすのがポイントです。
第四声も、中国語を勉強し始めたばかりの初心者のうちは難しいと感じるかもしれませんが、高い音からでなければ下げることはできないので、まず高い音から始めて、決してやさしく言おうとはせずに、きつい印象になるくらいに一気に音を下げるのがポイントです。
3-1-5. 軽声maの発音
上の1声〜4声以外に、特に音程の上げ下げはなく、軽く添えるように出す音「軽声」があります。軽声は他の声調の後に続くことはありますが、軽声が最初に来ることはありません。
声調記号がなく「ma」と表記されます。例えば、疑問文にする時に文末に使われる「〜吗?」。こちらは、軽い音を出すイメージで短く「〜ま?」と発音します。
3-1-6.「ma ma」声調の組み合わせ・2音節の練習
1つの音「ma」で声調の変化を覚えた後は、2音節「ma ma」で組み合わせたパターンを練習しましょう!
実際の会話では、4つの声調が組み合わさった2音節の単語を正しく発音しなくてはなりません。以下は、キレイな中国語発音の土台となる練習「声調組み合わせトレーニング」です。
表でわかるとおり、2つの声調の組み合わせは4つの声調×5種類(軽声を含む)・20パターンです。
この20パターンさえマスターしてしまえば、文章でも会話でもあらゆる声調の組み合わせに対応できるでしょう。
学習スタート2か月、声調の変化をしっかり口と耳に染み込ませるように練習すると、中国語の「聞く」「話す」がグッと楽になりますよ!
3-2.【発音の練習】ステップ② ピンイン(発音記号)
次に中国語を読むための発音記号、ピンインのトレーニングに入ります。
アルファベットで表記しているピンインと、上に付いている「声調記号」をあわせて正確に発音することを目指し、一歩一歩トレーニングを積み重ねていきましょう!
ピンイン 漢字 |
nǐ hǎo 你好 |
zài jiàn 再见 |
ピンインには、母音が36個、子音が21個、この組み合わせで約400の音があります。(ピンイン一覧表はこちら)
400余りもあるピンインの発音「音の出し方」を体に染み込ませ、習得するにはコツがあります!
まず知ってほしいのは「ピンインの約7割はローマ字読みできる」ということ。残りの3割が日本語にはない発音や、ピンインの綴りがローマ字読みとは違うものになります。
ということは、日本人の中国語学習者にとっては、この「3割のローマ字読みできないピンイン」を重点的に練習することが大切なポイントであり、ピンインマスターの近道であるということです。
具体的な中国語のピンインの覚え方、練習方法は以下のページでも紹介しています!
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』
中国語のピンインについて、詳しく解説した記事もおすすめ!
『中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説』
3-3. 短期間でマスターする!中国語の発音練習のポイント
中国語発音の種類はピンインの母音と子音で約400×4種類の声調(四声)があります。単純に計算すると総数は1600音ですが、実際ピンインと四声を組み合わせた音の合計は、約1300音になります。(一部のピンインには声調が付かない音があるため)
「こんなにも多くの音を覚えなくてはならないの!?」と、気が遠くなるかもしれません。
ぜひ、ここは中国語を自由に操るために欠かせない「筋トレ」と覚悟して、毎日続けてみてください。
◆ 中国語の発音|毎日1300個の音を声に出す
スポーツで言えば基礎の素振りのようなもの。毎日やることが大切なのです。
私が中国に留学したときも、最初の2ヶ月は発音トレーニングの日々で、毎日ピンイン表を隅から隅まで音声に合わせて読んでいました。
4つの声調を含めたピンイン全て発音するのにかかる時間は、およそ50分。このトレーニングが中国語力の基礎となるので、短期間でマスターしたい方にはオススメします!
ただし、仕事や育児をしながら勉強する方、1300個すべての音を出す時間がない方は、苦手な部分を中心とした練習でも構いません。中国語の発音を習得するためには、「毎日」しっかり口を使って練習することが大切です!
◆ 母音重視で大きな口を意識
効果的な勉強方法のアドバイス。中国語の発音を身につけるためには、「これでもか!」という程、おおげさに練習するのがちょうど良いです。
特に母音は日本語より大きく口を開けて発声し、子音より母音を意識して強調しましょう。声調記号も母音の上にあることから分かるように、母音の発音が最も重要です。また、第一声は意識的に高く保つことで、他の声調との区別がつきやすくなります。
◆ 日本語の感覚で読まない
特に「e」などの母音は要注意です。ピンインをローマ字読みしてしまうと、正確な発音が身につきません。音声教材をよく聞いて、中国語特有の音を意識して練習しましょう。
◆ 自分の発音を録音して聞く
スマホの録音機能やICレコーダーを使って、自分の発音した中国語を録音してみましょう。客観的に聞いてみると、正しい音声との違いに気づき、改善することができます。
◆ 口が疲れて当然!発音が上達している証拠
中国語の発音トレーニングで、普段日本語では使わない筋肉が動いているはず。疲れるということは中国語発音に必要な筋肉を使って、体にたたき込めている証拠。
口が疲れない場合は使うべき筋肉が動いていなくて、正しく発音できていないかもしれません。
3-4. 最強の「発音教材」とその理由
中国語の「発音」の学習に特化した教材です。この教材のよいところは、
1. 中国語の発音の仕方について、イメージしやすい解説がある
2. 舌の位置や口の形を示す図や写真がある
3. CDがついていること です。
詳細な解説が特徴で、口の型と舌の位置が丁寧に書かれており、大人が中国語の発音を「頭」で理解するのに役立ちます。
日本人にとって難しい中国語の発音を重点的に分かりやすく解説している教材です。
音の出し方について、舌の使い方や口の形など、詳しい説明があるので、理論的に理解することができます。初心者の中国語の発音学習におすすめ一冊です。
※新品の在庫がなく、中古のみの取り扱いの場合あり
特に前者の教材をオススメしますが、後者も解説が詳しいので中国語の発音を理論に基づいて理解するのに役立ちます。もちろんこれ以外の教材でもOKですが、何を使ってもいいわけではありません。
以下、2つの条件をクリアした教材を選ぶようにしましょう。
①舌の位置や口の形の写真や図があり、論理的な解説がある ②CD、音声付きのもの(DVD付きならさらによい) |
ここで特に強調したいのが「論理的」という点です。
中国語に限らず、大人が外国語を習得するコツは、「頭で理解して」論理的に学ぶこと。それが一番上達が早く、効率のいい勉強法です。小さな子どもと違って、「聞くだけでペラペラ話せる」「環境にどっぷり浸かると自然と話せるようになる」のは、あり得ない話。外国語を短期間でマスターするコツは、この論理的理解力を使うことなのです!
中国語の学習においては、例えば、日本人が苦手な「e」の発音は「日本語の”エ”の口で、”オ”の音を出す」のような細かい説明が必要です。さらに、図や写真で舌や口の形が分かりやすく解説されていれば、イメージで捉えて理解できるので、難しい発音を攻略できるのです。
3-5. 最強の「DVD&CD付き発音教材」
2か月で効率よく発音をマスターしたいなら、動画と音声付の教材がベスト!
1日30分、動画を見ながらマネするトレーニング、難しい発音をマスターできる教材『見てマネ60』を紹介します。独学で中国語を学ぶ人に向けて、「最強の発音勉強法」を伝授しています。
中国語の勉強においては、日本人トレーナーと中国人トレーナーの両方から学ぶのが、一番効果的です。教材の動画では、日本人のトレーナーが口の動かし方のコツをわかりやすく解説しています。そのあと、中国人トレーナーによる発音のお手本をマネするだけ。動画を見て、先生の口元を確認しながらトレーニングできますよ。
3-6. 発音練習に必要なアイテム
◆ ICレコーダーなどポータブルプレイヤー
中国語の発音練習をするためには、以下の3つの条件を備えている機材(ICレコーダーやMP3プレイヤー)を選んでください。
- 苦手な部分を繰り返し再生できる「ワンタッチリピート機能(逆スキップ再生)」がある
- 自分や中国語講師の声を録音して聞くことができる「録音機能」がある
- 無理のないゆっくりスピードで練習できる「スピード調節機能」がある
ICレコーダーはオリンパス「ボイストレック」のVシリーズ などをオススメしています。
◆ 手鏡
- 自分の口の形をチェックするために使う
- ネイティブの口の形と比較しながらマネしていく
実際に鏡で自分の口を確認しながら、中国人が中国語を話すときの口をマネすると、あなたの発音はどんどん改善されていきます!
- ピンインとは何か?またピンインをマスターするコツを徹底解説しています。
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』
『中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説』
- 中国語発音【声調別音声付き】ピンイン表(音節表)はこちら!
3-7. 効果的な学習ツールの活用法
発音練習をより効果的に行うために、最近では様々な学習ツールが利用できます。
例えば、「HelloChinese」アプリには自分の発音をワンタッチ録音してチェックできる機能が搭載されており、自分の発音を録音して聞くことができます。お手本と自分の発音を比較しながら練習することで、正確な発音が身につきやすくなります。
また、東京外国語大学の言語モジュールは、体系的な発音学習が無料で可能です。基礎から応用まで、段階的に学習を進めることができます。
発音に慣れてきたら、CCTVドラマチャンネルやTVBS NEWSなどの実践的な教材も取り入れていきましょう。ニュースやドラマなどの生の中国語に触れることで、自然な発音やイントネーションが身についていきます。最初は速さについていけなくても、継続的に聞くことで徐々に耳が慣れていきます。
3-8. 発音トレーニング開始から2か月後
声調の練習、ピンイントレーニングはいかがですか?
最初は慣れない音との格闘で、退屈な筋トレをしているような気分になり、投げ出したくなるかもしれません。
逆に、最初の2か月さえ乗り越えたら、中国語の発音における「基礎体力」が手に入ります。あなたの中国語はグーンと伸びて、その後の中国語学習が楽しくなりますよ!2ヶ月間、淡々と練習を積み重ねることが実は「一番効率のいい中国語勉強方法」なのです。
発音トレーニングから2か月後、ピンイン表の端から端までを声調を含めて発音できるようになり、2音節の声調パターンもネイティブに近い音を出せるようになったら、次の段階へ進みましょう。
ただし、これで発音のトレーニングが終わるのではありません。
どんなにみっちり2か月間取り組んでも、苦手な発音や声調は残ってしまいがちです。たとえば、日本人が特に苦手とする「・n」と「・ng」の区別、母音「e」の音、子音「zh」「ch」「sh」「r」の「そり舌音」など。
声調で言えば、第ニ声と第三声の言い分け、聞き分けを苦手な人はたくさんいます。 次の段階に進んでも、苦手な中国語発音を意識して練習しましょう。
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』で、ぜひ実践してください!
発音の基礎をさらに詳しく知りたい方はこちら
『中国語の発音基礎|効果的なトレーニング方法|動画・音声付』
『中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説』
『四声(声調)の発音をマスターする!【音声・動画付】』
4. 最強!中国語の勉強法 -シャドーイング編-
シャドーイングとは、テキストの音源(お手本)を聞きながら影のように後について、その音声をマネしながら声に出す学習方法です。
■中国語のシャドーイングのイメージ (元の音声)我是日本人 我不是日本人… |
4-1. 音声を聞いてマネをするシャドーイング
シャドーイングは、聞きながら(聞いたそばから)ピッタリくっついていくように、0.3秒遅れほどで言葉を重ねて声を出すトレーニングです。
この記事では、中国語の勉強にすぐ活かせるシャドーイングのやり方を説明していますが、当サイトの以下の記事でもシャドーイングを紹介していますので、興味のある方はあとでチェックしてみてください。
4-2. なぜ中国語の勉強において、シャドーイングが効率のいい勉強法といえるのか
シャドーイングが効率のいい「最強の中国語学習法」である理由は、中国語マスターに必要な「聞く・話す・読む・書く」、4つの技能が同時に鍛えられるからです。
例えばスポーツで、お手本のDVD観ているだけでは上達しませんよね。やり方やコツを教えてもらい、自分で繰り返し練習しないといけません。
中国語の勉強でも同じように、正しいフォームで体をどんどん動かして練習するのがベストです。
耳や口、目など、体のいろいろな部分を同時に動かし、中国語を体に染み込ませることができるシャドーイング。中国語を短期でマスターするための超効率的な学習法と言えます。
また、音読でも「口を動かしそれを耳で聞く」という効果はありますが、音読はお手本の音声がないまま自分のタイミングで声を出していきます。自己流のおかしなクセがついてしまう可能性があるので、発音が重要な言語である中国語を勉強する場合は、お手本を聞きながら練習するシャドーイングのほうが、より効果的なのです。
4-2-1. 最も効率よく4つの力を鍛えることができる
シャドーイングで中国語の音声を聞いてマネをすると、まず中国語を「聞く」力と「話す」力が鍛えられます。
さらに「聞く」は、インプット(入力)学習であるという意味で「読む」力に直結します。同時に「話す」はアウトプット(出力)学習として「書く」力につながるのです。つまり、中国語を聞けるようになると、中国語を読む力も上がり、中国語を話せるようになると、中国語を書く力も上がるということです。
直接的に「聞く」「話す」力を鍛えていると、結果的に「読む」「書く」力を伸ばすことができるシャドーイング。これ以上に効率がいい中国語の勉強法はありません。
4-2-2. 仕事をしながら隙間時間に効率よく学べる
シャドーイングは、10分、15分などの細切れ時間でも、集中的にトレーニングできる勉強方法。仕事をしながら限られた時間で勉強する人にピッタリです。忙しい人でも、短期間での上達を実感できますよ。
4-2-3. 中国語ネイティブのお手本を聞いて何度も繰り返すと上達する
短期間でマスターしたいなら、ネイティブの音声を何度も聞きいてトレーニングしなくてはなりません。シャドーイングは「お手本のように発音する」ことを目標に何度も練習するので、やればやるほど中国語力が伸びていきます!
4-3. シャドーイングに使うアイテム
発音トレーニングと同様、ICレコーダーやMP3プレーヤーがおすすめ。具体的な機種選びの必須条件は、以下の3点です。
- ワンタッチリピート機能(逆スキップ再生、ABCリピート再生機能など)
聞き取れなかった部分、重点的に覚えたい部分を簡単にリピート再生できる機能で、繰り返しの練習に超便利!苦手なフレーズを克服でき、グングン上達できます。
- 録音機能
正しい発音をマスターするには、自分の発音を録音してチェックすることも大切。少々恥ずかしいですが、客観的に自分の発音を聞くと簡単にネイティブとの違いに気付けます。あとは苦手な部分の徹底トレーニングでマスターできます!
- スピード調節機能
中国語音声のナチュラルスピードに慣れない時、無理のないスピードに調整できます。正確に音を聞き取り、正確に発音する訓練に役立ちます。
中国語ゼミがオススメしているICレコーダーはオリンパス「ボイストレック」のVシリーズなどです。ICレコーダーの種類にまでこだわっているのは、それだけ、中国語の勉強には、シャドーイングが有効だからです。
4-3-1. スマートフォンを使う場合
中国語学習者の方から、よく、シャドーイングのアイテムに「スマートフォンでも大丈夫ですか?」という質問を受けます。スマホでの勉強はとても便利ですが、デメリットもあります。以下のポイントを理解し、注意して使いましょう。
・画面を見ながらの操作は非効率
・電話やメールで勉強が中断されて集中できない
・充電があまりもたない
4-3-2. ICレコーダーとスマートフォンの併用もおすすめ!
忙しい中で中国語をマスターするには「いつでもどこでも」シャドーイングできる環境作りが大切。
おすすめの勉強方法は、シャドーイングする音声データをICレコーダーとスマートフォン両方に入れて、使い分けること。
スマートフォンは、肌身離さず持ち歩きますよね。通勤中やランニング中などは、ワイヤレスイヤホンを使ったシャドーイング練習が便利ですよ。
うっかりICレコーダーを家に忘れてしまった場合でも、スマホに音声が入っていればスキマ時間を有効活用できます。
例えば、2つのデバイスを以下のように併用すると効率よく学習できるでしょう。
- 【ICレコーダー】→家やカフェで集中して勉強する時
- 【スマートフォン+ワイヤレスイヤホン】→通勤などの移動やトレーニング中の隙間時間
ぜひあなたのライフスタイルに合わせて、上手に使い分けてみてください。
4-3-3.「スマホと小型スピーカー」で家事をしながら中国語のシャドーイング
スマートフォンと「小型Bluetooth」スピーカーのセットで、家事などをしながらシャドーイングが可能です。スピーカーをキッチンに置いて、中国語の音声を入れたスマホと接続すると、”ながら学習”環境が完成!これで隙間時間に賢く中国語を学習することができます。
ちなみに、私のおすすめは、どこにでもサッと置ける「JBLの小型スピーカー」。ぜひあなたも、お気に入りのスピーカーを手に入れて”ながらシャドーイング”を始めましょう!
4-4. シャドーイングにおすすめのアプリ
4-4-1. 速度調整とリピート再生機能が便利!『audipo』
ダウンロード:Android/ iOS (無料・app内課金あり)
中国語ゼミスタッフ、中国語トレーナーも愛用中。音声の速度は、0.5〜2倍速の間で細かく設定可能。自分のレベルに合わせて調整しながらシャドーイングできます。苦手な部分を繰り返し練習できる「リピート再生機能」も便利!リピートしたい開始地点と終了地点を決めると、ワンタッチで何度も再生してくれます。中国語音声は、スマホのiTunesなどに入れておくと、「曲選択」から呼び出すことができます。
4-4-2. 速度調整『NHK語学プレイヤー』
ダウンロード:Android/ iOS (無料・app内課金あり)
音源の再生速度を調節できるプレーヤーアプリ。音声を「もうちょっとゆっくりした速度で聞きたい」「少しだけ巻き戻したい」「一部分だけ何度も繰り返して聞きたい」というとき便利です。またこのプレーヤーは閉じても再生を続けられるので、「音源を聞きながら画像フォルダの文章を見る」ことも可能!なお、購入したNHKの中国語講座の教材の場合は、プレーヤー内でテキストが表示されます。
手持ちの教材の音声ファイルは、iTunesなどの音楽管理ソフトに入れておくと、このプレーヤーで呼び出して再生できます。
4-4-3. 語学学習者の御用達アプリ『リスタノ』
ダウンロード:iOSのみ(¥360)
英語などの語学学習者向けのアプリ。もちろん、中国語の学習にも便利です。有料ですが、利用者の評価が高い人気アプリで、スロー再生や2倍速など速度調整はもちろん、ABリピートなどICレコーダー同様の機能が充実。語学の勉強をスマホ1台で効率的に進めたい方にもオススメ!
私は「リスタノ」とICレコーダーを併用しています。外出の時にICレコーダーを忘れても、このアプリがあればスキマ時間を有効活用して中国語を学習できますよ。
4-5. 中国語脳が完成する「5ステップのシャドーイング」
「読む・書く・聞く・話す」の総合力を鍛えるテキスト(4-5-1 で紹介する中国語の総合教材など)を使ってシャドーイングにトライしてみましょう!
ステップ① 教材をみないでリスニング
教材をみないでネイティブ中国語スピーカーの音声を聞く |
ステップ② 内容理解
本文・単語や文法の解説を読む。重要な部分にはマーカーを |
ステップ③ ピンインを見ながらシャドーイング
教材のピンインをみながらネイティブの音を聞き、ほぼ同時にその音を発音する。正しいピンインで読むことを意識しながら最低10回は繰り返す。ワンタッチリピート機能を駆使しながらきれいにできるようになるまで徹底的にやり込む |
ステップ④ 中国語(漢字)だけを見ながらシャドーイング
ピンインを隠し、教材の中国語だけをみながらネイティブの音を聞き、聞こえたとおりにシャドーイングする |
ステップ⑤ 何も見ないで シャドーイング
教材を見ないでネイティブの音を聞き、聞こえたとおりに発音する |
以上のステップです。特に中国語学習の初心者の間は、ステップ③のピンインを見ながらの練習を重点的に行ってください。
4-6. 中国語のシャドーイングにおすすめの教材と使い方のポイント
いろいろな教材に手を出すのではなく「1冊だけ」を徹底的にやり込んでいきます。中国語のネイティブスピーカーの発音CDがついていて、ある程度の長さを持った中国語の文章を、流れを切らずにシャドーイングできることが前提。以下、中国語ゼミおすすめをピックアップしました。中国語を独学で学びたい人も、ぜひ教材を徹底的に活用してみてください。
4-6-1. おすすめの「総合教材」
中国語学習を土台から丁寧に積み上げる本格的な入門書。「発音と入門編(中検準4級)」と「初級(中検4級)」からなる本書は、前編に中国語学習で重要な発音の方法について詳しく解説。わかりやすく秀逸な教材です。
また後編は実践応用編と題し、実践的な例文が大量に掲載、用法が理解しやすい構成です。
全ての例文、単語にピンインが振ってあり、辞書を引く時間を節約できます。また例文すべての音声ファイルがあるため、シャドーイング教材として最適です。
上で紹介した「本気で学ぶ中国語」で、初級レベルを学習した後のステップアップ版。本書を繰り返し練習することで、中国語検定3級レベルの中国語が身につくでしょう。
例文はより実践的で、「把」構文や「結果補語」「可能補語」など複雑な文法の要点、的確な単語の使い分けなどがきちんとできるよう系統的に説明されています。初級版同様、全ての例文にピンインと音声ファイルがある点で、シャドーイング教材に適した一冊です。
単語力、読解力、ヒアリング力アップに最適。150~500字程度の小文が61本、短文が19本収録されており、文法などの解説はほとんどありません。
最終的にはHSK5級・中国語検定2~準1級の語彙力養成を目標としています。驚くべきことに掲載されている小文で、日常使用される語のうち90%を網羅しているそう。文脈の中で単語が覚えられるという学習効率の高い教材です。
4-6-2. 中国語学習がスムーズになる!教材の使い方
中国語のシャドーイング学習をスムーズにする作業として、教材の「楽譜化」を紹介します。
楽譜があると、正確な音程で歌ったり演奏できたりしますよね。これと同じで、中国語教材の例文を「楽譜」に見立て、ピンインや声調記号を書き込んでいきます。シャドーイングでも「音を視覚化する」ことで、スムーズな発音ができるでしょう。この「楽譜化」は、短期間で単語や例文を暗記するためのコツとも言えます。
『シャドーイングで語学をマスターする方法』
5. 最強!中国語の勉強法 –文法編-
中国語学習における文法の勉強については、英語の文法の勉強とは違い、文法に特化して学ぶというよりも、学習を進めていくうちに自然と身についている感覚です。
なぜなら、中国語には動詞の活用形がないので、英語よりもシンプルに学べる言語なのです。英語は動詞の活用形があり、三単現や過去形・過去分詞などいろいろと変化します。中国語は、主語が「私・あなた・彼・彼女」や「単数・複数」でも、「過去・現在・未来」でも、とにかく動詞は変化しません。
では、どうやって中国語の文法を学ぶのでしょうか。文法の攻略は、「短文」や「単語」の暗記からスタートするのが近道。中国語の短文教材を使ってシャドーイングを繰り返し、短文や単語を覚えると、自然と中国語の文法ルールが体に染み付くのです。
ここでいう短文とは、一文に主語・述語のみの文、主語・述語が2つある複文、接続詞を使った文などを含めた短めの例文のこと。中国語で、日常的によく使う例文を中心に覚えましょう!
私のおすすめの中国語の短文教材は5-5で紹介しています。
5-1. 1つの文法で1つの例文を完璧に覚える
短期間で文法をマスターする効果的な勉強方法は、「1文法1例文」を100%完璧に覚えること。まず初心者向けの短文教材を選びます。
以下のように、教材には1つの文法ルールのページに、例文がいくつか掲載されています。
例文を1つだけ絞り、印をつけて「1文法で1つの例文のみ完璧に暗記」します。複数の例文を、限られた時間で全てを暗記するのは厳しいもの。残りは潔く捨ててしまいましょう。
完璧な暗記とは日本語を見ただけで、その文章をパッと中国語で言えて書くことができるレベル。同時に、音声を聞きながらシャドーイングをして発音も完璧にすると、会話力もアップします!
5-2. 例文はシャドーイングで暗記できる
例文を完璧に暗記するための勉強方法は、シャドーイングが効果的。暗記する例文を1つ選んだら、音声を聞いてマネをする練習を繰り返します。その後、日本語・中国語それぞれ覚えられているかテストして、この暗記法が定着しているか確認してみてください。
このように、簡単な例文(短文)のシャドーイング練習を繰り返すと、次第に文法パターンに慣れてきます。同時に、先ほど書いたように中国語の文法ルールが体に染み込んでくるので、自然と中国語の文法を攻略できてしまうのです!
5-3. 暗記した例文の単語を入れ替える
1つの例文を完璧に暗記できたら、次は例文の単語を入れ替える練習に入ります。
例えば、「我是日本人(私は日本人です)」という例文を暗記した場合は、「私」や「日本人」の単語を別の言葉で言い替えてみます。
- 「我是学生。(私は学生です)」
- 「他是中文老师。(彼は中国語の先生です)」
- 「这是我的书。(これは私の本です)」
といった感じです。
さらに、それらの例文を声に出して練習する、紙に書いてみる。このように、1つパターンを覚えたら応用を取り入れていくと中国語の文法が定着するのです。
5-4. 中国語文法の勉強は「語順」を覚えるとラクになる
文法の攻略は、基本文型の語順を覚えることが近道です。
中国語の文法を覚えたいなら、まずは基本「主語(誰が)+述語(どうする)+目的語(何を)」の順番に慣れましょう!パターンを知るだけで自然と中国語文法が身につくので、学習がグンとラクになります。
語順が大切な理由は…下記の記事で分かりやすく解説していますのでご覧ください。
『中国語文法を勉強するなら|語順を理解することが重要だった』
5-5. 文法のおすすめ教材・使い方のポイント
文法項目ごとに、中国語の例文がいくつか載っているシンプルな短文教材を選びます。もちろん音源は必須です!
5-5-1. おすすめ「短文教材(文法教材)」
中国語の語順体系に対する理解を重視した本書。疑問詞、助動詞など同じ種類で似た意味・形・用法の単語を1つのページにまとめてあります。
1つの項目に対して1つの中国語例文を覚えていく方法で暗記していきます。
文法は一通り覚えたものの、いざ会話をしようとすると中国語が出てこない・・・中国語を話せるようになりたい人におすすめのトレーニングブックです。
本書に付属のCDを使って何度も練習、中国語がスムーズに出るようにトレーニングしていきます。
5-5-2. 文法の定着には「翌日&翌週のテスト」が効く
中国語の文法をマスターする第一歩は、中国語の例文を暗記すること。まず教材を1冊選び、1つの文法で複数ある例文の中から暗記する1文を選びます。次の段取りで暗記していきましょう。テストと暗記を繰り返すと勉強の効率がアップします。
ステップ① 音声を聞きシャドーイングを繰り返す
最初は教材をみながら。スムーズにマネできるようになったら音だけを頼りに。この作業で頭にしっかり中国語の例文をインプットする。 |
ステップ② テスト&暗記
中国語の部分を隠した状態で日本語を見て、例文が言えるかどうか自己テストします。言えなかったものは暗記。できるようになるまで「テスト→暗記」をくりかえす。 |
ステップ③ 復習する
暗記+テストの「翌日」と「1週間後」に同箇所の「テスト+暗記」を行う。 |
ステップ④ 応用練習
そこで身につけた文法ルールを使って、自分でもいくつか例文をつくってみる。 |
6. 最強!中国語の勉強法 -単語編-
中国語をマスターするポイントの一つは、中国語の単語をたくさん覚えること。
知らない単語があると、当然ながら中国語を聞きとることができません。逆に、中国人が話す単語さえ分かれば、文法が分からなくても何となく内容を理解できます。
多くの中国語単語を暗記して語彙力を身につけると、自然とリスニング力がアップし、さらにスピーキング力のアップにも直結するのです。
6章では「語彙力アップ」の勉強方法ポイントまとめました。今日から中国語の単語を効率よく覚えていきましょう!
6-1. 日本語と同じ中国語単語が1013個あることを知る
中国語の学習を始めたばかりの初心者の方へ。まず知ってほしいことは、日本人は既に「1013個」の中国語単語を知っているという事実。中国語の常用語3805個のうち、日本語の漢字と同じ単語が「1013個」もあり、ほとんどの意味も日本語と同じなのです。
以下のように、日本語と全く同じ漢字・意味の単語、中国語の簡体字と少し違いがある単語がたくさんあります。
※全く同じ漢字
中国語 安全(ān quán) |
日本語 安全(あんぜん) |
※中国語の漢字「簡体字」と日本語で少し違う
中国語 爱情(ài qíng) |
日本語 愛情(あいじょう) |
漢字を見ただけで意味が分かるので、あとは「ピンイン・発音」を完璧にすればOK!
このように、私たちは既に多くの中国語単語を知っているので、ゼロから中国語単語を暗記する必要がありません。
まずは楽な気持ちになって、単語の勉強を始めましょう!
【豆知識】
中国語の「勉强」(miǎnqiǎng)の意味
中国語の単語の中には、日本語の単語と同じなのに、意味が全然違うというものもあります。たとえば、有名なものだと、日本語の「手紙」は、「レター(letter)」のことを指しますが、中国語の「手纸」(shǒuzhǐ)は「トイレットペーパー」のことを指し、「レター」の意味はありません。
実は、中国語の「勉强」も、日本語とは違う意味で使われる単語の一つで、「無理に~させる」「無理強いする」というような動詞として、あるいは「無理をして」「しぶしぶ」「なんとか」という意味の形容詞として使われます。
たとえば、「不要勉强」は、「勉強しなくて良い」という意味ではなくて、「無理しなくて良い」という意味になります。 形容詞として使われる場合は、たとえば、「我勉强活着」(なんとか生きている)のように使います。
日本語の「勉強」の意味には使えませんが、子どもの頃は、親に勉強しろと言われたな・・・とか、勉強は好きじゃなかったけど、しぶしぶやっていたな・・・とか、そんな感じで、ニュアンスはわかる気もしますね。そういえば、最近はあまり使われないかもしれませんが、日本語では「値引きする」ことを「勉強する」ということがあります。中国語の「勉强」の意味を知るまでは、なぜ値引きのことを「勉強」というのか、全然わからなかったのですが、中国語の「勉强」の意味を知ったときに、「なんとか無理をして値下げする」っていうところから来ていたのか・・・と納得しました。
一方、日本語の「勉強」に該当する中国語の単語は「学习」(xuéxí)です。そうです、日本語の「学習」と同じです(簡体字では「習」を「习」と書きます)。こちらは、名詞としてだけではなく、動詞としても使うことができて、動詞として使う場合は、「我在学习中文」(私は中国語を勉強しています)というように使えます。
この記事のタイトル「中国語勉強法」を中国語で書くと「中文学习方式」ですね。
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6-2. 中国語の単語は「1つの意味だけ」覚える
私がオススメしている単語の学習法は、原則として1つの中国語に対し1つの日本語を覚えること。
通常、単語教材には1つの中国語単語に対して、複数の日本語の意味が掲載されています。これが、単語の暗記で「多くの意味を覚えなくては…」と、嫌になってしまう原因です。
1つの単語に複数の日本語が載っている場合は、まず「今覚える日本語の意味を一つ」選んでください。1つの意味を完璧にすることに集中するのです。
これから多くの単語に触れ、会話練習を続けていくと、同じ単語を目にする機会が増えます。中級・上級者になる頃には、自然と複数の日本語の意味もインプットできているはず。
中国語初心者のうちは、1つの意味に集中し、効率よく語彙力を身につけましょう。
6-3. 単語もシャドーイングで覚える
単語を効率よく暗記する学習法として、ネイティブの音声をマネして発音する「シャドーイング」をオススメします。(シャドーイングの詳細はコチラ)
初心者の段階では「基礎の語彙力をガッチリ固める」ことが大切。基礎が抜けていると、次のレベルに行った時に苦労することが増えるからです。「シャドーイング」で正確な発音を聞きながら口を動かし、同時に日本語の意味をインプットすると、自然と基礎の語彙力が固まるでしょう。
初心者の「単語暗記」理想的なレベルは
- 中国語の単語を見て→正しい発音で読める・ピンインもかける・日本語の意味が言える
- 日本語を見て→中国語の正しい発音で言える・中国語の漢字が書ける
この双方向がスムーズにできるまで、シャドーイングなどでトレーニングを繰り返してください。ある程度、覚えられたら理解度を確かめるテストを行い、苦手な単語を抜き出して、トレーニングを繰り返しましょう!
6-4. 単語の漢字練習はエアライティングも効果的
おすすめの勉強方法、「エアライティング」とは空気中で中国語の漢字をペンで2~3回書き取りをすること。紙に書くよりもスピーディで効率的に練習できます。
メリットは、場所や持ち物を問わず、どこでも空気中にサッと書いて練習できること。エアライティングでも実際に手を動かしているので、体で覚えることができるでしょう。
とはいえ、中国語の中には複雑な漢字もあるので、しっかり書きたい漢字は紙に書いて練習しましょう。検定試験の作文を想定して、時には鉛筆やペンで書いて勉強するとより効果的です。
6-5. 覚えられない単語は自分のイメージで覚える
どうしても忘れてしまう単語の勉強法、覚えるコツは、「イメージ化」です。しっかり記憶に定着させる、中国語の単語を「映像で捉える」ことが有効です。
例えば「蛋糕(dàngāo ケーキ)」だったら、「虫」が「米のケーキ」を「羊」にあげているイメージ。
「电梯(diàntī エレベーター)」だったら、「弟」が「木のエレベーター」に乗っているイメージという具合です。
かなり無理矢理でも、自分にしか理解できないイメージでもOK!とにかく「覚え方のイメージ」を決めてしまいます。
ただしこの方法は、「どうしても覚えられない単語」に限定しないとあまり効果がありません。あらゆる単語でイメージを作ろうとすると、「覚え方を考えること」に時間が奪われてしまい、本末転倒になってしまいます。
6-6. 覚えられない単語だけノートにまとめる
覚えられない単語は、王道ですがノートに書き出します。「自分が覚えられない単語」だけを集めた単語教材「表現ノート」を作るのです。
まず、カバンに入れて持ち運びしやすいサイズのノートを用意してください。
表現ノートの使い方:まずページを縦半分に折ります。3色ボールペンを使って、折り目の一番左側に「青字で・中国語」と「赤字で・ピンイン」を書きます。その横に「黒字で・日本語」を書きます。(右ページには例文)
もちろん、ノートを作って満足で終わっては意味がありません。常にこのオリジナル単語教材を持ち歩き、電車の中や休憩時間に開いて復習を続けることが大切。苦手な単語ばかりをまとめて暗記すると単語力は一気に伸びます!
『効率的な中国語単語の覚え方|覚えられないのには理由がある!』
6-7. 単語帳の使い方・おすすめ教材のポイント
6章では、おすすめの単語帳・教材、単語学習の仕方や効率よく学ぶポイントを紹介します。初心者の方は基礎から学べる単語帳を選びましょう。もちろんネイティブの音声、CD付きが条件です!
6-7-1. おすすめの「単語教材」
≪HSK 試験対策≫
HSKの合格を目指している人におすすめの参考書。HSK1級~4級で1冊、5級・6級で1冊に分かれていて品詞別で基本語彙を収録しています。
1つの単語につき、基本的に1つの意味・例文が掲載されているので私たちがおすすめする勉強法にも合っています。※中国語ゼミでも実際に使っている教材です。
≪中国語検定 対策≫
1つの単語に対して、いくつかの日本語の意味と例文が掲載されています。しかし、全てを暗記する必要はなく、原則として、1つの中国語に対して日本語の意味は1つ覚えればOKです。
※初中級編/中級編/上級編もあります
6-7-2. 単語は「暗記テスト」を繰り返して記憶を定着させる
ステップ① 音チェック(初心者のみ)
教材をみながら付属の音声に合わせて単語をシャドーイング。(中級レベル以上の中国語学習者はシャドーイングではなく音読でもOK) |
ステップ② 音読
教材をみながら、音声なしで同じく3~5回音読。覚えるつもりで! |
ステップ③ エアライティング
中国語の漢字をペンをもってエア(空気中)で2~3回書き取りをする。実際に書くよりもスピーディに練習ができる。しっかり書きたい漢字は紙に書いて練習する。 |
ステップ④ 暗記テスト
1.中国語だけを見て、正確に発音できるか? 2.中国語とピンインだけを見て、日本語が言えるか? 3.ピンインと日本語だけを見て、中国語が書けるか? 4.日本語だけを見て、中国語が言えるか? 上記4項目の角度から暗記できているかチェックを。全てクリアするまで続ける。 |
単語は「なんとなく」覚えた気になって終わらないように、 必ず暗記テストを行ってチェックしましょう。さらに、しっかり記憶を定着させるために「復習」が効果的。翌日、翌週に復習を兼ねて再度テストすることをオススメします。
また、いずれのステップでもストップウォッチで時間を計測すること。時間をしっかりと意識し、ダラダラとした学習に陥らないようにします。
以上、中国語の初心者が短期でマスターする効果的な勉強方法でした。ぜひ毎日の学習に取り入れてみてください。
6-8. HSKレベル別の必要単語数と習得方法
各レベルで必要とされる単語数は以下の通りです。
HSKレベル別必要単語数:
- HSK3級(日常会話):600語程度 主に日常生活で使用する基本的な単語
- HSK4級(一般的な会話):1200語程度 社会生活で必要な語彙
- HSK5級(ビジネス会話):2500語程度 ビジネスや専門的な場面で使用する語彙
- HSK6級(高度な会話):5000語以上 ニュースや専門書で使用される語彙
効率的な単語習得のためには、各レベルで求められる語彙をジャンルごとに整理し、実際の会話シーンを想定しながら学習することをお勧めします。
【効果的な学習ツールと環境作り】
7. 中国語の勉強におすすめ!-辞書・アプリ編-
中国語学習に必須のアイテムで、真っ先に思い浮かぶものが辞書です。そしてスマホが便利な今、いつどこでも中国語を学習できる中国語のアプリも欠かせません。ここでは、スマホやタブレットを使った中国語の勉強法に活用できる辞書とアプリについてまとめました。
7-1. 中国語の辞書はスマホのアプリがおすすめ
短期間で中国語を習得するには、日常生活の中で「いつでも調べることができる環境」が大切。私は、紙ベースの中国語辞書より断然「スマホの中国語辞書アプリ」をおすすめします。
スマホの中国語辞書アプリは「手書き入力」ができることもおすすめのポイント。
中国語は、英語やスペイン語のようにアルファベット順に調べることができません。 紙ベースの辞書では、ピンインが分からないと調べることに大変苦労してしまいますが、手書き入力ができるスマホアプリなら、ピンインがわからなくても見たまま書くことができるので効率よく中国語の勉強に取り入れることができます。
【アプリ・電子辞書・紙辞書の比較】
スマホアプリ | 電子辞書 | 紙ベース辞書 | |
持ち運び | 〇 | △ | △ |
手書き入力 | 〇 | 〇 | ✖ |
価格 | 〇 | △ | △ |
中国語用の電子辞書も手書き入力ができるので便利ですが、中国語辞書のアプリは電子辞書より安価です。
例えば、中日・日中辞書搭載の電子辞書が新品で約14,000円に対し、中国語辞書アプリ(小学館の日中・中日辞書)で4,000円程度と、3分の1以下の値段で購入可能!
また、中国語辞書アプリなら、ひとつ買えば複数の端末にダウンロードして使えることもお得です。例えば外出先は自分のスマホで、家ではタブレットやPCで使うことが可能なのです。これは、中国語の単語やピンインを毎日覚えることができる環境が作れて、とても効果的な勉強方法だといえます。
『中国語│私が電子辞書よりスマホ・アプリ辞書をススメる理由』
7-2. アプリなら隙間時間に中国語を学べる
初心者が短期間で中国語を習得するには、中国語に触れている時間を多く作ることが大切。
スマホには、中国語を無料で学習できる良質な中国語関連のアプリがたくさんあります。そのような中国語学習アプリを利用すれば、まとまった学習時間がなくても、通勤時間や家事の合間など、隙間時間にスマホで楽しみながら学習することが可能ですね。
毎日少しずつでも積み重ねれば、1ヶ月後、3か月後、半年後には上達が実感できるはず。リスニングや発音練習に特化したものや、遊び感覚でテストしながら中国語を学びたいなど、あなたの希望に合わせてアプリを試してみましょう!
『中国語学習アプリ9選・Podcast3選│中国語をマスターした私がオススメする最強スマホ活用術』
『中国語のニュースサイト・アプリ│リスニングにも活用できる14選』
『中国語を読み上げてくれる!超便利サイト・アプリで発音をマスター』
7-3. スマホに中国語の手書き入力を設定する
スマホの辞書や学習アプリを活用していく上で、「手書き入力ができること」が必須。中国語の手書き入力には予めスマホの設定が必要です。
設定方法の詳細は『画像で説明|中国語のピンイン入力・変換手順(パソコン・スマホ手書き)』で説明していますのでご覧ください。ここでは、簡潔に手書き入力の設定方法をご案内します。
7-3-1. スマホ「iPhone」での入力手順
「設定」を開き、「一般」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」と進みます。
新規で追加するキーボードとして「簡体字中国語」「拼音-QWERTY」「手書き」を選択し、完了します。これでキーボードの導入はOK!
後は文字を入力する画面で地球のマークを長押ししてキーボードを切り替え、「简体拼音」を選択します。これでピンインの入力が可能になり、「简体手写」を選択することで手書きでの入力ができます。
7-3-2. スマホ「Android」での入力手順
まず「Googleピンイン入力(無料)」をダウンロードします。
ダウンロード後、「設定」→「言語」と入力→「Googleピンイン入力」をオンにしましょう。これで入力の準備は終了です!
後はアプリを起動し、画面を上から下へスワイプします。スワイプすると「キーボードの変更」という画面が表示されますので、「中国語」を選択します。
画面の「中」と書かれたボタンをタップすると4つのキーボードが現れますので、右下のものをタップすれば手書き入力が可能になります。
7-4. 最新の学習アプリとその活用法
スマートフォンやタブレットを活用した学習は、従来の学習方法と比べて大きな利点があります。特に以下のアプリは効果的です。
■ 発音学習アプリ
- 「HelloChinese」ゲーム感覚で中国語を学ぶことができ、自分の発音をワンタッチで録音してチェックできる機能もあるので、お手本の発音と聞き比べることができます。
■ 総合学習アプリ
- 「Duolingo」こちらもゲーム感覚で楽しみながらリーディング・スピーキング・リスニングのスキルアップを目指せます。
- 「東外大言語モジュール」 体系的な学習が可能で、解説や例文、練習問題と幅広くあるので、自分の苦手分野など集中的にやってみるのもおススメです。
8. 中国語の勉強におすすめ!-本・参考書・DVD編-
8章ではオススメの中国語教材の本・参考書・DVDをまとめました。
まず、効率的な勉強の仕方を知ることからスタートです。次に、参考書は「各分野・1冊」に絞って、その1冊から徹底的に学んで使い倒しましょう!
『発音付│あなたも中国語でよめる!グッとくる漢詩ベスト10』
8-1.「HSK・中国語検定 最強の学習法」を読む
効率的に中国語をマスターするには、HSKや中国語検定に合格することを目標にする勉強法を取り入れることが重要。
フルーエント中国語学院・学長三宅裕之が自らの体験談の元、最強の学習法を伝授しています。ゼロから始める中国語の勉強法を知りたい方や学習に伸び悩んでいる方も、この本を読めば、モチベーションもアップすること間違いなし!おすすめの勉強法を取り入れてながら効率よく学べるコツが満載の中国語ゼミおすすめの1冊です。
私は、中国語を学習してから、4ヶ月で大学レベル、半年で大学院入学レベルまでたどりつきました。それは、中国語の学習に効率的な勉強法を取り入れたからです。外国語を学習する上で、覚え方はいろいろありますが、勉強の仕方次第で、外国語を短期間でマスターすることが可能です。
著書「HSK・中国検定 最強の学習法」にて、発音・リスニングをはじめ総合的な中国語を最短でマスターする勉強法をまとめました。私の経験から、もっと楽しく効率的に学ぶ方法をアドバイスしています。ここでの私の学習体験談をご参考にしながら、最適な自学のやり方を見つけるきっかけになっていただければ嬉しいです。
8-2. 参考書は1冊に集中すると効果的
あなたは語学の参考書を買う時、どんな基準で選びますか?
いろいろな参考書をバラバラに買っていく方も多いかもしれませんが、このやり方はお勧めしません。広く浅い学習では、基礎力を十分に養うことができないからです。
私が自信をもっておすすめする参考書の選び方は、各教材本を1冊ずつ用意し、徹底的に繰り返し学習する方法です。
私も中国留学時には、自分が選んだ参考書をすべて暗記するまで徹底的に使いました。ページを開くと、次はいったいどんな短文が載っているかわかるほどでした。この方法は、必ず中国語を最短でマスターする道につながります。
8-3. DVDで効率的に学ぶ
初心者が中国語の勉強を開始した後、挫折してしまうのは、多くの場合「発音」「リスニング」でのつまずきが原因。目と耳で理解することが、「発音」「リスニング」部分を強化する上で必要です。
DVD付の教材なら、そんな弱点ポイントを解決してくれます。DVDの音を聞きながら映像で見ると、目と耳で同時に覚えることができるので理解しやすく、記憶にも残りやすくなります。
参考書は、CD付だけでなくDVD付や動画をダウンロードできるものを選ぶと、さらに効率的に学べますよ。
また、中国で人気のドラマや映画のDVDを観ながら中国語を学ぶのもオススメです!
『オススメ中国ドラマ11選│楽しみながら中国語リスニング力をアップ!』
8-4. オンラインリソースの効果的な使い方
従来の教材に加え、以下のオンラインリソースも積極的に活用しましょう
■ 動画コンテンツ
- CCTVドラマチャンネル:標準的な中国語の発音学習に最適
- TVBS NEWS:時事的な表現やビジネス用語の習得に効果的
- ビリビリ動画:若者向けの口語表現や最新トレンドの把握に有用
■ ニュースサイト
- 人民网:基本的な時事用語の学習
- 新闻提要(NHK中国語ニュース):日本関連ニュースで親しみやすい内容
『中国語学習アプリおすすめ21選|スキマ時間を有効活用して中国語をマスター』
『中国語の勉強に効果的なノートの作り方を初心者にもわかりやすく解説』
『中国語をすぐに検索したいときに重宝する5つのサイトとアプリ』
9. 中国語を楽しく学ぶ!おすすめポイント
せっかく学ぶのであれば、楽しく学びたいですよね。これは、すべてのことに共通することですが、中国語の学習でも全く同じです。
9-1. 本物の中国語力が最短で身につく教材・講座
中国語を話せるようになりたい、楽しく学びたい方にオススメの教材を紹介します。ぜひチェックしてみてください。
9-1-1. 60日でネイティブに通じる発音をマスター
中国語は発音が難しく、ここで断念してしまう方が多いのですが、この「発音」を楽しく効率よく中国語を学習できる教材が、60日間で中国語の発音をマスターする「見てマネ60」です。
1日30分、動画を見ながらマネするだけで難しい発音を練習しながらネイティブに通じる中国語をマスターできる嬉しい教材です。
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「見てマネ60」教材の特徴・開発秘話をお話ししている動画をご覧ください。
まず、日本人のトレーナーが口の動かし方についてのコツをわかりやすく解説しています。そのあと、中国人トレーナーによる発音のお手本をマネするだけ。動画なのでじっくりと先生の口元を確認しながらトレーニングできます。
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9-1-2. 日本人の中国語トレーナーと共に学ぶ
中国語を学習していくと、いくつかの疑問がでてきます。独学や中国人講師から習う勉強法だけでは、肝心な発音の仕方や音の出し方が頭で理解しにくく、初期の段階でつまづいてしまいます。
日本人トレーナーは、苦労しやすい発音やクセを理解していますし、論理的に発音の仕方を説明してくれるので、頭で理解して正しい音を発することができます。
また、文法でも日本語から中国語に直訳できない表現など、中国語でどのように表現するかを説明付きで学ぶことができます。
疑問点はそのままにせず、100%解決しながら楽しく学習を進めるためにも、日本人の中国語トレーナーの存在は極めて重要なのです。
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9-2. 中国のドラマや映画を観る
楽しみながらリスニング力を鍛えるためには、ドラマや映画を観ることも効率的です。発音の学習を始めたばかりの初心者の方でも、発音やアクセントになじむことができます。
また、ドラマは「どんな場面」で「どんな表現をすればよいか」という「使う状況」を目で直感的に理解できることもおすすめのポイントです。
中国大陸のドラマには、中国人への中国語の標準語の普及のため、たいてい中国語字幕が付いています。字幕があるとセリフが聞き取れなくても、文字が大きな助けになります。読みとリスニング同時に学習できるドラマは、最高の学習教材ですね!
また、ドラマや映画を通して中国人の考え方や生活習慣も理解できますし、現地にいなくてもリアルな中国に触れることができます。
『中国語学習アプリ9選・Podcast3選│中国語をマスターした私がオススメする最強スマホ活用術の4章』
『オススメ中国ドラマ11選│楽しみながら中国語リスニング力をアップ!』
9-3. 中国語の歌を聞いてみる
楽しみながら中国語を勉強するためには、中国語の歌を聴くことも、取り入れたい学習法の一つ。耳からだけではなく、目でも覚えることができます。今はネットで中国語の歌詞を入手できるのも嬉しいですね。中国語の歌をたくさん聞いて、勉強をもっと頑張れる心にグッとくる歌を見つけましょう。
オススメは、日本の歌を中国語に替えたバージョンの歌。既に歌詞が頭に入っている分、歌詞を見ながら歌うこともできますね。中国語の勉強に役立つだけではなく、中国語で歌える持ち歌が1曲あると後々便利でしょう。
ただし、中国語の歌を聞くとき1つ注意点があります。日本の歌でメロディーによって単語のイントネーションが変わるのと同様に、元の単語の四声で歌われているわけではありません。正確さを求めるのではなく、楽しみながら勉強でき、中国語の音に慣れる感覚で聴いてみてください。
以下、初心者におすすめの中国語の歌を紹介します。
9-3-1. アルク 中国語で歌おう! 決定版 テレサ・テン編
テレサ・テンの代表曲とする7曲が中国語で収録されています。「時の流れに身をまかせ」「つぐない」など知っている人も多いのではないでしょうか。メロディーを知っている歌なら入りやすいでしょう。テキストには、カタカナ表記とピンインが付いていて、中国語初心者でも歌うことができるようになっています。
9-3-2. 中央出版社 CD付 覚えておきたい中国語の歌
中国でも特に有名な歌11曲と日本の歌3曲の全14曲。「月亮代表我的心」「夜来香」「草原情歌」「北国の春」など、中国人ならほとんどの人が知っている流行歌や民謡が収録されています。ピンイン付きで曲の全てに中国語の歌詞、中国語と日本語の対訳が載っています。
9-4. YouTubeで中国語のコンテンツや中国語学習動画を使ってみる
前に述べた映画・ドラマや歌も、YouTubeで簡単に検索できます。併せて「中国語の学習チャンネル」も効率的な勉強法として活用できます。
【フルーエント中国語学院のYouTubeチャンネル】
フルーエント中国語学院のYouTubeチャンネルでは、発音の仕方を始め、自己紹介の仕方、勉強法、中国語力の活用術など幅広いトピックで講義しています。ぜひチャンネル登録をして、日々の中国語の学習にお役立てください。中国語の独学教材としてもおすすめです。
9-5. デジタルコンテンツを活用した実践的学習
中国語学習に役立つデジタルコンテンツは日々進化しています。
■ SNSの活用
- 小红书(RED):中国版インスタグラムで、現代中国の生活や文化に触れられます
- ビリビリ:中国版YouTubeで、若者の使う生きた中国語を学べます
■ ポッドキャスト
- チャイニーズポッド:レベル別の学習コンテンツが豊富
- CCTV中文講堂:ネイティブ向けの本格的な内容
『【2023年版】ファン必見!おすすめの中国ドラマ13選とドラマを使った中国語学習法ガイド』
『中国語のニュースサイト・アプリ│リスニングにも活用できる14選』
10. 学習の成果を発揮!1分間スピーチを作る
10章では、中国語の基礎学習を終えた方におすすめする、もう一歩先の中国語学習法「1分間スピーチ」をご紹介します。
中国語をある程度の期間学んだ後は、自分の話題を集めて表現する文章を作ってみましょう。
10-1. 1分間スピーチで自己紹介
まずはノートを用意して、自分にまつわることをどんどん書き出してみましょう。
自己紹介を中国語でスピーチするイメージを思い浮かべて、1分で自分のことや言いたいことを中国語で話してみます。
ここで使うのは自分にまつわる単語ばかりなので、1分間スピーチでは「自分の中国語単語」をふやす機会になります。中国人講師にお願いできる場合は、添削をしてもらうといいですね。
同時に、自分を伝える力を磨いていけるので、結果的に中国語でのコミュニケーション力が劇的にアップします!
中国語の学習のために、自分のブログを立ち上げて、少しずつ中国語でブログを書いてもいいですね。
10-2. 1分間スピーチの作り方
1分間スピーチの作り方の手順をご紹介します。
次に、それぞれのステップについて細かく見ていきましょう。
Step 1
・トピックメモ作成
言いたいことを日本語で箇条書きに書き留める。 |
Step 2
・10分間練習
1日10分間、最低3日間、メモを見ながらトピックについて中国語で話す練習をする。簡単な中国語の表現でOK!どうしても難しい場合は、ジェスチャーを使いながら何とか中国語を使い続ける。 |
Step 3
・表現ノートの活用
10分間練習で言えなかった単語や表現を辞書や教材で調べて「表現ノート」に書く。翌日のスピーチ練習でそれを活用する。 |
Step 4
・原稿作成
3日間の練習が終わったら、1分間スピーチの原稿を作成する。 |
1分間スピーチの作成が終わった後は、次の手順で実践していきましょう。
① 添削&リライト
1分間スピーチの原稿を中国人講師の前で読み、添削&リライトしてもらう。さらにそれを中国人講師に音読してもらい、録音する。 |
② 再練習
添削してもらった原稿をもとに1分間スピーチを繰り返す。スキマ時間(入浴中・トイレ・歩きながら・・・など)を活用するのがおすすめ! |
③ シャドーイング
レッスン時に録音した音声①をシャドーイングする。 |
10-3. スピーチの応用
1分間スピーチのトピックは最初のうちは現在形で話せる内容にします。
例えば「私の今の生活」「私の家族」「私の好きなこと」「私の仕事」・・・
慣れてきたら「未来形」や「過去形」に挑戦です。
例えば、未来形なら「私の夢」「中国語を学ぶ理由」・・・
過去形なら「子供時代に考えていたこと」「挫折を乗り越えた経験」「私が一生懸命にがんばったこと」・・・
実際の会話では、過去形の使用頻度が高くなるので、過去形の1分間スピーチは、会話力をあげる良い機会になります。
なお、HSK5級・中国語検定2級を目指すころになったら、スピーチの時間も1分から2分に延長していきましょう。
【目標設定と継続の秘訣】
11. さらに中国語力を伸ばす方法 -HSK・中国語検定-
中国語を勉強してある程度力がついてきたら、今の中国語力がどれくらいなのか判断するために検定試験にチャレンジしてみましょう。
また「検定合格」という具体的な目標設定は、学習のモチベーションにも繋がります。中国語の勉強をスタートしたら、まずは検定試験の一番やさしい級に申し込んでみましょう!
発音の練習はじめ、「読む・聞く・話す・書く」といった総合力を磨きながら、HSKや中国語検定の検定試験日程に合わせて、中国語の学習予定を立て、対策することが、使える中国語をマスターするための最も効率的な方法です。
11-1. 検定試験で自分の中国語レベルがわかる
まずは、今の自分の中国語レベルがどれくらいなのか、検定を受けてみましょう!
【HSK(漢語水平考試)と中国語検定】については、中国ゼミのこちらの記事も併せてご覧ください。
『HSKを受験するなら必読!HSKのレベルはこちらでチェック!』
『必読!中国語検定に挑もうと思ったら ≪級とレベル編≫』
また、中国ゼミの<中国語・HSK>カテゴリーページでは、中国の検定を就職に活かす方法やそれぞれのレベル別の試験対策についての記事もご紹介しています。
11-2. HSK試験合格を目標に頑張ってみる
私は、いつも、中国語学習者の方に、中国語検定とHSK検定の2つの試験、両方を受験をすることをお勧めしていますが、受験料もかかるので、どちらか一方ということであれば、HSK検定のほうをおすすめします。
なぜなら、HSKは中国語のコミュニケーション能力の測定に特化した、より実用性の高い試験であり、世界で通用する国際的な資格でもあるからです。
11-2-1. 早速HSK試験に申し込もう
◆中国語の勉強を始めたばかりの方へ |
先にHSK試験に申し込みましょう!次回のHSKは、2021年12月5日です。【HSKのホームページで試験日程をチェック】 もし、あなたが今、中国語学習ゼロの状態であれば、これから約3ヶ月後に開催される「HSK1級(最も簡単なレベル)」に申込みましょう。すると、目標に向かって短期間で集中して学習できます。 |
◆中国語を既に学習している方へ |
一度、過去問にチャレンジしてみましょう。HSKの日本ホームページで各級のレベルチェックができます。また、中国の公式ホームページからは過去問題もダウンロードできます。 いくつか過去問を解いてみて、「ちょっと頑張れば受かるな」と思うレベルに申込むことをおすすめします。まずは「試験に申し込む」という行動こそ、中国語マスターにつながります。早速次のスケジュールを確認して申込みしましょう! |
11-2-2. 合格すると自信がつく!やる気もアップ!
試験に向けて勉強してきた結果、「合格」をつかむという体験は、中国語を選んで学び続けた喜びにつながります。そして、今後も中国語の勉強を続けるモチベーションと、大きな自信を得ることができます。
何度も受験を重ねて、中国語のレベルをアップさせていきましょう!
12. 中国語学習を持続させる!5つのポイント
講師をしていると、中国語の学習が続かないという声をよく聞きます。その理由は、「重要なのに緊急ではない」から、というのがほとんどではないでしょうか。
人は基本的に、日常で緊急性の高いものを優先して時間を費やしますが、実は「重要なのに緊急ではないこと」を最優先するべきなのです。重要だが緊急でないことの積み重ねこそ、長期的に見て人生をプラスに向かわせるからです。
ただ重要度が高いものは時間がかかることが多いので、毎日少しずつ取り組む。 そのためにも「続ける仕組み」が必須になります。
ここに挙げている中国語学習を持続させるための5つのポイントを、次では細かくご紹介します。
12-1.「やるしかない!」と思えるまで自分を追い込む
中国語の勉強に限らず、「何をやっても続かないしモノにならない」ということをよく聞きます。 続かない理由は実は「その人の能力云々ではない」のです。目標を設定し、いざ行動に移すときに「覚悟を決める」というプロセスが抜けているのです。
この「覚悟」とは単なる精神論ではなく、別の言葉で言えば、やらざるを得ない状況に自分を追い込むこと。
例えば、中国語の学習なら以下のように「どう追い込むか」の行動を決めます。実際、何かを達成できている人は、目標を設定したらせめてこれくらいまでは自分を追い込んでいます。
- HSKや中国語検定に合格するまでテレビのアンテナコードを抜く
- 「毎朝5時に起きて中国語を勉強する」と友人に宣言し、実際に毎朝、起床報告と「中国語の勉強を開始します」というメールを送る
- 毎日ファミレスで1時間以上中国語の勉強をしてから帰宅すると決める
- 自由予約制ではなくスケジュールが決まっていて宿題の出る中国語スクールに授業料を払う
12-2.「未来のイメージ」を「現在の爆発力」に変える方法
今から5年後、中国語を勉強したことで、あなたは中国語がかなり使いこなせるようになっているとします。
その時、次の9つの項目について、どんなことが実現できているのか、具体的にイメージし、ノートに書いてみましょう。
イメージする時は「明確にありありと」がポイントです。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・体感覚の五感を駆使して「フルカラー」かつ「動画」で。
さらにその時の「感情」も存分に味わってください。緊張したりドキドキしていたり・・・。 そもそも人間は感情で動くものです。感情はとてつもないエネルギーをもっています。
例えば、中国語を使ってビジネスをしているワクワク感や達成感を、よりリアルに想像してみてください。
同じように、5年後の自分をイメージしてみてください。実は、5年後の自分の姿が、あなたが中国語を学ぶ際の目標です。
イメージが明確になるほど目標がクリアになります。「ぜひ実現したい!」と思うなら、学習を続けることができます。
「中国語を身につけた5年後の素晴らしい未来」をとことん味わったら、次は「中国語を習得できないままの自分でいた場合の、最悪な未来」もイメージしてみましょう。
ここで紹介するのは、マイナスの感情を味方につけて、行動の起爆剤にするという方法です。
例えば、せっかくスタートした中国語の勉強を途中でやめてしまえば、いつまでたっても中国語は使えないままです。
そのままのスキルで過ごした結果の5年後・10年後のあなたの人生をできるだけ最悪なもので想像してみてください。
また、過去において途中で投げ出してしまった経験も思い出してみましょう。 過去の後悔が今のモチベーションになってくれるのです。
12-3. 目標レベルの精度を上げる
1.自分が中国語を使って心から達成したいと思える目標設定にする
2.達成確率が4~7割くらいのものにする(高過ぎず低過ぎずの目標)
3.達成できたかを「○」「×」がつけられるくらいに具体化する
4.「~したい」ではなく「~する」で表現する(例:○○さんと中国語だけで会話する)
5.期限を明確にする
「中国語の勉強を1年間続けたい」「旅行での会話や日常会話ができるくらいになりたい」では目標と呼べません。
中国語をモノにしたいといった時、それは中国語を学んで具体的に何ができるようになりたいのか。多くの人はここがかなり曖昧なのです。「普段話せるくらい」でも、その話す相手によっては幅も広すぎます。
まず「どの分野」の中国語を勉強したいのか、しっかり考えます。「自分の趣味で」なのか「自分の仕事で」なのか「自分の研究テーマで」なのか。それによって、中国語の勉強範囲が変わってきます。
例えば、中国語を使うシーンを自分のビジネスに特化するとすると、仕事で話す内容は、ほとんど毎日同じなので、実は習得が簡単なのです。最初はそれくらい絞ったほうが効率的です。
ただし、ひとつの分野に特化するといっても、まずは基礎力があってこそ。基礎となる中国語を踏まえた上でそれぞれの分野の中国語を勉強し、鍛えていくという順番になります。
12-4. 目標設定・時間確保・習慣…持続させる仕組み作り
達成目標と行動目標を区別する |
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達成目標: HSKや中国語検定などに合格する 行動目標:「毎日〇時間中国語を学習する」など |
勉強時間を確保する |
何を捨てることができるのかを明確にして、すてた時間を中国語の学習時間にあてます。中国語の学習時間をブロックしましょう。 |
目標を公言する |
目標を公言し、達成できなかった場合の罰金や、達成できた場合のご褒美を設定します。「今日は○時間中国語の勉強をしました」など、誰かに報告するシステムや習慣を作るのもひとつの方法。 |
試験に申込む |
中国語学習の場合、まずはHSKや中国語検定などの試験に申込みます。試験に申し込むことでモチベーションを上げましょう。 |
学習に集中できる環境を確保する |
喫茶店や図書館、電車の中なども可能。中国語の勉強の場合は、シャドーイングや音読が欠かせないので、適度に声を出せる環境も必要です。自宅で学習の場合には、勉強道具以外、机に何もない環境を作りましょう。 |
最初に中国語の学習においては発音練習が大切だと言いましたが、ぜひ今の自分の中国語の発音を録音して残しておいてください。そして2か月の発音トレーニングを積んだ後や、半年、1年の後に改めて聞いてみてください。 自分の中国語力の成長に驚愕することと思います。
学習の継続には、目標を書いた紙を見続けることだけでなく、自分の成長をきちんと実感することも大切です。
【さいごに】
13. 中国語の勉強で、新たな人生が動き出す!
私が中国への留学をしたのはかれこれ20年以上前です。それから、自分自身の人生も大きく変わりました。それだけでなく、講師として国内外で10,000人以上の方の人生の可能性を広げるお手伝いもさせていただきました。
語学学習は、あらゆるチャンスを広げてくれるツールです。中国語(=世界最大の経済大国になっていく中国の言語)を学ぶと、あなたの可能性を無限に広げてくれることでしょう。
そして何より、中国語に限らず、語学は私たちの人生を変えてくれます。それは、言語を超えて人とダイレクトに関わっていけるから。人との関わりこそが私たちの人生を豊かにしてくれるのです。
ぜひ、この記事の中で何かひとつでも行動につなげ、人生の新たな可能性の扉を開けてください。このやり方で中国語を学習すれば必ず結果が出るということは、私が指導させていただいた受講生が証明しています。心から応援しています!
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ビジネスで使えるレベルの会話が出来るようになりたい
・ニュースや映画を字幕なしで読めるようになりたい
・HSKなど中国語の試験に合格したい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
そんなあなたにお願いがあります。
実は今回、弊社で開催している中国語セミナーの無料モニターを募集しようと思います。
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このセミナーは初心者から中国語を話したい方、HSKを取得したい方、興味がある方に向けた「中国語1年目の授業」です。
無料とはいえ、中国語習得における最重要ポイント、正しい学び方、ちょっとした裏ワザまで一挙に理解できるように話しています。
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スマホ、パソコンからオンラインで希望の日時に自宅から参加することができます。
このページを見ている方が対象です。詳しくはこちらのページに書いてありますので、ぜひ判断してみてください。