中国語検定1級の問題|謎に包まれた最難関資格の一部を公開!

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 中国語の資格の中で、超難関と言われる中国語検定1級。ここ数年間の合格率は4〜6%で、合格までに10年以上を要することもあります。中国語のネイティブでさえ合格が難しいと言われる試験です。

実際に、私たち中国ゼミスタッフで旧HSK11級(現HSK6級210~300点レベル)を持っているトレーナーや、現役バリバリの中国語講師でさえ「中国語検定1級は、マニアックすぎてチャレンジできない」とのこと…。

また、試験を受けた人の数が少ないので、ネットなどにも情報が全然無い!というのが実情。市販の問題集も、準1級・1級を合わせたものがほとんどです。

しかし、翻訳家や通訳などのプロフェッショナルを目指す方にとって、中国語検定1級はとてつもない価値のある資格であることは間違いありません。

この記事では、今まで謎に包まれてきた中国語検定1級の問題の内容を紹介します。試験対策のための問題集や参考書、過去問を120%活用する方法もまとめました。この記事を参考に、中国語検定1級習得のための道筋をぜひ見出してください!

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中検1級に関しては、中国ゼミのこちらの記事も参考にしましょう。
超難関【中国語検定一級】のリアルを知ろう、人生をかける資格とは

1. 中国語検定1級の問題内容

超難関とは、具体的にどれ程のレベルなのでしょうか。中国語検定1級が超難関だと言われるポイントを解説します。早速、中国語検定1級のレベルと、実際の問題内容をチェックしていきましょう。

・自分自身の中国語レベルだと何級に挑戦すればいいかわからない方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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1-1. 全体的なレベルは「高度な文章の日本語訳や中国語訳」

中国語検定1級の問題内容を表す際、「高度な文章」という表現がよく使われます。

この「高度な文章」とは具体的に、挨拶、講演、会議、会談での文章を指します。大きな会社の商談の場面や、学会の発表、講演会など、公の場面で使われるような文章です。これを日本語と中国語で表現する能力が必要になります。

ちなみに試験は一次試験と二次試験に分かれており、一次試験ではリスニング試験と筆記試験で、聞いた文章または読んだ文章を読み書きできる能力が求められます。二次試験は面接です。聞いて瞬時に翻訳する能力が求められます。

1-2. 一次試験は熟語や慣用句の総合問題

熟語や慣用句の総合問題であり、日常会話ではあまり使われないようなものや、日常的なものでも捻りのある語句や用法が出題されます。

選択問題で実際に出題された熟語の例として「殚精竭虑(精力と思慮のすべてを尽くす)」や、「饥肠辘辘(おなかがすいてグーグー鳴る)」など、漢字も普通の文章には出てこないようなものや、難しい言い回しのものが多く出題されます。

記述式は中国語文章の日本語訳と、日本語の文章の中国語訳両方があり、そちらもかなり高度な内容が扱われます。日本語から中国語への翻訳問題の例として、「教学国際フォーラム」や、「らくだのキャラバンの通る場」、「カザフ語」など、日本語でもなかなか日常で使わないような専門的な単語が使われます。

中国語の小説をさらさらと読めるぐらいの慣用句の知識や、熟語の意味の理解ができてようやく、問題に使われる熟語の意味が分かるという人もいるぐらいです。

1-3. 各分野の専門的な単語

一般的に、中国語検定4級は週1回の学習を半年続ければ合格できる範囲とも言われ、その単語数も限られています。級が上がるほど単語数は増えていきますが、3級までは数として把握できる範囲です。

ところが2級以上では、その範囲の把握さえできないほど膨大な量の単語をカバーしています。中国語検定公式HPにも、2級以上は必要単語の数や、目安の学習時間の記載はありません。

1級では、必要な語句や文章のレベルとして「新聞・雑誌・文学作品・実用文などから難度の高い文章」と記載があります。あらゆる分野の、さまざまな専門的単語が出題の中に含まれるため、必要語句範囲として設定できないのです。たとえば「パリ」「ベトナム」「オーストリア」など、国の名前や地名を言われたら、それも翻訳する必要があります。

リスニングのレベルも「難度の高い日本語・中国語の逐次通訳」とあり、明確な必要語句数が記載されていません。

「全自動豆乳メーカー」などの日本であまり流通されていない商品の名前から「ローマ法」などの法律や歴史の知識が必要なもの、「カント」や「ヘーゲル」といった哲学の思想を意味する単語が出てくることもあります。

1-4. リスニングによる書き取り問題

リスニング問題で難易度が高いものは、「ディクテーション」と呼ばれる書き取り問題です。まず中国語で長文の文章が読み上げられ、次にその中から5つの文章が読み上げられます。最後に文章全体が再度読み上げられます。その5つの文章を、中国語で書き取ります。

この5か所は単語ではなく、短い文章です。中国語を正確に聞き取り意味を理解する能力と、聞き取れた内容を正しく書く能力が求められます。

1-5. 二次試験は日本語と中国語の翻訳と通訳

ネイティブの中国語話者でも2次試験で落ちてしまう理由の1つが、日本語と中国語の翻訳や通訳がとても難関であること。難易度の高い四字熟語の出題も多く、中国語の内容を日本語に置き換えられなかったり、反対に日本語の内容が理解できず正確に通訳できないこともあるためです。

1級合格に求められる能力が挨拶・講演・会議・会談などで通用する専門的な翻訳・通訳能力ですので、日本語と中国語両方の高度な知識を求められます。

1-6. 中国語検定1級の過去問題

中国語検定協会ホームページには過去2年分の過去問題が掲載されており、無料で閲覧できます。リスニングの原稿はありますが、音声は聞くことができないので注意してください。

中国語検定協会のホームページに掲載されている過去問題から、筆記試験のいくつか例を抜粋して紹介します。(※以下の文章は、2017年11月の問題の一部です)

参考:https://www.chuken.gr.jp/tcp/test/93/T093_1A1.pdf

1-6-1.<筆記試験 第一部>正しいピンインの選択と空欄穴埋め

長文の内容に合致する回答を選ぶ問題です。

Q.以下のの正しいピンイン表記は,次のどれか。
懈怠
①xiètái ②jiètái ③xièdài ④jièdài

正解:③(だらけている)

Q.以下の空欄を埋めるのに適当なものは,次のどれか。
手艺人的作品都带有手艺人的个性和体温,每一件作品都是(  )的。

手作り作家の作品は全てその人の個性と体温を持っている、どの作品も(  )のものだ。

独当一面(一人で一方面の仕事を担当する)
独一无二(唯一無二の)
无独有偶(珍しい事や人ではあるが、その事や人だけがそうなのではない)
无价之宝(値段のつけようのない宝物である)

正解:②

1-6-2.<筆記試験 第二部>空欄穴埋め

それぞれの短文に合致する回答を選ぶ問題です。

Q.这几年,通过不断与高手 (   ) 技艺,他的围棋水平大大提高了。

この数年、絶えずプロと技術を(  )して過ごし、彼の囲碁のレベルは大幅に向上した。

蹉跎( 月日がむだに流れる,むなしく時間を過ごす)
琢磨(あれこれじっくり考える,手を加えてさらに磨きをかける)
切磋( 互いに磨き合って、学問・技術の向上に励む)
切合(多く事実・実際・状況・主張などにぴったり合う)

正解:③

1-6-3.<筆記試験 第三部>語句の説明

それぞれの短文に使われる語句や熟語について説明する文章を選ぶ問題です。

Q. 他这样信誓旦旦地向我保证已经不是第一次了。

(彼がこんなにも誠実に私に誓ったのは、これが初めてではない。)

形容通过书信表示决心。(手紙を通して決心を示していることを表している)
形容所说的话诚恳可信。(言った言葉は誠実で信じられるものであることを表している)
形容多次重复同样的话。(なんども同じ話を繰り返していることを表している)
形容不达目的誓不罢休。(目的に達するまで是が非でもやりぬくことを表している)

正解:②

1-6-4.<筆記試験 第4部>中国語から日本語への翻訳

長文の中から「下線部を訳しなさい」という問題が出題されます。

Q.『政治场上失意至极的他,也许在美酒之中得到些许安慰与解脱,在他看来,所有的功名利禄都不及一杯琼浆玉液。』

正解:
『政治の場では失意に打ちひしがれた李白は,美酒の中にいくばくかの慰めと救いを得たのかもしれない。李白にとっては,どんな功名も報酬も一杯の美酒には及ばなかった。』

よく見ると、長文の中の1文なので、この文章の中に李白の名前は出ていません。だからこそ、全体の意味がつかめていないと正確に訳すことができないのです。

1-6-5.<筆記試験 第5部>日本語から中国語への翻訳

Q.『今年度の「言語学と中国語教学国際フォーラム」は本学と言語研究所の共同で 開催されます。私たちは国内外の教育界の専門家の皆さんが一堂に会して,新 しい知見を交流し合い,優れた成果を分かち合い,共に第二外国語としての中 国語教学のたゆまぬ発展を推し進めるべく,ここにご招待申し上げます。』

正解:
『本年度“语言学与汉语教学国际论坛”由本校与语言研究所共同承办,我们诚邀国内 外教育界同仁共聚一堂,交流新知,分享卓见,携手推动作为外语的汉语教学的不断 发展。』

2. 中国語検定1級対策におすすめの問題集・参考書

中国語検定1級の問題範囲がカバーされているものの中でも、合格者からも支持される問題集を5つ選定しました。問題集選びの参考にしてください。

2-1. 中検準1級・1級問題集2019年度版 中検研究会

◆中検準1級・1級問題集2019年版-第94回-第96回(中検研究会)
  問題の解き方と参考情報を一緒に記した「解説」が特に評価されている「中検研究会」編集の過去問題集。CD付きの問題集で、リスニング試験や筆記試験を本番さながらにトライすることができます。2017年実施の試験(準1級×3回分、1級×1回分)が収録されているので、1級の問題は1回分のみの収録。過去問の回数をこなしたい方は前年、前々年の過去問も併せて購入し取り組みましょう。巻末に準1級・1級で必要となる成語を載せた小辞典がついてきます。1級の合格を目指すのであれば、解説をしっかり読み込み、小辞典は丸ごと暗記してしまうのがおすすめです。
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まるごと暗記におすすめ、シャドーイングの方法を徹底解説!

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2-2. 中検準1級・1級試験問題第95・96・97回-解答と解説 日本中国語検定協会

◆中検準1級・1級試験問題[第95・96・97回]解答と解説(日本中国語検定協会)
 

中国語検定協会が毎年5月に出版する過去問題集です。2-1で紹介した「中検研究会 中検準1級・1級問題集2018年度版」と同じように、1級の問題は1回分のみですが、リスニング試験の音声CDのトラック分けが細かくなっているため、より詳しく音声を聞きたい人におすすめです。

読むのが難しい語句にはピンインや理解しやすい訳が付いており、さらに全体に日本語訳が付いているので、問題単位で意味を理解するのに役立ちます。選択問題の選択肢ごと、品詞や意味が分かりやすく示されているのも特徴です。過去問をしっかりやりこみたい人におすすめです。

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2-3. 合格奪取中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編

◆合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編
 

こちらは過去問ではなく、過去問から徹底分析された1級と準1級の問題集です。

掲載する熟語・四字成語数は合計2800語以上。練習問題は政治、社会、歴史、文化など、時事トピックを含めた幅広い話題から作られています。

練習問題の数も豊富で、準1級は合計約550問、1級は合計約400問。さらにそれぞれに模擬試験1回分を収録しています。問題集としてもまとまっていて、「かなり難しいが語彙がしっかり増える」「解説もとても丁寧」と評価されていますリスニングに関する問題はありませんが、問題集を何冊も使いたくない人、効率を最大限上げたい人におすすめです。

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2-4. キクタン中国語 上級編中検準1級レベル

◆キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル (アルク)
 

外国語の単語集でおなじみキクタンシリーズの中国語検定準1級レベルの単語集。1級レベルではないとされていますが、単語は準1級レベルを完全に網羅している必要がありますし、収録されている成語は中国語の文章や会話で非常によく使われます。

単語1008語と成語224語の合わせて1232語が収録されています。
リスニング対策や単語を音や意味も含めて覚えるときには、有効な単語集です。

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2-5. 中国語 四字成語・慣用表現800

◆中国語 四字成語・慣用表現800(三修社)
 

語彙力をアップするのに最適な参考書で、日常生活のなかで使われることの多い慣用表現から上級レベルまで発音とともに詳しく紹介されています。

1日1ページ分に区切られているため学習する計画が立てやすく、効率的に習得できます。

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3. 過去問をフル活用しよう!

過去問は中国語検定に合格するための最強の問題集です!過去問活用のポイントは3つ。詳しく解説していきます。

3-1. 時間を測って過去問を解く

実際の試験のように、ストップウォッチやタイマーで時間を測って過去問を解きます。最初は時間内に終わらないこともありますが、落ち着いてリアルな試験の時間配分をつかみましょう。

自分がどの設問にどのくらい時間がかかっているのか、得意分野や不得意分野を把握します。そうすることで、対策をする際に力を入れる分野や、実際の試験の時に回答する順番の作戦をたてることもできます。

3-2. 自分の苦手な部分を知る

過去問を解くと「なんとなく解けた」「ここの意味が分からなくて解けなかった」など、問題によって曖昧なものが見えてきます。こうした「なんとなく」や「分からない」を見逃すことなく、自分の苦手な部分としてノートにチェックしておきましょう。

中国ゼミがおすすめするチェック方法は次の通りです。

<解答するとき>
・正解が分かったけれど、後から解説を読みたいもの…「
・解答に自信がないもの…「
・正解や問題の内容が全く分からないもの…「
・自信がある問題…マークは付けない

<答え合わせのとき>教材に直接記入しましょう
・不正解のもの…「/」を記入
・解答欄に「カ」「△」「?」があるけど正解したもの…点線の「/」を記入

このようにすることで、どんな知識が定着していないのかが一目瞭然になります。

3-3. 過去問を復習ツールに

3-2で紹介した中国ゼミおすすめのチェック方法で一目瞭然となった不得意部分を徹底的につぶしていきます。教材に「/」や「点線の/」が付いている問題を再テストし、間違えたら「×」、正解には「○」を付け、全て「○」になるまで繰り返します。

正解はもちろん、正解の理由を説明できるまで何度も何度も。これが重要です。


また、中国語検定1級の範囲は相当広いので、直近2.3年の過去問を実際に解いてみてシミュレーションしてみましょう。

こちらもチェック!過去問の使い方について、さらに詳しく説明しています。
【中国語検定】これで合格!「過去問」の活用法まとめ

まとめ. 勉強法を工夫して、1級合格を目指そう

中国語検定1級は国内の中国語の資格の中でも特に難易度が高く、幅広い語彙力や知識が求められます。だからこそ長期的なスパンでチャレンジする価値のある資格です。

中国語が大好きで勉強している、プロとしての自分を試したい、そんな方は中国語検定1級という大きな目標を立ててみませんか。中国語検定1級取得までをスムーズな道のりにするために、問題を知って勉強法を工夫し、諦めずに挑戦しましょう!

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