旅行や出張で中国に滞在する際に一番重要なのは、「お金」に関する事ではないでしょうか?
中国語ゼミスタッフ フータオ(HSK6級取得・現役トレーナー中国に7年滞在歴あり)が中国で初めて人民元を手にした感想は、紙質が日本の紙幣と比べて薄い、ということです。玩具のお金(または偽札?)のように感じてしまい、何度も触って確認をしたものでした。
この記事では、中国のお金に関する基本情報からお金に関する単語や「お金を貯める」「お金を払う」等フレーズをネイティブの発音付きでご紹介します。
- お金の単位は何て言うの?
- お金の数え方は?
- 中国では電子マネーを使うの?
- お金に関する良く使うフレーズは?
- 中国でのお金に関する事情
等など疑問にお答えします!
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目次
1.中国語のお金の単位
まずは中国のお金に関する基本情報からご紹介します!
中国のお金は人民元と言います。日常生活では一般的に「人民币(RMB Rénmínbì レンミンビー)」と呼ばれます。
主に流通している紙幣は1元、5元、10元、20元、50元、100元。 硬貨は1角、5角、1元です。
中国では、100元が一番大きな単位の紙幣です。 また全てのお札には毛沢東が描かれており、カラフルな色で分けられています。
ちなみに今のレートで1元=約18円(21年12月時点)ですので、100元は1,800円になります。1万円を両替すると、5枚の100元札に変わります。
それでは、そんな人民元について細かく見ていきましょう!
1-1.書き言葉と話し言葉ではお金の単位の表し方が異なる
中国の通貨の基本単位は「元」ですが、実は書き言葉と話し言葉で異なることはご存知でしょうか。
yuán 元 ユェン |
単位 | 書き言葉 | 話し言葉 |
元 | kuài 块 クァィ |
|
元の十分の1 | 角 | máo 毛 マオ |
角の十分の1 | 分 | fēn 分 フェン |
書き言葉と話し言葉で単位の表し方が異なります。
※「分」はほとんど使われる事はありません。
実際に金額の表し方をご紹介します。
書き言葉 | 話し言葉 |
350元 | sānbǎi wǔshí kuài 三百五十块 サンバイ ウーシー クァイ |
2500元 | liǎngqiān wǔbǎi kuài 两千五百块 リィァンチィェン ウーバイ クァイ |
2.中国のお金の数え方
では、次にお金の数え方をご紹介します。最後の(钱)は付けても付けなくても伝わります。
日本語 | 中国語 |
1元 | yíkuài qián 一块(钱) イークァイ チィェン |
10元 | shíkuài qián 十块(钱) シークァイ チィェン |
100元 | yìbǎi kuài qián 一百块(钱) イーバイ クァィ チィェン |
1000元 | yìqiān kuài qián 一千块(钱) イーチィェン クァィ チィェン |
2-1.「2」を表す中国語は「二」と「两」がある
「2」を表す中国語には「二」と「两」の2つがあります。
お金にまつわる時にも使い分けがありますので、ご紹介します。
①一桁の時は書き言葉は「二元」
一桁の時は、書き言葉では「二元」が使われ「两元」は使いません。 話し言葉の時は「二块 」「两块」どちらでも使えますが、「两块」の方がより使われています。
2元 |
èr kuài 二块 ァー クァィ |
liǎng kuài 两块 リィァン クァィ |
②二桁以上の数で一の位にある時は、必ず「二」を使う
十二块,二十二块・・・など。
12元 |
shí’èr kuài 十二块 シーァー クァィ |
22元 |
èrshí’èr kuài 二十二块 ァーシーァー クァィ |
③「十」の前では必ず「二」を使う
二十块,二十一块・・・など。
20元 |
èrshí kuài 二十块 ァーシー クァィ |
21元 |
èrshíyī kuài 二十一块 ァーシーイー クァィ |
④「百」の前では「二」と「两」どちらも使う
二百块,两百块 (上海近郊に住んだ感覚では两百块の方が良く使われていました。)
200元 |
èrbǎi kuài 二百块 ァーバイ クァィ |
liǎngbǎi kuài 两百块 リィァンバイ クァィ |
⑤「千・万・億」の位では最初の位は「两」、それより下の位は「二」を使う
两千二百块・・・など。
2200元 |
liǎngqiān èrbǎi kuài 两千二百块 リィァンチィェン ァーバイ クァィ |
『読み方から応用まで!中国語の数字まるわかりガイド|発音付』
2-2.中国語で表す「割引」
中国語で割引は「打折」と言います。
dǎzhé 打折 ダーヂァ |
日本人の感覚だと「9折=9割引?」のような感覚になりますが、中国では「1折=9割引」となります。
日本語 | 中国語 |
1割引 | 打9折 |
2割引 | 打8折 |
3割引 | 打7折 |
4割引 | 打6折 |
5割引 | 打5折 |
6割引 | 打4折 |
7割引 | 打3折 |
8割引 | 打2折 |
9割引 | 打1折 |
2-3.中国は現金払いよりも電子マネーでの支払いが主流
中国では現金を使う人が少なく、電子マネーが使われる機会が多いことが特徴です。たとえ少額でもカードや「支付宝」や「Wechat(微信)」のスマホ決済で行います。
お金の貸し借りや、お祝い事のお金を送る時も電子マネーで送る場合があります。
通常、お祝い事のお金は「红包 hóngbāo ホンバオ」呼ばれる赤い封筒に綺麗なお札を包みます。
hóngbāo 红包 ホンバオ |
友人間などで気軽にお金をやり取りする時はWechatにある、「红包」という 項目を使って送る事もあります。
Wechatを使って、「红包」機能を使う方法は次の通りです。
①Wechatを開き、送りたい人とのチャットルームに入り、下の「红包」という項目を開く。
②送りたい金額を入力
③このような形で電子版の红包で送る事ができます。
受け取った側が「開」のボタンを押すと受け取れる仕組みです。
メッセージ付きで簡単に送る事ができるのでとても便利です!
今でこそ日本でも電子マネーでの支払いや割り勘をしますが、 中国では電子マネーはとても早くから浸透していました。 市場ですら電子マネーでのやり取りが主流で、既にあらゆるものが電子マネーで支払い可能です。むしろ電子マネーのアカウントを持っていないと不便なこともあります。
ただし、電子マネーのアカウントを作るには現地の口座が必須です。 ちなみに、中国ではクレジットカードの主流は「銀聯カード(银联卡)」です。VISAやJCBは使えるところが限られてくるので、旅行や出張の際はお気を付けください。
銀聯カードをお持ちでない場合は、多めに現金を用意しておくことをおすすめします。両替はホテル、空港、銀行、街中などで可能です。
ちなみに、中国の4大銀行はこちらです。
- 中国銀行 (中国银行)
- 中国建設銀行( 中国建设银行 )
- 中国工商銀行(国工商银行 )
- 中国農業銀行 (中国农业银行)
基本的に入口付近に行員が立っているので、両替したい場合は「换钱 huànqián ファンチィェン 」と言うとすぐに案内してくれます。日本円は「日元 rìyuán リーユェン」と言います。
両替する |
huànqián 换钱。 ファンチィェン |
日本円 |
rìyuán 日元 リーユェン |
3.お金に関連する単語10個をご紹介!
実際に現地で使える、お金にまつわる単語をご紹介します!
お金をお稼ぐ
zhuànqián 赚钱 ヂュァン チィェン |
お金がない
méiyǒu qián 没有钱 メイヨウ チィェン |
お金がかかる
xūyào huāqián 需要花钱 シュイャォ ファチィェン |
お金を返す
huánqián 还钱 ファンチィェン |
お金をおろす
qǔqián 取钱 チュチィェン |
お金を貯める
cúnqián 存钱 ツンチィェン |
お金が足りない
qián búgòu 钱不够 チィェン ブーゴウ |
お金を払う
fùqián 付钱 フーチィェン |
偽金/偽札
jiǎqián 假钱 ジャチィェン |
jiǎ chāopiào 假钞票 ジャ チャオピィァオ |
両替する
huànqián 换钱 ファンチィェン |
4.中国人は財布をあまり持たない?
私が中国で生活をしている時に驚いたことは、「中国人はお札をお財布に入れず、カバンやポケットにそのまま入れている人が多い」ということです。
この理由を考えてみましたが、
- 日本円と同じ金額をお財布に入れようとすると分厚くなってしまう
- 偽札も流通しているのもあり、クレジットカードや電子マネー払いが主流
が挙げられます。
中国のお札は日本のお金と違いあまり精巧に作られていません。その為に薄く、折りたたんでポケットやカバンに入れている人が多いので、くしゃくしゃな事が多かったです。時にはメモ書きがしてあったり、破れている事も。(破れているものは銀行に持っていけば変えてもらえます。)
数年前からは日本のお札の様にホログラムが入ったお札が多く見られるようになりましたが、今でも中国では、断然現金よりもカードや電子マネーの支払いが主流です。
まとめ
中国でも10数年前までは、まだ現金払いや交通卡(交通カード)払いが主流でした。 当時は市場やタクシーで偽札が流通していました。店員さんや運転手さんが気付かずに偽札を受け取ってしまい、後から気付いてそれをまた別のお客さんに渡すという悪循環・・・。
本物の100元札で支払おうとすると、「これは偽札だから使えないよ!」と言って、見ていない内に偽札にすり替えられてしまったり、おつりで偽札を渡されたり。 そのまま泣き寝入りしたことも多々ありました。
スーパーの店員さんやタクシーの運転手さんが、渡したお札を偽札か本物か良く目を凝らしてチェックしていたのを思い出します。そういった背景もあり、中国は電子マネーの浸透が早かったのではないかと思います。 現地に行かれた際は、ここでご紹介したお金にまつわる中国語をぜひ使って見てくださいね!
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・ネイティブとの会話を楽しみたい
・仕事で中国語を使えるようになりたい
・HSK、中国語検定に合格してキャリアアップしたい
・ドラマや映画を字幕なしで楽しみたい
・旅行で使える中国語を身につけたい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
そんなあなたにお願いがあります。
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