
中国旅行や出張、留学の初日から絶対に必要になるのが「お金」の知識ですよね。
私、(フータオ・HSK6級取得・中国在住歴7年)が中国で初めて人民元を手にしたとき、「えっ、紙がちょっと薄い!?」とびっくりしました。日本のお札に慣れていたせいか、ちょっとおもちゃのお金のように感じて、何度も触って確かめてしまいました。
本記事では、中国の通貨「人民元」の単位や読み方、電子マネーの使い方、買い物での例文、中国と日本の物価の違いなど、最新情報を交えてわかりやすく紹介します。
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目次
1.中国のお金の単位と名称
まずは中国のお金に関する基本情報からご紹介します!
中国のお金は人民元と言います。日常生活では一般的に「人民币(RMB Rénmínbì レンミンビー)」と呼ばれ、主に流通している紙幣は1元、5元、10元、20元、50元、100元。 硬貨は1角、5角、1元です。
中国では、100元が一番大きな単位の紙幣です。 また全てのお札には毛沢東が描かれており、カラフルな色で分けられています。

ちなみに今のレートで1元=約20円(25年7月時点)ですので、100元は2,000円になります。紙幣の感覚に慣れておくと、両替や買い物時も安心です。
それでは、そんな人民元について細かく見ていきましょう!
人民元(元・角・分)の読み方と書き方
中国では、お金の単位が3段階に分かれており、日本円のような「円」だけではなく、「「元」(ユェン)」「角(ジャオ)」「分(フェン)」といった細かい単位が存在します。
元(yuán/ユエン)
角(jiǎo/ジャオ)
分(fēn/フェン)
それぞれの関係は次の通りです。
1元 = 10角 = 100分
ただし、実際の買い物では「角」や「分」はあまり使われなくなっていて、基本は「元」単位でのやり取りが主流です。特に「分」はほとんど見かけません。
また、中国語には、書き言葉と話し言葉で単位の呼び方が変わる特徴があります。
たとえば、10元(yuán)は口語では「十块(shí kuài)」、0.5元は「五毛(wǔ máo)」といった具合です。
書き言葉 | 話し言葉 | 意味 |
元
yuán
ユエン
|
块
kuài
クァイ
|
日本円の「円」に相当 |
角
jiǎo
ジャオ
|
毛
máo
マオ
|
10分の1元 |
分
fēn
フェン
|
分
fēn
フェン
|
100分の1元 |
日本の場合、通貨のコードは「JPY」ですが、中国の通貨には複数の表記があります。
RMBは総称、CNYとCNHは使用場所による区別と理解すると分かりやすいです。旅行者や学習者が日常で使うことは無いと思いますが、為替レートや国際送金に関わる場合に役立つ知識です。
2.中国のお金の数え方
では、次にお金の数え方をご紹介します。最後の(钱)は付けても付けなくても伝わります。
日本語 | 中国語 |
1元 | yíkuài qián 一块(钱) イークァイ チィェン |
10元 | shíkuài qián 十块(钱) シークァイ チィェン |
100元 | yìbǎi kuài qián 一百块(钱) イーバイ クァィ チィェン |
1000元 | yìqiān kuài qián 一千块(钱) イーチィェン クァィ チィェン |
「2」を表す中国語は「二」と「两」がある
「2」を表す中国語には「二」と「两」の2つがあります。
お金にまつわる時にも使い分けがありますので、ご紹介します。
✅①一桁の時は書き言葉は「二元」
一桁の時は、書き言葉では「二元」が使われ「两元」は使いません。 話し言葉の時は「二块 」「两块」どちらでも使えますが、「两块」の方がより使われています。
2元 | |
---|---|
èr kuài
二块
ァー クァィ
|
liǎng kuài
两块
リィァン クァィ
|
✅②二桁以上の数で一の位にある時は、必ず「二」を使う
十二块,二十二块・・・など。
12元 | 22元 |
shí’èr kuài
十二块
シーァー クァィ
|
èrshí’èr kuài
二十二块
ァーシーァー クァィ
|
✅③「十」の前では必ず「二」を使う
二十块,二十一块・・・など。
20元 | 21元 |
èrshí kuài
二十块
ァーシー クァィ
|
èrshíyī kuài
二十一块
ァーシーイー クァィ
|
✅④「百」の前では「二」と「两」どちらも使う
二百块,两百块 (上海近郊に住んだ感覚では两百块の方が良く使われていました。)
200元 | |
---|---|
èrbǎi kuài
二百块
ァーバイ クァィ
|
liǎngbǎi kuài
两百块
リィァンバイ クァィ
|
✅⑤「千・万・億」の位では最初の位は「两」、それより下の位は「二」を使う
两千二百块・・・など。
2200元 |
liǎngqiān èrbǎi kuài 两千二百块 リィァンチィェン ァーバイ クァィ |
3.中国のお札・硬貨の種類(画像付き解説)
中国旅行や出張で最初に戸惑いやすいのが「お金の見た目の違い」です。日本円と紙質もデザインも大きく異なるため、初めて人民元を手にすると「これ、本物?」と不安になることも。
この章では、中国で現在使われている紙幣と硬貨の種類や特徴をご紹介します。
流通中の紙幣と硬貨の特徴
🔶【紙幣の種類と特徴】
現在中国で使われている紙幣(人民币)は、以下の8種類です。
100元 | 50元 |
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20元 | 10元 |
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5元 | 1元 |
![]() |
![]() |
5角 | 1角 |
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それぞれのお札には毛沢東の肖像が印刷されており、額面ごとに色が異なっていて視認性も高くなっています。また、日本円と比べると紙質が薄く、やや小さめのサイズなので、最初は違和感を感じる方も多いです。
・一部の地域では古いデザインも残っていますが、全国的に新札への切り替えが進んでいます。
・「1角」「5角」は紙幣でも存在しますが、流通量は少なく、現在では主に硬貨が主流です。
🔶【硬貨の種類と特徴】
硬貨は現在、以下の3種類が主に使われています。
1元/5角/1角 |
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硬貨は比較的小さくて軽く、特に1角硬貨は日本の1円玉のような感じです。また、地方では5角や1角の使用頻度が都市部より高めのところもあるようです。
・地域によっては「5角」の硬貨が紙幣より多く使われることもあります。
偽札と偽造防止技術の進化
中国ではかつて偽札問題が深刻で、特に100元札では偽札の見分けがつかないケースも多発していました。そのため、スーパーやタクシーの運転手が札を透かしてチェックする姿がよく見られました。しかし現在では偽造防止技術が大きく進化しています。
代表的な偽造防止機能
これらの技術が導入されたことで、偽札の流通量は大幅に減少しました。それでも現金を使う際には、必ず目視や手触りでのチェックを習慣にすると安心です。
4.中国でよく使う「お金」関連フレーズ
お金に関する単語
お金を稼ぐ zhuànqián 赚钱 ヂュァン チィェン |
お金がない méiyǒu qián 没有钱 メイヨウ チィェン |
お金がかかる xūyào huāqián 需要花钱 シュイャォ ファチィェン |
お金を返す huánqián 还钱 ファンチィェン |
お金をおろす qǔqián 取钱 チュチィェン |
お金を貯める cúnqián 存钱 ツンチィェン |
お金が足りない qián búgòu 钱不够 チィェン ブーゴウ |
お金を払う fùqián 付钱 フーチィェン |
偽金/偽札 jiǎqián / jiǎ chāopiào 假钱 / 假钞票 ジャチィェン / ジャ チャオピィァオ |
両替する huànqián 换钱 ファンチィェン |
割引やおつりの表現
中国語で割引は「打折」と言います。
dǎzhé 打折 ダーヂァ |
日本人の感覚だと「9折=9割引?」のような感覚になりますが、中国では「1折=9割引」となります。
日本語 | 中国語 |
1割引 | 打9折 |
2割引 | 打8折 |
3割引 | 打7折 |
4割引 | 打6折 |
5割引 | 打5折 |
6割引 | 打4折 |
7割引 | 打3折 |
8割引 | 打2折 |
9割引 | 打1折 |
5.中国の物価と日本との比較


中国の物価は地域や品目によって大きく異なります。出張や留学、長期滞在を考えている方にとっては、生活費の目安を知っておくと安心ですよね。この章では、1元で買えるものから都市別の物価、日中の生活費の違いまで詳しくご紹介します。
1元で何が買える?中国物価のリアル
中国の物価は都市や商品によって幅がありますが、どんなものが買えるか、気になりますよね!
例えば1元あれば、安いペットボトルの水や、チュッパチャップスのような小さなキャンディーが買えます。ただし最近では、水も1.5元〜2元の商品が主流になってきており、「1元で買えるもの」はかなり限られてきているのが現状です。(2025年7月現在のレート:1元=20.7円)
一方、10元(約200円)になると選択肢がぐっと広がります。コンビニやスーパーであれば、缶ジュースやペットボトル飲料、お菓子などを購入できます。小さな屋台やローカル飲食店の軽食「小吃(シャオチー)」だと買える物もあります。
また、海外製品や輸入食品は高価格な傾向にあり、最近腸活にハマっているという中国在住のスタッフによると、納豆は3パックで24元(約500円)だそうです。
北京・上海・地方都市での違い
都市によっても物価の差は大きく、特に北京・上海のような大都市では生活コストが高めです。
例えば、地方都市では20元(約400円)程で食べれるローカルラーメンが、上海だと一杯30元(約600円)が相場という話もあります。タクシーの初乗り運賃やレストラン価格も都市によって異なり、上海のタクシーは初乗りが14元程度で、初乗りが13元の北京よりも高めです。
このように、中国では都市間の物価格差が大きく、「どこに住むか」によって生活費は大きく変わります。
日中での生活費比較(交通・食費・住居)
【交通費】
・地下鉄やバス
中国の交通費は非常に安く、地下鉄は距離によって金額が変わりますが、4km以内なら2元(約40円)から。バスも1〜2元が一般的です。
・タクシー
地方都市ですと初乗りは日中で8元、夜間で10元ほど。日本と比べて格段に安く、日常的に利用されることも多いです。日本では「特別なときに使う」タクシーが、中国では「気軽に乗れる移動手段」という感覚です。
【食費】
ローカルの飲食店やデリバリーでは、1食あたり20〜25元(約400〜500円)程度で食べられます。外食中心でも、日本より負担が少なく済みます。
逆に、自炊をしようと食材をそろえると、内容によっては外食よりも高くつくこともあります。
【住居費】
住居費はエリアや条件によって大きく異なりますが、たとえば一人暮らしで月2500元(約5万円)の物件で
・電気代:約23元(約460円)
・水道代:約9元(約180円)
と、光熱費も比較的リーズナブルです。
ただし、都市部であればもう少し価格は高くなります。
6.中国での支払い手段と注意点
電子決済の普及とアプリの使い方
今でこそ日本でも電子マネーでの支払いや割り勘をしますが、 中国では電子マネーはとても早くから浸透していました。
電子マネーが主流の支払い手段となっており、スーパーはもちろん、屋台や市場のようなローカルな場所でも、「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(WeChat Pay)」などのスマホ決済が一般的です。少額の支払いも現金ではなく、スマホで「ピッ」と済ませるのが日常風景です。
「红包(ホンバオ)」=お年玉やお祝い金もアプリで!
お祝いの場面でも電子マネーが活躍します。たとえば、「红包(hóngbāo/ホンバオ)」と呼ばれる赤い封筒に入れるお祝い金も、WeChatアプリ上で簡単に送ることが可能です。
WeChat内では「红包」機能があり、チャット画面から金額を入力し、ワンタップで相手に送金できます。「开(開く)」ボタンを押すと受け取れるしくみで、メッセージ付きで送れるのも魅力です。

*こちらは実際に中国人の方からいただいた红包。
大吉大利=すべてが順調でありますように。幸運を祈っています。という意味です。
以前は、電子決済をするには、中国の口座開設が必要でしたが、現在は口座が無くても日本のクレジットカードの登録で利用ができるようです。
また、中国でクレジットカードを使える場所もありますが、銀聯カードが主流で、VisaやMastercardなどの国際ブランドのカードは、使えない場所もあるので、旅行や出張で中国を訪れる際は、電子決済が出来るように準備をしていくことをお勧めします。
現金はまだ必要?旅行者が気をつけること
近年の中国では、支払いのほとんどが電子決済で行われています。
スーパーやコンビニはもちろん、タクシーや露店なども例外ではなく、現金が使えないことすらあるというのが現実です。
タクシーの場合も、アプリで配車した車は降車後に自動決済される仕組みになっており、運転手とお金のやり取りする必要もありません。
また、その場でタクシーを拾った場合でも、支払いはWeChat PayやAlipayなどのQRコード決済が主流で、現金を持っていない運転手も珍しくないようです。そのため、
旅行者の場合は、渡航前に電子決済に対応した設定を済ませておくことが安全です。
中国人は財布を持ち歩かない? 最新事情
近年、中国では現金の使用が急速に減少し、スマホ決済が日常の主役になっています。QRコード決済(支付宝/Alipay、微信支付/WeChat Pay)は普及率80%以上と見られ、都心部では「財布なんて必要ない」と言われるほどです
なぜ財布を持たないのか?
食事、買い物、交通、送金まで、スマホだけで済むため財布の出番が激減 。
現在の物価水準では中国の最高額紙幣(100元札)は価格が低く、かさばるうえに、偽札の心配も。電子決済の方が安心でスマートです 。(2025年7月現在:100元=2033円)
高齢者の多くは、手間なく使える現金を好む傾向があります。一方、外国人向けの案内やATMの整備も進んできていますが、それでもスマホ決済に馴染めない場合に現金は有効です 。
まとめ
中国でも10数年前までは、まだ現金払いや交通卡(交通カード)払いが主流でした。 当時は市場やタクシーで偽札が流通しており、店員さんや運転手さんが気付かずに偽札を受け取ってしまい、後から気付いてそれをまた別のお客さんに渡すという悪循環・・・。
本物の100元札で支払おうとすると、「これは偽札だから使えないよ!」と言って、見ていない内に偽札にすり替えられてしまったり、おつりで偽札を渡されたり。 そのまま泣き寝入りしたことも多々ありました。
スーパーの店員さんやタクシーの運転手さんが、渡したお札を偽札か本物か良く目を凝らしてチェックしていたのを思い出します。そういった背景もあり、中国は電子マネーの浸透が早かったのではないかと思います。 現地に行かれた際は、ここでご紹介したお金にまつわる中国語をぜひ使って見てくださいね!
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ビジネスで使えるレベルの会話が出来るようになりたい
・ニュースや映画を字幕なしで読めるようになりたい
・HSKなど中国語の試験に合格したい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
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