中国語検定「合格」を目指すあなたへ。
この記事では、5,000人以上へ中国語の指導実績があるフルーエント中国語学院のトレーナーによる「中国語検定に合格するための効率的な勉強法」を伝授します。
実際に中国語検定を受験したトレーナーの経験に基づき、最も効率よく合格に向けて学習する方法をまとめました。
初めて中国語検定にチャレンジする方も、過去に受験したことがある方も、こちらの記事でご紹介する勉強方法を参考にしてください。
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目次
1. 中国語検定とは
1章では、まず中国語検定の概要をご紹介します。
既に、中国語検定について知っているけれど、何級を目指したらよいかわからない方は、2章「中国語検定で取得を目指す級の決め方」へ。中国語検定の勉強法を読みたい方は、3章「全級に共通する中国語検定の勉強法」へお進みください。
中国語検定試験(中検) | |
主催 | 特徴 |
一般財団法人 日本中国語検定協会 | ・日本語と中国語の相互読解・聴解・翻訳能力を問う ・日本企業での活躍を目指す人向け |
中国語検定とは、一般財団法人日本中国語検定協会が主催する中国語能力をはかる検定試験。英語に例えると「英検」のイメージです。日本人の中国語学習者に向けた試験で、「読む・聞く・話す・書く」能力にプラスして日本語に「訳す」能力も問われます。
2. 中国語検定で取得を目指す級の決め方
この章では、中国語検定の級ごとの特徴、どの級を目指すべきかについて紹介していきます。
まず中国語検定のそれぞれの級で求められる能力、必要語彙数、出題形式、点数・合格点について以下の表にまとめました。
準4級 | 中国語学習の準備完了/学習を進めていく上での基礎知識を身につけている。大学の第2外国語における第1年度前期履修程度 | |
語彙数 | 試験 | 点数・合格 |
500語 | リスニング・筆記 | 100点満点(各50点)60点以上で合格 |
4級 | 中国語の基礎をマスター/平易な中国語を聞き、話すことができる。大学の第2外国語における第1年度履修程度 | |
語彙数 | 試験 | 点数・合格 |
1000語 | リスニング・筆記 | 200点満点(各100点)各60点以上で合格 |
3級 | 自分で応用力を養いうる能力の保証/基本的な文章の読み書きができる。簡単な日常会話ができる。大学の第2外国語における第2年度履修程度 | |
語彙数 | 試験 | 点数・合格 |
2000語 | リスニング・筆記 | 200点満点(各100点)各65点以上で合格 |
2級 | 実務能力の基礎づくり完成の保証/やや高度の中国語の文章を読み、3級程度の文章を書くことができる。日常的な話題で会話できる | |
語彙数 | 試験 | 点数・合格 |
3000~6000語 | リスニング・筆記作文 | 200点満点(各100点)各70点以上で合格 |
準1級 | 実務に即従事しうる能力の保証/社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳、簡単な通訳ができる | |
語彙数 | 試験 | 点数・合格 |
目安なし | リスニング・筆記作文 | 200点満点(各100点)各75点以上で合格(二次は100点中75点) |
1級 | 高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証/高度な読解力・表現力を駆使し、複雑な中国語および日本語の翻訳・通訳ができる | |
語彙数 | 試験 | 点数・合格 |
目安なし | リスニング・筆記作文 | 200点満点(各100点)各85点以上で合格(二次は100点中85点) |
こちらの記事では、中国語検定の級ごとの試験対策方法を伝授しています。
準4級:『中国語検定準4級に一発で合格する方法』
4級:『中国語検定4級に一発合格する方法』
3級:『中国語検定3級に一発で合格するコツ|過去問の例も解説』
2級:『中国語検定2級に一発で合格する方法』
準1級:『中国語の事実上のゴール! 中国語検定準1級に合格する方法』
1級:『超難関【中国語検定一級】のリアルを知ろう、人生をかける資格とは』
実際にどの級を目指すべきなのでしょうか?
まだ中国語を学習し始めたばかりの方は、中国語検定4級の受験をおすすめします。
そして、既に中国語を学習中で、試験は受けたことがない方は、過去問を解いてみて、ちょっと難しいと思う級の受験をおすすめします。
過去問は公式ページから入手できます。
中国語初心者の方でも、今からしっかり学習すれば必ず合格を手に入れられます。
『中国語検定は就職に有利!活かせる業種と目指すは何級?』
『中国語検定を履歴書でアピールする方法・面接官を納得させるコツ 』
3. 全級に共通する中国語検定の勉強法
3章では、中国語検定の勉強法について、実際の受験経験に基づき解説していきます。まず全ての級に共通する特徴と対策をまとめました。
特徴 | 対策 |
1問あたりの配点が高い |
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受験英語のような問題 |
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中国語検定の各級で共通して言えることは、「1問あたりの配点が高い」「受験英語のような問題」ということ。これに対しては、しっかりと過去問を解き、問題傾向に慣れておくことで対策できます。
見直す時間は十分ありますので、1問1問を大切に解くことが大切です。
3-1. 出題形式に合った勉強法
中国語検定の出題は、リスニング、筆記、作文(2級以上)からなります。各形式を網羅して勉強することが合格への近道。ここからは、それぞれ具体的な勉強法をご紹介します。
<リスニング>
リスニングの勉強法 |
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リスニングの効果的な勉強法は、「音だけ聞いてリスニング」から始める方法です。まずは自分がどのくらい聞き取れるのかを確認しましょう。自分のレベルが確認できたら、本文を読んで内容を理解し、その後、解説を読んで単語の意味・文法を理解します。
次に、「ピンインを見ながらシャドーイング」の段階では、ピンインを見ながら音源を聞き、それとほぼ同時に発音し、これを最低10回繰り返します。
そして「漢字を見ながらシャドーイング」に移ります。ピンインを隠して教材の漢字だけを見ながら、シャドーイングをしてみましょう。
「何も見ずにシャドーイング」の段階では、何度も繰り返して、できるようになってきたら抑揚にも気をつけながら発話練習を行います。
シャドーイングについて、もっと詳しく知りたい方は、中国ゼミの完全保存版記事『初心者が中国語を学ぶ勉強法はこれ!10,000人指導のプロが伝授』の4章を参考にしてください。
単に声を出して練習するのではなく、常に日本語の意味をイメージしてシャドーイングしましょう。準4級レベルから、頭の中で日本語に訳すことを心がけていると、級が上がってからの学習も効率よく楽に進められますよ。
<筆記・作文対策>
筆記・作文の勉強法 |
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2〜3年前の過去問を実際に解き、どんな問題がどんな形式で出題されるか、問題数や時間配分はどのくらいかシミュレーションしてみましょう。
ストップウォッチで時間を計り、実際に解答にかかった時間を計測しながら自分の得意・不得意の傾向を知ることが大切です。自分の傾向を知ることで、得意な部分から先に解くことや、苦手な部分を後回しにするといった戦略を立てることができます。
<単語>
1.音読をする |
教材を見ながら覚えるつもりで3~5回音読する |
まずは、声に出して読んでみましょう。この時、読みながら覚えるつもりで音読することがポイント。この作業を3〜5回繰り返します。
2.エアーライティングを行う |
ペンをもって単語をエア(空気中)で2~3回書き取りをする。実際に書くよりもスピーディな練習が可能。しっかり書きたい漢字は紙に書いて練習する。 |
ペンを持ち、空気中で単語を書きます。実際に書くよりも速く書く練習ができ、どこでも気軽に練習ができることがポイントです。エアーライティングで足りない場合はノートに書き出して練習をしましょう。
3.暗記テストをする |
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中国語の単語を覚える時は、単語教材を使ってこれまで紹介した①~③の順で覚えていくことをおすすめします。大切なポイントは、一つの単語に対して一つの意味を覚えること。中国語には複数の意味を持つ単語が多いですが、まずは1つの意味に絞って暗記することを目指しましょう。
3-3. 各級の取得に必要な目安勉強時間一覧
級 | 勉強の合計時間 | 勉強時間の目安 |
準4級 | 40~100時間 | 週1回の勉強で3ヶ月〜半年 |
4級 | 120~200時間 | 週1回の勉強で半年程度 |
3級 | 200~300時間 | 週1回の学習で半年〜1年程度 |
2級 | 600時間 | 1日1時間の学習で2年程度 |
準1級 | 目安なし | およそ2年〜10年くらい |
1級 | 目安なし | 準1級から数千時間。およそ5年〜10年くらい |
級ごとに勉強時間を比較してみると、初級は3ヶ月から半年で取得が可能となっていますが、上級は最低でも5年〜10年が目安とされています。
取得までの勉強時間は、級ごとにかなりふり幅があります。自分が目指すべきゴールを決め、そのゴールに向かって根気強く勉強をしていきましょう。
4. 級ごとの勉強法ポイント
中国語検定のチャレンジを決めたら、合格を目指して勉強するのみ!4章では級ごとの対策をまとめました。4-1では準4級~3級、4-2では2級、4-3では準1級・1級の具体的な勉強法を紹介します。
4-1.【準4~3級】短文教材の丸暗記とシャドーイングが重要
準4級〜3級までは中国語の「基礎力」が求められます。基本的な文法の構造が理解できるようになったら、短文教材の丸暗記とシャドーイングを行いましょう。
短文教材は短文ひとつひとつを丸暗記し、語彙を入れ換えて「文章」を構成できるようにします。これができたら次はシャドーイングです。
シャドーイングは、最終的には何も見ずに音を聞いただけで文章を発話できるようになるまで行ってください。
『シャドーイングで語学をマスターする方法』
準4級から3級までの詳しい対策方法はこちらの記事をご覧ください。
準4級:『中国語検定準4級に一発で合格する方法』
4級:『中国語検定4級に一発合格する方法』
3級:『中国語検定3級に一発で合格するコツ|過去問の例も解説』
4-2.【2級】長文問題対策を徹底する
長文問題対策で必要なのは、語彙力・発音・短文知識・シャドーイング。中国語の勉強の総まとめとなるのが長文問題対策です。
単語の習得・発音・文法理解に加え、短文のシャドーイング練習の積み重ねはここでも活きてきます。また、文章力を向上させることを目的に、中国語で日記をつけてみることもおすすめです。
『中国語の長文が話せる!読める!長文力を鍛える勉強法とは?』
・2級の詳しい対策内容は、こちらの記事を参考にしてください。
『中国語検定2級に一発で合格する方法』
4-3.【準1級・1級】日常的に中国語に触れ続ける
準1級までくると、文法の構造理解や語彙力だけでなく、いかにネイティブに近いかたちで中国語に馴染んでいるかが鍵となります。
テキストに向かっての勉強も大切ですが、より実践的な文化的知識や言語表現への理解も深めましょう。慣用句や成句に関した単語集などを使うことがおすすめです。
『【中国語検定の頻出文法】級別の対策とおすすめ勉強法|発音付』
5.【級別】中国語検定用おすすめの学習教材
この章では、中国語検定の級別おすすめ教材を紹介していきます。参考書は何冊も買ってコレクターになるのではなく、1冊をすべて暗記するぐらいの勢いで学習することが大切です。これと決めた1冊を解説ができるようになるまで、しっかりとやり込みましょう。
こちらは中国語検定対策をしながら、中国語を基礎からマスターしたい方・中国語の学習が伸び悩んでいる方におすすめの1冊です。
5-1. 過去問は『中検各級問題集シリーズ』がおすすめ
光生館から出版されている過去問題集がおすすめです。
『【中国語検定】これで合格!「過去問」の活用法まとめ』
5-2. 準4級の勉強におすすめの教材
ここでは、準4級を受験予定の方におすすめの教材をご紹介します。
準4級の勉強におすすめの「総合(筆記・作文)」教材
中国語初心者向けの教材です。文法だけでなく発音の基礎からしっかりと解説されているため、この一冊で文法と発音の基礎を身につけることができます。
こちらの文法応用編では、文法が簡潔に覚えやすく紹介されています。初心者向けに易しく詳しい解説付きなのも特徴的。「ゼロからスタート」シリーズ2冊をワンセットで使うのがおすすめです。
準4級の勉強におすすめの「リスニング」教材
「発音」の対策に特化した教材です。発音方法について分かりやすく解説されており、複雑な口内の形も写真付きで掲載されている点が特徴です。CD付きのため目でも音でも理解しやすくなっています。