中国語の有気音|苦手な発音もコツさえ押さえれば簡単!

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中国語の有気音とは、子音「p、t、k、q、ch、c」のことで、発声時に破裂音が伴います。

私(中国語ゼミライター中国在住S.I)は中国の喫茶店で西洋系の男性が「这个蛋糕特别特別好吃!(このケーキすごくすごく美味しいです!)」と話すのを聞きました。

彼は、「特別 (tèbié)」の有気音「t」をしっかり発音していて、「これこそ有気音か!」と感動したのを覚えています。

今回は、日本語にない「有気音」に焦点をあてて、発音のコツや練習法を紹介します。基本を理解し、美しい中国語を身につけましょう!

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1. 有気音の特徴と発音のコツ

中国人の話し方は、日本語と比べてちょっと強いイメージがありませんか?

その理由は、中国語は息の出し方や強弱をはっきり区別しないと意味が違ってしまうから。中国人は、息を口の中のどこにどんな強さで当てるのか、息をしっかり出すのか抑えるのか、無意識にメリハリをつけて発音しています。

中国語の子音は、発音する時の息の強弱に特徴のあるグループを「有気音(p、t、k、q、ch、c)」と「無気音(b、d、g、j、zh、z)」に分類しています。

日本語は息の強弱を変えずに話しても意味が通じます。日本人が意識せず中国語を話すと、中国人には全て「無気音」に聞こえてしまい、意味が伝わらない可能性があります。

息の強弱に特徴のある「有気音」と「無気音」の発音を身につけて発音すれば、中国語が更に伝わりやすくなるでしょう。

1-1. 有気音は日本語にはない音

有気音は強く息を出して発音し、無気音は息をやさしく抑えて発音します

日本語の50音では、有気音や無気音のような息の強弱による区別はありません。そのために日本人は息の強弱を区別する発声が難しく感じてしまいます。

しかし、有気音を発音するコツがありますので練習をしていくことで、ちゃんと身につきます。心配しないでくださいね。

1-2. 有気音と無気音の区別

有気音 子音「p、t、k、q、ch、c」
無気音 子音「b、d、g、j、zh、z」

一見すると清音と濁音の区別のようですが、そうではありません。中国語には清音と濁音の区別がなく、あくまでも息の出し方と強弱の区別です。

有気音の「po」は日本語の「ポ」よりも、発声したときにしっかりと閉じた唇を割るように息を破裂させながら「ポォ」と発音します。

無気音の「bo」などは日本語の「ボ」のように発音しないで、息を抑えながらそっと「ブォ」と発音するイメージになります。

1-3. 発声音が聞こえてくるタイミングが違う

有気音と無気音で息の出し方と強弱の違いを説明しましたが、難しいポイントは有気音と無気音で「声量は同じ」という点です。

有気音は声を大きく、無気音は声を小さくということではありません。

有気音は口先に勢いよく息を当てて割り開け、破裂音のような子音のあと、発声した母音が聞こえてきます。

無気音は、息を抑えながら口の中で音を響かせて発音します。

声の大きさではなくて、発声する瞬間の息の強弱が有気音と無気音の違いです。実際の発音をこちらの動画で確認しましょう。


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2. 有気音の発音トレーニング

無気音と比較した具体的な有気音の発声の仕方、有気音の息の使い方を確認し、早速トレーニングを始めましょう!

2-1. 有気音は息を出す段階を意識しよう

日本人が中国語の有気音を正しく発音するには、コツをつかんで練習することが必須。有気音を出す際、息を破裂させながら子音を出した後に追いかけて母音を出すようにします。

破裂音の子音と母音の発音をするときに段階があるので、その段階を意識しながら長めに発声するのがコツです。

例えば、日本語の「た」を発音する際、日本人は「た」を一語として発音しますが、ローマ字にすると「t a」の子音と母音から成り立つイメージです。この構造をイメージしながら「t」と「a」を分けて息を吐き出し発音する感覚をつかむと、有気音の発音のコツが理解できます。

一方、無気音はローマ字のまま発声するイメージでその段階がありません。口の中で音を響かせながら子音と同時に母音を出すイメージで発音します。

無気音「bo」 口をしっかりと大きく「bo」の形にして口の中の空気をやさしく押し出すように声を出します。
有気音「po」 閉じている唇に勢いよく息を吐き当てて口を「ポ」の形に開き発声します。
無気音「da」 口を閉じて上の歯茎に舌をつけ、口を大きくしっかりと横に伸ばして「d」の形に。喉の奥を塞ぐイメージで口の中の空気をやさしく押し出すように発音します。
有気音「ta」 上の歯の付け根に舌をつけます。口の形は横に大きくしっかりと伸ばして「t」の形に。閉じている唇をこじ開けるように意識して息を吐きだして「t」の音を出しその後すぐ「a」を発声します。
無気音「ga」 口を「こ」の形にしっかりと大きく縦に伸ばして喉を詰めたあとに、「g」と「a」を同時に発音します。
有気音「ka」 唇を閉じて息で唇をこじ開けるようにしてしっかりと大きく縦に開き「k」を発声した後、息を出し続けて「a」を発声するイメージです。

2-2. 有気音の息の流れ

唇をきっちりと閉じた状態で息をためる→息を一気に出しながら唇に当て「p」を言う→母音を出す
舌の先を上の歯の裏に当てて息をためる→息を一気に出しながら「t」を言う→母音を出す
口を軽く開けて舌の後ろの方を上顎に当てて息をためる→息を一気に出しながら「k」を言う→母音を出す
唇をしっかり横に引いて舌先は歯の裏に当てて息をためる→息を一気に出しながら「q」を言う→母音を出す
ch 舌先を上顎にそり上げ、舌先と上顎の間に少し隙間を作った状態で息をためる→息を一気に出しながら「ch」を言う→母音を出す
上の歯と舌の歯を軽く噛み合わせて、軽く「イ」の口にして、舌先は上の歯の裏にあてて息をためる→息を一気に出しながら「c」を言う→母音を出す

2-3. 繰り返しの発音練習が大切

有気音と無気音の違いを頭で理解しても、日本語にはない発声方法なので、実際に上手に発声するには繰り返しの練習が大切です。有気音の息の流れを、ゆっくり意識しながら発声トレーニングを繰り返しましょう。

有気音でちゃんと息が吐き出されているのか確認したいときは、口の前に細長い紙をたらしておいて、唇を開けて息が吐き出されたときに揺れるかどうか確認する方法もあります。また、慣れてきたら有気音を集めた早口言葉で練習するのもいいでしょう。

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まとめ. 有気音は早めの習得がカギ!

中国語の発音には有気音と無気音のように、日本語では意識しないポイントが他にもたくさんあります。同じ音のようでも、ちょっとした発音の違いで言葉の意味が違ってしまうのが中国語です。

意味が通じなければ、せっかく学んだ中国語も意味がなくなってしまいます。早いうちに発声の違いを覚えることが、中国語をマスターするための大きなカギ。そのためにも、しっかりと口を動かして発音練習をしましょう。最初に正しい発音を覚えれば、中国語をスムーズに習得できます。

記事をお読みいただきありがとうございました。

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