- 中国語を覚えるために何から始めたらいいの?
- 初心者が短期間で習得する勉強法を知りたい!
- 中国ビジネスに興味がある!
中国語が気になっているあなたへ、中国語をマスターした先輩の体験談をお届けします。
フルーエント中国語講座の受講生インタビューvol.1は、中国四川省の成都で働きはじめて3年目になる深谷百合子さん。
日本の電機メーカーで約20年ファシリティ業務に従事した後、中国ビジネスの現場へ。現在、中国語を使って現地スタッフへ技術サポートをされています。
お写真の通り、凛とした佇まいが魅力的な深谷さん。はじめに「中国語をマスターする!」と決意し、コツコツと学習を積み重ねて目標を達成されました。中国語ができると、仕事もプライベートも充実することを明かしてくれました。
今回の記事で、中国ゼミの高田が「海外で活躍する女性のロールモデル」として紹介します。忙しい大人が語学を習得するコツが詰まったインタビュー、ぜひ参考にしてください。
こちらの動画で深谷さんからのメッセージをご覧いただけます!
目次
1. 勉強が辛いとき、参考書「最強の中国語学習法」と出会った!
中国ゼミ 高田(以下 高田):まずは深谷さんが中国語を始めた時のことをお聞きしたいと思います。中国でのお仕事が決まって、勉強をスタートしたのですか?
深谷百合子さん(以下 深谷さん):はい!2013年、南京市での工場建設プロジェクトに参加するために、初めて中国に来ました。当時「せっかく中国で仕事するのだから、中国語をマスターしよう!」と決意して。はじめは、週1で現地の語学学校に通ったり、参考書を買って自分で勉強していました。
高田:勉強は順調に進んでいましたか?
深谷さん:それが順調ではなくて。中国語の基礎はどうにかクリアしましたが、HSK3級レベルで伸び悩んでいました。何をどう勉強すべきか分からない、「迷いの森」に入った気分でしたね。職場で中国人スタッフの雑談が耳に入っても、何を言っているか理解できずモヤモヤしていました。
高田:なるほど。迷いの森から抜け出すことはできましたか?
深谷さん:その頃、たまたまフルーエント中国語学院の学長の本「HSK・中国語検定 最強の学習法」と出会ったんです。「こんな勉強法があったんだ!」と頷くことばかりでね。例えば「やる気をキープする方法、学習を続ける仕組み」とか「HSKや中国語検定を利用する」とか。目からウロコでした。それで、本に書かれた通りに勉強を始めたんです。
高田:すごい!中国語学習の本をフル活用していたのですね。
深谷さん:はい。でも実際は、一人で勉強を続けるのがしんどくて。その頃、フルーエントのメルマガを読んでいて、ちょうど“通信コース開講準備中”の文字を発見しました。「始まったら申し込もう!」と心待ちにしていて、開講と同時に申し込みました!
高田:タイミングが良すぎますね(笑)
2. フルーエント講座の仕組み「学習報告システム」に救われた
高田:多くの語学学校や通信講座がある中で、他の講座にない魅力を感じたのですか?
深谷さん:はい。決め手は、毎日のメール学習報告システムです。専属のトレーナーさんがいて、必ず私の報告に対する返事をいただける。これが励みになりましたね。私は「この日までに報告」というルールがあると、必ず守りたいタイプ。どちらかと言うと人の目を気にする性格で…(笑)トレーナーさんが待ってくれているから、ちゃんと勉強して報告しよう!という気持ちでした。自分の性格にも合っていたんでしょうね。
高田:孤独ではない、2人3脚で勉強できる!「やらざるを得ない環境」が用意されていた。
深谷さん:そうです!縛りがあるからこそ勉強がスムーズに進みましたね。
1週間で1課を進める講座のスケジュール
高田:異国の地で仕事をしながら、現地の言葉を学ぶ日々。実際、仕事と勉強の両立はいかがでしたか?
深谷さん:フルーエントの通信講座では「1週間で1課」受講するスケジュールが組まれています。毎週、いくつか宿題が出されます。当時は、仕事の休みが日曜日だけだったので、勉強時間の確保が大変でしたね。とにかく隙間の時間を作るしかありません。通勤の行き帰り、バスで常にヘッドフォンを付けて勉強していました。音声を聞いた後に声を出す練習、シャドーイングをしたかったのですが、バスの中なので脳内で中国語をつぶやいていました。
高田:隙間の時間を使って、いかに効率よく勉強するか。みなさん共通の課題かと思います。
深谷さん:はい。私は、会社の休み時間も活用していました!隣に座っている同僚は、携帯でゲームをしているけど「この時間に中国語をマスターするんだ!」って自分に言い聞かせて昼休みに中国語の作文を作っていました。
あとは、本当に勉強をしなくてはいけない時は「仕事と勉強どっちを優先すべきか」考えて。明日に回してもできる仕事なら、中国語を優先していました。
3. 最高レベル、HSK6級に合格!試験対策も万全
高田:計画的に学習を進めて、見事HSK6級を取得された深谷さん。フルーエントでの試験対策はいかがでしたか?
深谷さん:フルーエントの学習スケジュールで、HSK6級対策も問題なく進められました。普段の復習でHSKの模擬試験をやって、トレーナーさんに報告して。上手くいかない部分を相談すると、具体的なアドバイスをいただけます。報告して改善を繰り返すと、確実に点数が取れるようになるんです。
高田:報告システムが効いていますね。とはいえHSK6級は難しく、特にリスニングや作文が苦手な人が多いと言われています。
深谷さん:リスニングは、トレーナーさんからHSK5級(1つ下のレベル)と6級で、中国語のスピードはあまり変わらないことを聞きました。でも私は、6級のリスニング模擬試験を受けても全然手応えがなかったんです。毎回、聞き取れない部分がありました。とりあえず先に問題の選択肢を見て、話の内容全体から推測して答えを選択。結果、手応えがない割に良い点数がとれていました。
トレーナーさんに報告すると「素晴らしいリスニングのスキルですね」と言われて。このように、いつもフィードバックに励まされていました。自信を持って勉強を続けてHSK6級に合格できたのは、トレーナーさんとの信頼関係があったからこそです。
HSK6級の作文対策で会話力も伸びた
高田:ずっとトレーナーさんが支えてくれたのですね。HSK6級の作文はどうでしたか?
深谷さん:作文は好きな方でしたね。6級の作文試験では、10分間で1000文字くらいの長文を読んで記憶し、400字前後に要約します。10分後、長文の用紙は回収されてしまうので、短時間で内容を理解しなくてはなりません。私は、話のあらすじを掴みながら映像でイメージしていました。頭で映像を描くと、知っている中国語単語を使って文章が書けるようになります。
高田:素晴らしいです!頭でイメージを描くと記憶に残りやすいですよね。
深谷さん:あと、フルーエント学長の本に書かれていた「訳聴メソッド」を参考に、オリジナル勉強法を実践していました。自分の生活、仕事で使っている日常会話を中国語にして、現地の語学学校のネイティブの先生に添削と音声の録音をしてもらう。それを聴いて、口に出して覚える。この繰り返しで、自然と作文力も会話力も伸びました!
4. 駐在員から中国国営企業のプロジェクトに参加!
高田:次にお仕事の話を聞かせてください。成都に赴任される前は南京に駐在されていたと聞きました。合計すると、もう6年以上中国でお仕事されいるんですね。
深谷さん:はい。南京での駐在は、日系企業からの出向でした。その頃、駐在先の中国国営企業から私に、成都での工場建設のお話が来たんです。新しい環境でのチャレンジに興味があって、「いただいた話には乗ってみよう!」みたいな感覚で。2017年に日系企業を退職し、今のプロジェクトに参加しました。
高田:ご縁に導かれて今があるのですね!中国で新しい環境に飛び込んでみて、いかがでしたか?
深谷さん:正直、最初はしんどかったです。職場に通訳はいるのですが、通訳専門の方ではなく、他の仕事と通訳の兼任です。日本語ができる事務員さんという存在なので、忙しい月末月初の時期は頼ることができません。
私が中国語を話せない頃、現場に通訳が戻ってくるまで、仕事を進められない場面が何度もありました。「これではダメだ。中国語ができないと、仕事が止まってしまう!」と奮起したんです。
高田:追い込まれた環境ですね。
深谷さん:中国の現場では、いちいち通訳さんを頼ってられないんです。簡単な話は自分で伝える方がスムーズ。通訳さんを通すと、時間も2倍かかってしまうので効率が悪いですね。お互いの意思を100%通じることは難しいですし。
5.【中国語の発音が大事】10時と4時、会議の時間を間違える
高田:ゼロから中国語を始めると、最初は発音が難しく感じませんか?私も中国に住み始めた当初、買い物で値段すら聞き取ることができませんでした。
深谷さん:そうなんです!中国語の発音にまつわる話ですが、はじめの頃、私は会議の時間を間違えてしまいました。「10時スタート」と聞いて会議室に行ったら、誰もいない。実は「4時スタート」だったんです!
日本人にとって10と4の数字、ピンインでいうと「shíとsì」の聞き分けは難しい。発音の重要度を痛感しました。
高田:確かに!数字の10と4は、日本人にとって最初の壁かもしれません。本当に中国語は発音が大切ですね。会議の場でも中国語を使っていたのですか?
深谷さん:はい。発音も単語も分からない学習初期の頃、会議で何かしら中国語で伝えなくてはなりませんでした。会議室に通訳が不在の時でも、意見を求められていたんです!とにかく何か言わないと「意見がない人」になっちゃう。当時、すごくキツかったけど、単語だけ伝えたり、絵を描いたりして必死に伝えていました。中国人のスタッフはとても優しくて、一生懸命に私の言葉を聞き取ろうとしてくれたんです。伝わった時の喜び、今でも忘れられません。
6.「日本人なら生け花できるでしょ?」中国人に日本文化を伝える
高田:中国人の方々との交流も楽しんでいるんですよね。
深谷さん:はい!一番面白かったのは、中国語の先生から「生け花を教えて」と頼まれたことです。私、本格的にお花を習ったこともないのに「日本人は生け花できるでしょ」と言われて。教えることになっちゃった。
高田:まさかの!日本文化の講座を開いちゃった。
深谷さん:無茶振りですよね。経験のないお花を、中国語で教えるという。当日、中国人の女性たちが「日本の文化に触れたいから」と言い、浴衣を着て集まってくれました。
高田:引き受ける姿勢が素晴らしいと思います。
深谷さん:楽しんでやればいいかな、と思って。実際、生け花ではなくフラワーアレンジメントだったんですけど(笑)事前にYouTubeの動画などを参考にしました。「三角形を作るようにお花を挿して…」なんて説明しましたよ。すごく面白かったです!
高田:中国人と日本人をつなぐ架け橋になったのですね。
深谷さん:日本に興味がある中国人は多いですよね。次は着付けをやってほしい、というリクエストをいただいています。
7. さらに中国語の上達を目指して、語学学校とフルーエントを継続中
高田:今、ほとんど中国語でお仕事されているんですよね。
深谷さん:はい。でも、仕事ではまだまだ満足できるレベルではありません。日常生活の中国語は問題ありませんが、仕事となると専門用語が多くなるので。会議でも、全て中国語でスムーズに進められるようになりたいです。
高田:HSK6級取得後も勉強を続けているんですね。
深谷さん:はい。目標は、自分の考えを中国語でしっかり伝えること。そのために、会話力アップの目的で語学学校とオンラインレッスンを続けています。あと、フルーエントの継続コースを受講中で3年目になります!今はトレーナーさんに音読チェックや作文の添削をお願いしています。
高田:3年目とは長いおつきあいですね。ありがとうございます。今、ご自身の中国語力に対する満足度は何%くらいですか?
深谷さん:私の中国語力…50%くらいですかね。もっと自由に、自分の言葉で話せるようになりたいです!
高田:自分に厳しいですね(笑)でもそのくらいの気持ちの方が、中国語の世界を限りなく広げられそうです。これからが楽しみですね!
8.「WeChatを交換しましょう!」で中国人と仲良くなれる
高田:最後に中国に興味のある方へ、メッセージをお願いします。
深谷さん:とにかく中国人の数が多いし、日本に来る中国人も増えているので、絶対に中国語はできた方がいいです!日本でも中国人と接する機会が増えると思います。完璧じゃなくていいので、少しでも中国語を話せると楽しい時間を過ごせますよ。
高田:中国人の方は優しいので仲良くなれますよね。
深谷さん:親切な人が多いです!大らかでオープンな性格なので、日本人がちょっと勇気を出して踏み出せば仲良くなれます。
ぜひ、中国人が使っているWeChatアプリも使ってみてください。少し親しくなったら「WeChatを交換しましょう」と言ってOK!私の友人も中国に来て、ホテルのスタッフと仲良くなっていました。ホテルの人は日本語を覚えたかったようで「ぜひWeChatで話しましょう」となって。気軽に交流できる便利なツールですよ。
あとは「漢字」の共通点があるのが大きいですね。中国語を聴くこと、話すことは難しくても初期の段階から読む、書くことができます。
高田:フルーエント学長の言う通り「日本人が中国語を勉強しないのはもったいない」ですね。
深谷さん:はい!日本から飛行機で2.3時間で行ける中国。ぜひ中国人の熱量、活気を感じに来て欲しいですね。
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中国語を学びながら、好奇心を持って人生を謳歌している深谷さん。
ミッションは「異なる立場の人をつなげる」。来年あたりまた新しいことに挑戦するそうです。
深谷さんしかできない技術サポート・教育で日中の架け橋としてご活躍されることでしょう。
おまけ. 四川省成都市のおすすめスポット
四川省成都市は、パンダや三国志で有名な観光地。麻婆豆腐の発祥の地でもあり、本場四川料理の味を楽しめます。最後に深谷さんご提供の現地スポットを紹介します!
『武侯祠博物館』 左から張飛、劉備、関羽
パンダの赤ちゃんも普通に公開している『ジャイアントパンダ繁殖研究基地』
麻婆豆腐発祥の店『陳麻婆豆腐』
成都市郊外にある『嘉陽炭鉱鉄道』
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・ネイティブとの会話を楽しみたい
・仕事で中国語を使えるようになりたい
・HSK、中国語検定に合格してキャリアアップしたい
・ドラマや映画を字幕なしで楽しみたい
・旅行で使える中国語を身につけたい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
そんなあなたにお願いがあります。
実は今回、「中国語スタート講座」の動画が完成し、このページをご覧いただいた方を対象にモニター受講生を募集します。
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講師は、中国語ゼミ監修者の三宅裕之。2001年に語学コーチングスクールを設立し、今まで15,000人以上を指導した語学×コミュニケーション力開発のプロフェッショナルが、わかりやすく解説しますので一生モノの知識を得られるはずです。
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