 
        中国語の本やSNSを「読めるようになりたい」と思っていても、単語の意味ばかり追って文章が頭に入ってこない…そんな経験はありませんか?
中国語の文章を理解するための「読解力」は、ただ読むだけでなく、文章の構造や文脈を理解する力です。本記事ではその鍛え方を具体的に解説します。
 
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1.『読解力』は『読む』とどう違う?

「読む」と「読解する」はまったくの別物。本章では、読解力とは何か、そしてそれがあると何ができるのかを具体的に解説していきます。
1-1. 「読む」と「読解する」は別物
中国語を「読む」という行為は、文字や単語を見て意味を推測する作業ですが、「読解する」にはもう一歩踏み込んだ理解が求められます。読解力とは、単語レベルの理解を超えて、文章全体の構造・文脈・筆者の意図まで把握する力です。
 
1-2. 読解力があると何ができるか?
読解力がつくと、中国語の活用範囲は大きく広がります。例えば、HSKや中国語検定で高得点を狙えたり、ニュースサイトやSNSですぐに情報を収集できたり。ビジネス面では、契約書やメールなどの文書を正確に読めるようになります。つまり、「読む力」がそのまま仕事や実生活に直結するスキルになります。
1-3. 読解力ミニテスト~まずは実践してみよう~
読解力は、ただ「読む」だけでなく、「何が書かれているかを理解し、要点を自分の中で整理する力」です。
実際にその力がどれくらいあるのか、日本語→中国語の2段階でチェックしてみましょう!
まずは日本語でテスト(記述式)
例文:
  料理が上手になるには、レシピ通りに作ることも大事だが、材料の特徴や味の組み合わせを理解することがもっと大切だ。料理は、知識より経験だ。
Q1. この文章の主張を一言でまとめてください。(要約)
Q2. 筆者はなぜ「知識より経験」と言っているのでしょうか?(理由説明)
回答例:
Q1. 「料理は経験が重要である」
Q2. 「材料の特徴や味の組み合わせは、実際に作ってみないと分からないから」
中国語でテスト(選択式・記述式)
例文:
小林每天晚上睡觉前都会花15分钟读中文小说。
他一开始看不太懂,只能理解大概的意思。
但坚持了三个月以后,他发现自己不需要查词典也能看懂更多内容了。
他说,这种感觉让他更有信心继续学下去。
    音声:
  
Q1. 小林さんはいつ中国語を読んでいますか?(選択式)
  A. 朝起きたあと
  B. 昼休み中
  C. 夜寝る前
Q2. 小林さんは最初、小説をどう感じていましたか?
  A. とても簡単だった
  B. 少ししか理解できなかった
  C. 全く読めなかった
Q3. 3か月後、小林さんにどんな変化がありましたか?
  A. 小説を読まなくなった
  B. 文法のテストで満点を取った
  C. 辞書なしでも読めるようになってきた
Q4. 小林さんが感じた「学習の手応え」は、どのようなものでしたか?自分の言葉で説明してみましょう。(記述式)
Q5. あなた自身も「少しずつできるようになって自信がついた経験」があれば教えてください。
回答例:
Q1. 「C」
Q2. 「B」
Q3. 「C」
Q4. 「辞書なしでも読めるようになったことで、自信がついた」
Q5. 「毎日少しずつ中国語日記を書いていたら、言いたいことがスムーズに書けるようになった」
  難しい文章じゃなくても、“誰が・何を・どうした”を正確に追うだけで読解力は鍛えられます。
  また、内容を理解したうえで、自分の言葉に置き換えるなど応用を加えることで、読解力は確実に伸びていきます。
2.日本人が中国語読解で有利な理由と注意点

日本人は漢字のおかげで中国語読解に有利ですが、語順や文体の違いでつまずくことも。このセクションでは、その両面を整理します。
2-1. 漢字・共通語彙が読解の土台になる
日本人にとって、中国語は「漢字」という大きな共通点があります。初めて見た単語でも、「これは何となく意味がわかるな」と感じることが多いでしょう。実際、日本語と中国語の語彙には約30~40%の共通性があるとされており、このアドバンテージは非常に大きいです。
 
2-2. 文法・書き言葉でつまづく
ところが、油断は禁物。学習を進めると、以下のような「日本語と違う」構造に必ず直面します。
語順の違い
中国語の基本文法は英語に近いSVO型になります。例えば、「私はあなたを愛しています」は「我爱你。」主語「私=我」+動詞「愛する=爱」+目的語「あなた=你」となります。日本語とは語順が異なる部分があるので文法力を付けることも大切です。
「話し言葉」と「書き言葉」の違い
テキストや会話練習でよく使われる中国語は、基本的に「話し言葉(口語体)」が中心です。しかし、ニュース・新聞・ビジネス文書などで使われる「書き言葉(論説体)」とは、語彙や文構造が大きく異なります。
もし学習の目的が「話すこと」よりも「文章を読んで理解すること」であれば、書き言葉に慣れるトレーニングが欠かせません。ニュース記事などの実用文を使った学習は、読解力の強化に非常に効果的です。
このギャップを埋めるには、「構造の理解=精読」と「慣れ=多読」の両輪が必要になります。
3.中国語読解力を鍛える3ステップ

読解力を本当に鍛えるには、2つの方法をバランスよく組み合わせることが重要です。それが精読と多読です。
ステップ1:精読 ― 文構造の理解を深める
精読とは、一文一文の構造を丁寧に読み解きながら、正確な意味を把握するトレーニングです。具体的には、文中の主語・述語・目的語といった基本的な文成分を特定し、修飾語や補語の位置関係にも注意を向けます。また、接続詞や語気助詞などの役割を理解しながら読み進めることで、文脈全体の流れもつかみやすくなります。難解な語彙に出会ったときは、文脈から意味を推測したり辞書で調べたりしながら、語彙力の定着も図ります。
例えば、「我喜欢看中国电影」という文なら、
- 我(主語)
- 喜欢(述語)
- 看中国电影(目的語)
という構造を意識することで、正確な理解につながります。
このように、構造の型を知ることで、初見の文にも対応できる力がついていきます。
ステップ2:多読 ― 文脈から読む力を養う
精読で土台ができたら、次は「多読」にチャレンジしましょう。多読とは、細かいところにこだわりすぎず、できるだけたくさんの文章に触れていく読み方です。多少わからない単語があっても気にせず読み進め、文脈から意味を推測していきます。
多読を通して、文脈に基づく語彙理解や、読解スピードの向上が得られます。他にも何度も読むうちに、語順や表現になれていきます。例えばニュース記事やSNS投稿など、実践的な中国語に触れ続けることで、「読解の筋力」が鍛えられていきます。
ただし、理解に支障があるなら単語は調べる
もちろん、単語が分からず文章の意味がとれない場合は、躊躇なく調べましょう。ポイントは、「理解のために必要な情報だけ」を調べることです。
 
ステップ3:アウトプット ― 理解した内容を自分の言葉で表現する
最後は「アウトプット」です。
ただ文章を読むだけでは、「何となくわかった気になる」だけで終わってしまうことも多いものです。
でも、読んだ内容を人に説明したり、要点を自分の言葉でまとめたりすることで、「本当に理解していたかどうか」が明確になります。
例えば、
- 読んだ文章を100文字程度で要約する
- 誰かに説明してみるつもりで声に出してみる
- 「この文のポイントは何か?」「どういう主張か?」など、自分で問いを立てて考えてみる
といった練習を繰り返すと、「本当に理解できていたかどうか」が自然と明らかになります。
読む→理解する→表現する。
この流れを習慣にすることで、中国語の読解力は飛躍的に伸びていきます。
4.実践!読解に効くおすすめ教材・方法
読解力を伸ばすための具体的な教材・方法を目的別に紹介します。
4-1.【検定対策派】中国語検定・HSKの過去問
過去問は正答を導く力から「意味の把握」を磨く事ができ、なおかつ読解力の確認にも使えます。問題を解く事で自分の実力が図れるのもいいですね。
一番のおすすめは、スプリックス社から発行されている『HSK公式過去問集』。(こちらでは、HSK4級をご紹介していますが、各級ごとに過去問があります。)過去5年分の過去問題が収録されています。リスニング問題の音源、そのスクリプト(台本)、そして問題文の和訳と解説も収録されており、復習のための教材として最適です。
過去問の中身を見てみたい方は、HSKの公式サイトからHSKの長文問題の内容を確認できます。
URL:https://www.hskj.jp/level/w_6/
4-2.【情報収集派】中国語ニュースサイトの活用
日常的な読解練習に最適なのは中国語のニュースサイトを活用する方法です。教科書には載っていない実践的な語彙・表現を大量に吸収でき、なおかつ中国国内の事情も分かって一石二鳥です。
4-3.【読書好き派】中国語の書籍・児童書
本を読むのが好きな方には中国語の児童書などがおすすめです。児童書から入るのもおすすめです。児童書は語彙・文法が優しかったりピンインがついている物もあります。またレベルアップしていく内に、文体の幅を広げることができ、継続的な読解トレーニングにぴったりです。
おすすめのジャンルはこちら、
- 三國志、西遊記など古典
- 自己啓発・ビジネス本
- 子ども向け文学(拼音付きも◎)
5.「読むのが得意」なあなたに向いている学び方

会話が苦手でも、「読むこと」は得意という方がいます。実はそのタイプこそ、読解特化の学びに向いています。このタイプの方は、コツコツ地道に文章を読むのが苦にならなかったり、パターンを見抜き、分析するのが得意な方も多く、理解するまで粘り強く考える力があるので読解力が伸びやすいのです。
読解型の人は、論説体やビジネス中国語の精読トレーニングや、読解問題中心の検定対策、時事ニュースを用いた実践的トレーニングを用いて学習する事がおすすめです。「読む力」を自分の武器として活かしていきましょう。
よくある質問
読解が難しいのはなぜですか?
      
漢字の数が多く、同音異義語が多いためです。特に、発音が同じでも意味が異なる単語が文脈によって使い分けられるため、読解に苦労することがあります。
中国語の漢字に音読み・訓読みはありますか?
      
ありません。原則として1つの漢字に1つの読み方しかありませんが、多音字(例:行がxingとhangと読める)のように、複数の読み方を持つ漢字もあります。
中国語の読解力を鍛えるには何から始めたらいいですか?
      
まずは文構造の理解を深める為、精読から始めてみてください。
      その後、多読→アウトプットと、バランスよく行っていきます。詳しくは、「3.中国語読解力を鍛える3ステップ」をご覧ください。
多読と精読の違いはなんですか?
      
精読とは、一文一文の構造を丁寧に読み解きながら、正確な意味を把握するトレーニングです。詳しくは、「ステップ1:精読 ― 文構造の理解を深める」をご覧ください。
      多読とは、細かいところにこだわりすぎず、できるだけたくさんの文章に触れていく読み方です。詳しくは、「ステップ2:多読 ― 文脈から読む力を養う」をご覧ください。
多読と精読どちらを優先すべきですか?
      
レベルによって変わります。
      初心者: まずは精読で基礎をしっかりと固め、その後多読を取り入れるのがおすすめです。
      中級〜上級者: 多読で大量のインプットをこなしつつ、時折、文法的な視点を持って精読を行うことで、総合的な読解力をバランス良く向上させることができます。
まとめ:読解力は“段階的に”伸びるスキル
中国語の読解力は、才能ではなくトレーニングで鍛えられるスキルです。
重要なのは、次の3点:
- 構造の理解(精読)と、量の経験(多読)の両立
- 文章を「全体として理解する」姿勢
- 自分に合った教材・スタイルを選ぶこと
読めば読むほど、文章の中にある「法則」や「流れ」が見えてきます。
焦らず、でも確実に。
 毎日一文でも、あなたの読解力は一歩ずつ伸びていきます。
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・中国人と自然に会話できるようになりたい
・ビジネスで中国語を武器にしたい
・HSKなど試験に合格したい
そんな夢や目標をお持ちだと思います。
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