フルーエント中国語学院:トレーナーインタビューVo.8

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フルーエントマンツーマンコースの中で、ご受講生の中国語学習に伴走するトレーナー。普段は学習のサポート役として活躍する彼らですが、トレーナー自身はこれまで、どのように中国語の勉強を積み重ねてきたのでしょうか。

トレーナーとひとことに言っても、中国語との出会いや、勉強の期間、方法などは十人十色です。 8回目となる「おしえてトレーナー!ぶっちゃけ听力、どうやって鍛えたの?」の連載記事でも、トレーナーにお話を聞きながら「どのようにして中国語を学び、その力をどう向上させてきたのか」という過程を、特に「听力=リスニング」という観点にスポットをあて、徹底深堀りします。

トレーナーそれぞれが実践してきた具体的な学習方法を検証することで、中国語が聴きとれるようになるまでの具体的な段階、どのような過程をへるのか、そして、外国語を学ぶ上で大切なマインドセットなどもあわせてお伝えしたいと思っています。

ぜひ、ご自身の学習の参考にしてくださいね。それでは、8人目のトレーナーをご紹介します。

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(取材:中国語ゼミ編集部 永田 )

Vol.8 くるみトレーナー

憧れの留学!夢をかなえた高校時代

永田:くるみトレーナーと中国語との出会いからお聞かせください。

くるみトレーナー:子どもの頃に観ていたテレビ番組に、アメリカの生活が描かれていたものがあったんです。そこから海外に対する憧れを持つようになりました。ただ、具体的に「どの国に行きたい!」といった、明確なイメージがあったわけではなかったんです。

永田:なるほど。

くるみトレーナー:そんな時に、私の兄がアメリカの大学に留学することが決まりました。当時、私の身の回りで海外へ留学に行く人というのはほとんどいなくて。田舎だったからか、そもそも外国の人との接点もない。兄の姿を見て、「外国ってほんとうに行けるんだなぁ!」と、実感することができました。

永田:良きお手本が身近にできたのですね!

くるみトレーナー:具体的なイメージが持てたからこそ、高校2年生の頃には「兄のように、私も大学は海外へ行く!」と目的を持つこともできました。

永田:高校生の時に、はやご自身の進路を海外に定めるってなかなかできないと思います。行先はどのように決められたのでしょう。

くるみトレーナー:家に送られてきた、留学をあっせんするとある会社からのDMがきっかけなんです。そこには、アメリカと中国の2か国にいける、というプランが載っていました。

当時、アメリカと中国への留学ではその費用が大きく違っていました。(アメリカへの1年間の留学費用は、中国のおよそ4年間の留学に相当するほど。)ですので、両方の国に行ける、という内容にとても魅力を感じたんですよね。すぐに両親に「行ってみたい」という気持ちを伝えました。

永田:チラシが入る、というのがまたすごい偶然ですね!ご両親の反応はいかがでしたか。

くるみトレーナー:兄に引き続いて「お前も行くのか!」と驚かれました。けれど最終的には「いいんじゃない」と背中を押してもらえました。

永田:ご家族の理解がありますね。

くるみトレーナー:そうですね、子どもの頃から「やりたい。」という気持ちは、尊重してもらえることが多かったです。

たいへんなところに来てしまった!?現地で感じた戸惑い

永田:いよいよ、留学生活がスタートするんですね。くるみトレーナーは、高校卒業後、すぐに中国へ渡航されたんでしょうか。

くるみトレーナー:そうです!大学は9月スタートだったのですが、4月から事前準備や研修がありましたので、卒業後すぐに上海へ向かいました。

永田:実際に現地に足を踏み入れられたときのことを覚えていらっしゃいますか。

くるみトレーナー:「たいへんなところに来てしまったのかも!」という不安がよぎったことをよく覚えています。着いたのが夜だったのですが、建物の照明がなんだか日本のそれより薄暗くって(笑)心細くなりましたねぇ。

永田:照明、なんとなくオレンジがかってぼんやりしているところが多いんですよね。

くるみトレーナー:そうですよね。

永田:現地での生活や学校の様子をお聞かせください。

くるみトレーナー:渡航前から、中国に対しては良くも悪くも、何のイメージも持っていませんでした。だからこそ、例えば私が中国へ留学するという話を聞いたときの周りの反応が好意的ではない時にも、「そういう風に感じる人もいるんだなぁ。」程度にしか思わなかったんですよね。

でも、実際に現地に行ってみると、やはり日本の環境とは大きく違うことに、戸惑うことも多々ありました。

永田:初めての留学であり、初めての海外ですもんね。

くるみトレーナー:スリに何度も遭ったりしました。それまで田舎に住んでいて、危険なこととは無縁の環境で育っていたので、警戒するということができていなかったんですよね。市場で口の大きなカバンを持ち歩いていたとき、ふと気づくと子どもが私のカバンから財布を盗ろうとしていたこともありました。

永田:あぁ…それはショックですよね。

くるみトレーナー:物乞いをする人も街にはたくさんいたんですよね。中には四肢が不自由な人もいて。海外は、こんなにも日本とは違うんだ、と強く感じました。当時を振り返ると、中国に対してはポジティブな側面以上に、マイナスの面を強く感じていたように思います。正直、「中国、嫌だ。」と思ってしまったことも。

永田:そうだったのですね。

くるみトレーナー:でも、学校生活はとっても楽しかったです。だから留学を続けられたんだと思います。同じ制度を使ってやってきた同級生たちと寮生活をしていたんですが、様々な価値観を持つ友人たちにも出会えました。

「中国語」を“強み”にする!

永田:実際に現地に行って、驚くことも多かった、とお話しくださいました。お友達の存在が大きかったと思うのですが、勉強を頑張ることができたのは、なぜだったのでしょうか。

くるみトレーナー:英語ができる人は多くても、中国語ができる人材というのは比べるとまだまだ少ないと感じていました。だからこそ、中国語ができれば、それが必ず自分の強みになる、と信じて勉強に取り組みました。

永田:意識が高くて、素晴らしいですね。当時の学習内容をぜひ教えてください。

くるみトレーナー:学校の授業で緊張したのは、授業内でたびたび听写させられることでした。どこの部分を、誰があてられるかわからないので、ひたすら集中して、授業を聴いていました。

永田:気が抜けませんね。

くるみトレーナー:家に帰ってからは中国のテレビ番組を観て耳を慣らしたりしました。日本のアニメも放映されていたので、それを観たり。

永田:観る際に工夫された点はありますか。

くるみトレーナー字幕がつくんですが、それは極力観ないようにします。ひたすら音を頼りにして観るんです。中にはどうしても意味がわからない言葉がありますが、それらは聴こえてきた音をカタカナ表記でいったん書いておき、あとから電子辞書で意味を探しました。

例えば「说」という単語がわからなかったとしたら、聴こえてきた音「シュオ」をカタカナで書いておいて、後から「シュオだから、つづりは多分shuoだろうな。あの場面ででてきたから、きっとshuoは说の意味だろうな…」という風に推測していくんですね。字幕ではなく、音を重視していたんだと思います。

永田:なるほど!実は私も以前、語学学校の先生に「単語を覚えるときはピンインを書くな!」と教わったことがあったんです。ピンインは外国の人が中国語を学ぶ際に重要なツールだとは思うんですが、ピンインを頼りにして音をあまり聴かなくなることはいけないよ、という戒めだったのだと今は思っていて。くるみトレーナーは文字ではなく音を重視する、ということが自然にできておられたんですね。

くるみトレーナー:日常生活では、中国の子とルームシェアもしたんです。つい日本人同士で集まって、日本語よりの生活になってしまうので、それはもったいない!と感じて。

永田:留学を決意されたことといい、決めた後の行動がすごく早いですよね!

くるみトレーナー:直感にしたがうというのか。「こう!」と自分の中で決まると、その後動き出すのは、確かに早いかもしれません。

「私はできる」~自信と中国語力の関係~

永田:「中国語ができるようになってきた。 」という、いわゆるブレイクスルーの実感を持てたのは、だいたいいつ頃のことで、また、どのような感覚だったのでしょうか。

くるみトレーナー:留学後、だいたい1年後くらいでしょうか。留学当初は自分の中国語にまったく自信がなくて、話すことももちろんままなりませんでした。中国語ができるようになってきた頃、というのはすなわち「中国語に対する自信」を持てるようになった頃。

私にとってそれは「言いたいことが言える」ようになってきた頃だったと思います。できるようになったから自信が持てるようになったのか、自信が持てるようになったからできるようになったのか…どちらが先かはわからないんですけれど、「できる感覚」「自分に対する自信」は相関関係がありますよね。

永田:なるほど。その、自信が持てるようになるまでをいかに耐えるか、がポイントですよね。その境地に至るまでに必要なことって何だと思われますか。

くるみトレーナー続けるために必要なこと、それは、「どんな自分になりたいかを知ること」ではないでしょうか。私は、自信を持って話せる人になりたかったんです。実は中国に行く前は、自分に対してあまり自信がありませんでした。言いたいことを言おうとするとすぐに泣いてしまいましたし(笑)変わりたい!何もできない自分から脱却したい、と思っていました。

永田:なりたい自分を知る、ってとっても深いですね。

くるみトレーナー:中国の方って自分の意見をはっきりと主張される方が多いです。そういった姿をみて、自分を表現することは、恥ずかしくないとも思えましたしね。

永田:「なりたい私」この姿がぶれなければ、たいていのことは乗り越えられそう。ブレイクスルー、くるみトレーナーにとっては「話せる」という自信が持て始めた時、だと思いますが、その前後で大きく変わったことなどはありますか。

くるみトレーナー:市場で値切れるようになりました(笑)気持ちも中国人になってきたかのようで、新しい自分になった、そんな感覚です。自分の気持ちを、中国語に乗せられるようになってきたのかもしれません。

永田:すごい、中国語が、まさに「自分の言葉」になっていったんでしょうね!外国語じゃないというか…結局、言葉がまだ身についていない頃は、どこか言葉だけが自分の上を通るだけ、自分の内面から出たものじゃないって感じるんです、私も。

くるみトレーナー:そして、大学生活の後半になると、現地での交流がさらに盛んになって、とにかく彼らの話す中国語を真似て感覚で覚えていきました。実は、発音に関しては大学の授業ではそれほど時間を割いてトレーニングしないんですよ。だから私は本当に、音を聴いて、それを真似て、覚える、という手法で発音を学びました。

永田:大学では体系的には訓練しないんですね。

くるみトレーナー:「この音は、舌のこの部分をこう使って出すんだよ。」といった理論と実際の感覚が一致するのは、フルーエントでトレーナーとして活動し始めてから…かもしれません。

永田:そのあたり、この後でもう少し深堀させてください。

再びつながった中国とのご縁

永田:いろいろと思うことがあったであろう留学時代ですが、帰国後はどのように過ごされたのでしょうか。

くるみトレーナー:中国語を使うお仕事はしていましたが、実は中国に戻ることはもうないだろうと思っていたんです。

永田:そうだったんですか!

くるみトレーナー:それが、夫が中国へ駐在することが決まり、それが二度目のご縁となって今度は蘇州へわたりました。

永田:水の都ですねぇ。私は蘇州へ行ったことがないんですが、会う人会う人、「蘇州はいいところだよ。」って仰います。

くるみトレーナー:そうなんです。蘇州へ行ったことで、中国が好きになれました(笑)上海に比べると、人も環境ものんびりしていて、いやされたんですよね。そこで知り合った中国の人も、とっても良い方が多かったんです。

永田:フルーエントとの出会いも、この蘇州の地で、だったんですね。

くるみトレーナー:そうなんです。夫は交友関係の広い人なのですが、私の蘇州での人間関係も、彼が広げてくれた部分が大きかったです。そこで三宅学長と知り合い、トレーナーとして活動することになりました。

トレーナーとしてご受講生の皆さんの学習に向き合うなかで、改めて私自身、発音を学び、さきほども触れましたが「音の出し方」を知ることができたんです。

永田:なるほど。くるみトレーナーは留学時代に徹底して感覚を磨いてこられたと思うので、それが理論に裏打ちされると、怖いものなしですね。それでは最後に、これまでの学習を振り返るなかでくるみトレーナー自身がよかったな、と感じる点、学習する上でポイントとなる点があれば、ぜひ教えていただけますか。

くるみトレーナー:やはり、実践の中でいかに使うか、を意識するということです。「話す」姿勢を持ち続けることは大事だと思いました。留学当時、もちろんなるべく中国人と関わろうとはしていましたが、どうしても日本人の友人同士で集まることが多かったなぁと反省しています。もっと中国語まみれにしてもよかったなと。

永田:十分にやってこられたからこそ、「もっとできたはず」と感じてしまうのかもしれません。学習って終わりがないですもんね。

くるみトレーナー:そうですね。だからこそ、たとえ今上手に中国語が使えなくても、悩まなくってもいいって思います。私も、周りが中国語メインの環境であっても、聴きとれるようになるには1年ほど必要でした。

留学のはじめはほとんど話すこともできませんでしたし、授業中には「あなたはなんでそんなに口の開きが小さいのよ!」と公開処刑さながら、先生に怒られまくったりも。いまでは愛のムチだったと思うのですが(笑)焦らず、めげず、続けていければいいですね。

フルーエントからのご提案~学習のTips~

中国語を実際の場面で使う時間をいかにもつか?これは、日本で外国語を学ぶうえで、しっかりと計画をしておくべき項目のひとつだと思います。理論と実践のバランスを取ることで、中国語学習が頭でっかちになることを避けることができるはず。

「中国語」×わたし=?

そこにはどんな答え、「理想の自分」がみえてくるでしょうか。ぜひこの姿を具体的にイメージして、中国語学習を楽しんでください!

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
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などなど、夢や目標をお持ちだと思います。

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中国語ゼミ編集部

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現役トレーナーも執筆しています。ゼロから中国語の勉強をスタートさせて、HSK6級や旧HSK7級を取得した上級者だからこそわかる、
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