
フルーエントマンツーマンコースの中で、ご受講生の中国語学習に伴走するトレーナー。普段は学習のサポート役として活躍する彼らですが、トレーナー自身はこれまで、どのように中国語の勉強を積み重ねてきたのでしょうか。
トレーナーとひとことに言っても、中国語との出会いや、勉強の期間、方法などは十人十色に違います。
7回目となる「おしえてトレーナー!ぶっちゃけ听力、どうやって鍛えたの?」の連載記事でも、トレーナーにお話を聞きながら「どのようにして中国語を学び、その力をどう向上させてきたのか」という過程を、特に「听力=リスニング」という観点にスポットをあて、徹底深堀りします。
トレーナーそれぞれが実践してきた具体的な学習方法を検証することで、中国語が聴きとれるようになるまでの具体的な段階、どのような過程をへるのか、そして、外国語を学ぶ上で大切なマインドセットなどもあわせてお伝えしたいと思っています。
ぜひ、ご自身の学習の参考にしてくださいね。それでは、7人目のトレーナーをご紹介します。
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(取材:中国語ゼミ編集部 永田 )
Vol.7 ゆみえトレーナー
音の美しさの惹かれ開いた中国語の扉
永田:ゆみえトレーナーは大学時代、中国語を専攻語として選ばれていました。何かきっかけがあったのでしょうか。
ゆみえトレーナー:高校時代から英語が好きで、大学では外国語を専門的に学びたいと考えていました。漠然と、外国に対する憧れのようなものがあったのだと思います。そういった想いを持ちながら3年生の時、オープンキャンパスで、ある大学を訪れたんです。そこで初めて中国語と出会いました。
永田:印象的な出来事はありましたか。
ゆみえトレーナー:初めて中国語を聞いたとき、まるで音楽のようだ、と感じて。きれいな言葉だなぁと、その音の美しさに惹かれました。調べてみると、その大学は中国に縁のある学校で、中国語を深く学べる「中国学部」というところがあることもわかりました。ですので、中国語を学ぶならここだなと。
永田:外国に対する憧れとおっしゃっていましたが、その時、具体的に「中国語を学ぼう」という意識が芽生えた、ということですね。
ゆみえトレーナー:そのように感じていますが、今思い返すと、実はそれまでにも中国との接点はいろいろあったんです。例えば中学校時代、通っていた学校に、中国にルーツを持つ子が転校してきたことがありました。
当時その子はまだ日本語もそれほど流暢ではなく、そのことで同級生からからかわれたりと、学校生活になじめないようでした。そういった様子をみる中で、ある種の問題意識のようなものも、持っていたのかもしれません。
永田:なるほど。意識的ではなかったにせよ、中国とのご縁ができ、そしてつながっていった…ということなのかもしれませんね。大学時代のことを詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。
ゆみえトレーナー:大学に入学後、1年生の時には基本的な文法や発音を学び、2年生の後期から天津へ留学しました。その大学では学部生全員が留学するというシステムがあって。天津への留学も、学部主催だったんですよね。
永田:素晴らしい環境ですね!うらやましい。留学時代はいかがでしたか。
ゆみえトレーナー:聞き知ってはいたのですがインフラの不安定さに驚きました。停電もしょっちゅうあってびっくりしました。(笑)
永田:あるあるですね。私も駐在期間中、突然電気が落ちて焦ったことが何度あったことか…(笑)ちなみに、大学の授業はどのような感じで進んだのでしょう。
ゆみえトレーナー:天津の大学では主に文法、会話、精読の授業を受講しました。発音を重視しつつも、文法をノートにまとめ、一つずつ段階的に理解し、覚える方法をとっていました。
自学自習では授業の予習復習が中心で、例えば単語は隙間時間を利用して覚えたり、机に座ってもくもくと書いて覚えたりもしましたね。
永田:なるほど。
ゆみえトレーナー:その他、日常生活においてはとにかく話しました!中国人の言語パートナーとのおしゃべりの時間を週に1回くらい入れていたんです。大学の授業で学習したフレーズを、すぐに日常で使いました。
永田:やはり現地にいると、インプットからアウトプットまでの時間が短くて、だからこそ知識が身に定着しやすいですよね!
ブレイクスルーのきっかけは大量インプット!
ゆみえトレーナー:天津での留学時代は特に大量インプット!!の時間でした。日本にいた頃も授業はしっかりと受けていましたが、何せ中国語に触れる量がまったく違います。
授業はオール中国語ですし、宿題もまぁまぁ出る。初めの一カ月くらいは授業の内容も全然わからなくて、三カ月くらい経って、ようやく口から言いたいことが出始めるようになりました。そこがまず初めのブレイクスルーのポイントだったかもしれません。
永田:大変だったと思いますが、実りの多い日々ですね。
ゆみえトレーナー:実は授業より何より、生活に慣れるという点で必死でした。天津に着いて一週間で高熱が出たりもしたんです。熱が下がらなくて不安でしたね。
病院にも連れていってもらったんですが、当時はまだ言葉も使いこなせず、不安でした。「ここ、大丈夫かな?」と(笑)でも、振り返って思うと、苦しい、とか辛い、という思い出より、楽しかった、という感じることの方が強いですね。

ながら学習のコツ
永田:次は、現在のゆみえトレーナーの状況についてお話を聞かせてください。家事や育児、お仕事にとお忙しくされていますが、どんな風に学習時間を作っていらっしゃいますか。
ゆみえトレーナー:平日は、朝、家事をしながら、すでに勉強した部分のシャドーイングかリスニングをします。昼間は1~2時間程度、机で学習をして、夕方、一度聞いた教材のプリントを使って、夕食を作りながらこちらもシャドーイングします。
やり残しがあるときは、夜、子供が寝静まってから単語を覚えることもあります。休日は家事をしながらリスニングかシャドーイングをしますが、できないことも多いです。
永田:隙間時間を徹底利用されていますね。工夫されている点や、心がけていることなどありますか。
ゆみえトレーナー:夜に勉強するときは立ってやるんです。座るとすぐに寝てしまうので(笑)
永田:すごい!
ゆみえトレーナー:また、あれもこれもと思わず、「 ここだけ」と割り切ってやるようにしています。とは言いながら、できないことに目をやって、罪悪感を持ったりもするのですが。
フルーエントとの出会い、そしてトレーナーへの転身!
永田:実はゆみえトレーナーは、フルーエントの元ご受講生でいらっしゃるのですよね。
ゆみえトレーナー:そうなんです。子育てが少し落ち着いた頃、改めて中国語に向き合おうと思えるきっかけがやってきました。子供の通う幼稚園に中国籍のお友達がいらしたんです。
「話したい!」と思って声をかけたのですが、中国語がまったく出てこない!!苦笑いされながらでしたが、話してみて感じたのは「楽しい」という想いでした。そこから学習場所を探してフルーエントに辿りつきました。
永田:実際に学ばれていかがでしたか。ゆみえトレーナーは大学で学ばれ、現地へも留学されましたが、それぞれの場所との違いなど…。
ゆみえトレーナー:学習方法がそれまでとまったく違いました。発音重視という考え方は一緒なのですが、シャドウイングが中心の独学スタイルが新鮮でした。大学時代の授業は、聴く授業は聴く授業、読む授業は読むに特化するという風に、スキルごとに授業が分かれていたイメージです。
反面、フルーエントはひとつの教材を使って、総合的にスキルを伸ばすトレーニングができました。だからこそ、中国語の運用能力があがったように思うんです。シャドウイングを繰り返すことで、使われている単語や構文がしっかりと自分のものになりました。
永田:なるほど!大学時代に専門的に学んでおられた事柄が、フルーエントで学習するなかでつながりを持ち始めたのかもしれませんね。
ゆみえトレーナー:シャドウイングのように、学んだことを声に出すというような、一人でしゃべる練習は、大学時代にはしていませんでした。フルーエントの学習を積み重ねる中で、より複雑な言葉の組み立ても、できるようになったのかなぁと感じています。
永田:素晴らしいです。
ゆみえトレーナー:また、フルーエントの学習においてはトレーナーの存在が大きかったです。担当いただいていたトレーナーとは、同じ北京に留学していたり、子供の年齢が近いこともあって、中国の話、子供の話など雑談させていただくことが多かったです。中国話は盛り上がって、モチベーションが上がりました。
また、普段のやりとりの中でも褒めていただくことが多く、自信にもつながっていったと感じています。
永田:トレーナーと二人三脚で続けてくださったのですね。
永田:そして今や、ゆみえトレーナーはご受講生をサポートするトレーナーへと転身されました!受講生、トレーナー両方の側面から、今まさに中国語を学ばれている受講生へひとこといただいてもよろしいでしょうか。
ゆみえトレーナー:昨日より少しでもできていたら、自分を褒めるようにしてほしいです。ゼロにしないでいれたら、OKだと。
永田:ながら学習でも「ここだけ」と決めて勉強されているゆみえトレーナー。完璧を目指しすぎないということは、大事なのかもしれませんね。
ゆみえトレーナー:私は留学時代の後半に、中国語力が伸びなかったということを経験しています。これには精神的なことが影響していたのだろうなと、フルーエントを受講してからわかりました。留学時代は卒業後の就職を意識して、「何がなんでも資格をとらなくちゃ」と考えながら勉強していました。
必死になるがあまり、楽しんで学ぶということができず、結果的に中国語も伸びなかったのではないかと思います。
ただ、フルーエント受講中は、フルーエントのカリキュラム+中国ドラマを見まくって、楽しみながら听力を伸ばすことができました。ですので、語学を続けるには何より楽しむことが大事だと気付かされました。受講生のみなさんにも、ぜひご自身の楽しみながら、中国語学習を続けてほしいと思います。
あとがき
大学時代から卒業後、出産子育てを経て今に続く、ゆみえトレーナーの中国語ストーリーをお聞きしました。ゆみえトレーナーの足跡を見ると、大学時代、どっぷりと中国語の世界に没入されていた頃だけではなく、家事育児との両立のなかで、できる範囲で学習を続けた時期があったのだなと感じます。
常に太く、というわけではない中国語の道。けれど決して絶えることがなかった中国語への想いがあればこその、今のゆみえトレーナーの姿なのではと感じました! 自分がやめなければ、中国語は逃げません。緩急つけながら、ご自身のペースでじっくり中国語の学習に取り組めればいいですね。
たかが「ながら時間」されど「ながら時間」。それぞれは数分~十数分の短い時間であっても、しっかりと使えることができれば、のちのち大きな力となっていると確信します。家事に仕事にと忙しい皆さんが、まとまった時間を確保できる、このような時はおそらく待っていても来ないでしょう。
であれば、この「ながら時間」を大いに活用しましょう。その際は、今回のインタビューでも、ゆみえトレーナーが話されていた「完璧を目指しすぎない」ことが、大切です。細切れの時間をぜひ探してみてくださいね。きっと1日のなか、いくらかの時間が見つかるはずです。
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・ネイティブとの会話を楽しみたい
・仕事で中国語を使えるようになりたい
・HSK、中国語検定に合格してキャリアアップしたい
・ドラマや映画を字幕なしで楽しみたい
・旅行で使える中国語を身につけたい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
そんなあなたにお願いがあります。
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