フルーエントマンツーマンコースの中で、ご受講生の中国語学習に伴走するトレーナー。普段は学習のサポート役として活躍する彼らですが、トレーナー自身はこれまで、どのように中国語の勉強を積み重ねてきたのでしょうか。
トレーナーとひとことに言っても、中国語との出会いや、勉強の期間、方法などは十人十色です。
10回目となる「おしえてトレーナー!ぶっちゃけ听力、どうやって鍛えたの?」の連載記事でも、トレーナーにお話を聞きながら「どのようにして中国語を学び、その力をどう向上させてきたのか」という過程を、特に「听力=リスニング」という観点にスポットをあて、徹底深堀りします。
トレーナーそれぞれが実践してきた具体的な学習方法を検証することで、中国語が聴きとれるようになるまでの具体的な段階、どのような過程を経るのか、そして、外国語を学ぶ上で大切なマインドセットなどもあわせてお伝えしたいと思っています。
ぜひ、ご自身の学習の参考にしてくださいね。それでは、10人目のトレーナーをご紹介します。
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講師は、中国語ゼミ監修者の三宅裕之。2001年に語学コーチングスクールを設立し、今まで15,000人以上を指導した語学×コミュニケーション力開発のプロフェッショナルです。
無料とはいえ、日本人が中国語を学ぶ驚きのメリット、話す力・聴く力が同時に上達する学習法を解説しますので、一生モノの知識を得られるはずです。
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(取材:中国語ゼミ編集部 永田 )
Vol.10 はるなトレーナー
目次
思いがけず出会った中国語
永田:はるなトレーナーは昨年から成都にお住まいですね。そちらの生活には慣れましたか?
はるなトレーナー:ずいぶん慣れました。
永田:今はお仕事で中国にいらっしゃるはるなトレーナーですが、そもそも、はるなトレーナーが中国語を学ばれるきっかけは何だったのでしょうか。
はるなトレーナー:大学の必修科目に中国語があったこと、でした。高校時代までは英語が好きで、大学の専攻もグローバルコミュニケーションというものだったのですが、入学して中国語がある、ということがわかったんです。
永田:なるほど!中国語を目指して入学されたというわけでは無かったと。
はるなトレーナー:でも、いざ学んでみると、自分に合っていたのでしょうね。学び始めてまもなくの頃から、「あぁ私、中国語を話せてる!」という感覚を持てていたんです。英語はそれまで長く勉強していましたが、ここまでの実感はありませんでした。
永田:短期間でそのように思えるなんて、とっても相性が良かったのでしょうね。
はるなトレーナー:それまでも、例えば中国語以外のいろいろな国の言葉を耳で聞いて、それをそのまま真似るということが得意でした。中国語の声調も、まず聞いて、その高低差を認識して真似て…ということが、それほど苦労せずできた、というところが大きなポイントだったのかなぁと思っています。
永田:素晴らしい!はるなトレーナーの発音は本当に美しいですもんね!
大学一年生で台湾、そして重慶へ
はるなトレーナー:次第に中国語の世界にはまりつつある中で、大学一年生で台湾へ、翌年には重慶に留学をすることに決めました。
永田:実際に現地に行かれての印象はいかがでしたか。
はるなトレーナー:台湾への留学は短期間でしたが、日本に対して良い印象を持ってくださってる方も多くて、生活そのものもしやすかったですね。中国語の力がぐっとついたのは、重慶留学時代です。やはり現地に行くと実践で中国語を使う機会に恵まれるので、運用力が飛躍的にアップしました!
永田:いいですねぇ。留学時代に生きた中国語を浴びまくられたのですね!その当時の学習内容で、工夫されていた点があれば教えていただけますか。
はるなトレーナー:実は…私は、本当に与えられたことをやっていただけなんですよ。なので私の話が記事になるのかなぁって心配になるくらいです。
永田:かっこいい…
与えられたことを、しっかりと
はるなトレーナー:大学に入りたての頃などは、中国語の授業を受けた後は、図書館に行ってその日の復習と次回の予習をしていました。友人が用事で帰っていく中で、ひとり黙々と中国語に向き合っていて。私、結局アルバイトもしなかったんですよね。図書館が恋人みたいな感じでした(笑)
永田:私なんかはつい、いろいろなものに手を出して、結局、器用貧乏みたいになって終わることが多かったのですが。はるなトレーナーのように「コレ」と決めてまっすぐ進まれる姿勢は本当に素晴らしいなと感じます。そのようにストイックになれた理由は何かあるのでしょうか。
はるなトレーナー:それまでの自分を振り返ると、”挫折”が多かったと感じています。高校も大学も、第一志望のところには行けなくて。だからこそ、卒業するまでには、何かひとつ、自分にできることを身に着けて、自分自身の強みにしたいって思っていたのだと思います。学費を出してもらっている両親にも、申し訳がたちませんし。
永田:しみじみ、えらいなぁと思います。
はるなトレーナー:だから、中国語大好き!という気持ちではなかったんですよ(笑)
永田:有言実行できる強さをお持ちですね。
とにかく話すこと
永田:はるなトレーナーが採用されていた学習方法について、教えてください。
はるなトレーナー:とにかく、話す!です。台湾留学の頃は、中国語学習スタート後、まだそれほど経っていないにも関わらず、「私は中国語ができる」なんて思っていました。
それが、重慶に行った後、自信を持っていたはずの中国語への自信が揺らいでしまったんです。「私の中国語が通じなかったらどうしよう」と、臆病になってしまい、なかなか積極的に話しかけたりすることが、できませんでした。
永田:どのように乗り越えられましたか?
はるなトレーナー:重慶への留学後まもなくは、今申し上げた通り自信も持てず、友人などもできず…で不安でした。日本の親に電話をして泣いたりもしました。その時、「自分で決めたことでしょう」と背中を押してもらえて。「そうだった、自分で決めて来たんだった!」と気づいて、そこからはもう、積極的に行動するようになりましたね。
永田:はるなトレーナーは素直な方ですよね。言われたことはきちんとこなし、壁にぶつかってもそこにまっすぐ向き合われて。
はるなトレーナー:そうなのかもしれません(笑)
話す、通じる、また学ぶ、の好循環
はるなトレーナー:積極的に中国語を話すようになってからは、先生方からも中国語を褒められる、というような良い循環ができました。
そうして、気づいた頃には徐々に話せるようになっていました。私は、話さないでいることで生じてしまう負のループを経験したからこそ、恥ずかしくても、自信が無くても、とりあえず中国語を話してみることの大切さを、受講生様にも、伝えていきたいなぁと思っています。
永田:このことは、受講生様とのやりとりの際にも伝えてらっしゃるのですね。
はるなトレーナー:受講生様の背中を押したり、話す機会を作れれば、と思いながらコーチングもしています。ある程度学習が進んだ受講生様とのコーチングでは、なるべく会話練習を入れています。
はじめは話せなくても、逆にそのことが学習継続のモチベーションにもなりますし、前回より「話せている自分」を実感できれば、嬉しいですしね。
永田:コーチングの軸もお持ちですね。
自分のレベルは気にしない。やるべきことは…
永田:はるなトレーナーは、ご自身には、中国語ができるようになった、と感じた瞬間、いわゆるブレイクスルーのポイントはなかった、と仰っていましたが、これはどういう理由からでしょうか。これまでの学習を振り返って、やはり大きく力がついたのは、留学時代だったと思うのですが…。
はるなトレーナー:正直なところ、勉強をしている最中は、その時の自分のレベルをいちいち気にしていないんですよね。目の前にあるものを丁寧にやるのみ、と言いますか。ブレイクスルーというのも、あとから振り返ってこそわかるのだと思っています。気づいたら、できるようになってたということが多いからです。
永田:なるほど、これがブレイクスルーだ!という明確なものは、案外その時にはわからなくて、長く続けるなかでのちのち振り返ったときに、あのあたりかなぁと実感するものなのかもしれませんね。
はるなトレーナー:さらには、できる、できないというものは、主観的なものさしではなく、客観的なものさしではかるのが大切だと思っています。自分はわからない変化でも、周りは気づいてくれるなんてこともあります。
できる、できないという判断はいったん脇に置いておいて、目の前にある課題をこなしていくだけです。もし何かと比較するのであれば、必ず過去の自分と比較することが大事でしょうね。一番最初に中国語を始めたときのレベルと比べれば、必ず伸びていますから。
聴く力向上にむけた具体的TO DO
永田:听力(リスニング力)についてうかがいます。はるなトレーナーが今、中国語を耳にされるときは、日本語に変換されたりしていますか?脳内でどういったことが起こっているでしょう。
はるなトレーナー:以前は聞こえた中国語を日本語に変換していましたが、徐々にそれがなくなり中国語を中国語で理解するようになりました。
永田:ずばり、そうなるまでには何が必要だとご自身で感じられますか?
はるなトレーナー:中国語を日本語訳せずにそのまま聞こう、という意識づけをした、ということが理由のひとつに挙げられます。
永田:意識づけを!日本語につい直してしまいそうな時に、脳内でストップをかけて中国語で聞こう…という意識づけを、きっと高速でされていたのでしょうね!おそらく相当量の中国語をインプットされる中で、訓練されたんだろうと推察します。
はるなトレーナー:後は、あとは、やはり知っている単語の量を増やす、ということですよね。それらが土台になると思います。私自身、まだまだ中国語は学ぶ必要がある、と感じているので、これからまた学校に通おうかなと思っているんです。
永田:素晴らしい。きっとこれからも、ずっと学び続けられるんでしょうね。ずばり、ご受講生様の听力が向上するために、中国語を、日本語を介さずそのまま理解するために、何を、どれぐらい続ければいいなど、アドバイスがあれば教えていただけますか。
はるなトレーナー:とてもシンプルなのですが、中国語を聴き続ける!ということですね。実は先日コロナにかかってしまったのですが、その際に1週間ほど中国語に触れないという期間があったんです。療養期間があけて同僚の中国語を耳にしたとき、「あれ、何を話しているかわからない!」って感じたんですよ。
永田:なんと!
はるなトレーナー:早口になってない!?って思わず同僚にも尋ねました。耳ってすぐに忘れてしまうので…。どのくらいの時間か、などは人それぞれかと思いますが、とにかく毎日、中国語を耳にしてほしいと思います。
永田:私も肝に銘じます!
勉強を続けていると、自分がどの程度成長しているか気になるもの。つい周りと比べて焦ったり…ということも、あるかもしれません。そんな時こそ、はるなトレーナーがインタビュー中におっしゃった「客観的なものさしで自分をみる」ことが、長く中国語学習を続けるうえで、大事かもしれません。
客観的なものさしとして使えるものは、HSKなどの試験がありますね。そして、もっと簡単なもの、それは、以前自分が使っていたテキストを眺めることです。
いま、HSK4級を目指している方は、2級の単語を聴いてみてください。楽に理解できるようになっているものが多いことに気づくはず。時間がないとき、レベルのハードルをぐっと下げて、昔の教材を使うということもおすすめですよ。
記事をお読みいただきありがとうございました。
中国語ゼミ読者のみなさまは、
・ネイティブとの会話を楽しみたい
・仕事で中国語を使えるようになりたい
・HSK、中国語検定に合格してキャリアアップしたい
・ドラマや映画を字幕なしで楽しみたい
・旅行で使える中国語を身につけたい
などなど、夢や目標をお持ちだと思います。
そんなあなたにお願いがあります。
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