フルーエント中国語学院:トレーナーインタビューVo.5

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フルーエントマンツーマンコースの中で、ご受講生の中国語学習に伴走するトレーナー。普段学習のサポート役として活躍する彼らですが、トレーナー自身はこれまで、どのように中国語の勉強を積み重ねてきたのでしょうか。

トレーナーとひとことに言っても、中国語との出会いや、勉強の期間、方法などは人それぞれです。 5回目となる「おしえてトレーナー!ぶっちゃけ听力、どうやって鍛えたの?」の連載記事でも、トレーナーにお話を聞きながら「どのようにして中国語を学び、その力をどう向上させてきたのか」という過程を、特に「听力=リスニング」という観点にスポットをあて、徹底深堀りします。

トレーナーそれぞれが実践してきた具体的な学習方法を検証することで、中国語が聴きとれるようになるまでの具体的な段階、どのような過程を経るのか、そして、外国語を学ぶ上で大切なマインドセットなどもあわせてお伝えしたいと思っています。

ぜひ、ご自身の学習の参考にしてくださいね。それでは、5人目のトレーナーをご紹介します。

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Vol.5 Sトレーナー

中国に対するフラットな視野

永田:ご主人のお仕事がきっかけで、中国生活をスタートされたSトレーナーですが、駐在することが決まった当時の気持ちや様子をお聞かせください。

Sトレーナー:とにかく英語で挫折した、という思いがあり、また、それまで海外との縁もなく、中国への転勤話も初めて聞いたときは正直「面倒だなぁ」くらいに感じていました。ですが行かない理由もなくて、当時勤めていた仕事も辞め、夫とともに蘇州に向かいました。渡航前には半年間、日本の中国語教室にも通ったりもしたんですよ。

永田:「行きたくて行ったわけではない。」というのが、Sトレーナーの当時の正直な思いだったのですね。

Sトレーナー:そうですね。とはいえ、「行きたくない!」といったネガティブな気持ちもありませんでした。

永田:偏見などもなかった、と。

Sトレーナー:そうです。中国に対して、特に悪いイメージを持っていませんでした。私にとっては行く先が中国であっても、別のところであってもそう大差なかったんです。「日本以外であれば、どこも一緒」というような感覚で。海外に対する明確な印象を持っていなかったのかもしれませんね。

永田:とってもフラットです!

Sトレーナー:ところが、行ってみたらとってもおもしろかったんです!私が住んでいた頃の中国というと、生活スタイルや経済も変化の最中にあって、活気がありました。いわゆるニーハオトイレにも入ったことがありましたし(笑)日本との違いに驚くこともありましたが、“ごちゃごちゃした感じ”がまた、楽しかったですね。

永田:中国に住むとトイレに関するネタは、いろいろ増えますよね!私も「何か事件でもあったのか?」というくらい壁がぼろぼろに壊れたトイレに入った思い出があります…。

渡航前に日本で通われた語学学校のことや、蘇州にいらしたときの学習方法などについて教えていただけますか。

Sトレーナー:渡航前の半年でピンインなど発音の基礎を押さえて、初級の教科書は終わらせていたんです。でも実際に現地に行ったら、マクドナルドで注文さえもできなかったんですよ。

永田:それはなぜだったのでしょう。

Sトレーナー:話す、聴くの実践練習まではできていなかったですし、そもそも自分の中国語に自信もなかったので。早いスピードで話されると、もうお手上げでした。

永田:蘇州に行かれてからは、蘇州大学に通われたのですよね。

Sトレーナー:外国人向けのクラスに通いました。授業は午前中でしたので、午後は街へ繰り出していろいろな場所に行きましたよ。

永田:お聞きしているだけでとってもワクワクしてきます。

Sトレーナー:素敵な赴任ライフでした。

とにかくやめない。自分のペースでコツコツと。

永田:はじめて蘇州にいらした時には、お店での注文も充分にはできなかったとおっしゃっていましたが、勉強を続けられる中で変化はありましたか?

Sトレーナー:2年が過ぎる頃のレベルは、当時のHSKの初級がなんとか受かるぐらいだったと思います。私はかなりゆっくりとしたペースで勉強していたので、それほど大きな伸びもありませんでした。試験もまったく受けていなくて、日本に帰ってきてからはじめて受験したくらいです。

永田:そして、3年後に蘇州へ再渡航されたんですよね。

Sトレーナー:そうです。そしてまた、同じ大学の同じクラスに通いました。3回、繰り返し受けた授業もあります。

永田:同じ授業を三回!それだけ復習ができると、内容もしっかり定着しますね。

Sトレーナー:私のように、それほど記憶力に自信がない人でも、「このくらい繰り返せばできるようになるんだな!」という実感を持つことができました。私はとにかく聴きとりに自信がなくて、あるとき、「よし今期は頑張ってみよう。」と思い立ち、聴きとりクラスを取ったことがあったんです。はじめは先生に苦笑いされるほど聴きとれない生徒だったのですが、それが、学期が終わる頃には「ラジオの音が聞こえてくる」「先生が尋ねている質問事項が理解できる」ようになっていて!先生もしみじみ、「上達したね 。」と褒めてくれました。続けていれば、何とかなる時がくるんだなぁと心から思いました。

永田:自分自身に対する自信になったのですね。

Sトレーナー:その経験が私にとっては喜ばしいものだったのでしょう。そのあとは「じゃあ試験も頑張って受けてみようかな。」なんて気分にもなって。二回目の赴任の最後の頃には、HSK6級合格を目指して模擬試験のリスニングを毎日欠かさず聴いていました。

永田:毎日続けられたというのは、やはりすごいなぁ。その他には、どんな学習をなさっていたのですか。

Sトレーナー:たとえば、中国語表現に慣れるため、授業の前には予習として、テキストにある1つの課の全文をノートに書き写しました。それに意味や文法、ピンインなどを書き入れて、文章全体を把握するよう努めたんです。

Sトレーナーの勉強ノート

永田:もういちど、教科書を作りなおすイメージですね。

Sトレーナー:そして、授業に出たあとは先生の解説を聞きながら、ポイントを押さえて、それらを書き込みました。語彙を増やすための単語暗記については、小さめの単語帳を作成して(中国の子どもたちが使う小さめのノート)、縦に折って自主テストしていました。

永田:地道な努力です…!

Sトレーナー:リスニングに関しては、さきほど少し話しましたが、HSK5級や6級の音声を繰り返し聞きながら答えを考えるという練習をしました。ここで一番、力がついたと感じます。難しい内容であれば、数十回聴き続けたこともありますし、これらにより、集中して聞くポイントを推察し、ネイティブの話す速度にも、対応できる耳が育ったと思っています。

今だからわかる、中国語を学ぶ上で大切なポイント

Sトレーナー:気づけば、バスの中で隣に座った女の子と環境問題について話すことができるくらいにはなっていました。

永田:大きな変化ですね!!

Sトレーナー:中国語学習に対してそれほど強いモチベーションがない人であっても、また、学習ペースがゆったりとしたものであっても、続けていれば、ある一定レベルにまで到達することがきっとできる。私はその、良い見本だなと自分で思っています。確かに私の学習ペースは総じてゆったりとしたものでしたが、同時に、ある一定期間においては集中して取り組んだ、という経験もあります。その時には語学力がぐっと向上することも、身をもって知っています。

永田:両方経験済み、という強みですね。

Sトレーナー:頑張った時の自分と、ゆるく進めている時の自分。その違いや、頑張ればこうなる、このくらいのペースで進めればこのくらいまではできるようになる…などの見通しも、自分で立てられるようになりました。ゆるく続けていた時代も、興味を途切れさせず、とにかく長く続けられていたという点で、大切な時間でした。

永田:当時を振り返って、今だからこそできる、そんなアドバイスはありますか。

Sトレーナー:まずは何と言っても声に出す学習。これが大事です。実は私は当時、声に出す練習というのをほとんどやってこなかったんです。現地にいるのに、たいへんもったいないことでした。

2つ目は、とにかくピンインを全部覚えること。408あるピンインを、まずは瞬時に読めるようになるといいですね。 3つ目は、美しい発音を心がけること。どうやったら美しく発音できるんだろう?ということを研究するなかで、音をしっかり聴く癖がつき、初めは聴きとれなかったものも、少しずつ聴こえるようになります。

永田:なるほど…!どれもシンプルかつ、本質的なものばかりだと感じます。

Sトレーナー:そして、どういう時期にどういう力を重点的に強化するか?をしっかり意識することが大事です。例えば、ピンインを覚えてすぐのときに、日本語から中国語への作文を勉強しても、正直、あまり高い効果は見込めないかもしれません。一生懸命書いても、中国語らしくはならない。日本人の頭で考えていますからね。そうならないためにも、まず中国語表現をたくさん知る(中級ぐらいまで)こと。そこから日本語からの中作へ…という風に段階をふむのが妥当ですね。

そう、それぞれの学習段階には、その時点に応じた優先すべき学習内容があります。初級はピンイン。中級までは中国語の表現に慣れる。そして、上級では、覚えた表現を使えるようになる練習!という風に。そんなやり方で進めていくと、力がついていきます。

永田:そういう流れの中で学習を捉えることができると、「あぁ私は作文ができない。」と焦ることもなくなる気がします。今の時期はとにかく表現に触れる時期だから、と。

Sトレーナー:そうですね。そして、ある程度蓄積ができていくと、なかなか伸びが実感できないという段階へ入っていきます。そんな時は、とにかく続ける、触れる。読むことが大事だなと思っています。

永田:自分の学習段階で必要な学習は何か、見失わないことがポイントですね!

Sトレーナー:ここまでお話したことは、自分自身がやってこなかったからこそ(笑)わかる事柄です。「私はいつまで経ってもできないんだ!」とあまり追い詰めなくても、ゆっくりでも、大丈夫だよと思っています。

永田:ぐっとくるメッセージです…。

あとがき

Sトレーナーとお話していると、中国語に向き合うスタンスの冷静さを感じました。「受講生さんを見ていると、これをすれば、これができるようになるよ、というのが、わかるんです。」とおっしゃったSトレーナー。自分自身の体験から、効率的な学習の進め方を一般化して捉え直すことができる、Sトレーナーならではの言葉だと感じます。

学習を続けるにあたって、目標を持つことは必要でしょうか。 「ぜったいにこうなりたい!」という強い意志があることは、習慣化する上で大きな力となります。が、時にそれが執着になって、「できない自分」に辟易としたり…これは永田本人のことでもありますが、Sトレーナーのように、自分の学習段階を冷静に把握して、「今必要なこと」に取り組み続けることさえできれば、ある時に必ず一歩、進める自分になれるのだろうなぁと思いました。

「ゆっくりでも、やめないなら大丈夫。」勉強をするなかで少し辛くなったとき、Sトレーナーの言葉をぜひ思い出してくださいね。

 

フルーエントからのご提案~学習のTips~

とにかく語学は継続が第一。今回のSトレーナーのお話からも改めてそのことを感じます。では、「続ける」ためのひと工夫にはどんなものがあるでしょう。フルーエント学長の三宅は「意志に頼らない仕組み作り」が肝要と言います。

◆頑張らなくてもできることだけする(熱が出ようがやりが降ろうができることのみ、5分だけ、と決めて、そのかわり何が何でも毎日する/課題のハードルを低く設定する…等)

◆やらざるを得ない状況に自分を置く(常にHSKなどの試験が申し込んである状況にする)

いろいろな方法があるかと思います。 皆さんの生活においては、どういったやり方が合いそうでしょうか。皆さん自身の方法をぜひ考えてみてくださいね。

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

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中国語ゼミ編集部

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編集部のスタッフはの在住地も中国・日本・ヨーロッパと様々です。フルーエント中国語学院(https://fluent.asia/tsushin/)の
現役トレーナーも執筆しています。ゼロから中国語の勉強をスタートさせて、HSK6級や旧HSK7級を取得した上級者だからこそわかる、
効率的な勉強法や挫折しないためのコツをお伝えします。
今やどこでも学習できる時代!中国語や中国文化に興味ある仲間を増やすことが私たち中国語ゼミの願いです!

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