フルーエント中国語学院:トレーナーインタビューVo.2

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フルーエントマンツーマンコースの中で、ご受講生の中国語学習に伴走するトレーナー。普段学習のサポート役として活躍する彼らですが、トレーナー自身はこれまで、どのように中国語の勉強を積み重ねてきたのでしょうか。

トレーナーとひとことに言っても、中国語との出会いや、勉強の期間、方法などは人それぞれです。

2回目となる「おしえてトレーナー!ぶっちゃけ听力、どうやって鍛えたの?」の連載記事でも、トレーナーにお話を聞きながら「どのようにして中国語を学び、その力をどう向上させてきたのか」という過程を、特に「听力=リスニング」という観点にスポットをあて、徹底深堀りします。

トレーナーそれぞれが実践してきた具体的な学習方法を検証することで、中国語が聴きとれるようになるまでの具体的な段階、どのような過程をへるのか、そして、外国語を学ぶ上で大切なマインドセットなどもあわせてお伝えしたいと思っています。

ぜひ、ご自身の学習の参考にしてくださいね。それでは、二人目のトレーナーをご紹介いたします。

(取材:中国語ゼミ編集部 永田 )

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Vol.2 さおりトレーナー

転機を活かして中国語をリスタート!

永田:さおりトレーナーは、ご家族の中国(上海)駐在という転機を得て、学習をスタートされたのですよね。

さおりトレーナー:そうです。とはいえ実は、それまでにも、中国語の勉強をしていた時期はあったんです。でも続かずに途中でやめてしまって。

永田:そうだったんですね!

さおりトレーナー:結婚前に何度か中国を旅行して、「中国語って楽しいかも」と思ったんです。それで、仕事帰りに友人と語学学校にも通ったんですが、最初の発音の段階で「やりたかったことと違う!」と思ってしまって。その当時は、声調がどれだけ大切かということも、わかっていませんでした。その後、駐在が決まったときも「上海だったら英語が通じるだろう」と淡い期待を抱いていたんです。が…まぁ見事に通じない!

永田:上海でも!

さおりトレーナー:私たちが住んだのは日本人が多く住むエリアで、マンションもいわゆるサービスアパートメント。直接、中国の方と中国語でやりとりする場面はそう多くはありません。実際、10年近く現地で過ごしていても、ほとんど話せないという人もたくさんいました。できないならできないで過ごせるんですが…。とはいえやはり、まったく中国語が使えないというのは不便でした。買い物に行くにしても、携帯電話の設定をひとつするにしても、たいへんでした。

永田:現地に住めば、自然に語学ができるようになるというのは、あり得ないことですよね。

さおりトレーナー:ええ、そう思います。

永田:そんな中でさおりトレーナーは、「語学をやろう」と決意なさった。そこに対する想いは何か、お持ちだったのでしょうか。

さおりトレーナー:そうですね。当時、子どもは幼稚園に通わせていて、朝から午後3時頃まで、自分の自由な時間が持てたんです。まずはその時間を有効に使わないと!と考えました。

永田:確かに。

語学学校時代の失敗と、初学者向け学習のポイント

さおりトレーナー:上海は多くの語学学校があるので、その分、教え方のクオリティも千差万別です。幸い、数あるスクールからリサーチする中で、「ここは!」という場所を見つけることができました。良い学校に出会えたのは幸運でしたね。 ただ、ひとつだけ後悔している点があって。それが、発音を「中国語と英語で教わってしまった」ということ。日本人から基礎発音を習っていたら、その後の習得過程も全く変わっていたなという実感があります。

永田:舌の位置はここだよ、というようなことを学ぶ際も、細かなところがニュアンスでしか理解できなかったりするのでしょうか。

さおりトレーナー:そうなんです。先生が発音する音を聴いて、「その通りに発音してください」と言われても、自分ではやっているつもりなんですが、やっぱり微妙に、違う。

ただどこが違うとか、どこをどうすれば先生と同じ音が出るのかが、わからないんですよ。先生もあんまり細かくは指摘されなくて、何となく合っていたら「好、好」といって進めてしまう(笑) ピンインや声調のチェックも、ひと月くらいで終わりました。

永田:その学校は、駐在期間通して通われたのですか。

さおりトレーナー:そうです。はじめのひと月は毎日、その後は週3のペースで通いました。文法と、口語の授業を取っていました。

永田:徹底的に学ばれましたね!

さおりトレーナー:最後あたりはお局状態でした。「まだいるの?いつ日本に帰るの」なんて言われて(笑) さらに学びを深めようと大学に進まれる方、もう充分と辞めていかれる方いろいろでしたが、私はその学校の先生と相性がよくて、ずっと続けました。今もWechatで、レッスンを受けているんですよ。

永田:帰国後も通して学び続けられていて、素晴らしいですよね。

さおりトレーナー語学はやはり継続ですね。これは間違いなく、語学習得のための秘訣のひとつです。とはいえ、もう今は勉強というより、趣味として続けている感覚です。

永田:さおりトレーナーのように、駐在生活のなかでそれほど語学学習に時間を割いてらした方は多かったですか?

さおりトレーナー:いえいえ、当時はかなり浮いていましたねぇ…。

永田:そうかぁ(笑)

心がワクワクする原動力

さおりトレーナー:当時、HSKなどの試験を受ける気はあまりなかったんです。でも、言葉の勉強をあれだけ熱心に続けていた理由は、「中国語ができたら、いったい世界中のどれだけの方と話せるようになるんだろう!」という、壮大な夢、ビジョンを持っていたからなんです。

せっかく学ぶなら簡単な単語だけではつまらないし、会話の中で成語(四字熟語)を交えて驚かれたりすると楽しかったり。そういう楽しさ、ワクワクした気持ちがあったから、続けていたんだと思います。

こちらがさおりトレーナーの1日のスケジュールです。

 

永田:ここからはさらに詳しく、当時、実践されていた学習法や工夫点などをお教えいただきたいです。

さおりトレーナー:いちばん仲良くしていた台湾人のママ友がいるんですが、よく彼女のお友達の集まりに呼んでもらっていたんですよね。その時はもう、耳を特大にして参加していました。とにかく実践あるのみで必死に聴いて、わからない単語が出てきたら、逐一「今の何!?」って質問して。会話力に関してはとにかく実践あるのみ!です。家に帰ってもテレビをつけっぱなしにして過ごしていました。

永田:さおりトレーナーは、「聴きとれるようになった!」という、明確な瞬間はなかったと振り返っておられますが、ご自身の中国語力に関して、駐在当初と帰国の頃とでの違いは、何か感じられましたか?

さおりトレーナー:会話など、特に意識をせずに、理解できるようになっている部分は増えたと感じましたね。

永田:それってすごい違いです。

さおりトレーナー:比べると、格段にできるようにはなっているんですけどね。「自分はできるんだ!」という実感は、あるかと問われると…自信はあまりないんです。

永田:過去と比較してはじめて、自分の成長がわかる、という感じかもしれないですね。もしかすると、さおりトレーナーご自身の中で「聴きとれる」レベル、ハードルの設定が高いのかもしれません。実は私自身、「一言一句、漏れなく聴きとれて初めて“聴きとれる”と言える」と考えている節があるなと思っていて。

さおりトレーナー:確かにそれはあるかもしれませんね。でも考えようによっては、リスニング力ってあくまでコミュニケーションのための力。一言一句聴きとれている必要が、果たしてあるかと考えると、そんなことないな、と思います。聴きとれないところではなく、聴きとれるところをつまみあげるのが大切かもしれません。

永田:聴きとれないものに出くわすたびに、「あぁだめだった…聞き取れなかった…」なんて思っていたら、しんどいですよね。

さおりトレーナー:そして、聞き取れないところって、話の中においてあまり重要な点ではなかったりしますし。

失敗を恐れない。これ一択

永田:「話す」という観点で何か工夫された練習法などありますか。

さおりトレーナー:「啊 ?」と言われようが、「什么?」と言われようが、気にしない!恥ずかしがってたらだめですよね。

永田:いくつか、実践の様子などシェアしていただければ嬉しいです。

さおりトレーナー:レストランで「メニューをください」と言いたかったので、しっかり練習していったのにもかかわらず、いざ口にしたのは「词典」。その時はお店の方に大爆笑されましたよね。「店には辞書はありません」って。練習してもそんなものです。 タクシーで遠回りされてしまった時は、戦いましたし。

永田:それはすごい!(永田は怖くてあきらめた人です)

さおりトレーナー:熱意と思いあってこそです。外国人なんですから、完璧な中国語なんてそもそも話す必要なんてないんです。

直読直解の真理!音を“イメージ”につなげるべし

永田:さおりトレーナーは、多読もされていたんですよね。

さおりトレーナー:わからないところは都度、辞書を引きながらのペースでしたので、一週間に一冊程度読み続けました。日本人作家のものであれば読みやすいですし。

また、書くトレーニングの一貫として、長文の起承転結を中国語でまとめるということもしていました。要約ですね。書いたものを先生にチェックしてもらって、楽しかったです。

永田:6級の写作部分の対策になっていますね。

さおりトレーナー:そうですよね。私は長文を読むとき、その情景が頭の中で思い描かれるんです。実はこれは、リスニングの時も同じ。流れてくる音声が頭の中で動き出すっていうか…。

永田:え!すごいです!音が流れてきたときに、概念がイメージ化できているってことでしょうか!音声が、映像をともなって頭の中で動く…!

さおりトレーナー:うまくは説明できませんが、イメージとつなげるということですね。リスニングの際は細かなことを気にせず、大まかなストーリーをつかむようにしています。目にする長文・耳にする音をイメージ化する。

私はもともと読書が好きで、子どもの頃もよく、小説を読みながら頭の中で空想したんですよね。「おじいさんがいて」っていう箇所にきたら、ひとりのおじいさんのイメージを思い浮かべながら読み進める…。おそらくこういった過去の読書経験も、この習慣に大きく影響していると思います。

永田:なるほど―!!さおりトレーナーのイメージ化、受講生さんの日々の学習に活かせないでしょうか…!?

さおりトレーナー:例えば、リスニングする際、単に音としてだけ捉えるのではなくて、「漂亮的女生」って聴こえてきたとしたら、いかにもキラキラした女性をイメージすると、頭に入ってきやすいかも?

永田:すご-い!!「漂亮的女生」を「美しい女性」として“日本語”を介すのではなく、あくまで「キラキラのキレイな女の人」をイメージとして捉え理解する。音と概念がつながったら、いわゆる中国語脳を鍛えることができると思います。

よく聴き、よく話す

永田:最後になりますが、聴力はじめ、中国語を上達させるにあたって、さおりトレーナーは何がいちばん大切だと思われますか?

さおりトレーナー:もうこれは、よく聞いてよく話す。簡単にいうと、これに尽きるかな。街中でも、もし中国の方を見かけたら、積極的に声をかけるのもありだと思います!

永田:私も、店員さんで中国の方がいらしたら声かけます。

さおりトレーナー:いいと思います!でもこちらが中国語で話しかけても、相手は日本語で返されたりするんですけどね(笑)

永田:その時は失敗を恐れず、が大切ですよね。

 

あとがき


転機に際して、その都度、自分の興味関心を軸にやるべきことを選択してこられたさおりトレーナーのお話でした。

お話の内容から、さおりトレーナーがもともとお持ちの日本語に対する高いセンスと読書経験が、中国語学習にも活かされていると感じました。

特に、音とイメージ化のお話。単語を覚える時、中国語の単語にひとつの日本語訳を対応させるだけではなく、あくまでその中国語が表す“もの”や“概念”を、具体的な形や音、時には色やにおいも伴って覚えることで、よりしっかりと頭に定着するのではないだろうかと思います。

失敗は恐れるに足らず!さおりトレーナーからの力強いメッセージと、中国語力を育てるヒント、ぜひ皆さんも受け取ってくださいね。

 

フルーエントからのご提案~学習のTips~

フルーエントマンツーマンコースでは、最初の2か月をかけて基礎発音の練習を行います。正しい発音を身に着けるために肝要なのは、しっかり、理屈をおさえること!

普段、日本語を話し慣れているわたしたちがまずするべきは、正しい中国語の音を聴くと同時に、それがどういう舌の動きで、唇の形で、作り出されるのかということを、日本語で理解することが大切です。

お手本の発音と、「なんとなく違う」と感じたときに、どう直せばいいのかを決してあいまいにせず、トレーナーからのフィードバックや見てマネを活用することで解決していってほしいと思っています。

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ビジネスで使えるレベルの会話が出来るようになりたい
・ニュースや映画を字幕なしで読めるようになりたい
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などなど、夢や目標をお持ちだと思います。

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中国語ゼミ編集部

中国語の初心者~上級者向けの学習サイト。中国語の勉強法、検定試験、中国語の表現、中国のビジネスや文化について定期発信。
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編集部のスタッフはの在住地も中国・日本・ヨーロッパと様々です。フルーエント中国語学院(https://fluent.asia/tsushin/)の
現役トレーナーも執筆しています。ゼロから中国語の勉強をスタートさせて、HSK6級や旧HSK7級を取得した上級者だからこそわかる、
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