中国語のローマ字表記(ピンイン)は、日本語のローマ字と似た発音も多く、私(中国語ゼミスタッフMM上海生活5年)は中国へ初めて行ったとき、看板のローマ字表記を何気なしに口に出して読んでいたら、隣にいた友人(当時中国に留学していた)から驚かれたことがあります。
中国語のローマ字表記は思っているより難しくありません。この記事を参考に是非チャレンジしてみてください。
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目次
1. 中国語をローマ字で表記する
ここでいうローマ字とはアルファベット表記のことで、日本語の発音を表す意味でのローマ字とは異なります。
パソコンで日本語を打つとき、外国人に向けて日本語の発音を表すとき、私たちは「ローマ字」を使います。それと同じように、漢字しかない中国語を外国人が理解するために使うのが中国語のローマ字表記である「ピンイン」です。
この章では中国語の名前や住所、パソコンの入力をローマ字(ピンイン)でどのように表記するのかをご紹介します。
1-1. 名前をローマ字表記にする時の書き方
日本人の名前をローマ字で表記する際はアメリカのように名前、名字の順に書き換えますが、中国ではそのまま名字、名前の順番で表記します。また、この時の名前は声調記号なしのローマ字のみで表記するのが一般的とされています。
名前 | ローマ字表記 | |
【日本語の場合】 | 田中 太郎(たなか たろう) | Taro Tanaka |
【中国語の場合】 | 王 丽( Wang Li ) | Wang Li |
1-2. 住所をローマ字表記にする時の書き方
中国語で住所をローマ字表記する場合も名前と同様、声調記号なしのローマ字のみで表記するのが一般的とされています。
中国本土と台湾では表記の仕方が少し異なるのでそれぞれについてご紹介します。
下記の表を参考に比べてみてください。
① | 郵便番号 |
② | 国 |
③ | 省 |
④ | 市/県 |
⑤ | 区 |
⑥ | 街、道の名前など |
⑦ | 番地 |
⑧ | 建物、部屋番号 |
⑨ | 受取人名 |
<※①中国本土は6ケタ、台湾は5ケタの郵便番号があります。
⑥中国本土、台湾共に面している道などの名前が住所に入ることがあります。
⑨中国本土、台湾共に、名前の後に受け取るという意味の「收(shōu)ショウ」を付けると丁寧な感じになります。更に、男性の場合は「先生收」目上の女性は「女士收」を付けるとより丁寧です。
1-2-1.中国本土
まず初めに、中国へ手紙や荷物を送る場合、ローマ字表記だと郵便局員が読めない可能性があるので、漢字で書くことをおすすめします。ただし、日本のAmazonで購入した商品をそのままAmazonから中国へ配送する場合は英語による住所表記が必要となります。一番確実なのは教えられた中国語の住所を書くのが間違いがありません。
エアメールを送る場合は郵便局員の人が分かるよう、目立つところに青か黒文字で「Air Mail」と書きましょう。
中国語で住所を記入する順番は日本とほとんど同じです。
【中国本土住所例】
英語で住所表記する場合も日本同様順番が逆になります。
【中国本土住所英語表記例】
1-2-2.台湾
台湾の住所表記も順番は中国本土とほとんど同じです。
台湾で使われている漢字は繁体字なので住所も繁体字を使います。
【台湾住所例】
【台湾住所英語表記例】
1-3. パソコンやスマホでの中国語のローマ字入力
今や日常生活に欠かせないパソコンやスマホではどのようにローマ字入力するのかも知りたいですよね。
現在販売されているパソコンやスマホには設定で使用言語を追加する機能があり、簡体字、繁体字のローマ字(ピンイン)や手書き入力をすることができるようになります。もともと言語設定の機能が無くてもアプリやソフトをインストールすることで使えるようになります。
2. 中国語のローマ字表記の歴史
現在中国で使われているローマ字表記「ピンイン」は1958年頃から正式に用いられるようになりました。
それまでは「ウェード式」というイギリスの外交官たちの通訳教育のために使われていたローマ字表記が中国国内で広く使われていて、今でも台湾では地名などにウェード式が使われることもあります。ただし、現在は徐々にピンイン表記が一般的となっているようです。
外国人はもちろんですが、中国人でもパソコンやスマホで中国語を入力する際はピンインを使うので、ピンインでのローマ字表記は生活に欠かせないものとなっています。
まとめ.中国語のローマ字表記の重要性
中国語のローマ字表記について参考になったでしょうか?外国人が中国語を学ぶ上でローマ字表記であるピンインは必要不可欠です。是非中国語のピンインを覚えて、ビジネスや中国人とのコミュニケーションに役立ててください。
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