中国語参考書の選び方とおすすめ6選【初心者向け】

◇中国語の勉強法
  • 中国語の参考書を買いたいけれど、どれが自分に合っているか分からない。
  • 初心者が効率的に、無理なく学べるものを知りたい。

中国語の教材選びに迷うあなたへ。今回の記事では、【初心者向け】参考書選びのポイントと、中国語ゼミが厳選したオススメの参考書をいくつか紹介します。

いずれも学習に役立つものばかりなので、ぜひ教材選びの参考にしてくださいね。

[onclick_txt02]

1. 背伸びは禁物!やさしいものを、徹底的に繰り返そう

失敗しない教材選びで大切なのは、難しすぎる内容のものを選ばないこと。

情報量が多い、専門的など、初心者が取り組むには難易度の高い教材は途中離脱しがちで、知識の定着が進みません。逆に、一読してみて「わかりやすいな」と思えるものであれば、繰り返し使うのも苦ではないでしょう。

内容を丁寧に振り返ることで、結果的に中国語の基礎力が磨かれていきます。

ちまたにあふれる中国語の参考書はいずれも良本です。どれを選んでも誤りにはなりませんが、自分が苦なく続けられるものがどれなのかは人によって違います。

お友達がすすめていても、自分にはまったく合わなかった…なんてことはよくありますよね。

中国語学習のスタート地点だからこそ、実際に現物を手に取って、自分に合うな、と思える参考書を選べるといいですね。

また、中国語の学習が進むにつれて、自分が持っていない、別の教材に浮気したくなるときもくるでしょう。

しかしそこはがまん!いろいろな教材に手を出して中途半端に使っても、中国語の力はなかなか伸びません。

教材を本棚に並べるだけの「コレクター」にはならないように気をつけましょう。選んだ一冊に集中して中国語の勉強に取り組むことが大切です!

2. 中国語力を伸ばす、効果的な学習の進め方

具体的な教材の紹介に入る前に、初心者が知るべき中国語力を伸ばすためのポイントを2つご紹介します。

  • ポイント1 発音と基礎文法で土台づくり
  • ポイント2 単語を学んで中国語のひきだしを増やす

初心者のうちは、まずこの2つを押さえた基礎固めが重要。そのあと、実践力を鍛える練習へと進むのがベストです。

まずは、中国語学習の最重要項目である発音、そして基礎文法を身につけて、実践力につながる単語力を伸ばすことを、初級のゴールにおいてみましょう。

2-1. ポイント1 発音と基礎文法で土台づくり

まずは中国語力の土台づくりに欠かせない発音と基礎文法を学ぶうえで役にたつ参考書を紹介します。

発音は日本人学習者にとって高いハードルのひとつ。だからこそ、自己流のくせがつくまえの初級段階に集中的に練習を積む必要があります。

発音教材を選ぶときのポイントは以下の通りです。

  • どうしたら正しい音が出るのか、わかりやすい解説がある
  • 口の形や舌の位置を表す絵や写真がある
  • 音声がついている(動画があればベスト)

こうしたポイントを押さえている教材がこちら

[itemlink post_id=”50229″]

こちらの本は、唇や舌の動きを写真付きで丁寧に解説しています。「何となくこう」と、感覚で発音を覚えようとせず、具体的な唇の形、息の出し方、舌の位置を理解することが発音習得の近道。

中国語を覚えるのに最大の難関といえる発音。1,600ある発音を徹底的にマスターし、中国語の取得を目指していきましょう。

[itemlink post_id=”50667″]

こちらも、口の形をイラストや写真とともに解説されていて、ひと目で発音が理解できる一冊です。発音練習に聞き取り、ピンインのつづり練習により、多角的に中国語発音を身につけることができます。

***

次は、文法の参考書をご紹介しましょう。

文法と聞くと反射的に「難しそう…」と拒否反応を示す方もいるかもしれません。でも安心してください。中国語学習のスタートダッシュに、難しい文法書は必要ありません!

皆さんが一歩ずつ中国語の山を登る過程で、「もっと知りたい」と感じ始めたらそのときに、内容が高度なものを選んでいけばいいのです。

まずは基本を押さえること。そしてそれら基本文法を何度も繰り返し暗唱するなどして身につけることを大切にしてください。

さて、長くなりましたが、文法書のおすすめはこちらです。

[itemlink post_id=”50907″]

「発音」のあとに「文法」と続く構成で、「発音編」で声調、子音・母音、ピンインを身につけ、「文法編」で基礎文法を段階的に積み上げていきます。文法書として紹介していますが、発音を学ぶ初めの一冊としても、活用できます。

ただし、イラストや写真など、視覚的に発音を知る要素が少ないのが難点。本書はあくまで基礎の文法を学ぶために使うといいでしょう。

文法の説明は45の「文法公式」にまとめて紹介されていて、頭を整理しながらシンプルに基礎文法を覚えていくことができます。文法公式の後には、書き込み式のエクササイズがあり、知識を定着させながら「簡体字」も覚えられます。

1日1項目ずつ進めて1ヶ月少しで終えられますが、1回で終わらせず、できれば何度も繰り返し、参考書を読み込んでください。

ちなみにこちらの参考書、文法項目を使った例文も載っています。一周目で、まずは文法の内容を理解しつつエクササイズをこなし、二周目、三周目…と重ねるなかで、例文も暗記してしまいましょう!

例文はいずれも基本的、かつ実践で使えるものばかり。皆さんが中国語でコミュニケーションを取るなかで役立つ表現がたくさんあります。

文法は「知っている」だけでは意味がありません。「使える」までに文法の知識を定着させることが何より大事。使える文法を少しずつ自分の中に蓄えていきましょう!

2-2.ポイント2 単語を学んで中国語のひきだしを増やす

発音と基礎文法が定着した頃から、少しずつ単語暗記も進めましょう。発音や文法で中国語の土台を作っただけでは、中国語を「話す」ためには不十分。「中国語の表現のひきだしを増やす」ために、単語を覚えましょう。おすすめはこちら!

[itemlink post_id=”50673″]

HSKとは、中国政府公認の中国語テストのこと。皆さんもいずれ受験するときがくるかもしれません。ただ、こちらの参考書、HSK受験するしないに関わらず、単語を効率的に覚えるうえでとても使いやすい一冊なんです。

1~4級で一冊、5~6級で一冊と級ごとでわけられているので、まず皆さんは1~4級までが掲載された方を用意しましょう。

内容はとてもシンプル。見開き左に単語が、右にその単語を使った例文が掲載されていて、「この単語は、実際文章のなかでどのように使われるのか」が理解できます。単語はそれ単体で覚えるのではなく、必ず!例文とセットで覚えましょう!

付属のCDには単語部分のみの音源が入っているので、スマホなどにダウンロードすれば、いつでもどこでも聞きなおすこともできますね。

なお、こちらの参考書、実は公式のアプリもあり、このアプリにはなんと単語のみならず、例文にまで音声がついているんです。アプリをスマホにダウンロードすれば目から、耳から、いつでもどこでも単語練習が可能。耳を鍛えられる最強のアプリなので、こちらもぜひ、チェックしてみてくださいね。

もう一冊、おすすめは以下

 [itemlink post_id=”50805″]

付属のCDを活用し、収録されたおよそ588単語を、聞いて覚えることができます。日常生活で使える表現を中心に、基本的な文型を用いたわかりやすい例文も採用。

また、例文の中国語音声も収録されているので、リスニング力も鍛えることができますよ。

上記は初級編ですが、入門編から始めるのもおすすめです。

[itemlink post_id=”50402″]

2-3. 番外編

初心者の方にこそ手に取っていただきたい「中国語の“学び方”」について網羅的にまとめられた書籍もご紹介しましょう。

[itemlink post_id=”50922″]

フルーエント・三宅学長の書籍でもある本書。今回動画でもご説明した発音練習の仕方だけでなく、より実践的なトレーニング法である「シャドウイング」の仕組みなどもこまかく紹介しています。

HSKや中国語検定といった試験を活用した中国語学習の進め方、そして「継続の仕方」にも言及されていて、本気で中国語を学ぼうと決意された方は一読して損はない一冊です!

中国語学習全体の参考書として活用くださいね。

3. 参考書は読み物ではない!使い倒して、知識の定着を目指そう

ここからは、中国語学習をさらに有意義にするための参考書の取り組み方をご紹介します。

まずひとつめ、繰りかえすです。

発音教材にしろ、文法教材にしろ、参考書は一回だけ使って終わりでは効果はあまりありません!

内容を覚えてしまうほど、何度も繰り返しましょう。

次は、音と文字を一致させる

日本人は、漢字を知っています。漢字からその内容を推測することができる力は、中国語を学ぶうえで大いに助けになるでしょう。ただ、漢字を知っているからこそ、「漢字に頼った理解」をしてしまうことも…。

参考書を読んでいても、例文を目にしても、つい「読んで終わり。黙読して終わり」なこと、ありませんか?

単語ひとつにしても、例文一文にしても、必ず目にした中国語を「声に出して読む」ことを意識しましょう。その際、お手本を聞くことも忘れずに。

こうすることで、音を聞いたときにその音が表す中国語が瞬時に浮かぶようになり、スピーキングやリスニングが楽になりますよ!

最後は、発音はプロにチェックしてもらおう

さきほど、音を聞いて実際に自分でも発音しながら中国語を学び進めようとおすすめしましたが、自分の発音が果たして正しいのか?は自分では判断しにくいですよね。

だからこそ、自分以外の人、できればプロに発音をチェックしてもらうとベター。冒頭にも述べましたが、中国語の発音は、最初の段階で自己流のくせがついてしまうと、直すのに時間がかかります。それだけでなく、発音を間違ってしまうと、相手にも聞き取ってもらいにくく、さらには自分自身のリスニングの力にも影響を与えてしまいます。

学び始めの1~2ヶ月だけでも結構です。発音を指導してもらえる環境をぜひ、さがしてみてください。

よくある質問

ゼロから中国語を勉強する順番は?

ゼロから中国語を始める場合は最初の2ヶ月間、発音(声調・ピンイン)をしっかり身に着くまで勉強することをおススメします。

中国語は発音がとても大切で、声調やピンインを間違えると全く意味が異なったり、通じなくなります。

まずはしっかりと発音を習得しましょう。

発音に関しては以下の記事もおススメです。

参考書を使って独学で中国語を習得することは出来ますか?

中国語の初心者はどんなレベル?

中国政府認定試験であるHSKでいうと、初心者レベルは1級~2級程度かと思います。

「身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができる」レベルで、合格には300語程度の常用単語と文法知識を習得している必要があります。

参考書を味方に、中国語の力をぐんぐん伸ばそう!

今回の記事では、中国語初心者の方にぴったりな参考書、そしてそれぞれの使い方をご紹介しました。皆さんの参考書選びのお手伝いができたらうれしいです!

お気に入りの参考書を見つけて、長く続く中国語学習の心強いおともを手に入れましょう!

[onclick_txt03]

タイトルとURLをコピーしました