中国語は2種類!?地域で漢字、方言、発音が違うから面白い!

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「中国語」と聞くと一つの言語を思い浮かべますが、実は「繁体字」と「簡体字」の2種類があります。

繁体字は台湾や香港で使われ、昔ながらの複雑な形を保っています。一方、中国本土では1950年代に文字改革が行われ、画数の少ない簡体字が生まれました。

私(中国語ゼミスタッフMM上海生活5年女子)は簡体字しか学んでいませんが、香港や台湾の映画や音楽の字幕を見ているうちに、なんとなく繁体字も読めるようになりました。

発音や方言も地域ごとに異なり、中国語は奥深くて面白い!漢字の違いを知ると、さらに世界が広がりますよ。

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1. 中国語の漢字は2種類

中国語の漢字は「簡体字」「繁体字」の2種類。それぞれ使用しているエリアが異なります。具体的に、どこでどのように使われているのか紹介します!

1-1. 簡体字は中国大陸やシンガポールなどで使用

簡体字(かんたいじ)は、中国語で「简体字(jiǎntǐzì)ジィェン ティ ズ」と言います。

本来、中国で使用していた漢字は画数が多く複雑な「繁体字」でした。1950年代、漢字の普及のために中国で漢字簡略法案が成立され、生まれたのが繁体字を簡略化した「簡体字」です。正式には「簡化字」と言います。

簡体字が使われているのは、中国大陸やシンガポール、マレーシアなどです。

以前、中華系の多いシンガポールなどでは独自の簡略化した漢字を使っていたこともありましたが、現在は中国大陸とほぼ同じ簡体字が使われています。

日本でもときどき見られますが、古い建物などで「学校=學校」や「会社=會社」のようにあえて昔の漢字が使われていることもあります。

1-2. 繁体字は台湾や香港などで使用

繁体字(はんたいじ)は、中国語で「繁体字(fántǐzì)ファン ティ ズ」と言います。

英語では「Traditional Chinese Characters(伝統的中国語)」と言われており、中国で長年使用されてきた画数の多い難しい字体の漢字です。

繁体字が使われている地域は、台湾や香港、マカオなどです。

カラオケなどに行くと、中国人歌手が日本の曲をカバーして歌っているものがいくつかありますが、多くは台湾や香港の歌手なので、字幕も繁体字で表示されています。

2. 簡体字と繁体字の違い

2-1. 日本の漢字・簡体字・繁体字をチェック

日本の漢字と、簡体字と繁字体の表記方法を確認してみてください。それぞれ漢字によって、同じ場合と違う場合があり興味深いですね!

日本の漢字 簡体字 繁体字 ※日本の漢字は…
歓迎 欢迎 歡迎 ※簡体字とも繁体字とも違う
興奮 兴奋 興奮

※繁体字と同じ

 

※簡体字と同じ

それぞれの漢字は時代とともに独自の変化を遂げています。中国語を勉強しているうちに「おそらくこの漢字とあの漢字は一緒だ!」など、同じ漢字を予想するのも勉強の楽しみの一つになります。

2-2. 中国語の簡体字・繁体字一覧で比べる

簡体字は、複雑な漢字の画数を減らすために、部首である「偏(へん)」や「旁(つくり)」を楷書化した草書の形が用いられています。現在、約2200文字の簡体字が正式な文字として認められています。

中国語を学習する上でどちらの文字も読めるようにしておくと、中国での旅行や生活も便利で楽しいものになります。簡体字と繁体字の文字一覧表を提供しているサイトがあるのでご紹介します。是非参考にしてみてください。

2-2-1.『どんと来い中国語』

現在は「中国語=簡体字」がスタンダードになっています。日本の中国語の資格試験も簡体字が使用されているので、中国語を学び始める時、まずは簡体字を選ぶと良いでしょう。台湾や香港、マカオ圏で使用するのが目的の場合は、繁体字を勉強しましょう。

2-2-2. 中国語ゼミ『中国語の繁体字と簡体字の違いは?学ぶべきはどっち?』

基本的に2つの文字の読みや発音やピンインは同じです。しかし、日本で発売されている辞書の多くは簡体字が対象です。繁体字の読み方を調べたいときにはネットを利用すると早いですね。

3. 発音の違いは大きい


中国には大きく分けると7つの方言があり、その発音は中国人同士でも聞き取りできないくらいの差があります。

筆者も上海に5年住んでいますが、いまだに上海語はまったくわかりません。台湾で中国語を学んだ友人の話す中国語を聞いたとき、同じ標準語を喋っているのに、少し発音が違うので驚いた経験があります。

3-1. 地方によって「普通话 (pǔtōnghuà)」の発音も特徴的

「普通话(pǔtōnghuà)プー トン ファ」とは中国語の標準語のこと。

標準語にも関わらず、地方によって発音に若干の癖のようなものがあります。

繁体字、簡体字での発音の違いではありませんが、知っておくと便利です。それぞれの地方へ行った際、参考にしてみてください。

台湾などの南の方は「h」を発音しない傾向があります。

普通话 台湾
Shànghǎi
上海
シャン ハイ

Sànghǎi
上海
サン ハイ

北京などの北の方では「アール化」と言い、しばしば語尾に「儿(er)ァー」を付けて話します。

普通话 北京
duōshǎo qián
多少钱?
ドゥォ シャオ チィェン

duō er qián
多儿钱?
ドゥォ ァー チィェン

もっと詳しく方言や発音を知りたい方はこちらがおすすめ

4. オススメは先に簡体字を学ぶこと

中国語ゼミでは、中国語を勉強するなら繁体字よりも簡体字を先に勉強することをお勧めします。

中国語の語学スクールや日本国内で販売されているテキストの多くは、簡体字のレッスンですし、HSKや中国語検定などの中国語の資格試験も簡体字で作られています。

仕事で繁体字が必要であったり、中国の古典を読みたい場合など特殊な場合は別ですが、圧倒的に使用人口の多い簡体字を先に学んでおくと仕事や学習の幅も広がり便利です。

よくある質問

中国語の繁体字と簡体字の違いは何ですか?

簡体字は従来使われていた漢字を大幅に簡略化した文字のことで、中華人民共和国が建国された数年後の1950年代、中国国内で、人々への漢字の幅広い普及が求められるようになり、「漢字簡略化法案」が成立し普及しました。中国本土・マレーシア・シンガポールで広く使われています。

一方、繁体字は中国で長年使用されてきた難しい字体の漢字で、台湾・香港・マカオの中国の漢字簡略化政策が及ばなかった地域で、現在でも使用されています。

中国大陸でも繁体字は通じますか?

中国大陸で使用されているのは「簡体字」ですが、全く同じ漢字や似ている漢字もあるので簡単な文章など前後の文脈など推測して理解してもらうことは可能です。

繁体字と簡体字どちらを学ぶべきですか?

中国語ゼミとしては、圧倒的に使用人口の多い簡体字を先に学ぶことをおススメします。

日本で中国語を学習する際、語学スクールや参考書は簡体字の物が多いですし、HSKや中国語検定などの検定も簡体字が使われています。また、簡体字を習得しておけば、台湾や香港へ行った際も十分に通用します。

まとめ. 中国語の漢字は2種類あるから面白い!

中国語には繁体字と簡体字2種類の漢字があり、それぞれに特徴や魅力があります!

以前、上海で私が一緒に中国語を勉強していたイギリス人留学生のノートを見たとき、すべての漢字が繁体字で書かれていました。「どうして繁体字なの?」と聞くと、「歴史のある伝統的な漢字だし、見た目がとてもきれいだからだよ」と返事があり、そういう目で漢字を見たことが無かった私はとても感心したことがあります。

繁体字は日本人から見ると漢字が似ているので勉強しやすい、簡体字は画数が少なくて覚えやすいなどの特徴を知ると、どちらを勉強するかの答えが見えてきますよね。自分が中国語のどこに興味があるのか考えて、楽しみながら勉強してみてください。

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