中国語通訳の実態とは?〜通訳として活躍する方法、必要なスキルのすべて〜

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「中国語を生かして通訳になりたい!」と思っているあなたへ。今回の記事で、通訳というお仕事の内容、現実、必要なスキルのすべてをお伝えします。

私、ライターHT(中国在住2年、中国の大学に留学中)の周囲の通訳経験者によると、日々スキルアップするために努力し続けているけど、収入が安定しないという声を聞いています。

また、中国で日本語がとても上手な中国人とたくさん出会いました。日本で通訳として活躍している友人もいますが、彼女たちの知識、コミュニケーション能力、行動力は本当に素晴らしいと感じています。

近年のグローバル化、日本企業の中国進出、中国人観光客の増加、インバウンド効果により中国語を使える人材のニーズが高まりましたが、「中国語通訳」の現実は、少々厳しいようです。

もちろん、高い語学力だけで通訳になれるのではありません。通訳のお仕事に興味があるなら、まずは必要なスキルを知ることからスタートしましょう!そして、中国語を使ったキャリアプランについて考えてみてください。

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1. 通訳になるために必要なスキル一覧

通訳になるには、高い語学力はもちろんですが、たくさんの知識やスキルが必要になります。最初にまず、通訳として必要なスキルをみていきましょう。

こちらの動画では、実際に通訳として活躍するフルーエントの中国語講師が、この記事でお伝えする内容を解説しています。併せてご覧ください。

1-1. 高度な語学力を身につける

通訳になるためには、実は特別な資格は必要ありませんが、高度な語学力が必要です。読み書きはもちろん、相手の発言をしっかり聞き取ることも大切。また、場面や場所に合わせて話す内容も違ってきますので、柔軟に対応する能力も身に付けなければなりません。

通訳として国家資格が必要になる「通訳案内士」は、日本へ観光に来た外国人に対して、日本文化や観光地を案内するお仕事です。どちらも高い語学力をはじめ、さまざまなスキルを身に付けなければなりません。

通訳レベルの高度な中国語を身につけるには、まずしっかり基礎を固めることが大切ですね。

中国語には、同じ単語でも異なる発音(ピンイン)や声調(四声)があります。日本語にない中国語の発音をマスターするのは、はじめは少し大変かもしれません。ですが、私たちは、日ごろ「漢字」を使っているので、中国語はマスターしやすい言語といわれています。日本語と同じ意味を持つ中国語もたくさんあります。 

さらに中国語は、一つの単語に4つの声調(音の変化・上がり下がり)があり、正確にはっきり話さないと相手に伝わりません。(そのため、中国人は日常的に声が大きくなってしまうのです。)

・そもそも中国語の「ピンイン」って何? 高いレベルの中国語を身に付けるには、正しいピンインをマスターすることが第一歩。ピンインの基礎、正しい発音を短期間でマスターする方法はこちら『中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説』から!

・約10分の動画で学べる!大人の日本人が簡単にマスターできるコツが分かる!動画で解説しています。『中国語ピンインマスター!実践トレーニング

・通訳レベルの高度な中国語を身に付けたいあなたへ。無料オンライン講座で今から基礎を固めましょう!

1-2. 中国の文化や歴史にも精通する

中国語を生かして通訳になりたいと考えているなら、日本とは違う中国の文化や歴史も知っておきましょう。コミュニケーションで大事なことは、”相手を理解”すること

中国と日本ではマナーやあいさつ、意思表示の仕方にも大きな違いがあります。

例えば、手を使って1~10の数字を表す方法。日本では指を1本立てれば「1」の意味になり、「6」を示すときは片方の手で5本指を立て、もう片方の手で1本指をプラスして表現します。このように、1~10の数字を両手で表しますが、中国では両手を使いません。片手のみで1~10の数字を表すことができるのです。数字の「6」を示すときは、片手で小指と親指を立てれば「6」という意味になります。

また、通訳は中国の長い歴史と文化に対する深い教養だけでなく、現在の中国人のマナーや特徴も知っておかなくてはなりません。食事なども日本と違うマナーがあります。

中国人のマナーや特徴は、以下の記事で詳しく紹介しています。
中国人のマナー、特徴、性格、歴史…通訳になるなら、リアルな中国人の姿を知って中国人とのコミュニケーションを楽しむ気持ちも大切です。『中国人と楽しく付き合うキーポイント!

1-3. 母国語の能力を高める

通訳のお仕事には、母国語つまり日本語の高い能力も必要です。通訳は、相手や場面によって言葉を使い分けなければなりません。ビジネスシーンでは、政治や経済など専門用語の知識を身につける必要があります。一方、パーティーなど楽しい場所ではジョークを加えたり、堅い表現を避けるなど、TPOに合わせて話す内容も全然違いますよね。そのため、豊かな表現力と専門用語の知識が大切になっていきます。

では、どのように日本語力を高めていけばよいのでしょう。

それは毎日、日本語に「触れる」、「読む」ことです。小説を開くと、今まで知らなかった豊かな表現と出会うことができます。新聞や専門雑誌には、流行の言葉に触れることができますよね。

このように、日々意識して日本語に触れているだけで、語彙力がアップし、日本語力も自然と上がっていきます。

「読む」だけでは、しっかり身についているのか不安になるはずですので、読んで学んだ日本語力を、実際に友人などに日本語や中国語で話し、アウトプットするとより効果的ですね。

1-4. 頭の回転の速さ

通訳にとってもっとも大事なことは、相手の話を聞いて瞬時に理解し、相手へ伝えること。場面によって、さまざまな通訳の方法があるので、それに合わせた通訳をしなければなりません。知らない言い回しや単語が出てきても、迷っているヒマはありません。実際、ネイティブの会話は自分の想像以上に速く、中国語は多くのピンイン(発音記号)、声の音の変化(声調・四声)があるので、聞き取りにくいのが本音。そんな言葉と言葉をつなぎ、会話をサポートするのが通訳のお仕事です。ネイティブの発音や単語の処理能力瞬時の表現力を身に付けなければなりません。

通訳レベルの中国語をマスターする第一歩は、何より「正しい発音」!本気で中国人と同じ発音になりたい方は、こちらの教材で学べば大丈夫。正しい発音が身につくと、自然と頭の回転も速くなっていきますよ。発音特化型教材「見てマネ60」

1-5. 中国で柔軟なコミュニケーション力を磨く

中国語 通訳

これまで、通訳にはハイレベルな語学力や頭の回転の早さが必要とお伝えしてきました。それぞれのTPOに合わせた会話のレベル、表現力が違うことも理解されたかと思います。

その他、通訳に必要な力は、柔軟なコミュニケーション力と、中国の知識を深めること。それらの力を磨くためには、本場で生活してみることが近道です。

ネットで調べただけでは、生の中国文化やリアルな中国人のマナーは体感できません。実際に中国へ行き、中国人と会話をすることでネイティブの発音にも慣れ、徐々に柔軟なコミュニケーション力が身につきます。

通訳は、相手の話を聴き、相手を理解することが大切。仕事では、中国人との交流が主になるので、まずは相手の目を見て話をしっかり聴き取る訓練をしてみましょう。そしてすばやく理解することですね。

中国人はフレンドリーな人が多いので、聞き返しても怒られることはありません。まずは分かるまで聞き返し、しっかり話の内容を理解する練習をしてみましょう。

1-6. 好奇心を持ってポジティブに考える

本場中国で生活することが重要とお伝えしましたが、いますぐにはなかなか難しい…という人が多いかもしれません。ですが、今後「世界を相手にお仕事をする」と考えたら、少しワクワクしませんか?

中国語を生かした仕事をしたいなら、常に好奇心を持って行動することが大切です。困難なことがあっても、自分の力を信じて夢を諦めないこと。まずは、日々ポジティブな気持ちでいることですね。

中国人こそ、ポジティブな気持ちを持つ人種だと言えます。中国に行くと、日本で出会えないような人がたくさんいて、毎日新しい発見があります。

今まで中国留学への一歩が踏み出せなかった人、これから中国語を学び大きく羽ばたきたい人へ。短い期間でも留学できるコースがあります。ぜひ本場の生活を経験してみることをおすすめします。

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1-7. 日本語が上手な中国人と戦える力

中国には、通訳になる夢に向かって日本語の勉強を頑張っている方がたくさんいることをご存知ですか? 中国人は日本語上達のスピードがとても速いです。「早く日本語通訳のお仕事に就きたい」という決意が、日本語を早く身につける力となっています。

また、中国人は行動力とコミュニケーション力も素晴らしく、一度決めたらそれを叶えるまで、ひたすら努力し続ける忍耐力もあります。中国語の通訳を目指す時、このような志の高い中国人がライバルとなります。中国人に負けないように日々勉強を重ね、コミュニケーション力を磨き、前に進んでいかなければなりません。

通訳の仕事のひとつ、外国人観光客の旅行を日本人ならではの知識でサポートする「通訳案内士」について解説!
中国語の通訳ガイドが足りない!「全国通訳案内士」試験合格への第一歩

 

2. 通訳で活躍するためにすべきこと

高い語学力をはじめ、さまざまなスキルが必要になる中国語通訳。国際化が進んでいる現代で通訳として活躍するために、具体的にどんな行動をするべきか?を解説します。

2-1. 中国に留学する

中国に留学するとたくさんのメリットがあります。ネイティブの中国語はもちろん、歴史や文化も身近に感じられるようになります。また、さまざまな国の仲間もでき、表現や言い回しの勉強にとても役立ちます。これから中国語通訳として活躍するためには、ぜひ本場で学ぶことをおすすめします。

また、近年のグローバル化に伴い、留学経験のある人を積極的に採用している企業が増えました。本場の中国語を学ぶのは中国でしかできません。もちろん、日本にいながらインターネットで中国と日本の文化や歴史の違いを調べ、学ぶこともできますが、中国の空気やリアルな中国人の人柄までは習得できません。自分の目で見て、身体で体感することで、今後の仕事に120%生かすことができます。中国に留学することで今までにない可能性が広がり、現地で自分のキャリアプランについて見直すこともできますよ。

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2-2. 日本の学校で学ぶ

通訳養成学校や専門学校が日本にもあります。仲間どうし通訳を目指し、日々訓練を受けて、通訳を目指すこともできます。ただ、日本で学び続けるだけでは、リアルな中国の文化や歴史を深く理解することが難しいもの。旅行で短期間だけ中国へ行っても、実際の中国人と深くコミュニケーションを取る機会が少なく、満足できないかもしれません。

2-3. まずはHSK試験を受験する

日本では、中国語通訳の「通訳案内士」という難易度の高い国家資格があります。日本に訪れる中国人観光客に対して、日本文化や観光地を案内するお仕事です。その他、中国語通訳になるためには特別な資格はありません。中国語検定「HSK」最難関の6級を受けて、180点以上を獲得できれば、「通訳案内士」の筆記試験が免除されます。もし「通訳案内士」に興味を持っていたら、「中国ゼミ」でもおすすめしているHSK受験をしてみてはいかがでしょうか。

HSKは中国政府公認の国家資格で、日本の企業でも多く導入され、企業通訳の採用基準にも活用されるほど、世界的にも認められています。中国語通訳を目指すとき、自分の能力を把握するためには必要な資格となります。

・HSK公式サイトもチェック!フルーエント中国語学院学長 三宅裕之が「HSKとは?」について解説させていただいています。

・HSKについてはこちら『HSKを受験するなら必読!<レベル>の話 1級~6級』で各級のレベルの違い、目安について解説しています

3. 中国語通訳の現実は厳しい

中国語通訳として活躍していくためには、当然お給料も気になるところ。本当に通訳として稼いでいけるのか? 実態を調査しました。

3-1. ライバルは日本語の上手な中国人

中国語を使える日本人のニーズが高まっていますが、逆に日本語が上手な中国人も今まで以上に求められています。中国人は生活や幸せのためには一心不乱になる傾向があり、日本語を学び始めたら短期間で日本語が上達していきます。また、消極的で人見知りが多い日本人と比べて、圧倒的に行動力やコミュニケーション能力が高いです。フレンドリーでありながら志の高い中国人。私たち日本人とは、永遠のライバルかもしれませんね。

3-2. 中国語通訳になれば稼げるのか

念願の中国語通訳になれたけど、お給料が満足できない…そんなことにならないように、通訳の年収もしっかり把握しておきたいですね。

中国語通訳の年収は、現地に在住した経験、中国語通訳として活躍した経験値によって大きく変わっていきます。中国語ができる人材のニーズが高まってきてはいますが、現段階では常に通訳が必要となる場面はそこまで多くありません。企業や団体職員として働いても、通訳だけをすることはなかなか叶わない現状。正社員として組織で働いた場合、年収は400万~600万といわれています。

通訳としての仕事以外にも、中国語が使える人を優遇しているコールセンター派遣のお仕事などもありますが、ほぼ時給制です。

中には、幅広い人脈を持っていて、コミュニケーション能力が高いフリーランスの中国語通訳もいます。人脈、語学力、行動力をバランスよく身に付けることが成功への近道と言えますが、安定した高収入を得ることは簡単ではありません。

3-3. 中国語通訳で活躍するには長期戦を覚悟する

中国語をマスターしても、すぐに通訳として活躍できるわけではありません。常にスキルアップのために努力しなければならないのです。中国語検定「HSK6級」で高得点を獲得した後も、さまざまな中国語の表現方法を学ばなければなりません。

通訳のお仕事では、瞬時に場面ごとの言葉を選ぶ力が必要なので、よりネイティブに近い存在になるべきなのです。

同時に、中国語だけでなく、母国語の能力を高めることも必須。中国語と日本語を深く学び続けることが欠かせないのです。もちろん人脈作りも必要なので、ボランティアなどで中国人と触れ合う経験があるといいですね。このように、さまざまなスキルを磨き続ける必要があるので、プロの通訳として活躍するまでには、長い時間がかかるケースが多いです。

4. 中国語通訳の種類

一言で中国語通訳といっても、場面や場所によって通訳の方法が違います。それぞれTPOに合わせた通訳の方法を紹介していきます。

4-1. 難易度の高い同時通訳

中国語 通訳

同時通訳は、スピーカーとほぼ同時に訳出を行います。異言語を即座に自家国言語に訳しながら同時に発言者の言葉を聞き、次の展開を予測しつつ訳さなくてはなりません。そのため、全体の6割が訳出できれば合格と言われています。もちろん重要な箇所は落としてはいけませんが。

通常、通訳者はブースという小部屋に入り、その中で作業を行います。通訳者の音は、ブース内のマイクを通して聴衆のイヤフォンに届くようになっています。

国際的な会議などで多い形態の同時通訳。かなりの集中力が必要であるため、通訳する数名でチームを組み、15分程度で交代します。

通訳としての経験やさまざまな訓練が必要とされ、正確な理解力、異なる言語を聞き分ける集中力、豊富な表現力、双方がスムーズに会話をできるように通訳速度も大切です。同時通訳のイメージは華やかですが、現実はとても厳しい訓練や集中力、豊かな表現力が必要とされる超ハイレベルなお仕事です。

4-2. 耳元でささやくウィスパリング通訳

テレビなどで耳元で囁きながら通訳をしている場面を見たことがありますか?それはウィスパリング通訳といい、同時通訳と同じで発言内容と同時に通訳をするハイレベルなお仕事です。国際会議のような大きなものではなく、例えば日本語主体の会議の中に中国人が数名いて、その中国人のために横や後ろに座って通訳します。

数時間の会議では、通訳は1人で行いますが、長時間の会議では数名の通訳が必要になります。同時通訳にはイヤホンなど高価な通訳設備やブースが必要ですが、ウィスパリングには不要です。イヤホンなどがないため、周りの雑音に惑わされず発言者の生の声を聞き取る高い集中力が必要です。近年では日本の国際化により、商談や少人数の会議が増えているため、多くの場面でウィスパリング通訳が必要とされています。

4-3. 交互に話す逐次通訳

相手の話を数秒~数分区切ってそれを追いながら通訳していく、通訳技術の基礎ともいえる逐次通訳。ビジネスでの商談や小さな会議で活躍します。相手が話してる間にメモを取るので、通訳の正確さがアップします。ですが、ここでも話し手の伝えたいことをより正確に聞き手に伝えなければなりません。

近年、日本にはたくさんの中国人観光客、日本に住んでいる中国人がいます。もちろん、すべての中国人が日本語を話せるわけではありません。日本にいる中国人が病気やケガをして病院を受診するときにも逐次通訳が活躍します。患者の症状、医者の治療内容などをメモにとり、正確に伝えて円滑に会話ができるように通訳します。

また、聞き手が訳した内容を話し手から聞かれることもあるので、理解力や集中力が必要です。さらに、ある程度の量の会話を記憶しておくリテンション能力も求められます。話し手の言葉を訳し、聞き手に通訳するというように交互に話すことになりますので、同時通訳と比べて2倍の時間がかかります。

これまで、さまざまな通訳のお仕事内容をお伝えしてきました。

一言で通訳といっても、ウィスパリングや逐次通訳など、さまざまなスタイルがあることを理解していただけたかと思います。どの通訳でも高いスキルを必要とされ、常に学ぶ姿勢を維持していかなければなりません。

通訳を目指して専門学校や現地で中国語を学びたいけれど、なかなか時間がとれない…そんなあなたへ。中国語の基礎を学べるオンライン講座をご存知ですか?時間がなくて夢を諦めてしまう前に、まずはこちらを受講してみてください。

 

5. 中国語通訳でニーズの高い仕事内容

世界のさまざまな場所で中国語通訳が必要とされています。いくつか紹介していきますので、今後のキャリアプランを考えてみてください。

5-1. 企業での通訳

企業通訳

いざ通訳としてお仕事をはじめるときに最初に考えられるのは、グローバル化が進んでいる企業で「社内通訳」として働くことです。車の部品などの製造系、総合商社、貿易関係企業は中国との関係も深く、通訳が活躍できる場がたくさんあります。

まず、日本での商談ですね。社内通訳は、専門用語を使ってさまざまな取引を行うとき、テレビ電話で少人数の会議を行うときに必要とされます。そこで経験を積み、徐々にスキルアップしていけば、上司とともに海外に行って通訳することもあるかもしれません。ですが、現状は通訳のお仕事のみではなく、企画や営業、事務などと兼務になる場合があるようです。

5-2. 法廷通訳

最近の日本では、住戸侵入やオーバーステイなど、外国人の犯罪も増えているので、ここでも通訳のニーズが高まっています。「司法通訳士」といって、取り調べや捜査、裁判などの通訳をします。

法律の知識を身につけることはもちろん、逐次通訳により、被告人の人権を守りつつ中立、公正な立場で被告人や被疑者の言葉を正確に通訳しなければなりません。また、法廷では裁判官、検察官、弁護人はハイレベルな専門用語を使うので、その言葉も正確に通訳する必要があります。法廷通訳になるためには、まず裁判所に通訳として登録をします。そして裁判のときに法廷で通訳として活躍します。

5-3. 通訳ガイド

日本に訪れる中国人観光客に、観光地や日本文化を紹介し、ツアーガイドをするお仕事。正式な通訳ガイドになるには、「通訳案内士」という国家資格が必要です。

日本の歴史や流行などの文化、有名な観光地はもちろん、あまり知られていない観光スポットについても学んでおく必要があります。

旅行社が賃金の安い留学生などをガイドに雇ってきた経緯があり、有資格者の通訳ガイドが不足しているのが現状です。

せっかくの日本旅行、中国人に楽しんで過ごしてもらいたいですよね。たまにジョークを入れて通訳するなど、上手な表現方法やコミュニケーション能力を磨くといいでしょう。また、中国人が旅行中に怪我をしてしまったり、忘れ物などイレギュラーなことが起こる場合もあるので、どんな時も冷静な判断をし、対処する力も求められています。

5-4. ボランティア通訳

2020年には東京オリンピックが開催されます。多くの外国人選手だけでなく、観光客も来ることが予想され、そこで活躍できる通訳に注目が集まっています。

現在、東京都のホームページやオリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会において通訳ボランティアの募集がたくさん出ています。オリンピックに出場するチームや選手、コーチのサポートを経験することで、今後通訳として活躍するために有利なアピールポイントとなるでしょう。

オリンピック開催期間中は、時間なども拘束されます。もちろんボランティアなので無償ですが、一生に一度の貴重な思い出となるでしょう。さらに、今後通訳として活躍するためのスキルアップに繋がります。積極的に通訳ボランティアに参加してみてはいかがでしょうか。

5-5. 放送通訳

アメリカ「CNN」「ABC」、イギリス「BBC」など、海外の有名放送局の最新ニュースを同時通訳で日本語に訳します。テレビを通して国内視聴者に通訳をわかりやすく伝えるのが放送通訳のお仕事です。海外のニュースを通訳していくため、政治、経済などの専門知識や国際問題への関心、言葉を的確に聞き取れる集中力などが必要になってきます。

近年では、BSやCSの衛星放送や地上波でも海外のニュースがたくさん放送されるようになり、放送通訳のニーズは高くなっています。放送通訳は、人気があり倍率がとても高い分野です。ビジネス通訳や数多くの会議を通して政治、経済などの専門知識をつけることが必須。通訳経験が豊富でなければ、放送通訳として活躍することは難しいといわれています。

5-6. 医療通訳

留学生や観光客、日本に住んでいる外国人が増えています。病院や調剤薬局などで外国人患者と医療関係者の会話のサポートをするのが医療通訳です。命に関わる現場であるため、医療の専門知識はもちろん必要。きちんとした言葉で、正確に患者や医師に伝えなければなりません。逐次通訳によって医師の説明を患者に伝え、外国人の症状に合わせた医療サービスを受けられるように通訳していく、とても重要な役割です。

医療通訳の必要性は年々高まっていますが、日本では専門職としてまだ確立していません。派遣やボランティアとして医療通訳を行なっている方が多いようです。

5-7. コミュニティ通訳など

中国語 通訳

日本には、日本語を話すことができない外国人もたくさん住んでいます。そういった外国人が、病院で治療を受けたり、市町村区役所で手続きをするなど、不便がないように日常生活をサポートするのがコミュニティ通訳のお仕事です。

例えば、学校では海外から日本の学校へ転入となるときに、子どもや保護者、学校関係者の通訳をして、手続き方法や学校の校則について両者が理解できるようにサポートしていきます。今後は、保育園や福祉施設などでもさらに通訳が必要となってくるでしょう。現段階では、国際交流会などからボランティアとして派遣されることが多く、それほど高い語学力は必要とされていませんが、コミュニケーションを円滑に行えるスキルは必要です。

6. 通訳に必要な高い語学力、知識、諦めない気持ち

中国語通訳には高い語学力はもちろん、豊富な知識とコミュニケーション力、「通訳として活躍するために諦めない」気持ちが必要です。困難が起きても冷静に考えることも大切ですし、自分のモチベーションを維持し続けなくてはなりません。

通訳としての現状はまだまだ厳しく、想像以上にハードルが高いもの。何より、通訳として活躍するまでのプランを描き、長い期間努力し続けることが大切です。

通訳経験者の体験談

ここで中国ゼミスタッフ、通訳経験者の声を紹介します。

まとめ

通訳は魅力的な職業ですが、他にも中国語を使って活躍できる場所や場面がたくさんあります。まずは、あなたが「将来どんな人生を歩みたいか」「どんな働き方をしていきたいか」「中国語を使ってどう社会に貢献していくか」など、キャリアプランを思い描いてみましょう。

今後、レベルの高い中国語のスキルやコミュニケーション力を身につけると、自分のビジネスに展開することも可能です。高いスキルと人脈を活用すると、より多くの収入を得られるかもしれません。夢にみたグローバルに活躍することも可能です。

中国語をマスターして、さらに輝く豊かな人生を目指しましょう。

記事をお読みいただきありがとうございました。

中国語ゼミ読者のみなさまは、

・中国人と流暢に会話を楽しめるようになりたい
・ビジネスで使えるレベルの会話が出来るようになりたい
・ニュースや映画を字幕なしで読めるようになりたい
・HSKなど中国語の試験に合格したい


などなど、夢や目標をお持ちだと思います。

そんなあなたにお願いがあります。

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