中国人と楽しく付き合うキーポイント!  特徴、性格、マナー、結婚、恋愛、仕事、食生活、歴史…

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中国人 アイキャッチ

のべ3,360がこの記事を参考にしています!

現在webでは、誤りのある中国語の知識や表現・発音などが公開されています。

中国ゼミでは、皆さんの中国語学習がより良いものになるため、ノウハウや情報は独自の内容を採用、知識や表現は、中国人や中国在住の日本人スタッフによって確認をし、正しい情報をお届けしています。

まちを歩けば中国人を見かけるし、中国語を耳にする機会も増えました。
その度にマナーや大きな声に驚くなど、私たちの習慣と違うことばかり目についてしまう…
でも、中国は海を挟んでお隣の国、外見も私たちと似ていますよね。
今回は、日本人が中国人とのコミュニケーションを楽しむために、抑えておきたいキーポイントをご紹介します♪

  • 「中国人と仲良くなると、何かいいことあるの?」
  • 「食事や買い物のマナーにビックリするけど、私たちと習慣が違うの?」
  • 「多くの中国人が日本に来るけど、実際は日本人のことを好きなの?嫌いなの?」
  • 「もし中国人と一緒に仕事をすることになったら、どんな心構えが必要?」
  • 「歴史の問題を考えると、歩み寄ることは難しいの?」
  • 「多くの民族が住んでいる中国、みんな「中国人」と言っていいの?」

地理的な距離は近いのに、心の距離は遠く離れている気がする、日本人と中国人。
謎だらけの「中国人」をテーマに、彼らの性格、マナー、食生活、家族、仕事、恋愛・結婚観… そして中国人を語る上で欠かせない、歴史や地理的な背景も含め、さまざまな角度から「中国人」をご紹介!
明日会社で誰かに話したくなる、納得のネタをお伝えします。

また「中華人民共和国に住む人=中国人」とは言えない事情を、頭に入れておくことをオススメします。漢民族の他に、55もの民族が共存する国家、チベット、ウイグル、内モンゴル、特別行政区の香港、マカオ、そして台湾との関係など…「中国人」を取り巻く環境は複雑で、様々な考え方があります。全てを理解することは不可能に近いもの。まず、単一民族の日本人とは違う価値観を知って、ぜひ生で中国人とのコミュニケーションを楽しんでください!

どうしても気になってしまう中国人のマナー。まちで見かける観光客のマナーの「対処法」はあるの?
例えば、並んでいる列に割り込んできた場合は、中国語で○○と言って…
具体的な対処法の続きは、コチラ! 『中国人観光客のマナー違反の対処法とその原因を考える』http://cn-seminar.com/chinese-trouble-1647

目次

1 中国人は面白い!知って得する3つのメリット

人口は世界一、広大な国土を有する巨大な国。そんな中国から、多くの中国人が日本に訪れています。

日本の在日外国人の数を見ると、世界各国の中で、中国出身者がトップの約67万人(法務省2016年6月末統計)。また、日本を訪れた外国人観光客の数も、他でもない中国がトップの約500万人(日本政府観光局JNTO 2015年統計)。日本が観光ビザの発給要件を緩和した影響などから、多くの中国人が日本に旅行しやすくなりました。

しかし私たち日本人は、公共の場でのマナーやメディアの報道から、表面的な中国人の姿ばかりが目に入ってきます。もう一歩先、中国人の本音やリアルな姿は、知らないことが多いかもしれません。

まずは、中国・中国人の基本的な情報のおさらいから。そして、実際に中国人と関わると何が起きるのか、どんなメリットがあるのか。簡単な知識からインプットして、対中国人の視野を広げていきましょう♪

① 世界とつながる第一歩!世界人口の1/4以上、13億人を超える中国

中国の人口は、約13億9000万人。全世界で約73億人の中、中国の人口が世界第一位であることはもちろん、中国だけで世界人口の約1/4以上を占めているのです!さらに、1つの国に56もの民族が共存している多民族国家。(民族についてはコチラも参考に→4-3 多民族が一つの国に共存する中国

人口は日本の10倍以上、国土は約25倍!日本とはケタ違いの規模、複雑な環境の中、中国社会は猛スピードで発展しています。中国の各都心部では、日本の何倍ものスピードで、まちの風景が変化し、人が動き、ビジネスも加速。高層ビルが建ち並び、あっという間に地下鉄や道路が完成。実際、日本とは比べ物にならないほどスピーディに都市化が進んでいます。

  
100階建てのビル、ツインタワーもあっと言う間に完成! (広東省広州市 2015年)

2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博という大きなプロジェクトを果たし、発展を加速させてきた中国。ここ最近の経済状況を見ると、一時期より成長の速度が鈍ってきている様子も見られますが、今後どのように変化していくのか見逃せません。

変化のスピードには目を見張るものがありますが、一方で中国のことを「騒がしい、慌ただしい、雑な印象」を持ってしまうかもしれません。まずは、何となく抱いてしまうマイナスなイメージから、「活気あふれる国に住む、パワフルな中国人!」という視点にチェンジしてみませんか。

プラスのイメージを持って中国をのぞいてみると、日本人の価値観にない、刺激的な世界が見えてくるもの。さらに一歩踏み入れて中国人と接してみると、「日本人同士では気付かない視点」や、「細かいことを気にしない大らかさ、親しみのある人柄」に気付くのです。

世界一の人口を誇るダイナミックな中国。知れば知るほど、私たちの未来の可能性も拡大していく。それが、中国人と仲良くなると得られるメリットなのです。

② ビジネスチャンスが広がる!GDP世界第二位の巨大マーケット

人口と国土だけでなく、経済力も世界屈指、そんな巨大マーケットを抱える中国。経済の規模をあらわすGDP(国内総生産)で見ると、中国は2010年に日本を抜いて世界第2位になりました。

経済が急成長する中、都心部に住む中国人は激しい競争社会を生きています。中国という舞台では、チャンスも無限大!その経済成長を支えるビジネスの現場に足を踏み入れると、日本社会であまり感じられない活気にあふれ、スピーディにコトが決定していく様子を見ることができます。

めまぐるしい現場で活躍しているのは、良いアイデアは即取り入れて、素早く決断し、行動する中国人たち。慎重になって、石橋を叩いて渡るタイプの日本人とは違い、危なげな橋でも叩かずに器用に渡っていく!そんな度胸があるのです。

何よりも結果主義で、常に利益を重視し、儲けるために惜しみなく努力するのが中国人ビジネスマン。失敗してもあまり気にせず、いつも前向きに仕事をする姿が特徴です。日本のタテマエ社会とは違い、中国人は仕事のどんな場面でも本音で付き合います。そんな中国人と一緒に働きたいと思う日本人、チャレンジ精神旺盛なタイプの方は、中国こそ素晴らしい舞台となることでしょう。

逆に日本社会では、決断から実行までのスピードはスローです。意思決定の際には、稟議書などの書面を通さないことには実行に移せません。そのような風土に疑問を感じる日本人が中国で働くと、日本にはない爽快感を味わうことができます。

決断力と実行力がある中国のビジネスマン。その背景にあるのは、歴史とのつながりです。今から約3000年前に、「殷(いん)」という王朝がありました。その王朝の名は、別名「商」といわれていたのです。当時の中国人たちは、既に「商人」=ビジネスマンであったのです。

中国で最も古いといわれている王朝、「(いん)」。

中国では別名「」といいます。殷(いん)の人たちは「商、商朝」と呼び、自分たちのことを「商人」と自称していました。その「商」が崩壊した後、国を追われた商人たちは各地に散り、生きるために物を売り歩く行商をしたのです。これが「商人、商業」という言葉の語源、と言われています。殷(いん)の時代の人たちは、経済力と高度な文化を持った農耕民族でした。

中国は、ビジネスの可能性が無限に広がる国。さらに飛躍したい方も、これから進出したい方も、日本人の良さを生かしつつ、中国の歴史的背景、習慣や文化の違いを知ることで、仕事の充実度はグンと上がります!「商人=ビジネスマン」の先輩である中国人のツボを押さえることで、中国での仕事のパフォーマンスは変わるかもしれません。

第2章では「中国人と日本人の違い」、第3章では「似ているところ」を紹介していきます。あわせてご覧ください♪

③ 中国人を知れば知るほど、新しい自分を発見!日本を客観視できる!

あなたは今、中国や中国人に対してどんなイメージを持っていますか?

  • 公共の場で話す声が大きい。
  • 自己主張をハッキリする。
  • 歴史問題が解決していない。
  • 中国語と日本語は同じ漢字もあるのに、発音がよく分からない。
  • 言葉のトーンが上がったり下がったり。怒っているように聞こえる。
  • 大皿で食べきれない量がドーンと出てくる中華料理。

よく聞かれるイメージをピックアップしました。

日本の習慣や文化と比べると、不思議の国に見えてしまうほど謎が多いかもしれません。距離的に近いのに、分からないことが多い国ですが、そんな謎めいている存在こそ魅力を感じませんか?中国人は、期待を裏切らない存在で、ひと言でいうと「知れば知るほど、魅力を感じる」人たちなのです。

ご存知の通り、ここ数年で中国人の訪日観光客が増え、都心だけでなく地方でも中国人と出会います。「爆買いブーム」は落ち着いても、日本文化の体験やサービスを受けたい中国人は増えています。今後は、さらに留学や就職、永住を希望する人が増えることでしょう。

日本では、いつでも良質なサービスを受けることができ、医療やインフラ整備も整っていますよね。日本旅行を経験した中国人たちは、日本のライフスタイルに魅力を感じて、リピーターとなる人が多いようです。

日本に来る中国人は、日本が好きな人ばかり。日本人にも興味を持っているのです。まずは、まちで中国人と出会ったら、勇気を出して話しかけてみてください♪

「中国人とコミュニケーションを取りたい!」あなたへ。よく使う中国語の日常会話集をご紹介。発音に自信がない方は、ネイティブの音声をマネして何度も練習してみよう! 『発音付 中国語・日常会話 今すぐ使えるシーン別339例文』はコチラ http://cn-seminar.com/chinese-conversation-3704

彼らに歩み寄り、コミュニケーションを重ねて仲良くなると、中国人から見た「日本人像」を聞くことができます。それは、日本人が気付かない「当たり前の素晴らしさ」「隠れた魅力」かもしれません。島国に住む私たちの目線からは見えてこない「世界から見た日本」が、少しずつクリアになってくるのです。

とは言っても、中国人と「どう接したらいいのか分からない」…戸惑う方も多いでしょう。実際、多種多様な「中国人」をひとくくりにすることは難しく、全てを理解することは果てしない道のりです。

「ルールやマナーを守らない人」で終わるのではなく、少し頭を切り替えて、まずは彼らの生き方に興味を持ってみませんか。イメージと違う中国人の本音を知ると、その面白さに感動するかもしれません。

その「違い=新しい価値観」を受け入れることで、視野がグンと広がると同時に、新しい自分自身と出会えるのです。次の章から「中国人と日本人の違い」を紹介していきます!

2 こんなに違う!中国人と日本人

ここからは、日常のよくあるシーンを例に、中国人と日本人の具体的な「違い」を紹介していきます♪

2-1 食事のシーン

中国の食事と言えば、大皿に大盛りの中華料理のイメージでしょうか。

かつて中国の食文化は、出された料理を「残すこと」が常識で、全て食べきった場合は、「食事が足らなかった」という意味になっていました。

また、中国人の食事といえば、テーブルの上に肉や魚の骨を、豪快に食べ散らかす様子がピックアップされます。昔の中国では、骨や殻をお皿の上にキレイにまとめて残す、というマナーが存在していませんでした。「美味しい料理は、豪快に楽しく食べる!」「キレイ食べる必要はナシ!」という考えが一般的。片付けるのは店員さんの仕事なので、食べ散らかすことに対して何の問題も感じなかったのです。

このシーンを日本人の視点だけで見ると、「中国人はマナーが悪い」と感じてしまいます。日本では「食事中は行儀良くふるまう、出されたものをキレイに食べる」ことがマナー。逆に中国人から見たら、小皿に少量を上品に盛りつける和食に対して「足りない、質素なイメージ」を持つかもしれません。

このように、中国と日本、全く逆の食文化が発展してきました。「食」ひとつ取ってみても、お互い理解できないことがたくさん。表面的なシーンだけを見ると誤解が生まれそうですが、中国と日本それぞれの歴史で築かれた「習慣の違い」にすぎません。

現代の中国では、日本と同様に西洋料理や海外の文化から影響を受け、食文化も変化しています。伝統的な大盛りの大皿料理のお店もあれば、日本と同じように小皿料理で、足りなければ追加注文するスタイルのお店も多く、残さずキレイに食べる中国人も増えました。「もったいない」精神、食糧を大切にする考え方も浸透しています。時代の変化とともに、中国人と日本人の食事スタイルは、それほど大きな違いが見られなくなりました。

また、中国人と親しくなると、顔を合わせるたびに「吃饭了吗? チー ファン ラ マー」(ご飯食べた?)と聞かれます。このフレーズは、日本人でいうと「元気にしていた?」や「天気がいいね!」など、挨拶感覚で使う決まり文句のひとつ。「ご飯食べた?」という言葉には、親しい相手への気遣いが込められています。挨拶にも食のワードが入っている中国、食べることを大切にする国民性が伺えますね。(※「吃饭了吗? チー ファン ラ マー」(ご飯食べた?)という挨拶は、主に友人同士などカジュアルなシーンで使われていて、目上の人や上司に対する挨拶には適していません。)

あらかじめ中国の食文化を知ってから、中国人と一緒に食事をすると、より相手への理解が深まります。仕事の会食では、ビジネスの話がスムーズに進むかもしれません。ここでは「食の違い」の一部を簡単にまとめてみました!参考にしてみてください♪


2-2 お酒のシーン

白酒

中国人は、結婚式や春節など、おめでたい日に家族や親しい仲間とお酒を楽しみます。日本人と同じ習慣ですね。中国のお酒というと、「紹興酒」やアルコール度数の高い「白酒(バイ ジョウ)」をイメージするかもしれません。

昔からお祝いの席では、酒豪たちが何度も「白酒」で乾杯し、一気に飲み干していました。また、仕事仲間と一緒にお酒を飲むことで、より親しくなってビジネスが上手くいくという常識もありました。日本社会の“飲みニケーション”のようですね。

現在は、お酒の飲み方に変化が現れています。常識的に、弱い人に一気飲みを強制せず、飲みたくなければ飲む必要はありません。付き合い方は、日本人と変わらないですね。ビール、ワイン、カクテル、ウイスキー…それぞれの嗜好で各国のお酒を楽しんでいます。最近の中国では、日本酒の人気が高まっているとも言われています。

もちろん、広大な中国なので、地方それぞれで差はあります。一般的に、北の寒い地域に住む人々の方が、南の温暖な地域の人々と比べて、お酒好き・強い人が多いと言われています。逆に南の地域では、飲茶やお茶の文化が発達しているため、お酒を飲む機会が少なく、アルコール度数の低いお酒を好むとか。

お酒が苦手な駐在員の方も大丈夫です!大切なことは、「中国人と仲良くなろう」という気持ち。自分の意志を相手にハッキリ伝えて、お酒の席を楽しんでくださいね。

ただ、飲み会での会話や価値観に違いがあります。以下のポイントを参考にしてみてください。

【中国人の「お酒」に対する付き合い方】

・何より家族の時間を優先する中国人。仕事後に飲みに行く機会が少ない。
お酒の場で、仕事の話をしない。
日本人のような仕事上の付き合い、仕事帰りに飲んで帰宅することがほとんどありません。家族の待つ家に真っすぐ帰宅したいのです。また、職場を離れた瞬間から、仕事のことは一切考えません。楽しむためのお酒の場で、仕事の話は好まれないのです。

・飲み代は、上司や収入が多い方、誘った方が奢ることが常識。
中国人スタッフと飲みに行く場合は、2-1食事のシーンの表にある通り、上司が奢ることが常識。中国人は、奢られても日本人のように何度もお礼を言いません。

・日常的に家で晩酌をする中国人は少ない。
日本人は家でひとり晩酌をする人が少なくありません。日常的に居酒屋やバーで飲む人も多いです。中国人は、お酒は日常的なものではなく、大切な誰かと特別な日に楽しむ、という意識が強いようです。

 

【中国人と楽しく飲むポイント】

  • お酒の場で仕事の話をしない!
  • 奢ったのに「ありがとう」を言われなくても、「文化の違い」と認識しよう!
  • 「お酒が入れば何でもOK、無礼講」は、中国人に通用しない!
  • 積極的に「中国人との時間を楽しもう!」という気持ちで飲もう!

2-3 買い物のシーン

 

中国人も日本人も「買い物が大好き!」という点は共通していますが、スタイルに少し違いがあります。 ここでは、主に2つの違いをピックアップしました。

【1】 日本人より中国人の方が、ネットショッピング派・モバイル決済派が多数。

中国では、モバイル決済が日本以上に普及しています。中国人は、現金を持ち歩かない派が多く、日々の買い物はもちろん、タクシー、お昼ご飯や夕飯の出前など、何でもスマートフォンからオーダーしています。支払い方法は、現金やクレジットカードではなく、メッセンジャーアプリ「WeChat」の決済機能、「WeChat Payment」など。電車の中、カフェ、路上でスマホを片手にサクサク注文しているのです。


中国版「LINE」に例えられる無料アプリ「WeChat」。決済機能「WeChat Payment」が若者のお財布に代わって大活躍!買い物だけでなく、友人同士で小額の送金も可能。

大多数の中国人がネットショッピングの際に利用している決済サービス「支付宝」。
中国最大のショッピングモール「淘宝(タオバオ)」を運営する「アリババ集団」が提供している。

中国でモバイル決済システムが主流になった理由は…

  • 現在も偽札が多く出回っている。偽札の詐欺も多い。
  • スリが多い。
  • 中国元で最高額の紙幣は、100元札(約1,650円/2017年3月現在)。まとまったお金を持ち歩くと、かさ張ってしまう。 
  • 紙幣が不便。地下鉄の券売機など、お札が使えない場所が多い。
  • 現金で支払うと、破れた紙幣のおつりを渡されることがある(タクシーや個人のお店など)

こうした要因から、現金を使わない派が増えました。決済サービスの発展は、背景に中国社会の問題が絡んでいるのです。 日本人は中国人と比べると、まだまだ現金派が多いです。日本=現金を安全に持ち歩ける、便利に使える国、という信頼感が根強いですね。

日本でも、「おサイフケータイ」をはじめ、各種電子マネーのサービスも展開されていますが、普及率は中国ほどではありません。最近では「アップルペイ」、「LINE pay」など多くの決済サービスが出てきたので、日本の買い物事情も変化するかもしれないですね!

もう一つの理由は、中国の実店舗では、日本のようなサービス体制が整っていないこと。“お客さま第一”の接客、“お客様目線”のおもてなしサービスが受けられる店舗は、まだまだ少なく、実店舗での買い物にストレスを感じることが多いのです。そんな状況の中、ショッピングサイト「淘宝(タオバオ) ※」が誕生。一気に普及したことで、便利なネットショッピング派が増えたのかもしれません。

【淘宝(タオバオ)とは?】

2003年に中国の電子取引最大手、アリババが設立したインターネットショッピングサイト。中国最大、アジア最大といわれ、8億点以上の魅力的な商品が勢ぞろい。「淘宝(タオバオ)」の意味は「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」。対応言語は中国語のみ。日本語の代行サービスも増えている。

https://world.taobao.com

その、アリババが仕掛けたキャンペーン「11月11日、ネットショッピングの日」。もともとは「独身の日」とされていましたが、アリババがネットショッピングを盛り上げるために、大セールを打ち出すようになりました。

それにつられて、実店舗でも大幅値引きセールを開催するようになったので、老若男女問わず「11月11日=セールの日」が定着してきたようです。この日は、多くのお店で一斉にお得なモノが出そろうので、中国人の物欲も大幅アップ!国内で爆買い現象が起こり、配送会社やドライバーさんたちは大忙しになるとか。 

日本でも、最近はグリコ発の「11月11日、ポッキー&プリッツの日」、Yahoo!JAPAN発「いい買い物の日」、各社がキャンペーンを打ち出し、盛り上がりを見せています。

【2】 中国人はあまりウィンドウショッピングをしない。「買い物」は趣味ではない。

日本人の女性は、特に買う物がなくても百貨店やショッピングモールを歩くこと、ウィンドウショッピングが大好き。休日、友人と待ち合わせして、おしゃべりを楽しみながらブラブラ…歩き疲れたら、カフェに入ってコーヒーやスイーツを楽しむ。その過程も含めて「ショッピング=趣味」の女性は多いですよね。

買うべきものはすでにリサーチ済みです

一方の中国人は、ウィンドウショッピングをゆっくり楽しむというよりも、買い物は「欲しいモノを手に入れるために出かける」という考え方が多数。一時期の爆買い日本旅行も、まず中国でインターネットのクチコミやSNSで欲しいモノをリサーチして渡航し、日本に着いたら一目散に目的地へ向かい、スピーディに済ませるパターンでした。

【1】でお伝えしたように、中国でネットショッピングが主流であることが理由の一つですが、日本人のように目的を持たない買い物、カフェでゆっくり過ごす文化が、それほど浸透していません。

また、中国人の爆買いが落ち着いた今、訪日観光では体験ツアーに人気が集まっています。いわゆる「モノ」ではなく「コト」を重視して、日本で心豊かな時を過ごす中国人が増えました。もしかしたら、旅行中に日本人女性のライフスタイルを見て、ゆっくりお茶をしながらショッピングを楽しむ中国人が増えるかもしれません。

2-4 家族のつながり、家族観の違い

中国人は、他の何より「家族」を大切にすることは、よく知られています。もちろん日本人も家族を大切にしますが、中国人家族の絆は日本人以上に強いのです。

その背景には、歴史的に根付いた価値観が深く関係しています。中国では、はるか昔の紀元前より、数々の王朝が滅亡を繰り返してきました。前の王朝が倒されると関係者は皆殺しされ、制度も180度変わってしまう…国全体がひっくり返るという経験を繰り返してきたのです。次々と王朝や指導者が入れ替わってきたので、「国=信頼できないもの」、信じられるのは「血族」だけ。そんな強い絆、価値観が自然と形成され、現代まで受け継がれているのです。

さらに、「家族の範囲」はとても広く、血のつながった親戚なら、たとえ遠く離れていても助け合う関係です。 
結婚後は、相手の家族・親戚一同を含めて「大切な家族」に。子どもが生まれたら、義理の家族や親戚も含めて、みんなで育てよう!という考えなのです。

日本人の場合は、逆に「家族の範囲」が狭いですよね。“遠くの親戚より近くの他人”で、血族よりも地域のコミュニティ、近隣の人々と仲良くすることを大切にしてきました。子育て観もまるで違い、“自分たちで責任を持って子どもの面倒を見る”という空気が流れています。

中国の春節には、親戚一同が広い家に集まって、新しい年をお祝いします。狭い日本の住宅では考えられないほど、大人数が集結する家もあるとか。世界一の人口と広大な国土を誇る、中国らしいシーンですね。

中国人の伝統的な家族生活は、脈々と受け継がれてきましたが、現代では変化が見られるようになりました。一人っ子政策により、高齢者より子どもが大切という考え方や、祖父母に甘やかされて育つことを心配する両親が増えました。最近では、日本のように結婚後に両親と別居する夫婦、離婚する夫婦も目立ってきた様子。急速な経済発展にともなって、今後はさらに中国人の家族観も変わっていくかもしれません。

中国人と日本人、家族観の違いを一覧にしてみました。彼らを知るためには、まず中国人の家族観を理解することが第一歩です!

2-5 公共の場でのマナーの違い

中国人 公共マナー

中国人というと必ず話題になる、公共の場でのマナー。私たちは、日本人の考えが当たり前と思っているので、つい比べてしまいます。実際は、2-4でお伝えした家族観の違いや文化の違いが大きく関係しているのです。ここでは、公私に対する考え方の違いに注目してみました。

まず、中国人は「公共の場」と「家族が過ごす家」をハッキリ分けています。中国人にとって一番大切なのは、家族。大切な家族が過ごす家の中は、常に清潔感を保ち、整理整頓された状態でありたい、という考えなのです。公共の場の扱いから想像し難いかもしれませんが、実は中国人の自宅は、ムダな物が少なく常にキレイな家庭が多いとか。一方の公共の場は「家族以外の他人と共有するので、キレイでなくても仕方がない」と、諦めの気持ちもあるそうです。

もう一つ、自分から汚れている公共の場をキレイにしない理由を紹介しましょう。中国では「仕事の役割分担」が明確になっています。例えば、道にゴミが落ちていた場合でも「自分はココを片付ける役ではない。掃除の担当者の仕事は奪わない方がいい」という考えなので、自分で片付けようとしません。決して「公共の場は汚れていても平気!」というわけではないのです。

もちろん、中国にもピカピカな公共施設もあります。このような場では、掃除の担当者が頑張っている結果と言えるでしょう。

日本人も、外と家庭内を分けている人が多いですが、その価値観は中国人とは逆。公共の場は、「みんなが気持ちよく使えるよう常にキレイに!」という考えが当たり前。外で他人の目を気にする国民性が影響しているのか、家族だけの場に対してあまり気を遣いません。例えば、玄関やリビングは常にキレイだけど、人目に触れない場所、クローゼットの中などは頻繁に掃除をしない。来客がある前に掃除するけれど、細かい物の整理整頓は後回し…それが日本人の特徴ではないでしょうか。

日本でも、仕事の役割分担はありますが、「ココを掃除する人が大変にならないよう、自分でキレイに使おう」という考えが根付いていますね。

中国人と日本人は「公共の場と家庭内」に対する考え方が、ほぼ逆なのです!

<中国人>
家の中:大切な家族同士で過ごす場は、いつでも清潔に、整理整頓する。
公共の場:他人と共有する場は、多少散らかっていても気にしない人が多い。

<日本人>
家の中:気を遣わない家族同士の場は、多少散らかっていても気にしない人が多い。
公共の場:他人と共有する場は、いつでもキレイにしなくてはならない。

2-6 働き方、ビジネス感覚の違い

自己主張して生き抜いて来た中国人、協調性を大切にしてきた日本人。働き方にも大きな違いがあるので、同じ職場で働くと、お互い戸惑うことが多いかもしれません。

第1章の② ビジネスチャンスが広がる!GDP世界第二位の巨大マーケットでも紹介しましたが、中国人はスピーディな決断力と実行力が特徴的。ここでは、具体的に会社での働き方、仕事に対する感覚についてピックアップしました。あらかじめ日本人との違いを知っておくことで、中国人との仕事がよりスムーズに進むことでしょう。

<中国人の働き方・ビジネスマン 10の特徴>

(1) 決まった時間内で集中してがんばる。残業は好まない。
(2) 自分の給料に見合った労働しかしない傾向。
(3) 目の前の仕事に一生懸命。先を予測して計画を立てない。
(4) リスク管理や危機管理はしない。問題が起こってから対応を考える。
(5) 上司にあまり気を遣わない。常に本音を伝える。
(6) 上司に報告や相談をせず、自分で決めて行動する場合が多い。
(7) 上司や同僚と意見が合わない場合、トコトン議論する。
(8) より良い条件を求めて積極的に転職する。
(9) 良いアイデアが浮かんだら即実行。チャレンジを好む。
(10) 成果主義。プロセスより結果を出すことに全力投球。

以上の特徴だけを見ても、日本人の感覚と大きな差があることが分かります。まだまだ「出る杭は打たれる」感がただよう日本社会とは、180℃違う世界に見えますね。もちろん、真面目に仕事に取り組む姿勢、スケジュールやリスク管理、細かい配慮ができるところなど、日本人の良いところも多いです。しかし世界のビジネス社会で活躍するためには、中国人の働き方から学ぶ部分も多いかもしれません。彼らは、私たち日本人に足りないスキルを持っているのです!

2-7 恋愛と結婚観の違い

中国人 恋愛

中国人は、どちらかと言うと恋愛に対して真面目。素敵な男性から告白されても、「良さそうな人だから、とりあえず付き合ってみよう」と、なりにくいようです。

「性格が合って長続きしたら、結婚を意識する」という考えも少数で、本当に結婚したい相手と付き合うパターンが多いようです。背景には、家族を大切にする文化があります。お付き合いを始めることは、相手の家族や親戚も含めて「一緒に幸せになる」こと。「付き合いはじめる=人生を左右する重要な決断」です。もし本気で中国人女性を好きになったら、その覚悟が必要ですね!

もちろん広い中国なので、地方によって結婚観に差があります。都会では日本と同じように晩婚化が進んでいるようですが、特に田舎では20代前半から、両親や親戚の「早く結婚!」プレッシャーが激しい様子。たとえ本人が結婚を焦っていなくても、恋人がいなかったら春節の帰省時に、お見合いをさせられてしまうとか。本人の意志ではなく、両親が相手の外見、学歴、収入を見て、お付き合いや結婚を決めるパターンも見られます。独身の若者は、家族から受ける結婚のプレッシャーに耐えられず、春節に「帰省しない派」も増えてきました。

また、結婚式のスタイルも日本と違います。開始前に全員が席に着いてピッタリの時間にスタートするのではありません。開始時間にゲスト全員がそろうことは珍しく、それぞれ都合のいい時間に来て、料理を楽しみ、好きな時間に帰っていくパターンが多いようです。

服装は、スーツやワンピースではなく、普段着と変わらない私服で参加OK!日本の結婚式と比べると、とてもカジュアルな雰囲気なのです。日本の結婚式をイメージしていると、驚きの連続かもしれません。

中国人 結婚式 中国人 結婚式

披露宴会場、親族席のデコレーションは赤一色!ゲストのみなさま、普段着で参加しています。

また、結婚・出産後は、共働きが基本の中国。日本のように子どもの預け先に困ることは少なく、祖父母が子どもの面倒を見ることが当たり前。家族を大切にする国民性ですが、最近では日本のように義父・義母との関係に悩む女性も増えている様子。産後の家庭と仕事の両立、女性の負担が大きいなど、日本と共通する問題も起きているようです。

2-8 贈り物・お土産の文化、注意すべきこと

中国も日本も、古くから贈り物の文化が盛んでした。お祝いの日の贈り物、相手への感謝、敬意、愛情を込めてプレゼントを渡すなど、習慣に大きな違いはありません。ただ、中国人には日本的な謙遜の表現は伝わらないです。例えば、「形ばかりのものですが」「つまらなものですが」「お返しは気にしないで」などと伝えた場合、言葉のまま受け取ってしまいます。ここは文化の違いとして認識しておきましょう!

あわせて中国人に贈り物をする際に注意すべきこと、ふさわしくない物もご紹介。中国の贈り物・お土産事情をチェックして、中国人とより良い関係を築いていきましょう!

<春節の贈り物>

家族や親戚の数が多く、血族を大切にしている中国人。春節には、両親や家族だけでなく、親戚宅に挨拶まわりをしてお祝いの品を渡すことが多いようです。

日本人の感覚と同様に、実用的な物や相手が喜ぶ物など、それぞれの好みやお財布事情に合わせて選びます。どうしても親戚が多い分、その数に比例して支出がかさむもの。春節前に、年末のボーナスや給料を使い果たしてしまう若者が多いとか。自分のメンツを大切にしている中国人らしい姿かもしれません。一方、最近は若者を中心に、春節の莫大な出費を恐れて「帰省しない派」も増えている様子。景気や時代の変化とともに、贈り物事情にも変化が見られるようです。

また日本と同じように、子どもにお年玉を渡す習慣もあります。当然、親戚の数が多いので、子どもが受け取る金額も驚くほど高額!ということですね。

その他、贈り物ネタで最近の話題は、中国で「電子お年玉サービス」が大流行していること。SNS「WeChat」を使って家族や友人へ、気軽にお年玉を贈ることができます。スマホから簡単に利用できるこのサービス、昨年の利用者は4億人を超したとか。さすが世界一の人口、中国!お年玉一つで莫大なマーケットです。SNSお年玉を通して、楽しみながら絆を深めている…それがイマドキの中国人なのですね。

<旅行のお土産>

旅行の際は大切な人たちへ、たくさんのお土産を買い込むことが常識。職場の仲間や友人にも「○○へ旅行に行ってきた」証として、お土産を配ることでメンツも保たれるのですね!

以前、爆買いブーム時のニュースでは、「日本の買い物リスト」を片手に、一つの商品を5個も10個もカゴに放り込むシーンが放映されていました。海外旅行となると、大切な一族にお土産を渡すために、本気で取り組むべきミッションになるのです。日本人以上に、熱が込められていますね。

<結婚式のご祝儀>

もし中国で結婚式に招待されたら、ご祝儀はいくら包むのでしょうか。中国では、「夫婦で1つの家庭を築く」意味で、ペアになる「偶数」の金額が一般的。割り切れない奇数の金額を包む日本とは真逆ですね。ただし「九(jiǔ)」は「久(jiǔ)」と同じ発音で縁起が良いのでOK。(中国でも一部の地域では、日本と同じ奇数の金額を包む習慣もあるようです)

<中国 贈り物NGリスト>

・緑の帽子
絶対にNG!男性に緑色のアイテムを贈ることはタブー。女性に贈ることも避けた方が無難。

・時計
置き時計、目覚まし時計、掛け時計…時計を贈ることは厳禁。時計の「钟(zhōng)」の発音が、終わる「終(zhōng)」と同じなので、「関係が終わる」「絶交する」という意味にも取られてしまいます。

・傘
中国語で「伞(sǎn)」「雨伞(yǔ sǎn)」といいますが、「解散(jiě sàn)」「离散(lí sàn)」の言葉を連想させ、散らばる、別れ別れになる、関係が壊れるという意味になってしまいます。

・扇子
「扇子(shànzi)」の発音が、傘と同様に「散(sàn)」をイメージさせてしまいます。

・梨
「梨(lí)」の発音が「離れる、分かれる」意味の「离(lí)」と全く同じ。

・靴 
「鞋(xié)」の発音が「不正な、怪しい」意味の「邪(xié)」と全く同じ。「邪気を贈る」という意味や「踏みつける」「靴を履いて去る」行為をイメージさせてしまうためNG。

2-9 「ありがとう」「ごめんなさい」の感覚が違う!

日本人は、「どんな時も、誰に対しても、感謝と謝罪の気持ちはきちんと伝えるべき」という教育を受けてきました。「親しき仲にも礼儀あり」で、日頃から家族に「ありがとう」を伝えることで、絆を深めています。この価値観は、中国人も同じなのでしょうか。

中国人 感謝
感謝と謝罪

まず、中国人は家族や恋人、親友に対して、あまりありがとうを言いません。日本人とは違って、一度心を許した関係で、感謝を伝え合うこと自体が不自然なのです。あくまでも、言葉は表面的なもの。親しい間柄で使うなんて水臭い、という価値観です。

あなたが仲良くなった中国人に何度も「謝謝」を言うと、相手は「距離を置かれている」と感じるかもしれません。

ごめんなさい」は、本当に悪いことをしてお詫びする時、心から申し訳ないと思った時しか使いません。「ありがとう」と同様に、親しい相手に対して多用すると、気持ちが込められていない言葉になってしまいます。

自分が悪くなくても「ごめんなさい」と言った方がいい、「とりあえず謝っておけばOK」という考えは通用しません。

日本人の感覚との違いを頭の片隅に置いて、ぜひ中国人とのコミュニケーションを楽しんでくださいね♪

こちらも参考に!

「謝謝」は知っているけれど、発音に自信がない… もっと丁寧に感謝を伝えたい場合は何と言えばいい?『謝謝(シェイシェイ)の正しい発音、中国語のお礼の伝え方』はコチラ http://cn-seminar.com/chinese-thank-you-390

「ちょっとごめん」は何という?申し訳ない気持ちが伝わる表現は?中国人から謝られた時に返す言葉は?『中国語で「ごめんなさい、すみません」謝罪表現』はコチラ http://cn-seminar.com/chinese-sorry-3043

2-10 時間の感覚(過去・現在・未来)が違う!

日本人は、時間に「正確さ」を求める国民性で、約束の時間を守ることが当たり前。中国人は、時間に対して「おおらか」で、約束の時間に遅れても、あまり申し訳ない気持ちにはなりません。スケジュールを決めることに関しても、ほぼ真逆の価値観が見られます。日本人は、先の予定をブロックすることが好きで、手帳に書かれたスケジュール通りに実行します。

中国人は、先の予定を決めることを嫌い、都合や人間関係に合わせて予定変更もアリ。もちろん時間感覚には個人差はありますが、広大な中国大陸らしい「おおらかな国民性」と理解しておくと、いちいち腹を立てることがなくなります。

例えば、駐在員として中国に住んでいると、マンションの設備が壊れて修理をお願いすることがあります。「約束の時間に修理担当者が来ない」ことは、よくある話。プライベートだけでなく、仕事でも時間を守らないことが多いです。中国に住んだら、日本人の時間感覚を中国人に求めない方がいいですね。

この「時間感覚」については、アメリカの文化人類学者、エドワード・ホール(Edward T.Hall)による以下「単一的時間と多元的時間」を参考に。日本人的なスケジュールや順番を守ることが、必ずしも素晴らしいとは限りません。外国人との違いを知っておくことで、より円滑なコミュニケーションが実現します!

さらに、「過去・現在・未来」の感覚も違います。

中国人は、過去の出来事を忘れず、歴史にこだわる国民性。その理由の一つは、大昔から何度も王朝が変わり、国が全く変わる経験を繰り返してきたこと。何十年も前の恐ろしい出来事が「また起こるかもしれない」という恐れとともに生きている人もいます。また、「先のことは分からない、未来の心配をするより今、目の前のことにフォーカスして生きる!」という考えが一般的。たとえ明日、何か大変なことが起きたとしても、その時になってから考えて、スピーディに行動する国民性なのです!

一方で日本人は、あまり歴史や過去の出来事にこだわりません。「終わったことは水に流して、先のことを考える」という価値観です。恐れているのは、過去ではなく未来。ずっと先の心配をして、万が一の事態に「備える文化」です。日本人は保険が好きで、医療保険などいくつか契約している人が多いですよね。

中国人と日本人、「過去、現在、未来」に対する感覚の差を知っておくと、誤解が生まれにくいかもしれません。

2-11 コミュニケーションの取り方が違う!

第2章では、様々な分野で違いをピックアップしてきましたが、最後は中国語学習をお伝えしている私たちの専門分野、コミュニケーションの違いについて。

まず、中国人は言いたいことを相手に包み隠さず伝えます。好き嫌いもハッキリしていて、嫌いな人の前では笑顔を見せません。逆に日本人は、どんなに親しくなっても、プライベートまで踏み込まない領域があります。嫌いな人の前でも、少々無理して笑顔を作れる人が多いですよね。

中国人と仲良くなると、年収を聞かれたり、デリケートな悩みについてアドバイスを受けることがあります。日本人の友人同士では話しにくい話題を、ズバリ言われて驚くことも。「大きなお世話!」と感じるかもしれません。でも、それは中国人があなたのことを「家族のように大切にしている」という証拠なのです。

日本人の場合は、どんなに親しくてもオブラートに包んで伝えることが多く、中国人の態度に戸惑うかもしれません。でも、ハッキリと気持ちを態度に表してくれるので、とても分かりやすく、気持ちの良さも感じられます。

ただ、全ての中国人が、会ってすぐ心を開くわけではないので、まずは相手の立場やメンツも考えて、気持ちを込めたコミュニケーションを心がけてください!

<中国人>
・相手に見せる表情と本音は同じ。本音と建前がない。
・心を開いた相手に、親しみを持って言いたいことを伝える。
・相手の言葉、表情から察してコミュニケーションを取る。

<日本人>
・相手に見せる表情と本音を分けている人が多い。本音と建前がある。
・心を開いた相手でも、言ってはいけないことが多い。
・その場の空気を読む、雰囲気を察知してコミュニケーションを取る。

中国で駐在員として仕事をする時は、中国人の通訳さんが付くので、日本語で仕事が回ることが多いです。

一つ、注意しておくといいのは、通訳さんは母国語を話す時と日本語を話す時では、態度や性格が違うということ。バイリンガルでもない限り、中国語と日本語を同じテンション、ニュアンスで伝えることは難しいもの。駐在員が少しでも中国語を覚えることで、お互いの前に建つ「言葉の壁」が少しずつ崩され、ミスコミュニケーションが減り始めます。中国人は、一生懸命に中国語を話そうとする日本人に好感を持ち、心を開いてくれます。その結果、仕事にも好影響が出ますね。自ら中国語を学ぶ姿勢は、中国人への歩み寄りであり、仕事の成功に直結するのです!

3 実は似ている!中国人と日本人の性格

これまで違いを中心にお伝えしましたが、第3章では共通点をピックアップします!
肌の色が同じアジア人の私たち。さらに漢字を使う言語文化も同じなので、日本人は中国語を学びやすいとも言われています。具体的に、どんなところが似ているのでしょうか。

3-1 アジア人同士の「親近感」と「安心感」

中国人と日本人の顔は、見分けがつかないほど似ていますね。外見から全く違うアメリカ人と比べると、肌、髪、目の色が同じなので、自然と親近感が湧いてくるもの。アジア人同士、お互い安心してコミュニケーションできる傾向にあります。見た目が全く違う欧米人よりも、はじめから共感できるポイントは多いのです。

以下、文化人類学者ヘルート・ホフステードの調査をご覧ください。アメリカ人、中国人、日本人を異文化理解という観点から、それぞれの特徴を示しています。

国民文化のHofstede次元論(IBMからの委託調査)

「不確実性の回避」以外、中国人と日本人の文化的な価値観は近いです。儒教的な思考はもちろんのこと、権力格差が強いこと、集団主義であることが似ています。完全に個人主義のアメリカ人とは真逆ですね。

ただ一つ、注意することがあります。

私たちはアメリカ人に対して、はじめから「まるで違う人種」というマインドで接するので、彼らの思考や行動に驚くことはありません。しかし中国人に対しては、無意識に「そんなに違わないだろう」と思いがち。予想外の反応や理解できない行動を目にした結果、中国人への偏見や誤解が生まれやすい、ということなのです。

3-2 個人主義ではなく「集団主義」

異文化理解という観点から、「中国人と日本人は、集団主義である」ことをお伝えしました。「集団に属する、安心できる」という価値観が同じです。確かに、中国人は世界各国にチャイナタウンを作っていますし、日本人は海外に住んでも日本人同士で固まりやすいですね。家族や親しい人みんなで集まることが好きで、春節や結婚式などの行事の際に集まってお祝いする姿、助け合って生きている姿は共通しています。

逆にアメリカをはじめ欧米諸国は個人主義で、自分の行動や言動の責任は自分で取る、自分の身は自分で守ります。自分の力で人生を切り開き、アメリカンドリームのような成功を叶えるのも、自分の努力次第。そんな完全個人主義で動いている社会ですね。

ただ、中国人と日本人では、「集団」に属する範囲が異なります。中国人の集団とは、「親戚を含めた家族、親族一同」。日本人は、家族だけでなく会社、地域で関わる人たちも含めます。日本人と違って中国人は、会社や仕事のお付き合いを「自分の範囲」に含めません。「家族より仕事」という考えは、中国人や欧米人にはないのです。

3-3 心を開いた相手への「義理堅さ」

中国人は、一度お世話になったら、一生その恩を忘れない人が多いです。その相手を信じて疑わず、心から敬意を表するのです。旅行に行けばお土産を買う、困っていたら親身になってサポートする…惜しみなく厚意を与えます。先ほど、中国人の集団の範囲は、家族・親族までとお伝えしましたが、一度心を許した相手は、家族と同等に大切なポジションになるのです!

そんな義理堅いところ、日本人と似ていると思いませんか? 日本人もお世話になった人へお土産を渡したり、家に招いてホームパーティを開いたり。仲良くなると、家族ぐるみのお付き合いが始まりますね。

また、日本人がお世話になった方へ贈る、お歳暮やお中元のルーツは、古代中国にあると言われています。中国と日本、フォーマルな贈り物の文化にも歴史的なつながりがあったのです。

中国人と仲良くなると、この「義理堅い国民性」に親近感を持てるはず。ただ、2-11 コミュニケーションの取り方の違いで紹介したように、デリケートな部分を突っ込まれるかもしれません。それには何も悪気はなく、親しくなった相手のことをもっと知りたい!という純粋な気持ちであることを理解しておいてください。

3-4 中国人と日本人のルーツ

それぞれのルーツを見ると、学者や研究者による諸説が存在しています。歴史の教科書や参考書では語られない事実をめぐって、日々テレビやインターネットで語られています。

例えば、2015年5月29日にNHK【おはよう日本】で放送された「DNA研究で迫る日本人のルーツ 分かってきた縄文人のDNA」という特集。

2000人以上の日本人男性のY染色体の調査を行った結果、日本人の半数強(53.9%)は、中国や韓国で多数を占める属性と同じことが分かりました。多くの日本人は、弥生時代に朝鮮半島や中国南部から渡来人として渡ってきた子孫、という結果が出ています。このDNA研究から見ると、現代の中国人と日本人も、血族的に近い人が多いと言えます。先住民の縄文人と、渡来人の弥生人の混血が、今の日本人という一説もあるそうです。

NHK【おはよう日本】 「DNA 研究で迫る日本人のルーツ 分かってきた縄文人の DNA」
(2015 年 5 月 29日)
徳島大学大学院 佐藤陽一准教授

DNAが同じということは、外見、思考、行動、習慣、食生活など同じルーツを持っているということ。各メディアで中国人と日本人の「違い」ばかりがピックアップされる中、全く違う人種ではないという結果は興味深いですね。今後も中国ゼミは、新しい研究結果や学説に注目していきます!

もう一つ、ここで歴史的に語られている「徐福(じょふく)」伝説についてご紹介します。

秦の時代、蓬莱の国(日本)に不老不死の神仙が住んでいると言われていていました。始皇帝は、「徐福」という人物に、そこへ行って不老不死の薬を手に入れて来ることを命令。そして「徐福」と500人の若い男女、3000人もの技術者たちが日本へ渡りました。しかし、彼らは国に戻らなかったと言われています。

中国では、この時に派遣された「徐福」と多くの中国人こそ、「日本人の祖先」だ、という説を信じている人が少なくありません。私たちが知る歴史の教科書には「徐福」の名は登場していないので、この伝説を知る日本人は少数です。しかし、実際に日本でも青森県から鹿児島県に至るまで、日本各地に「徐福」に関する伝承が残されているのです!「徐福」が上陸したと伝わる三重県熊野市波田須からは、2200年前の中国の硬貨「半両銭」が発見されているそうです。

このような伝説を知っておくと、中国人との会話のネタになりそうですね。他にも、明らかにされていない中国人と日本人に共通するルーツ、まだまだ出てくるかもしれません。

4 リアルな中国人を知ってコミュニケーションを楽しむポイント

続いて、中国人の本音やリアルな姿に迫ってみましょう!歴史や民族、地理的条件など、様々な問題が複雑に絡み合う中国。その中の、ほんの一部ですが、メディアではあまり報道されないリアルな中国人をご紹介します。

4-1 歴史から見る「中国人の本音」

中国人と日本人は、歴史に対する認識もかなり違います。中国人は歴史をとても大切にしていて、過去の出来事として捉えているだけでなく、現在をどう生きるべきか、参考にする教科書のようなもの。歴史こそ人生に欠かせない知恵なのです。

逆に日本人は、中国人ほど歴史が日常的ではありません。学校で習って一般知識として得る、試験のために勉強する程度の人も多いかと思います。

過去の出来事を重要視している中国人。当然、日本人との間に温度差があるのです。日中問題の解決が難しい原因の一つは、たどって来た歴史、価値観の違いが大きいのかもしれません。

また、中国語で見てみると、過去である「先週」は「上星期(shàng xīng qī)」、「先月」は「上个月(shàng ge yuè)」といいます。未来である「来週」は「下星期(xià xīng qī)」、「来月」は「下个月(xià ge yuè)」。このように、過去・現在・未来の時間軸をタテで表現します。中国人は、普段から「上下のタテ線」で歴史と現在をつなぐ感覚を持っているのです。日本人的には、上下のタテ線は天地を表すもの。左右に描かれた歴史年表など、時間の流れを「ヨコ線」で考えることが多く、ヨコの広がりで物事を見る国民性なのです。

もう一つ、歴史的な「生死感」、生き方と最期の迎え方の違いも特徴的です。

中国人は、古代から現在まで「いかに生きるか」が大切でした。日本人は、今こそ違いますが、かつての武士にとっては「いかに死ぬか」が一大事でした。

多くの中国人が恐れているのは、「悪人が亡くなっても、よみがえってまた悪いことをするかもしれない」ということ。「招魂」という儀式をして、死者の名前を呼ぶと死者はよみがえる、と信じられているそうです。

例えば、80年代後半に大ブームを巻き起こした映画、「キョンシー」。棺の中から飛び出しては跳ねる死体の妖怪は、「死者がよみがえる」という中国人の思想から生まれたものなのです。

逆に日本人は、「死んだら仏になる」という信仰があり、悪人であっても生前の罪が水に流され、成仏できるようなイメージですね。「死んだ人に罪はない」と、過去を忘れることができる性質は、日本人らしい美徳の一つです。

中国人と日本人との間に誤解が生まれる原因の一つは、過去・現在・未来の認識、「生と死」の感覚差。まずは、それぞれ特有の感覚を受容することが大切です。お互いの国に対する見方が変われば、歴史問題の解決につながるかもしれませんね。

4-2 地理的に見る「中国人の性格」

現在、中国の国境に接している国は、14か国もあります。ロシア、北朝鮮、モンゴル、インド、ベトナム、カザフスタン、パキスタンなどなど…多様な異文化・異民族に囲まれている国。海で囲まれた島国の日本と、地理的な条件が全く違います。そんな中国は、何千年も昔から常に異民族が侵略し、国政を揺るがしてきました。各王朝が滅亡を繰り返し、そのたびに移動を余儀なくされ、弱肉強食の世界でたくましく生き抜いてきたのです。

春節のニュースで、何時間も満員電車に乗って故郷に帰る映像を目にした方も多いと思います。彼らは、たとえ長時間の移動でも、大切な家族に会うためなら耐えられるのです。

日本人なら、2時間程度でもギュウギュウ詰めの電車移動は、耐えられないかもしれません。歴史的に国が大きく変化して移動を強いられる経験は、中国人に比べたら圧倒的に少ないので、「遠距離の移動」に対して抵抗感のある人が多いのです。

14もの国に囲まれた広大な国土で、昔から異民族の侵略により「移動」を繰り返してきた中国。その地理的条件と歴史から、忍耐強い国民性が育っていった結果、現代の中国人も長距離移動に慣れているということ。もちろん、常に集団(家族・親族)に守られている安心感があり、その存在が彼らを支えていることは想像できますね。

逆に、海で囲まれた島国の日本。その地理的条件から、私たちは「安全な国に守られている」という感覚で生きています。特に昔の人は、生まれた土地から離れることなく、村社会、地域の集団に属し、協調性を大切に生きてきました。

このように地理的な違いは、それぞれの国民性や性格に大きく影響しているのです。

4-3 多民族が一つの国に共存する中国

漢民族をはじめ、56もの民族から成る多民族国家、中国。全体の人口が約13億9000万人の中、漢民族が約90%以上を占めています。そのため、中国人というと「漢民族」をイメージすることが多いですが、実際には、それ以外に国内だけで55もの少数民族が存在します。

代表的な少数民族は、「チワン族」「回族」「満州族」「タイ族」「モンゴル族」「ウイグル族」「チベット族」…など。さらに、国内には少数民族の数にカウントされていない、多くの「未識別民族」も存在します。彼らの多くは、「広西チワン族自治区」「チベット自治区」「新疆ウイグル自治区」「内モンゴル自治区」「寧夏回族自治区」などの自治区に居住しています。

中国人 少数民族
サトウキビジュースを売る少数民族の姿

また、多くの民族は出稼ぎなどで都市部へ出て生活しています。少数民族の居住地は各地に分布していますし、北京や上海など各大都市でも少数民族と出会うことができます。例えば、白い帽子をかぶるイスラム系民族のラーメン店、屋台で羊の肉など伝統料理を売っている姿など…。ぜひ中国に行く際には、少数民族の食文化も体験してみてください!

少数民族の中には、彫りの深い顔立ち、高い身長など、西洋人のような雰囲気を感じる民族がいます。ヨーロッパやロシアに近い地理的条件と、歴史的経緯から見て当然のことですが、同じアジアの中国に住む人とは思えないかもしれません。

少数民族は、イスラム系、ロシア系、トルコ系、タイ系など世界各国にルーツを持っているのです。彼らは、それぞれ歴史の中で独自の伝統や言語文化、宗教を築いてきました。中国に住む人を「中国人」とひと言で表現することが多いですが、実際は各エリアで文化も言葉も全く違う異民族同士が共に生きているのです。複雑な環境の地域も多いということ、ぜひ知っておいてください。

現在の中国では、国としても彼ら独自の文化や生活を保護しています。かつての一人っ子政策は、漢民族のみ適用されていました。他に進学・就職、結婚・出産などの面でも、優遇されることが多いようです。

単一民族の日本人にとって、このような多様性あふれる世界を遠く感じるかもしれません。まず、中国人は漢民族だけではないことを頭に入れつつ、他の少数民族にも注目してみてください。

4-4 世界に散らばる「華僑」

  

世界各地で移住している中国人。彼ら、中国国籍を持つ漢民族のことを「華僑(かきょう)」といいます。海外へ出た「華僑」たちは、一つの集団として結束を固め、互いに助け合って生きています。彼らは、はるか昔から新天地を求めて移動し、住み着き、新しいチャイナタンをつくってきました。こうして中国人は移動を続けながら、各国で活躍する「華僑の歴史」を築いてきたのです。

日本では横浜中華街、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンジェルス、バンクーバー、シドニー、ロンドン、シンガポールなど…世界各地でチャイナタウンがあふれています。中でも特に東南アジアの国、シンガポール、マレーシア、タイには華僑の人口が多く、経済発展の重要な役割を担っています。

また、日本でも至るところに華僑が営む中華料理店があり、中国語が飛び交っていますよね。美味しい中華料理がいつでも食べられる環境はありがたく、華僑のみなさまに感謝です!

ここで「中国ゼミ」的にお伝えしたいことは…

中国語は、世界一話す人が多い言語なので、中国や台湾だけでなく、シンガポールやタイなど、華僑が多い地域でも使うことができます。北米やイギリスへ行った時も、各地のチャイナタウンで通じます。中国大陸だけでなく、世界中どこでも通じる場所があるのは見逃せません。中国語を学習すると、驚くほど世界が広がるのです!

4-5 メディアの報道から見る「中国と日本の違い」

まず、中国人と日本人のテレビや新聞のマスコミに対する信頼度は、大きく異なります。中国共産党による一党独裁体制の中国では、マスコミに流す情報も国が関わっています。2-4家族のつながりの章でもお伝えしましたが、昔から王朝の滅亡を繰り返してきた中国では、国というものを信頼しない人が多いのです。

現代の若者も、あまりマスコミの情報を信じていません。「テレビが言うことは、ウソでしょ!」という気持ちで、自ら信用できるルートで情報を得ています。例えば、中国のSNS「Weibo」や「WeChat」、ブログなどで、信頼できる友人や憧れの芸能人やブロガーが流す情報をチェックし、口コミを参考に行動しています。

一方の日本は、世界でも屈指の「マスコミを信じる国」。高齢者などから「テレビが言うことは、本当でしょ!」という声、一度は聞いたことがあるでしょう。近年は、そんな日本人もテレビよりSNSの情報を信じる人が増えていますが、信頼度が低い他国とは比べ物になりません。各国でマスコミに対する温度差が生じるのは、それぞれ歴史や政治の体制、国民性の違いなどの理由が考えられます。

また、日本の報道を見ると、残念ながらまだ中国人のマナーの悪さ、ルールを守らない姿を大げさに伝えていることがあります。実際は、そこまで悪くはないことが多いです。これは、視聴率を上げなくてはならないテレビ局側の事情もあります。ほんの一部の姿を、大問題のように報道することで、たまたま見ていた視聴者は興味を惹かれてしまいます。

大げさなシーンを映すことで、テレビのチャンネルを変えずに、そのまま見続ける人が増えることしょう。どうしても人間の心理として、相手のマイナスな情報をキャッチして、「私のマナーは悪くない」と、自分が優位に立っているような感覚を得たいところがあります。テレビなどのメディアは、情報をより多くの人に伝える手段として、人間の心理に突き刺さる手法を活用しているのです。

メディアの情報だけを見て、何となく中国人に対して苦手意識を持ってしまうことは、実はもったいないことだと思いませんか?

「中国ゼミ」の使命の一つは、インターネットの力を借りて、中国人の魅力を伝えていくこと。もし、真実を自分の目で確かめたいと思ったら、この記事を参考に、現地のメディアやSNSをチェックすることをオススメします。そして、ぜひ現地で生の情報をキャッチしてみてください♪

5 中国人に聞きました!「日本人のココが好き!」

現地の中国人をはじめ、日本への観光客、留学生、労働者、日本人と結婚した奥様に、それぞれの体験から感じた「日本の魅力」を伺いました。

おもてなし文化。チップを払わないのに、そんなに親切に接客されていいの?高級ホテルやデパート以外でも、マクドナルドやコンビニのサービスも丁寧でビックリ!(10代女性/留学生)

会社での集団意識の高さ。ホウレンソウを大切にして、上手く仕事を回している。中国人は、日本人ほど会社に貢献しようと思っていない。大手ファストファッション店舗でアルバイトしている時は、一生懸命に働く日本人みんな「我が人生を○○○○に捧げます!」と言っている感じで、会社に洗脳されているの?と思いましたが(笑)(20代男性/留学生)

・若者のオシャレなファッションを真似したい。ナチュラルなメイクも素敵!一方で、東京に訪れた時、すごく個性的でカラフルなファッションを見かけました。それがダサいのではなくカッコいい!中国人はそんなセンスがないと思います。(20代女性/外資系企業勤務)

・時間通りに運行される電車やバスのように、日本のあらゆるもの、社会全体での規律がきちんとしている!道にゴミが落ちていないところも好き。子どもの時からゴミを分別する習慣が身に付いているんですね。そんな日本に住みたい!(20代女性/日系企業勤務)

・私は日本人の男性と結婚しました。日本人のやさしさ、約束を守るところ、相手の気持ちや立場を考えるところが好きです。主人は、私の誕生日に会社を休んでくれて、サプライズのケーキとプレゼントを用意してくれました。私の家族も大切にしてくれます。(20代女性/中国語講師)

パッケージデザインが素晴らしいです!食品やお菓子の袋は、どれも簡単にサッと空けられて感動しました。例えば、熱い飲み物のカップも、熱い部分を持たないよう工夫してデザインされています。全てのモノが、使う相手のことを考えて作られていますよね。(20代女性/通訳)

6 日本人に聞きました!「中国人のココが好き!」

中国在住の日本人、中国人を良く知る日本人たちに「中国人の好きなところ」を聞いてみました。メディアの報道ではあまり語られない、リアルな魅力をご紹介します!

子ども、老人、妊婦さんにやさしくする文化が根付いているところ。必ず電車やバスで席を譲ります。そして譲られた人も、素直に喜んで座ってくれるところ!(20代・30代・40代/会社員・駐在妻8名)

日本人のように他人に気を遣わないところ。人懐っこい中国人が多く、小さな子どもに対して寛容です。ベビーカーに素足の子どもを乗せていたら、知らないオバちゃんが「靴下履かなきゃダメよ!足が冷えちゃうわ〜」と話しかけてきました。他人に対しても、純粋に心配をして声をかけるのです。ただ、公園など公共の場で遊んでいると、自分の子どものオモチャを勝手に使って、平気な顔をしている母親もいますが…それもご愛嬌? (40代/元駐在妻)

仕事のスピードが早いところ、家族のために一生懸命に働くところ。春節に大切な家族と過ごすために、日々を頑張っている姿勢。日本人ほど「会社を休みたい」「遊びたい」と言わない気がします。そんな中国人の姿勢を、私たちは見習うべきだと思います。(30代女性/外資系企業勤務)

・他人でも親しくなると、本当の家族のように接してくれるところ。昔、私の義母がお世話をした中国人女性がいました。今その彼女が、まるで母のように私の面倒を見てくれます。(20代/元駐在妻)

・中国で住んでいたマンションの保安官は、一度仲良くなると心を開いてくれて、困っていると何かと助けてくれました。(20代・30代/元駐在妻 2名)

モノを大切にするところ。壊れても捨てるのではなく、まず修理しようとします。まちに修理屋さんが多く、あらゆる部品が揃っている環境もいいですね。ただ、マンションの設備が壊れた時は、時間通りに来てくれないことが多いですが(笑)(30代・40代/駐在妻 2名)

・仕事でも建前がなく、イヤな事はハッキリ伝えてくれるところ。そして日本人の良いところを自分たちに取り入れようとする姿勢がいい。正直、日本人より中国人と一緒の方が働きやすい(笑)(40代男性/駐在員、30代女性/中国系企業勤務)

随便(スイ ビエン suí biàn)なところ(気軽な、自由きままな、融通がきくという意味)(20代・30代/駐在妻5名)

7 「中国人」総まとめ

中国人の笑顔
何か1つでも中国人について知ることは、可能性あふれる世界の扉を開くこと。広い世界につながる第一歩なのです!地理的にも近く、歴史的な繋がりも深い中国。日本と切っても切れない関係だからこそ、中国人を知れば知るほど、「リアルな日本人の姿」が見えてくるかもしれません。

彼らは、私たちが当たり前だと思っていた価値観を「疑うきっかけ」を与えてくれます。中国人と仲良くなることで、客観的に日本人を見つめることができ、日本という国を俯瞰できるのです。よく「相手は自分を映す鏡」と言われますね。ある意味、今まで知らなかった自分と出会えるチャンスなのです!

今回ご紹介したのは、14億人近くいる中国人の、ほんの一例。実際には、約14億色もの多彩な人たちが存在します。どうぞ今回の記事を参考にしていただき、あなた自身で中国人とコミュニケーションを楽しみながら、広大で奥深い中国を体感してください♪

 

【参考文献】

○ 加瀬 英明/石 平『相手が悪いと思う中国人 相手に悪いと思う日本人』ワック、2012年
○ 柯 隆『爆買いと反日 中国人の不可解な行動原理』時事通信社、2016年
○ 孫向文『中国人が見た ここが変だよ日本人』青林堂、2016年
○ 中村 繁夫『中国のエリートは実は日本好きだ!』東洋経済新報社、2015年
○ 富坂 聰『日本人が知らない中国人の不思議な生活』海竜社、2016年
○ 塙 昭彦『中国人のやる気はこうして引き出せ』ダイヤモンド社、2012年
○ 孔健『中国人を理解しないで生きていけない日本人』KKベストセラーズ、2010年
○ 尚会鵬『日中文化DNA解読』谷中信一訳、日本僑報社、2016年
○ 陽陽『爆買い中国人は、なぜうっとうしいのか?』講談社+α新書、2016年
○ 櫻井 孝昌『日本が好きすぎる中国人女子』PHP、2013年
○ 黄 文雄『心を許せない隣人 中国と中国人は、この五文字で理解できる』 ワック、2012年
○ 孔 健『なぜ中国人は日本人にケンカを売るのか』講談社+α新書、2008年
○ 中島 恵『爆買い後、彼らはどこに向かうのか?』プレジデント社、2015年
○ 加藤 徹『貝と羊の中国人』新潮社、2006年
○ 此本 臣吾/松野 豊/川嶋 一郎『2020年の中国 「新常態」がもたらす変化と事業機会』東洋経済新報社、2016年
○ 趙 海成『在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由』小林さゆり訳、CCCメディアハウス、2015年

 

日本人が中国人とのコミュニケーションを楽しむためのツールのひとつが中国語。中国語を効率的に学習する方法、中国語を半年でマスターできるノウハウをコチラでお伝えしています。『中国語を半年でマスターした私が教える人生を変えた勉強法』http://cn-seminar.com/how-to-study-chinese-217

 

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